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sarukuiyama gigoku jiken
猿喰山疑狱事件
初めは愛を知らずに育った横暴なセレブ男が、
素朴な庭師に出会い、恋をして癒されて行く
ほのぼのとした物語だと思っていたのですが。
これが大間違いでした。
中盤から鷺坂が不穏な動きを見せ始めた頃から、
物語はなにやらきな臭い方向へ。予測不能な展開にハラハラ。
鷺坂の真意は何なのか?鷺坂と星の恋と、
彼らに関わる人達の人生が悲しくて切なくて。
グイグイと作品の世界に引き込まれてしまいます。
そして最終話「来世の約束」で、こうきたか!と唸りながら、涙がポロリ。
ラストシーンが本当に素晴らしくて!!
美しくも神々しいラストに感動です!
これは漫画か?と思うくらい膨大な文字量に、癖の強すぎる絵柄。
特に絵柄に抵抗を感じる人が多いと思います。
なので一般受けはしない作品かもしれません。
しかし私は絶望と魂の救済を見事に描いたこの作品が大好きで、
遙々アルクさんは今後も追いかけて行きたい作家さんになりました!
2009年に読んだBLマンガの中で一番傑作なモノといったらこの「猿喰山疑獄事件」だったと断言できます。
絵は好きじゃないけど、およそBLらしからぬおかしな題名に興味を持って読み始めたら、はまりました!
表情の乏しい絵も苦にならないくらい引き込まれるストーリー。
あとで思いました、こんなに秀逸なストーリーで絵もおそろしくキレイだったらひょっとして評価は別のところへ行っていたかもと・・・この作品にはこの絵だから説得力があるのだと。
サスペンス・ミステリーの相を呈しながら登場人物達の気持ちが切々と胸を打つ感動。
皆さんも書かれているように衝撃のラストに涙がとまりませんでした。
他の作家さんもよくモチーフにするアンデルセンの「王子と小鳥」
色々な解釈と表現があるけれど、傷つきながらも守られる最後の約束が、「うちに帰ろう」このラストのセリフが、今まだレビューを書いていても、涙をあふれさせます。
冷酷な男が詐欺師の男と出会い、その心を通わせる。
単に純愛の物語ではあるのですが、端々に盛り込まれるエピソード、気持ち、それらが巧みに作用して感動を生むという作業の神業を見せつけられたようです。
後になって表紙絵に、小鳥、鳥かご、薔薇、チョコレートとキーワードになるアイテムが盛り込まれていることに気が付きました。
2010年も注目の作家さんです!!
こんな、すごい作家さんがいたとは!ジーザス!ジーザス!BLの神様、有難う!
正直、、まず本屋で手に取らない、癖のある絵柄。
ですが、読んでみて是非とも皆さんに勧めなきゃと、絵が苦手ってだけで読まないのはもったいない~!!
皆様おしゃられるように、これはレビューすんの難しい、、。レビューは読まないほうがいいんじゃないかな~?ってレビュっといてなんですが。
先入感持たずに読むのが一番いい。
私、衝撃のラストって、、を勘ぐり過ぎて、まさかのフャンタジーか?いやいや?兄弟オチ?とか。
勘ぐりすぎました。いや、ダメって事じゃありません。
アルクさんの作品はいつも孤独感がつきまとっている。
二人の孤独な男の行く末を、祈るような気持ちで読まずにはいられません。
童話のナイチンゲールが織り込まれ、美しく残酷で幸福な、、舞台は現代ですがお伽噺のようです。
張り巡らされた伏線に何度か読んで、ハッとしたり。
脇役が効いていたり。
最初読んだときは、よく解からなかった、カエルの折り紙。
人間には失うことが出来ない、逃れられないものがあるんだよ。カエルは鷺坂にそう云ったのかな?
何度読んでもモヤモヤしたり、、単に切ないとは表現できないような複雑な気持ちになります。
この気持ちは、木原作品を読んだときの気持ちに似ています。
なんとも表現できない切なさ、幸福感に涙が溢れる。
ああ、いい話だった。で、終わらない。読後に、う~んと考えさせられる。
5回程読みましたが、まだうまく着地出来ないのです。何年後は、どう感じるのかなぁ。
アルクさんを見つけてきたリブレさんGJ!!
