恋について

koi nitsuite

恋について
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神12
  • 萌×25
  • 萌14
  • 中立3
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
16
得点
125
評価数
38
平均
3.5 / 5
神率
31.6%
著者
大竹とも 

作家さんの新作発表
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原作
木原音瀬 
媒体
漫画(コミック)
出版社
蒼竜社
レーベル
Holly comix
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784883863693

あらすじ

ブライダルコーディネーターの朝霞武史は、初めて結婚式を担当したお客様、笹川吉郎と一年ぶりに再会した。
朝霞のミスを笑って許してくれた、優しく、互いを慈しみ合っていた笹川夫婦は、朝霞にとって理想の夫婦だった。
再会をきっかけに、笹川と居酒屋で顔を合わせるようになった朝霞は、黙って話を聞いてくれる穏やかな男と過ごす時間が好きになった。そんなある日、泥酔した笹川を送って行ったマンションの部屋で朝霞が見たものは…。
大人の恋の切ないラブストーリー。
ergo掲載原稿に大幅改稿+ラブラブ描き下ろし収録。

表題作恋について

29歳,会社員
26歳,ブライダルコーディネーター

その他の収録作品

  • 暗い帰り道
  • 恋について2
  • 台風一過
  • あとがき

レビュー投稿数16

どうしても手放せない一冊

2009年作品
当時大竹とも先生の描かれるBLが大好きでした。
短編集が多い中、こちらの作品は原作の小説があり、まるごと一冊表題作の一冊。

ウェディングコーディネーターの朝霞。
彼の初めてのお客様で新婚一年目の笹川。

偶然再会したふたりが悩み、回り道をして恋を深めていく。
もともとがストレート同士なので、恋の進め方が不器用すぎる!と
モヤモヤしたりハラハラしたり(私が)が醍醐味←

そうだよねえ…同性で抱き合うってそんな簡単な事じゃないよね(溜息)
ってなりましたが、一回拒否られただけで死にそうなくらい悩む笹川。
まあ…彼の過去の恋愛や結婚を考えたら慎重になったり臆病になったりするのは理解できるけど…がんばれ笹川!ってなる(笑)

あと男の人がハラハラと泣くのをみて、こんなに色っぽいの??って
作画が本当に素晴らしいと思いました…笹川泣くなーっ!ってなるww

2

想像通りの雰囲気

原作を読んで挿絵を見ていたときから、こんなに物語の雰囲気にぴったりな絵があるだろうか……と思ったのを今でも思い出せます。そうして原作を読んでからわりとすぐにこちらも読みました。
どこにでもいそうな二人の、なかなかうまくいかなかったほろ苦くて酸っぱい恋。(ちゃんとハッピーエンドです)あらすじは省略させていただきますが、大竹先生のイラストは全編通してなんだか穏やかで優しくて、お話の雰囲気に本当にあっているなって思いました。それをずっと漫画で読んでみると、なんとも目が幸せでした。(笑)
二人が結ばれるまでは結構色々あって、やきもきしたり、悲しかったり腹が立ったり。でも読んでいるとなんだか癒やされるんです。原作の小説もこちらも、いつになっても思い出して読みたくなります。

4

予想以上に難航した恋

ノンケ同士で出会った時は片方は新郎で、片方はその結婚式をプロデュースしたコーディネーター。
のっけからかなりの難産になりそうな恋だとは覚悟してましたけど予想以上でした。

好きで仕方ない相手のために偽装結婚をした笹川(受け)。
一度も妻とは暮らしたことがないけれど、お世話になった朝霞(攻め)には幸せいっぱいの結婚生活を演じていた。
笹川の妻は同性愛者で、笹川に対して愛情の欠片もないけれど、子種だけは欲しいと言われ利用されそうになり、心底傷つく不器用で真面目な受け。
この臆病さが途中から愛おしく感じてしまったんです。
そして全く性的な香りがしないこの人物が見せた、例えば初めてキスをした時に受けの上に覆いかぶさる場面や、ビールをこぼしたといって受けの指を舐めた場面などに思わず動揺しちゃいました。

しかし・・・!!
なぜ、女と付き合うんだっ・・・!
どういう思考回路なんだか・・と思っていたら、「朝霞さんが死んだら自分はどうするんだと思ったら・・・」重い。めちゃくちゃ重い。死ぬ想像までしている。
そして「女性と付き合えば朝霞さんのことを考える時間が少しは減ると思った・・・」だと。
・・・・はぁー。
・・・・・・はぁー。・・・・・・許す。
若い頃の私だったらこういう当て馬利用は許せなかったはずなんだけど、そういう事もしちゃうのが人間だよね、って思えるようになった。

