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30年越しの告白
koi to zaiaku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
何度読み返しても大好きな作品集。
表題は特に最高です。
漱石の言葉を上手く活かしていて、さらっと使うのがすごく上手いです。エロは求めていませんしなくて良く、人間を描いてくださる作者様です。
全作品とても好きです。
事情で追っても捉えられない相手、心の中でくすぶる消せない想い、
心理攻めの切ないお話が上手な作家だと思います。
「恋の罪悪」
優等生のクラス委員・飯田とヤクザの息子・柴田が恋をする。
柴田が退学になって別れる日に、タイムカプセルを二人で埋める
飯田は、警察官。柴田は国際手配のマフィアになっていた。
柴田は30年前の約束を果たしに来日。
柴田の宝物は、飯田の本・・夏目漱石「こころ」の「あなたは本当に真面目ですか?」の所・・に挟んでいた四葉のクローバーのしおりだった。
「本当に好きだった」と言って去る後ろ姿を見送る飯田。・・柴田の「じゃあな」に飯田が初めて応える「今度は絶対に捕まえてやる」
「恋は罪悪」
見合いを勧められている元委員長・飯田は警察署署長。
柴田は、有名な中国マフィアの大物幹部になっていた。
飯田が見合い相手から「あなたは仕事と結婚している」と縁談を断られた時、柴田から「四葉のクローバー」を乗せたデザートが贈られる。
柴田が報告を受けて言う。「四葉の男を待っている。何十年、なん百年経っても」
・・・二人とも、可愛そう。いつ成就するんだろう?
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恋と罪悪 ★
あいのいろ
きつつき、のノック 前
々 後
絵に描いたような
2/3の世界
恋は罪悪 ★
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★四葉のクローバーの花言葉:
幸福・約束・「私のものになって」
それぞれの葉に「Fame(名声)」「Wealth(富)」「Glorious Health(健康)」「Faithful Lover(誠実な愛)」の意味が込められ、4枚すべてそろって「True Love(真実の愛)」を表す
短編5本。
じわりいいお話多いですね。
やはり萌えは薄いですが。
でも確実にあります!
「恋と罪悪」
さすが、たうみ先生、見せどころを押さえた話。
静かにじわじわ突いてきますね。
好き。
中国マフィアが出てくるのは「傘を持て」のアイデアにつながるのでしょうか。
「あいのいろ」
私、浮世絵の空の藍色が好きでその絵師と摺師のお話だったので楽しかった。
欲を言えば、藍色をカラーで拝みたかったです。
「きつつき、のノック」
リーマンの考え方、生き方にめっちゃ共感。
私もほぼ同じ(つまらない人生ですがw)
トイレの壁を壊されて
「これが大人になってから聞いた一番「優しい音」だった」
は、え?と思いましたが。
「絵に描いたような。」
いい話ですね。
これもじわじわぐいぐいくる。
で、佐藤先生がナイスキャラ、ナイスツッコミ!
そこで笑った。
(たうみ先生作品で意外と女性キャラが普通に出てくるんですね。しかもみんなナイスキャラ)
カバー下のおしゃれ4コマがまたおもしろかった。
「まんが家なので〜結局、髪も服ももはや心底どうでもいいです」
てやつ。
全くの同感!!なのでうれしくなりました。
5つの短編集。
そのうちの好きなものをいくつか。
【恋と罪悪】
真面目な優等生と色んな噂が絶えない不良少年。共通項は「同種」ということで何度か寝たけれどそれ以上、交差する事はなかった二人が、30年を経て約束の日に再会します。
方や警察署長、そして方や中国マフィアの大物となった男が再会して…。
悪っぽく見えた少年の「好きでもない男とセックスできるほど不真面目でもなかったんだぜ?」という告白と、背中の後ろに回した腕をそのまま抱かずに、宙に浮いたまま拳を握りしめて堪えるところが好き。
おじさん同士の話なのに疾走感が感じられるところや、一生を賭けた永遠の追いかけっこというところがいいな。
【2/3の世界】
攻め×攻めを題材にしたアンソロジー掲載作品とのことですが、こんな斬新な「攻め×攻め」初めて読みました。「攻め×攻め」ってタチ同士がベットのうえで繰り広げる攻防みたいなイメージしかなかったのですが、こちらはまさかの死ネタ絡み。
図書館と本を題材にしたお話で、図書館館長と、館長を好きになったゲイの青年と、青年とルームシェアをしていた同居人(青年と肉体関係あり)という三人が登場人物で、館長を好きになった青年(受け)は火災で死亡というところからお話がスタートします。
好きな人の心を読みたいがために、好きな人が読んでいる本を読んでいた青年。
一人(1/3)が欠けて残された二人(2/3)が、本を通じて出会う切ないお話で、これが一番好きです。
【きつつきの、ノック】
壁を題材としたリーマン×芸能人のお話も途中まで好きなんだけど、最後のオチが心の壁と同時に賃貸マンションの壁も破壊したところが、唐突で少々戸惑いを感じてしまいました。
「傘を持て」でたうみさんを知り、東京漫画社の2冊(本作と「隅田川心中」)でさらに好きになりました。
これら3冊に共通している静かに熱い空気感、とても好みです。
「恋と罪悪」「恋は罪悪」
夏目漱石著「こころ」
──『あなたは本当に真面目なんですか』
先生とKと私って登場人物しか覚えてなくて、読後思わず青空文庫からダウンロードしましたよ。学生時代に読むのと今読むのとでは襲いかかってくる重みが違いますね…ちょっと引きずってます。
それはさておき、内容ですが。
元同級生同士の30年越しの追いかけっこ愛!