只今アルク病で過去のアンソロ本やら何やら集め中です。
今、最も期待している作家さんの一人です。
本年のダークホースですな。
遙々アルクさん、レビューしたつもりで忘れてたので改めて。今まで3冊コミックス出てるのかな。数日で集めてしまいました。決して絵が上手いとは言えないのだけど、ひとつひとつが切り取られたドラマのようで、余韻が残るけれど、物足りない、もっと読みたい、と! 噛めば噛むほど味の出るスルメというか。全てのキャラクターにはちゃんと人生があるのがわかる、似た人など誰もいない、魅力的な人物ばかりです。短編もいいけど、長い話を読んでみたい! …その結果です。
冷たい風の吹き下ろす屋敷に住む王様と、突然入りこんできた庭師。王様の言うことなどきかない自由な庭師に何故か惹かれていく。だが彼の正体は恋愛詐欺師だった…。
単純なBLの世界なら愛があれば大丈夫なのだけど、もう一人の詐欺師に情報を流したことで警察に目をつけられる。騙されているとわかっていても愛を告げる王様と、騙す相手の孤独を知った詐欺師。相手から金を引き出す前に寝てしまった詐欺師と、詐欺師相手に来世の約束をする王様。そして警察が――。
メロドラマのようでいて、ほのぼのとした会話と、醜い現実が交叉して、純愛は形作られていく。事件は起こり、相手を想うがゆえに別の道を選ぶ二人。ラスト、これで幸せなのか!?と愕然とするとともに涙が~。
表紙の小道具にも意味があると後でわかる。薔薇とチョコレート、手袋に小鳥。
あの世に持っていく思い出で鞄がパンパン。それが幸せなのだと老人は語り、荷物は少ないほどいいと詐欺師は言う。
私の鞄はBLでいっぱいです。これを読めてよかったという幸せ。
最初と終盤に出てくる検事さん、ビター×スイートの攻のお兄さんかな。名前が平凡なので、気付くのが遅れました。確かにおもろい一家だ。
何度読んでもいつまでたっても感想がうまくまとまりません。
正直、アルク先生の平面的なイラストやどこかセルロイドの人形を思わせるようなキャラの顔などが苦手な方には、生涯手を伸ばさない一冊でしょう。それが分かるからこそ、私自身人に勧めたことがありません。
キャラクターたちの独特な雰囲気、基本的に長方形のみで淡々と割られているコマ、ぎっしり詰め込まれる内容、特にこの作品は吹き出しが多いので必然的に情報量も増えています。そこに特徴的なイラストがはまるわけです。
表紙を見ただけではそんなに特殊なイラストではなかろう、まぁ耽美系かしらと感じるのですが、慣れるのには少し時間がかかる風合いですよね。
でもアルク先生にしか描けない、もの悲しさ・うら寂しさがそこらじゅうに重く垂れこめていました。
人が触れないところを嫌味なくかすめていくのも、先生の古めかしさを感じる作風だからこそ受け入れられるのかなと思います。痴呆症のことも、内気なガキと称することも、本物の鷺坂の末路も。
特に、鷺坂もとい蟇田の最後。
誰がこうなることを予想していましたか? 彼は確かに詐欺師という職についていました、裁かれるべき人間であり罪を償うべきことを重ねてまいりました。
愛を感じ始めた星に対してもひどい裏切りを働きました。なにしろ彼は詐欺師でありましたから、欺くことが生業でありそれを星に対してもすることで自身は決して王様に心を寄せちゃいないと説いているようでもありました。……なるべく心を寄せないように、近づいてしまわないように、自分が何者であるかを忘れないように…みえました。
出所後、新たに歩みはじめた世界でただ星のことをそっと地上から夜空を見上げるようにそっと、誰にも迷惑をかけずにかの人のことを想っていただけだったのです。星は会いたいだろうと思いますが、でも蟇田が選んでいたのは寂しい王様との別れでしたし会わす顔もありませんし、なにより会ってしまえば自らの感情を認識してしまうから、だからこそ進んで再会への働きかけをしなかったのでしょう。
蟇田は悪い人間でしたが、悪くならなければ彼は生きられず、でも悪いことを正当化はできませんからやっぱり悪だったことは、間違いありません。
そんな蟇田の過去をすべて清算してしまうような展開。
衝撃的です。まさか、こうなるとは考えもしていませんから。
インパクト抜群の絵面は忘れられません。
星が愛したあの蟇田の顔はもう、ないかもしれない。
声帯だって元通りにはなっていないかもしれない。声、もう違うかもしれない。
