一度だけでいいなんて、嘘だ。

猫の恋

neko no koi

猫の恋
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×210
  • 萌30
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
25
得点
193
評価数
58
平均
3.4 / 5
神率
20.7%
著者
嶋二 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
東京漫画社
レーベル
MARBLE COMICS
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784904101582

あらすじ

京都の老舗和菓子屋・鶴丸屋の若旦那である茅比呂は、
店の番頭を努める幼馴染の克己に秘めた想いを抱いていた。

自分をとても大切に扱ってくれる克己に茅比呂の恋心は募るばかりだが、
先代の遺言を頑なに守り、あくまで「番頭」としての顔を貫こうとする克己。
擦れ違う想いに揺れ動く中、鶴丸屋の取引先社長である杜から
「一緒に東京へ来ないか」と誘われた茅比呂は―――

主人と番頭、家系の鎖に絡めとられた二人の恋心を描く人気シリーズに加え、杜社長と突如同居することになった甥・亮一の気になる番外編も収録。
幸せいっぱいな描き下ろしも含めた嶋二待望のセカンドコミックス!

出版社より

表題作猫の恋

克己 老舗和菓子屋・鶴丸屋番頭
茅比呂 老舗和菓子屋・鶴丸屋若旦那

同時収録作品エバーシーン 前編・後編

亮一 妻の甥
杜 サラリーマン

その他の収録作品

  • うさぎの恋
  • シューティングスター
  • カバー下:あとがき

レビュー投稿数25

裏目に出る天丼効果

タイトルに「猫」←大好き
舞台が老舗の和菓子屋←大好き
主従関係のしのぶ恋←大好き
と、大好きな要素が揃っているのに、萌え切れないこともあるのです。

【猫の恋】(4話) 萌
六代続く和菓子屋の若旦那・茅比呂と番頭の克己。
4話あるのに、内容が薄く感じるのは同じことの繰り返しだからなのか…。
両親亡き後、引き取ってくれた先代との「茅比呂を守ってくれ」という約束を頑なに守ろうとする克己と、そんな克己に頼りっきりになることでせめてもの絆を繋ごうとしているように見える茅比呂。
そこに東京の大企業の経営者っぽい杜という常連客が加わって、毎話、杜が茅比呂にアプローチ→克己が割って入るというパターン。
そのパターンを繰り返す中で茅比呂が少しずつ気持ちをこぼしていって、最後は…という感じで、物語的にはわりと終始穏やかな雰囲気です。
ただ杜が気持ち悪いという…。
中年、おそらく既婚者(この時点では不明)、若い男に必死にアプローチ、さらに老舗の後継を囲いものにしようとする気が知れません。
経営者なら老舗の後継の価値、分かってるよね?と、目の前に正座させて説教したい。
それなりに場数を踏んでそうなのに、本気度を示すためとは思いつつも、全く相手にされていない相手への引き際の見極めもできないところも無粋でいただけない。
そんな話でした。
「猫の恋」が春の季語というのが分かったのが収穫。

【エバーシーン】(前後編) 萌
甥とおじ(本編もひらがな表記)がゲイバーでばったり、からの朝チュン。
このおじが前出の杜でした。
やはり既婚者子持ち、ただ別居中とのことですが。
こちらは甥と言っても血の繋がらない甥で、杜の兄弟の再婚相手の連れ子です。
家事全般得意な攻めは好きだけど、この甥がどういうきっかけでおじを好きになったのか…。告白シーンはあるものの、それまでのことは不明です。
おじの娘を交えた3人の関係も結構好きなパターンなのに、萌え芽の部分がなくて、いきなり花が咲いている状態なので、一緒に萌えることができず無念です。

余計な引っ掛かりですが、小さい頃引き取って以来、同じ年の息子と一緒に育ててきた子を、「さん」付けで呼ぶ母親にもちょっと違和感。
女将と番頭という立場的に「さん」付けなのかな。
何だろう、2時間ドラマの見過ぎなのか、女将と番頭という立場で、夫に先立たれた女将が番頭を「さん」付けすると、無条件に「男として見てるの!?そういう目で見ないであげて!lと思ってしまった次第です。
これは完全にわたしのサスペンス脳のせいか…。