真面目な学生だった〔飯田〕は警察署長に、不真面目だった〔柴田〕はマフィアのボスに。
真面目な飯田が柴田にだけ見せる不真面目さ、不真面目な柴田が飯田にだけ見せる真面目さ、これぞギャップ萌え、巧い…巧いよたうみさん…短いストーリーの中でまんまと掴まれました。
描き下ろしの方では、2人は会えてすらいないというのに萌えが止まらない…!
お見事です!
「あいのいろ」
これはまた粋な。
浮世絵、絵師と、彫り師と、刷り師の物語。
トウジ(刷り師)の内にこもっている熱、これは「傘を持て」の畑中に近いものを感じます。
オチのベタさも含めて好きな1編。
そして、キャラデザを大きく変えずして時代に合わせた雰囲気を作り出すところが巧いのも、私がたうみさんを好きだなぁと思う理由のひとつ。なかなか難しいことだと思うんだ。
「きつつき、のノック」(全2話)
他人と関わらなければ、腹を立ることも、キズつくことも、キズつけることも、失望することも、全てしなくて済む。
自分が傷付きたくなくて、自分を守るために他人との間に分厚い壁をつくって生きる主人公の「壁」が壊されるお話。
壁を壊す破壊音は、『大人になってから聞いた一番「優しい音」』
おま俺な主人公の心の中は私にとって透けて見えやすく、ストレートにグッときました。
「絵に描いたような」
この短編集の中で一番BLらしい萌えが詰まっているかな?
美大推薦を目指す生徒と、彼にデッサンモデルを頼まれた先生のお話。
これもひとつ前の「きつつき、のノック」と似た、他人に関心を持たず冷めた生き方をしている主人公の心が少しずつ熱を帯びていくのがいい。
「2/3の世界」
1人の人物を介して、2人の人物が巡り会うお話。
これ好きだなぁ!
ちょっと悲しかったけど、途切れたところには何かが繋がるべくして繋がって、世界は途切れることなくぐるぐると巡り巡ってゆくんだっていう、そんな「縁」の美しさみたいなものが切なくも素敵な短編として描かれていました。
お話ひとつひとつに何かしら残るものがある短編集でした。
繰り返しになるけど、漂う空気感がやっぱり好み。
単館でひっそり上映される良作映画のような、地味だけど味わい深い作風の作家様だなぁと思います。
【電子】ひかりTVブック版:修正-、カバー下○、裏表紙×
隅田川心中で惚れ込み、本屋でこちらと出会い買うしかないと思いました!
恋と罪悪
表題作。真面目な飯田と自由な柴田。別れる度に「じゃあな」と言っていた飯田とそれに一度もこたえられなかった飯田の今の関係は警察署長とマフィア…これだけ見たら切なく叶わぬ恋ですが切ないだけじゃないのがたうみさんの魅力です。
30年越しにやっとこたえられ、抱き締め返せたさわやかな甘さ。単純には行かないけど今更何十年かかろうとこの二人なら大丈夫だと思います(笑)
あいのいろ
トウジが静かに一途にハルをあいする姿がもどかしくてもどかしくて…そしてあいであいを伝える、何とも粋な。
あと終盤の顔を寄せ合う場面にもうやられました。ちなみに柳梅のヘラヘラ感が大好きです。
きつつきのノック(前・後)
二話編成、トイレで泣き声が聞こえたのがすべての始まり。関わらない、干渉しない、そうして自分を守ってきた桂がいろいろな「音」を感じていく。
面倒なくらい不器用で弱い桂の心、樋口の"きつつきのノック"で開くことは出来たのでしょうか。
ほのかな見どころ:なでギャラのあずさナナトがちょろっと出てくるんですよ!
絵に描いたような。
これはいい生徒×先生。意外と余裕のない先生、余裕しゃくしゃくな生徒が好きな人は見たらいいと思います。見てください。
さらっと甘酸っぱい感じ。たうみさんも書いてますが、確かに青春くさい!笑
二人もいいんですが、何より佐藤先生が名脇役すぎます。たうみさんの描く女性はみんなが好きになる!
2/3の世界
伝えられなかった三人の言葉。残された二人がそれぞれの後悔を口にするページで涙が止まらなくなりました。
ある一人に想われていた、そして想っていた二人が柔らかに関わっていく。ハッピーエンドとは言えないですが、喪失感だけではありません。
恋は罪悪
「恋と罪悪」の続き、書き下ろしです!