王様、と甘えてねだった指も顔も手も声も体もなにひとつかつての蟇田とは違うかもしれない。
それでもきっと、星は蟇田を愛するのだろうなぁ…。
はたと気が付いたのですが、アルク先生の作品にはページを捲っての唐突な場面転換の手法が多様されていると思います。それがゆえに、お話自体からテキパキとした印象を受けるのかもしれません。
柔らかい、よりも硬いと感じるのに、でもお話の雰囲気はノスタルジックで童話っぽい。総合的にみると柔らかさがあるのですよね。本当に不思議。
あと生真面目な星と子供の組み合わせって、絶妙で可愛らしくって。ほっとします。
帰ろう。一緒に、帰ろう。
BLとはいっても、最近は幅が広いですよね。これも、異色な作品のひとつ。
そう、この「よくわからなさ」が本作の魅力。表紙にしても、タイトルにしてもよくわからない。
むしろ、あらすじや攻めの王子様然な表紙を見ると、よくあるパターンを読者に期待させるところが、悪趣味(褒め言葉)なくらいです。
賛否両論のアルク先生の絵についても、私はこの「よくわからなさ」の魅力をより一層ひきたてるものとなっていると思います。
BL読者としての経験値がたまりにたまった今、手に取ってみて、ようやく自分が作品に追いついたというか、ひとさまにお勧め頂き、スゴい作品だったのだな、と痛感し、頭をたれてうなだれつつ…。
まず、なんといっても、登場人物の描き方が多面的。
とくに庭師の鷺坂。義彦やお屋敷の人間たち、村山のように、読者も彼に惹き付けられる。彼の得体のしれなさが、物語を牽引していきます。
ひとに騙すときには、嘘ばかりではなく、真実をおりまぜると、より騙しやすいという話を聞いた事がありますが、まさにそれなのです。
「信じてください人を」と言った口で、「人は信じるもんじゃねぇよ」と言い捨てる。
鷺坂のどれが本心で、どれが偽りなのか。
そして、星グループの総裁でいて当主の義彦。
無慈悲で可哀想な王様の救済の話かと思いきや、彼の思慮深さや意思の強さにも好感が持てます。
最終的には、そんな彼に救われていくのです。
ふいと現れた庭師が、若きお金持ちの王様の凍った心を溶かし、ふたりの距離が近づいていき、ついには両思いに…しかし、その庭師には秘密が!
なんて、書くと陳腐に思えてしまいますが、ひとかわ剥いで、また剥いで、剥いで、核心にふれる部分に近づいたかと思いきや、はぐらかされ…と読者は煙にまかれます。
ですが、最終的に検事の村山を登場させることで、義彦の気持ちを追体験させ、読者はさらにふたりの愛(物語)について理解を深めることとなるのです。
「好き」「愛している」の言葉ではなく、事件で読ませるBL。
時間軸的にも、人物の相関的にも幾層にも物語が重なり、多くは言葉で語らせず、その層の合間を読者に読ませる物語。
アルク先生はどのように、このお話を構築していったんでしょうね。
さらにこの結末でGOした、ご本人も編集さんもスゴすぎます。
時間がたってから、また読みかえしたい作品です。
私は、実は薫彦は義彦の弟ではないかなぁ、というのがただ今の私の希望的観測です。
ラストで目から涙が吹き出しました。
なにこの話。
胃にきました…。
私も「うわ、苦手な絵だな…」と思って、手に入れたあともしばらく寝かせてたクチなんですが。
一話目で思うのは、「ああ、この孤独な社長の心を、純朴な庭師が溶かすんだろうなァ」と。
ベタベタ展開予測ですが、そういう話は好きだし、評価が高いのは知ってたから、「どんなドラマティックなストーリー展開の末に、二人は結ばれるんだろうなー」という期待にワクテカしつつ読みすすめました。
や、もう、そんな予測を立てちゃってごめんなさい、全面降伏です。完全に舐めてましたね。
そう、全然そんな話じゃなかったのだ。
話は二転三転していきます。
新しい事実が明らかになるたびに、思わずページを戻って読み返してました。そのたび、なんとなく読み流してた伏線の秀逸さに驚いてました。
しかしこれ、どこまでネタバレしていいのかな。
読み終えて改めてみなさまのレビューを読むと、かなり苦心し、慎重にレビューを書かれてるのがよく分かりました。
この一冊ほど、ネタバレ有ボタンが有効な一冊は、ほかにないと思いました。
みなさま、ネタバレ有ボタンのあるレビューは、絶対に先に読んだらダメですよー。
私はネタバレ無しレビューなので、これ以上は書けないです。
読んでみてください、とだけ。
なぁ
帰ろう
猿喰山に
ともふみさんおはよー!