0

かつの一途さがいい

長身黒髪切れ長目イケメンはやはり攻めですよね!!と喜んだ。幼なじみが両思いの定番だけどそれもいい。

0

ああ、京都なんですね。

和菓子屋さん受け、これはたまらんと購入。
しかも、京都なんですね!
でも、モブ以外は全く京言葉じゃないので云われてもピンと来ませんでした。
重い話に見えて、お母さんは一番のお花畑だったりであまり深刻な話になっていませんでした。どちらかというと、状況よりも本人同士の問題でしたねえ。なので、色々あっさりクリア。
あまり重すぎてもしんどいので、こういう軽い感じのお話もいいんじゃないですかねえ。
何となく高評価に出来ないのは、本来好きなタイプの受けが微妙な事でしょうか。
仕事もバリバリやって悩んでるならともかく、仕事がなあなあなのがダメかもです。そんな状態で「自分の身一つで店が守れるなら」って云われても、普段仕事サボってる分働いて貰いましょうか。としか思えないです。
やはり社会人BLはバリバリ働いてるのが好きですなあ。

で、スピンオフ。
最初、スピンオフだと気づきませんでした。
後編の最初の「杜の子」で初めて「あれ?」と気づいたくらいです。
この生活感あふれたおっさんが、表題作で受けにちょっかい出すような甲斐性があるように思えないのですけれど。
話自体は嫌いじゃないですが、スピンオフとしては微妙だったような。
う、うーん。

0

雰囲気が好き

表題作の二人と、スピンオフと2カップルの話が収録されています。

「猫の恋」「シューティング・スター」
老舗和菓子屋の番頭・克己×若旦那・芽比呂。使用人と雇用主、幼馴染という関係から、恋人同士という深い繋がりになったという話でした。

誤解にしろ見合いにしろ、よくある展開なのに、登場人物の表情を筆頭に、作品全体の雰囲気が好きでお気に入りの作品です。芽比呂の名前が漢字のときとひらがなのときに何かこだわりがあるのだろうかと妙な部分が気になりました。


「エバーシーン」「うさぎの恋」
亮一×杜の年の差カップル。表題作で当て馬役だった杜(受け)と、彼を子供の頃から好きな甥・亮一(攻め)が恋人同士になる話です。

表題作で受けた印象より、杜は子供っぽくなっていて、ちょっと驚きました。描き下ろしの「うさぎの恋」ではもっと幼くなっていて、表紙のカバー下でのお花畑には笑いました。

杜には妻子がいるのに、亮一や他の女性と関係を持つような表現がありますので、そういうのが苦手な方はご注意ください。表題作はともかく、スピンオフの方は好き嫌いの評価が分かれそうな気がする作品でした。

0

一度手放した本なのですが……

嶋二さんの本は、一旦全て集めたのですが、
本棚の収拾がつかないこともあり
悩みつつも、一度全部手放しました。

しかし、好きな作家さんということは変わりがなく、
また1冊1冊、集めだしてしまいました……。

みなさんも、こういうことってないですか?
あれ、ない? 私だけ?(笑)

この1冊には、2作品収められてします。

   ◆◆   猫の恋   ◆◆

嶋二さんの本は、全体的にサラリとした独特の雰囲気で、
読みやすいです。
「猫の恋」も例に漏れず、サラリと読みました。


主人公の受けは、老舗和菓子屋の若旦那。
対する攻めは、その店の番頭を務めています。

どちらも好きあっているのに、立場上の問題から
どちらも告白できないで、幼い頃から今まで過ごしてきました。
しかし、ある日お得意様の社長が受けのことを気に入り、
東京に一緒に行かないか、と誘われます。
しかし、老舗和菓子店を存続させることが自分の使命と
考えている受けは、首を縦に振りませんでした。
何より、攻めのことが好きだから……。

冒頭から、やきもきさせられます。
両想いなのに気持ちを伝えられない、伝えてはいけない…
そんな気持ちが綯い交ぜになって、お互い何も言えない…
うあー、もうスッキリさせちゃえよっ!
未来のことなんか、考えず、今の気持ちに素直になれよっ!
お互い、告白してしまえ、馬鹿野郎と言いたくなります。