やっぱりたうみさんの描く女性はみんながry
恋と罪悪は追う側、こちらは追われる側。このオッサンたち可愛すぎて悶えました。四つ葉は柴田と飯田のモチーフです確定です。
やっぱりたうみさんは切なさもコミカルも甘さも葛藤も綺麗にはめ込んで一つの感情だけじゃ足りないような動悸が忙しくなる作品を描かれます。
甘すぎず辛すぎず暑すぎず寒すぎず…程よいこころが欲しい時にぴったりです。
たうみさん2冊目ー。
印象としては1冊目の「隅田川心中」よりもわかりやすいお話が多かったかな、と。
そして、個人的にはこちらの方が好きです。
「恋と罪悪」
同級生、想い出、言えなかった言葉。
警察、マフィア、今度こそ言葉。
甘酸っぱい青春と今と。
ほんの一瞬の再会で。
それでも、気持ちは戻るというか巡るというか滲み出るというか。
最後にマフィアが向けた言葉と無邪気な笑顔がとてつもなく好きです。
「あいのいろ」
藍の色、愛の色。
刷り師と彫り師と絵師と。
刷り師の想い入れ具合が好き。
引退決めるくらいに惚れこんでるくせに「去る者追わず」とか言っちゃうところが好き。
「2/3の世界」
図書館司書とそれに惚れた男とそれに惚れた男。
残ったのはそれぞれに男と関わりのあった司書と男。
伝えられなかった想い、残された言葉。
掛けられなかった言葉、掛けていたら未来は変わってた?
今度の未来は司書と男を結ぶことになるのか。
この先の展開が気になるところではありますね。
BL(ボーイズラブ)ならぬ
OL(おっさんラブ)らしぃです。[壁]・m・) プププ
すっごぃ好物なお話でした。
たうみ様の初コミック【隅田川心中】も
デジタルで読んで結構好きだったんですが、
【恋と罪悪】はそれ以上に良く出来ている作品集でした。
全部なんだか (;゜ロ゜)ハッとされるところがありました。
エロエロシーンはあまりないんですけど
「あいのいろ」はめっちゃ好きですね。
んで 芸能人モノの「キツツキのノック」
これ前作の「なでしこギャラクシー」のキャラとかでてます。
結構 メンタル面で厳しい漫画だと思うけど、
これは「あり」だなって感じしました。
「絵に描いたような」
これは~視姦のよぅな話。
すごぃ好き。エロシーンはないな・・・w
「2/3(3分の2)の世界」
これ 泣けます。
エロシーンはなぃです。www
「恋は罪悪」
OL(おっさんラブ)の続編
もぅ ずっとやってるだろ この二人
みたぃな・・・(*´ェ`*)ポッ
全部面白かったです。
エロシーンを求める人には
オススメできませんが
精神的エロ萌えはめっちゃあります。
大人の婦女子さんにオススメな漫画です。
たうみまゆってなんちゅーか東京漫画社らしいマンガ家だよなと思う。
個人的にはがっちゅんがっちゅんの濡れ場はノーセンキューで、
リリシズム漂うニアホモ風の短編が上手いイメージだ。
表題作の『恋と罪悪』がイチオシです。
不良(自由人)と優等生の組み合わせに目が無い方は全力で
飛びつこう。 しかも再会ものがお好きな方は友達になって
欲しいくらいである。 私は自由人×堅物という組み合わせが
大好物なのだが、このふたりは何度か寝ていながら、
決して踏み込まないという不文律をかたくなに守り続ける。
耳鳴りのように聞こえる、飛行機の音。
二人乗りの自転車、青い空。
やー 良いね良いね、と食いついちゃうよね。
たあいない、ちょっとした約束を交わしたふたりは、
三十年の月日を経て、警察署長とマフィアの大物として
再会を果たします。 ありっこねーよ、という力業な設定も、
もしかしたらあるかもしれないと思わせる味のある作風が好き。
BLは御伽噺なんですよ! そして御伽噺ってのは
現実をぶっちぎって置き去りにするんでなくちゃダメなのよ! と
力説したくなりました。表題作以外も粒ぞろいで、良い短編が
揃っております。 ちょい切なくて、センチメンタルで、
でも爽やかな読後感に浸れました。 おすすめ!
東京漫画社さんだからっていう理由だけで、何の気なしに買ってきた未知の作家さん。
表紙も地味なら、お名前からじゃ、何か作品を読んだことがあったかどうか記憶がない。
っていうか、この名前、見たことはあるけど、読めない(どこで区切るのか、区切らないのか)
たぶん『cab』とかで読んでいると「他の作品と切れ目わかんない」っていいつつ、読み流しちゃってたのかもしれない
ところが、こうやってコミックスに纏まったのを読んでみると、予想外に、よかった。
地味で、印象に残らない絵柄で、お話もそれほど劇的な盛り上がりがある訳じゃないけど、
不覚にもウルっと来ちゃう、
多分、台詞と、その台詞の配置っていうか、コマ構成がいいの
でも、線の細い白っぽい絵柄で、強いアップが少ないせいで、雑誌だと他の作品に紛れて、印象に残っていなかったのね。
こんな作家さんを、不覚にも見落としていたなんて、、、
このコミックスは、買って正解だった。