菊乃さんを惑わせたのは私かもですが、私を惑わせたのは完全にともふみさんですからー!
私が罪な女なら、ともふみさんはタラシってことでw
とくに下のともふみさんのレビュー、ほんと最高です。
読み終えて改めてレビューを読んだときに、ともふみさんのレビューでまた感動が蘇って、ポロポロ泣きましたもん。
素敵な作品を教えてくださって、本当にありがとうございます。
とくにラストの四ページは一生頭に残り続けるだろうなと…あれはハッピーエンドなのかなァ…。
菊乃さんおはよー!
ふふふ、私って罪な女。
できたらイケメンを惑わせたいんですが、惑わせるのはいたいけな腐女子ばかりなり。
私も同じことを思います!
私は山田ユギさんの絵が苦手でした!今じゃ考えられない…。
あと、西田東さんや中村明日美子さんも苦手でした。
でも、みんなみんな「好きな絵」になっちゃったんですよね。ストーリーに感動したら、絵まで素晴らしく見えてきちゃうという不思議。
ほんと、絵が苦手だからと避けてたら、損をするのがBLだなァと。
ただ、遥々アルクさんがその域に達するかどうかはいまだに謎です…作家買いしたいと思ったので、いっぱい読むうちに、好きな絵へと昇華してくれるのかなァ…。
こんばんは~罪作りなむつこさん。
お~神降臨!
衝撃波くらっちゃいましたか!
あらすじとみなさんのレビューで予測不能って覚悟しててもその上をくるんだから、まったく凄い作家さんを見つけてきたもんだリブレさん。
>目から涙が吹き出しました。
うんうん、ほんと突然ぶわーーっと涙がでてくるんですよね。
ついでに鼻水も漏れました。
横スレ失礼しまっす。
菊乃さんもよしながさんの絵が苦手なんですね~わたしもです。
実は深井結己さんも絵が苦手なのですが、これまた読ませられちゃう。
>『絵が苦手』ってそれほど大きな問題じゃないな~とw
100票くらい投じます!