いいなと思ったのが、「台風一家」で二人でいちゃついているところを突然の電話で邪魔された時、「僕を置いて他の人と話をしないで」と言った受け。
あのドへたれが、こんな事を酔ってもいないのに言えるようになったんだなぁ・・・ってちょっと感慨深いものがありました。

二人とも地味でいかにも市井に生きる人々といったところや、ブライダルコーディネーターの仕事についてもきちんと描いているので、細かい部分がしっかり肉付けされていてそこを読むだけでも面白かったです。

そして朝霞が手がけた結婚式で牧師さんの前で泣いているゲイカップルの新郎の姿にホロリ。
ここまで至るには紆余曲折あったんだろうなぁ・・・って。そっちにも感情移入。

BL小説は読まないので木原音瀬先生のお名前だけ存じていて、他の作品は知りませんでしたが、今、お名前で調べてみたら「キャッスルマンゴー」の文字が・・・
あ!あの!めちゃすれ違って切ないキャッスルマンゴーの方か・・・そして、麻生ミツ晃先生の作品で唯一読んでいないCOLD LIGHTの原作の方か・・・(辛そうで読むのが怖くて躊躇している)
たったその作品しか知りませんけど、なんか妙に納得できるものがありました。この作品同様、一筋縄ではいかない感が・・・。それらに比べるとこちらは比較的スウィートなのかもしれません。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews

で教えていただいたのがこちらの一冊。
すかっといいお話だった!と言えるほどの爽快感はなく、かと言って無視できない存在感。
萌えたかと言われれば、正直萌える箇所はあまりないのですが、こういう動かしにくそうな二人を本当に良くここまで描いたなぁ・・・という感嘆の意味を込めて神を捧げます。
教えていただきありがとうございました。

7

単独でもOKですが、ぜひ原作小説の後に!

原作小説のストーリーに、忠実に沿っています。小説1冊分をコミック1冊分に収める手腕に舌を巻きました。はしょっている部分もありますが、大筋は盛り込まれています。

作者様は原作の挿し絵を描かれていたこともあり、原作の既読者からしても、キャラのイメージに違和感ありませんでした。ただ、登場人物の感情は、小説の方が入り込みやすいです。原作を先に読んでおくと、その辺りが補完できて良いです。

こちらのコミックスでぐっときた場面もあります。ラスト、森野・池上の結婚式で、池上が「森野が牧師さんと話し込んじゃって」と言った、森野と牧師さんの場面。挙式が夢だったというのを思い出すとじんと来ました。

小説を読まれた後、カバーをはいで、裏表紙の原作者木原音瀬さんの挨拶を読まれてから、表表紙の二人をご覧になって欲しいです。私はほんわかしました。

5

せつなくてほんわり。

初読みの作家さん。
原作が木原さんてことで読んでみたのですが(原作未読)

なんだかせつなくてほんわりといいお話でした。
少しずつ少しずつ惹かれあって恋になって。
最初は当然、そんな想いはなくてただの迷惑をかけてしまった社員とかけられた客でしかないんだけれども。
笹川のほんわかとした空気が幸せそうな空気が朝霞を癒している部分もあったのだろうな。
それは単なる自分の仕事に対する充足感のようなものでしかなかったのかもしれないけれど、更に会うようになって見えてくる部分もあって。
わりと静かに優しく物語は流れていくようでいて。
それでもやはりそこは木原作品。
何もないわけがなく。
偽装結婚はまだしも人工授精にはさすがだ!と思わせられてしまいました。
悉く容赦がない。
好きで結婚したことさえ打ち明けないままに、それだけのことを強いられそうになって。
傷付かないわけがなくて。
でも、そんな彼女を選び結婚したのは笹川の弱さでもあって。
そんな笹川の弱さは後半の彼女を作るところでも現れているようで。
自分に逃げ道を作ってしまうような感じというか。
どうにか朝霞と付き合っていくために模索しての行動だったのだろうけど、その弱さががなんとも…。
朝霞は朝霞でどこかはっきりとしないというか。
素直に恥ずかしかったと言えないばかりにコトは大きくこじれていくことになるのですが、それはもう大人だからこそ恥ずかしいから仕方ないのか。
それでも誘いを掛けたりしてみるけれど、突き放されたりで。
想いが擦れ違ってしまっているから互いに傷付いて。
それでも、最後にやっぱり手離せないと思うから抱きしめられるのだろうなぁ。
笹川が自分の楽しみについて語るシーンがすごく好きです。