ついに受けが攻めを誘い、エッチへ。
まさか番頭(攻め)が主人公の若旦那(受け)が
好きとは知らず、「一度でいいから…」と誘うのです。
うわっ、誘い受けです。
地雷とまではいきませんが、誘い受けはちょっぴり苦手かな。

最後の受けのセリフ。
上から目線でしたが、嫌いじゃありませんでした。
受け「責任取れよ」
攻め「大事にする 一生」

ハッピーエンドで、めでたしめでたし。

   ◆◆   エバーシーン   ◆◆

「猫の恋」で老舗和菓子店の若旦那にフラれた社長が
主人公のお話です。

冒頭からエッチの事後らしく、ベッドで裸の
社長(受け)とその甥っ子(攻め)。
しかし、飲み過ぎてエッチに至ったまでのことを
全く覚えてない社長。
自分が受けだったことをお尻の痛みとアソコからどろりと出る
白色の液で確認し、自分がベッドでは下だったことを知ります。

うおー、年下攻めキタコレ。
好みです!(><)
酔っ払っちゃって、タチがネコになっちゃう設定も
ありきたりといえばありきたりですが、悪く無いです。

でも、ここの話に出てくる子供の女子中学生がね……。
どうにも邪魔。
大人びた口調で、二人の間にチャチャを入れる感じが
好みじゃないです。

あと、最後。
いろいろと問題解決してないが、あれはあれでいいのか…?(汗)
離婚とか思春期の子供とかどうするんだ…?

「笑ってるから まあいいか」で済むの?
うーむ…

   ◆◆   ◆◆   ◆◆

圧倒的に表題作のほうが好きでした。

老舗というだけで、着物って着なきゃいけなかったんですかね…?
いや、色っぽいからいいんですけどね。
若旦那(受け)にはいつまでもそのままで
いて欲しいですね。

表題作でない作品は、余り好みではないかも…です。

これからも嶋二さんワールドの雰囲気は
壊れてほしくないと思わせる作品でした。

2

可愛かった。

切ない話だけど。風邪を引いて寝込んだ茅比呂を克己が介抱して魘されながら克己の名前を何度も呼んで、克己の差し出した手をぎゅっと握るところが可愛かった。

幼なじみなのに、若と番頭という立場になってよそよそしくなるのは何故だろう。
昔は仲良かったのに、そのままじゃ駄目なのか。
(ドラマなど他の作品でもよくあるけど)

そんな、境遇に立つことないからわからんが……。
遠回りし過ぎだ。人間て不器用だって思うわ。フィクションだけども。


気付けば、甥っ子に犯られていたおじさん受けの話には萌えた。
カバー裏のお花畑の二人も可愛かった。
でも、一番のお花畑は茅比呂のお母さんだわ。

1

ちょっかいおじさん

嶋二さんの作品はいつもスルッと読めていいですね~
「猫の恋」と言う題名だったのでペットの猫が擬人化かな~と思ったけど違いましたねw
幼馴染の若旦那と番頭の話です。猫は若旦那のペットですね
自分からしかけておいて不安になっちゃう若旦那可愛いですね~
ちょっかいかけて来るおじさんもいい感じですw

「エバーシーン」はあのちょっかいおじさんいいキャラしてたので主人公として再登場してくれて嬉しかったです!
相手が年下甥っ子(血縁なし)で子持ち別居中というなかなかな設定ですが笑
ちょっかいおじさんの弱い部分や父親としての娘に甘いパパな一面と年下甥っ子に流されちゃったり頼って甘えたりしてるギャップがたまらないですね・・・・

嶋二さんはやはり高校生や学生の話より大人~な話が合いますね
子持ちお父さんの話もわりとありますしw おすすめの一冊です!