でも表紙買いはやめられない…
「猿喰~」読む際にはティッシュをスタンバってくださいね~
むつこさん、あなたは罪な人ですww
遥々アルクさんの絵って、雑誌などで見たことはあったんですが
私もどちらかというと苦手な部類だったので
書店に新刊で並んでいた時もスルーだったんですよ。
でも、むつこさんのレビューをうっかり読んじゃったので
きっと明日には買いに走ると思いますw
最近富に思うんですけど
『絵が苦手』ってそれほど大きな問題じゃないな~とw
よしながふみさんも苦手だったんですよ、私w
1度読んだだけではどうしてもうまく感想がかけなくて
3度読み返しましたが。。。やっぱりうまくかけそうにありません。
そんな、不思議な感覚の作品でした。
1回目は、過去と現在が交錯する物語を追いかけるのに精一杯で
登場人物の心理状態や気持ちをうまく掴めてないと思っていたのに
あのラスト3ページで一気に堰を切ったように涙が溢れて来て
自分自身よくわからないまましばらく放心状態でした。
2回目は、もう少しそれぞれの気持ちを読み解こうとしましたが
王様こと星義彦と庭師の鷺坂貢以外の登場人物
こと、王様の周りの使用人や部下たちが
いかに王様のことを尊敬し愛しているかが垣間見えたものの
やはり主役2人の本当の気持ちを確信出来ないままラストとなり
そしてまた、最後の3ページで号泣することに。。。
3回目は、いままでの情報を踏まえたうえで
あえて無心で読んでみたところ
2人のちょっとしたセリフや行動に気付くようにはなったのに
やはりそこには萌えどころか、切なさとか感動とか
はっきりとした感情があまり浮かばないまま
みたび、ラストで大号泣することになってしまいました。
だから、この作品はきっと
どんな読み方をしても
最後にはちゃんと登場人物すべての思いや感情が
ちゃんと読者に伝わってくる、不思議な作品なんだなと思いました。
ああ、やっぱりうまく書けないですね^^;
とりあえずは、最初にネックだと思っていた「絵が苦手」と言うのは
全く問題なかった、ってことはお伝えしておきます。
一見表情が乏しいような画風ですが
そこが逆に、この作品の空気感とうまくマッチして良かったのかな
と思いました。
多分これから先も、何度も読み返すことになるであろう
私の中で、今年の上位にランクインした作品でした。
>タラシなともふみさ~ん!w
こういうことだけは早いんですよw
いや~、決して激しいシナリオではないはずなのに
毎回の号泣に我ながらびっくりです^^;
一般受けしないかな?って思う部分が多いのに
多分、多くの読んだ人が私たちと同じ思いをするんだろうな~って思いますよね~。
まさに「すげー漫画」でしたよ!!
>罪作りなむつこさ~ん!w
今読み返しても、まだまだ言いたいことが言えてないんですけど
それでも読んだ人にはちゃんと伝わってますか?
>頭のなかで筋道だてて整理して考えようとすると、逆に逃げていく感じ。
ああ!そうそう、まさにそんな感じ!
確かに、リアルの人間の感情って実はそうかもしれないですよね。
あのラストは本当にすごかった!
あと、あの子供が。。。ああ、また泣けてきたよぉ~。・゚・(ノД`)・゚・。
めちゃくちゃ気持ちが伝わってくるレビュー…なんかまた私じーんときてしまいました(´Д`)
そう、心情とかがはっきりとは分かんないんですよね。頭のなかで筋道だてて整理して考えようとすると、逆に逃げていく感じ。で、その、整理のつかない曖昧な感情こそ、人間心理のリアルさかもしれないとも思いました。登場人物二人も、きっと自分の感情が掴めてなかっただろうと思うし…。
ラストの破壊力、すごいなー。
こんにちは~。
素早いですよっ菊乃さん!そして神…!
みたびの号泣から立ち直りましたか??
>自分自身よくわからないまましばらく放心状態
その感覚よく分かります~。
そしてこの衝撃の記憶は、ずっと心に残り続ける気がします。
すげー漫画だぜっ!
[壁]д・)Ξチラッ
みなさんの盛り上がりに、好奇心をそそられて読みました。
いくつも仕掛けられた読者へのトラップ。
難なくかわしながら読みました。
ええ、なにしろ、ちるちるで盛り上がってたので
何かあると!思って読んでいたからですw
でもね!
すごく期待して読んだのにガッカリすることはなく
最後ガツンっ!と、頭を殴られたような感動がありました。
星グループの代表を務める星義彦は、現代の王様。
孤独な王様の心をうつしたような花の咲かない殺風景な庭。
その庭に花を咲かせたいと申し出る庭師・鷺坂貢。
お金も地位も頭脳も美貌さえも兼ね備えた王様と
何も人を魅了する笑顔だけを持つ庭師。
もちろんボーイズラブですから、そこに愛が芽生えます。
酷く美しいおとぎ話でした。
私にはそう見えました。
ボーイズラブが苦手な人ってたくさんいますよね・・・
私は、こういう作品を読んだとき
自分がしみじみ腐女子でよかったと思います。
┏○)) アザ━━━━━━━━ス!