「台風一過」の笹川もステキだった。
お風呂えちもなんか雰囲気がステキだし、電話の邪魔をする笹川も好き。
ちょっとどこか病んでるようにも見える笹川だけどどこか憎めないんだよなぁ~。

3

ちょっと期待してたので・・・。

 内容は原作にそって描かれていたので良かったですが、やはり端折ってる部分もあり、(私はその辺りが好きだったので)期待が大きかった分、少し残念でした。
 笹川さんと朝霞さんの静かに流れる空気みたいなものが、やはり漫画ならではでとても綺麗に表現されていただけに、もっともっと細やかに忠実に原作をなぞっていただけたらと思わずにはいられません。
 
 しかし『恋について』はおもしろいです。
 笹川さんがずっとグルグルグルグルまわって人間臭く、どうしようもないダメッぷりが絵になるとさらに現実感がますというか。

 

2

雰囲気は好き

表紙のデザインも好きだし、いろいろ細かく展開があるのに
その騒々しさを感じさせない絵の雰囲気も好き。

なのに、なんだこのめちゃくちゃな男、笹川!

自分勝手は自分勝手なんだけど
なんと表現したらよいものかしら。
ヘタレ・・・優柔不断・・・思い込みが激しい・・・
かなり後ろ向き・・・で、自分勝手。
外見とは裏腹に感情のままに動くタイプ。

せっかく恋人になれたのに、後ろ向きな思い込みで勝手に離れて
女の人と付き合ってみたりしてる!

なんしか、後ろ向きでめちゃくちゃな所が苦手でした。

笹川の性格なしじゃ成り立たないストーリーなのに
ストーリーは割と好き目で、なのに笹川が苦手。
っていうあやふやなアテクシもダメですね。

しっかり捕まえて、今、進むべきはこっち。
って操舵する人(朝霞)が大変な思いをする話。

3

私は木原音瀬先生のファンになる!!!

このコミカライズされた「恋について」を読んで初めて木原音瀬先生を知りました。
もう読んでる間ずぅっと「なんだこの人っ(*/Д\*)、こんな感覚今まで読んだことなぁぁぁぁぁい!」と思っていました。

そして本当の(?)木原先生を知らない私は
「私、この人のファンになる!」
といきり立ち、私はあまり小説に手を出してなかったのですが、翌日あらすじも読まずにひたすら「木原音瀬」を見つけたら買い占めていました。
その後、私ひとり叫ぶことになるなんて知る由もなかったのです(笑)

この漫画を好きだーと思ったのは、冴えないリーマン二人が恋だなんだと言って悩んだり、寄り添ったりするからです。
初めはただの飲み友。そして朝霞にとって笹川は良き話相手。読んでるこっちも笹川って本当に聞き上手だなぁ…と思うほどに最初はめちゃくちゃいい感じの人。
でも朝霞と仲良くなっていくにつれてわがままなことを言ったり、無神経だったり、ウジウジしてたりで朝霞を振りまわします。

 でもそんな不器用さがかわいくて仕方なかったです。私も心は朝霞気分(?)でした(*^∀^*)

 しかもラストの笹川のネガティブ思考で勝手に彼女作っておいて、朝霞に泣きつくシーンにはアドレナリンが大爆発( *´∀`*)♪♪ばかだなぁコイツ…なんて。
 少し意地悪な朝霞も素敵です。


 あとで小説の方も読みました。
 二度おいしく楽しむことができました(^◇^)

もう今となっては木原音瀬先生のファンをやめられない!!

3

恋愛とはタチが悪いもの

木原ファンなので原作既読済み。
そして木原さんらしいウジウジ暗いキャラ(笑)
木原カラーになれていたために読み流していたのですが、コミック読んで気付いたことが。
笹川がなんなのっ?って言うキャラなのは承知だったのですが、朝霞もなんだか考えると酷い男のような?
一見笹川が朝霞を振り回しているように感じていたんだけど、無自覚?な朝霞はタチが悪いのかも?