0

しんしんと募り積もる恋

老舗和菓子屋の跡取り息子茅比呂と、幼い頃から一緒に住んで今では番頭として働いている克己。

踏み切れない想いがそろりと近づいては離れ、試しては諦め、諦めきれずまた近づく。

お店の事を大切に思っているからこそ、継ぐ意味を互いに重く受け止め一歩が出せない。
のほほんと自由きままな様でいて今あるものを守る為に必死な茅比呂。
克己の気持ちを測りかねて一夜の情に縋り付くような迫り方に切なさが募りました。

「エバーグリーン」
表題作の当て馬となった杜のまさかなお話。
心の準備が出来ていなかったせいか全く別の話かと思う程。
意外性の集まった杜の飄々さにやられました。

0

幼馴染+身分差+和服の最強タッグ

嶋二さんの作品の中で、
このお話が一番好きです。
嶋二さんの真骨頂とも言える、
胸キュンストーリーで、自分的にど真ん中でした。

老舗和菓子店の後継のちひろと、
番頭かつみの恋物語です。

二人は幼馴染で、
お互いを想い合いながらも
若旦那と番頭という身分差があり、
気持ちを伝えることが出来ない関係。

幼馴染ときて、身分差ときて、和服です。
これが萌えないはずがない☆

そして、心が繋がっているのを
お互いおそらく分かっているのに、
あと一歩が踏み込めない。
可愛いですね~♪

ちひろは小悪魔風の雰囲気ですが
後継の自覚のあるシッカリした人物。
たまに、お仕事サボっちゃうのも
まあまあご愛嬌に思えます。
かつみは、朴訥としながらも
長年、一途にちひろだけを想い、
ナイトのように彼を守っています。

また、当て馬さんのキャラが良かった。
一見能天気なお兄さんなのですが、
大口取引と引き換えに、
ちひろの体を要求するなど、
グイグイ積極的に攻め込んで来ます。
料亭で、二人で会食の際、
隣の部屋を見ると布団が敷いてあるとか
やってることは結構姑息なのに、
堂々としていてむしろ好ましかったです。

そして、ちひろは、揺らがずなびかず。
かつみ以外に体を差し出すくらいなら
取引が白紙になっても構わないと、
当て馬さんを突っぱねるのです。

その確かな気持ちは、
かつみにしっかり伝わったことでしょう。

そして、線が細く儚げなちひろに、
和服のイメージがドンピシャで、
すごく雰囲気がありました。

ラスト、“鳴きすぎた猫の恋”
という一文が粋でした。
モノローグで多くを語らない、
しみじみ深い、締めでした。

・・・・・

ここまでは神だったんですが…。

同時収録は当て馬さんのお話です。
妻とは別居、娘もこまっしゃくれていて
色々と生活感漂いすぎではないかと(^_^;)
表題作では鷹揚でカッコ良かったのに
これが同一人物?と、若干落胆しました。
夢見ちゃってすみません(笑)
現実はむしろこんなものですよね。

そして何故か、私は嶋二さんの描く
女子キャラを好きになれないのですね。
自分的に凄く残念なのですが…。

「兎は寂しいと死んじゃうの」
という、娘さんの最後のセリフも
ごめんなさい、白けてしまいました。
BL作品だけでも10回以上は聞いた文言。
ラストが何故これなんでしょうか( ;´Д`)
というか、兎は寂しいと死ぬはもういいよ(笑)
神から萌え1つに落ちちゃいました。
えーん、ごめんなさい。

2

タイトルだけでドキドキ

嶋ニさん好きです
作家買いしてます

猫、和服この2点要素だけでかなりテンション上がりました

絵柄に関しては、水面にうつる人間をみているような
揺れ感覚は多々あるのですが・・・・

若旦那と番頭さらに、幼馴染
設定だけで好きと言えました
嶋ニさんがかかれる、幼少期の絵が大好きです

話の進み方はスローかなと思いますが
もっとスローでも良かったくらいです

テンポ感がしっくりくる作品でした
和服どうしのからみは新鮮でした
BLで洋服をきたまま行為をするのが多いように思いますが下をぬがないでどうするんだろと
後のことが現実的に気になったりするのですが

着物であれば、そういうもやもやがないことに
気がつきました
自然であるとw

服きたままで汗かいていやじゃないですか?
それとも服を全部ぬがないで行為をすることが
人気あるのでしょうか
謎です

0

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