とにかくなにかとってもお礼を叫びたい気分w
読み終えてふと
一番最初のカラーページにお話がつながるような気がしました。
心の目でみるとそーいうことだよね?
最近読んだ中で久々に衝撃を受けた作品です。
悲しい、嬉しい、辛い、そのどこにも線引きできない種類の
涙が出たのはBL作品では初めてかもしれません。
悩みつつも、琴線に触れたので神評価に。
冷たい若き総帥の星と、自由な身と心を持つ庭師の鷺坂の恋愛。
この一文から想像できない展開が待ち受けていました。
恐ろしい作者さんです。もちろんいい意味で。
最初に読んだ時はあらすじ通りの予測できない純愛に衝撃を受け
2度目では伏線やエピソードに感心し、
3度目で端々で描かれた脇の人々の人生の一幕に目がいきました。
読み返して新たな発見ができるというのは
読者としてとっても贅沢だと思います。
(単に一度では拾いきれない私の脳のせいかもしれませんが。悲)
作中、幸せとはなんだろう?という会話があるのですが、
この疑問は作品の主題そのもののような気がします。
幸福の基準は人それぞれ。
立場も生き方も全く異質な二人ですが、
小さな頃にその基準を本人の望まない形で
植え付けられたという意味では似た者同士なのかもしれません。
そして幸不幸とは表裏一体で、
幸せ無くしては不幸が、不幸無くしては幸せがあるはずもない。
そんな気持ちにさせられました。
決して温かい夢に浸れる話ではありませんが、
愛のお伽話という意味では究極のエンディングかもしれません。
興味があるけど絵がモニョモニョ…
と読まずにいるのはもったいない作品です。
かくいう私も(神評価ですが)絵が苦手です。
癖がある…とゆーか目のバランスがおかしい気が…はっ、イカン。
作者買いリストに新たな名前が加わりました!
>久江羽さん
「ビター×スイート」は神評価の方がいらっしゃらなかったので、保留リストのままでした…が、久江羽さんは神評価作品なのですね!
うおぉ~、是が非でも読みたくなってきましたので近日書店に走ります。
お勧めして頂いてありがとうございました♪
こんばんは、
私のレビューがお役に立ったとは・・・ありがとうございます。
遥々さんの作品は、読み込んでこその面白さがあるんじゃないかと思います。
私としては、2007.11月発売の「ビター×スイート」の方が神評価できるくらい好きなので、作家買いの人です。
たまたまちるちるさんを知る前に読了していたので、ブログにはちょっと書いてありますが、こちらにレビューしていません。
藤棚さんをはじめ、他の方がレビューなさっているので参考にしてください。
ともふみさん、お久し振りです!
そしてレビューへのコメント、ありがとうございました。
私の評価がともふみさんのお役に立てたようで、すごく嬉しいです!
>読み返して新たな発見ができるというのは
>読者としてとっても贅沢だと思います。
同感です!
首がもげるほどPCの前で頷きました。
読み返せば読み返すほど味が出るというか、
特に伏線の張り方が素晴らしいですよね~
ともふみさんの熱いレビューを読んでテンションが上がったので、
今夜にでもこの作品をまた読もうと思いました(笑)
ともふみ
おはようございます&お久しぶりです、藤棚さん。
インパクト大の題名と「予測不能な純愛」というあらすじに惹かれつつも、ものすっっっごく苦手な絵柄に逡巡していたのですが、藤棚さんの神評価に背中を押してもらいました。
そして大正解!ありがとうございました。
来世の約束はとにかく涙腺にも心臓にもキました。
BLでこんな話が読めるなんて…。
ほんと絵柄はちょっと(まだ言う 笑)という方ですが、私も作者追いしそうな予感大です。
藤棚
>うえおさん
こんにちは。
コメントをありがとうございます。
>いやぁ~…すごい作品でしたよね。
すごい作品でした!そしてこの作品のすごさを、
ボキャ貧の私には上手く伝えられないのがもどかしくて(>_<)
絵柄が非常にネックだとは思うのですが。
でも一度ストーリに入り込めば、
絵柄はそれほど気にならなくなりますよね~
私は最近では、この絵柄も味があってイイ!と思うようになりました(笑)
できれば多くの人に読んでもらいたい作品です。