まぁ鈍いというか、自分で踏み込んで置いて「そう言うつもりではなかった」と言うパターンはよくあるのかも知れないですね。

恋愛においては悪人も善人もないのかも知れません。
そこがまた深いのかぁ……と、木原マジックにはまったのでした。

大竹さんの笹川はイメージにぴったりでした。

2

木原音瀬・コミカライズ第一弾

うーんコミカライズ版を読んでもやはり笹川は好きになれない…
だってイライラするんだもん!!
基本優しくて柔らかいんだけど、ネガティブで泣いてばかりでウジウジウジウジと…。
相手が朝霞じゃないと、ほんとダメだと思う。
朝霞は笹川の、愚痴をこぼしても優しく聞いてくれて、居心地の良いところが好きなんだろうけど…
臆病で相手の気持ちさえも信じられずに一人で悩んで怖がって、その上さみしがり屋。
こんな面倒くさい男ってなかなかいませんよね…
でも現実にはこんな男で溢れかえってるのかもしれません。
本当に、朝霞が器の大きい男でよかったと思います。
なんだか「美しいこと」の二人にかぶりますよね。
笹川は寛末をもっとウジウジ女々しくさせたかんじで、朝霞は松岡より大人だと思う。ほんと、器がでかい。
萌え…はさしてないんですが、ラストはよかったね、よかったね…というかんじでした。
スレ違ってばっかりだった二人(主に笹川がひとりであわあわしてたんだろうね)が、ようやく結ばれました。
でもなんというか…朝霞には大きい子供ができちゃったねーというかんじです。
これからも大変だと思うよ…??

大竹ともさんの絵柄も華があるわけではなく素朴な絵柄なのですが、このお話自体が華があるわけでもなく
どちらかというと地味~なイメージなので、(話やキャラクターの設定は、流石木原音瀬、というかんだけど、まだまだ序ノ口。笑)
話と絵柄は合ってると思います。
奇抜だけど、淡々と話は進み、沸々とこみ上げるものがあります。
まさしく「大人の恋愛小説」のコミック版です。
まだこの小説を読んだことがない方も、コミックからはじめてみるのもいかかでしょうか?
ちなみに来月は「リベット」もコミカライズされます。

5

地味にしみるいい作品

あーなんかおでんの大根みたいだと思いました、今。
そんな、もうフツーに生きてるフツーの男がフツーじゃない関係になるまでを丁寧に描かれた作品です。
原作がとても好きだったんでどうかなー?と思ったんだけど、…うん、やっぱり私は原作が好きでした、ごめんなさい。
もちろんマンガも面白かったんですけどね、端折ってある所があって、そこがなんかこう「流された!」って気がしたのが自分の中でダメだったのかもしれないと思いました。
原作で丁寧に描かれてたからなんかこう胸に迫った離れ離れになった時期の話が、少しさらっと感じてしまったのが残念。
あそこの、笹川の意味の変な逃げももうちょっと丁寧に描かれたの読みたかったなって思って。

でも文字だとなかなか追いにくいのを、ビジュアルで示してあると即座にそこへ行けて便利ですね!
意外にエロくて嫉妬深い笹川を久々にじっくり見れたのは満足。
台風の話も結構好きだったんで、あれがマンガで読めたのは嬉しかったですね。

3

小説とは手法を違えた感動の嵐…これぞコミカライズ☆

大まかなストーリーは木原先生の小説と同じでしたね。
ですが、やっぱり小説と漫画では一冊にまとまる量がちがうので、
ちょっと早送り感は否めないし致し方が無いかなぁ…という感じでした。
それにしても笹川さんは、小説の方では「なんて冴えないヤツなんだ!」という印象でしたが、
コミクスではひたすら、優しそうで温和そうで…とにかく癒し系でした♪

小説にあったら「?」となってしまうであろう、漫画ならではの手法が盛りだくさんで
二人のすれ違いっぷりのもどかしさが、小説を読んだ身としては二倍に伝わってきました~。
大竹先生の神がかりなトーンセンスも、二人の間のあやふやな関係をすごく引き出していて…
小説を書かれる先生方が、コミカライズを喜ばれる理由が分かった気がします。
世界が増すようで、読者としてもかなり嬉しい…!
個人的な名コマは165ページの2コマ目です…。
笹川を抱き寄せる朝霞の眼に、無限の愛を感じます…。

木原先生のHPにて、先生もコメントを書かれていると仰っていたので私は大捜索しました!
カバーを捲ったところに発見☆
先生のコメントもさることながら、その左(つまり表表紙のカバー下)のイラストに大興奮でした。
笹川と朝霞の未来でしょうか。
池田様たちのように、幸せになると良いなぁ~なんてニヤニヤが止まらなかったです笑。

3

終わりよければ全てよし♪

もどかしい、このやろう、なんでだよ、って思いながら、小説も読んだし「ergo」の連載も読んでいましたが、コミックスとしてまとめて読んで、“となりにいた旦那にも読ませたくなるほど”いい後味の作品になっておりました。
後味がいいって重要かなと思います。
あと、カバーイラストも最高におしゃれだ。カバー裏もね。

どうにもこうにもヘタレな公務員・笹川と、
真面目・自己完結型のブライダルコーディネーター・朝霞の、
客と担当の関係から友人としての付き合いを経て、
恋心が芽生え、葛藤し、まとまるまでのお話です。
恋愛がらみだけでなく、仕事のことでも悩んだり嬉しくなったり、
なかなか浮き沈みの激しいお話でもあります。

気心が知れて話しやすい相手でも、他人の考えていることなんか話してくれなきゃわからなくて当たり前なのですが、
自分の気持ちすらハッキリしない場合はこんなにこじれちゃうんだね。
確かに、相手が女の子だったらきっとすべてうまくいくのに・・・

で、私の好きなシーンは、酔っ払いのヘタレ笹川がどうしようといいながらキスするところ(81~82ページ)と、「台風一過」のお風呂でのエッチ(172ページ)。

ヘタレ笹川を朝霞が引っ張っているようで、笹川さん結構強引っていうのがいいなぁ。

6

花がない! そこがステキ!

大竹ともさん、この作品まで知らない作者さんでした。

ergo掲載時も、なんか地味で、つるっと読んで、印象に残らないって感じだったのですが、、、
ところが、
こうやって、1冊にまとまってみると、この地味~~な感じが、お話の雰囲気に似合っているというか、雰囲気を盛り上げている。
笹川も朝霞も、二人してグズグズする話なんで、一歩間違うと
「え~~い、いらつく!さっさとどうにかならんかい!」
的な、やさぐれた気分に陥りそうなのに、
この、地味ーな絵柄とコマ割りのおかげで、落ち着いて、淡々と展開を受け入れられる。

落ち着いた色合いの、ブックカバーのデザインも素敵です。
全部読み終えてから、カバーをはずし、本体の表紙イラストを見てください。
笹川と朝霞の将来をイメージさせ、ホロッときました。

1

ハマれば癖になる。と思う・・・

木原さんという方の「恋について」という小説原作のコミック化との事ですが、私は原作を読んではいません。
元々、コミックを描いていらっしゃる大竹ともさんのファンだったので、今回手にしました。

最初の段階では、笹川はとても優しくて包容力のある大人な男性なのだな・・・・と朝霞同様に思うのですが、それがどんどん化けの皮が剥げるといいますか・・・・とにかく素を表す度に、情けない男に成り下がっていきます。
笹川の結婚生活の謎がわかった時は、思わず「えぇっ」と声をあげそうになるし、笹川のヘタレ具合がなんとも読んでいて朝霞と一緒にモヤモヤ&イライラ。
でも、相手に対してどこか引け目のようなものをずっと抱いている笹川の態度は、朝霞にとってはとても気になってしまう存在になるわけですが、朝霞の性格が根っからのサービス精神をもっているような感じなので、だからこその釣り合いとでもいえそうです。
どうしようもないけれど、ほおっておけない。
そして、いつの間にか朝霞の心に住み着いてしまった笹川。
男同士である事も、二人にとってはお互いに距離をつくってしまう原因にもなったりと、お互いを「恋愛の対象」として気になり始めている事意外は普通のサラリーマンの日常が描かれています。
そんな朝霞も可愛かったり、そしてずっと笹川に振り回されるんだろうなぁ・・・なんて思ってしまったり。
二人のもどかしいとしか言いようのないすれ違いも、最後の方まで結構ひっぱってくれます。
そんなとこも、この題名どおりの「恋について」なのかもしれません。
また、カバーを取ると、そこにはちょっと未来の二人が描かれているので、全てを読み終わった後にじっくりと見るとよいです。

でも原作があるからか「大竹ともさんの作品」としては、ちょっと説明的に話が進んでいく感じを受けました。
もともと大竹さんの漫画は、雰囲気といったものが強くて、ストーリーやセリフがシンプルだったように記憶しています。
以前コミックを出されてからかなり時間がたっているので、もしかしたら作風が変わってしまったのかもしれませんが、やはり原作があるからか少しその辺が今回は違うかな?という気がしました。
全体的には、相変わらずの色気のある漫画を描かれる所は全く変わっていらっしゃらなかったので、それはとてもよかったです。
特に笹川がペットに寝ている朝霞を抱き込む姿には、私的にはエロささえ感じました。

4

じわじわと

心にきましたー(´ω`)
ずっと好きだった女性と偽装結婚していた笹川が、幸せではない日常の中で朝霞に惹かれていく姿が心にきました。
お互い好きな気持ちが凄く伝わってきました。
不器用な笹川にはやきもきさせられましたが、何度も読んでみたくなる、不思議な世界観でした。
大竹ともさんは学生のストーリーってイメージがあったんですが、リーマンものも凄くハマってました☆
体のラインとか、せつない表情とか凄く好きです。

2

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