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sojo no koi wa nido haneru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
心理戦。
これは・・ギャグ漫画。
描画はちょっと下手。でもストーリーが面白い。
挿絵が多い小説といった描写の作家。
タテコミ風の漫画と思えば、受け入れやすいと思う。
粘着質の後輩・今ケ瀬は、調査会社勤務。ずーっと恭一を狙っていた。
離婚した主人公 恭一。
そして或る朝、気付いたら今ケ瀬と一緒のベッドに居た。
それから半年、という場面から始まる。
知らぬまにそんな仲に流されて、ちょっと気の毒になるけど、
「流され侍」でお人よしな主人公 恭一が 今ケ瀬に転がされて揺れる心情変化が凄く面白い。
恭一は、愛されて幸せなんじゃないのかな。
恭一、ゲイとかそうじゃないとかまだゆうてはるわ。
前作ラストで腹くくったかと思ったら違ったんですね。
流されるのならとことん流されればいいものを最後の気持ちの部分だけ抵抗するのか。
今ヶ瀬は感情がたかぶりながらもよくしゃべる。
普段そんは言葉遣いするの?てくらい饒舌に。
まるで演劇かと思いましたわよ。
恭一がずっと「同性愛者の男は」と言っていてそんなひとくくりにはできんやろ?と違和感。
リバっておいてまだ自分はノンケのつもりで同性愛者とは違う相容れないと思っているのも、え?て感じ。
さんざんらぶらぶ生活しておきながら煮え切らず、今ヶ瀬を失えばやっとわかるというベタな展開かなと思ったらそうでした。
とにかく文字量が多くて。
ぐるぐる同じようなことを言っている内容もだし、物理的に文字を読むのがしんどくて斜め読みになりましたすみません。
挙句あとがきの文字量ww
文字サイズも小さいし内容も私的にん?でちゃんと読めなかった。どんだけ〜。
ノンケの男性がゲイの男性に惚れるBLによくあるパターンって男性が女性のめんどくさい部分、例えば男性には意図が分かりにくい感情などを女性が男性に汲み取ってもらえずヒステリーを起こしたり、S●Xの時、気を使わなきゃいけなかったりetc.っていうめんどくさいのがない男性を女性と対比させる事で、ノンケの男性が同性の魅力に気づいて男性を好きになるっていうパターンが多い気がします。でもこの作品は違う感じですね。
今ヶ瀬は長年一人の人に執着する所なんかは男性ぽいですが、それ以外の内面の部分は女性ぽいなと思いました。自分が昔今ヶ瀬のようなめんどくさい人間(別れたくないのに自分に自信がないから相手を試すような事を言って逃げたり)だったので、今ヶ瀬に感情移入して読んでました。
上記で他の作品とは違う感じですねと書いたのは、今ヶ瀬が女性のようにめんどくさい男性で、男性の良さを女性との対比で描いていないところがあるからです。恭一は「世界で一番自分を愛してくれる人」なら性別関係なく好きになれるっていう性別を超えた恋愛を描いた話なのかなと思いました。
前作にハマり、こちらも手に取りました。
1番の関心ごとはリバがあるって事だったのですが、読了後はリバの有る無し関係なくしばらく放心。
読むのに凄くエネルギーの必要な作品でした。
そのくらい、精神を削られた感覚です。
一緒に寝食を共にするようになっても、今ヶ瀬が自分で自分の首をぎゅうぎゅう締めるような事をするのがキツかったです。
拗らせたゲイはこんなに面倒なものなのかと。
もうこれは実質女、いやそれ以上に重い。
自分たちには進めど進めど行き止まりしかない関係、その思いがずっと今ヶ瀬の中には澱のように溜まり続けてるんですよね。
ふぅ、辛い。
別れることになって、たまきと付き合い始めるあたりには息も絶え絶えでした。
たまきが弱い女性ではなく、意外と芯の強い女性だったので余計にね…。ツインテでお料理とかもね、強すぎるだろ。
まだ大丈夫、まだページ半分以上残ってる、と自分を鼓舞しながら読みました。
何の因果かそのたまき繋がりでの再会。
今ヶ瀬の足掻き素晴らしかったですね。
流され侍だった恭一も自分の足で歩き始める。白恭一や、黒恭一の囁きを振り切って、本能の赴くままに今ヶ瀬を求めるんですね。良かった…。
腹を括った恭一がカッコ良かったです。
「この恋の死を俺は看取る」
覚悟の言葉ですよね。それが来週か20年後かは分からないけれど。
少しでも長く続けばいい。できる事なら墓場まで。
リバについて書き忘れてました。
これがまた最高でして。
自分が経験したことがあるから分かる相手の感覚…。
リバの良さの1つなのかな、と。
また、恭一は今ヶ瀬を抱いた事で情が湧いてきたと言ってまして。
リバの深さにまたリバ好きが加速しそうです。
たまきは初めから恭一が誰かのものだから惹かれたんだろうし、交際中にも何度も元の恋人の話を聞きたがるし、右か左か他人のを半分もらう恋に燃える女なのではないだろうか
襲われるように抱かれたときも、どうしてそうなったか分かった上でむしろきっと燃えたんだ
恭一の脳内で白と黒とグレーはずっと脳内会議をしてきたけれど、恭一は黒よりのグレーに決まったんだと、たまきにもそう見えてるんだとダークグレーのコートを見立てた辺りにも思う
ダークグレーのコートを着て汚れた雪を浴びて歩く恭一が今ヶ瀬の肩から二度も雪を払うのが優しくて恭一らしい、かと思えば「ほとんど外食だったよ」の場面のような憎たらしさも持っていて、30超えてるリアルさも見せられるような魅力が増したんだと思う
今ヶ瀬の方は叶わないと決め込んでハチャメチャにアタックするのはしんどいようで自己完結できる分本当は楽だと思う
身を引いて苦しい苦しいって言ったって気の済むまで傷心を楽しんだらいい加減飽きちゃうものだし
灰皿が目線に入ったときのあの様子などむしろ面白い
分があるかもと思った途端に図々しくなって、勝手な今ヶ瀬は本当に可愛い
結局、鼠は梟に見つかったらもう飲まれるに決まってるんだ
窮鼠の方では見えていたのはエンゼルフィッシュ等の淡水魚だったのに、ハタタテダイやエイがついに最後まで流れ着いてしまったんだと思わせる
でも、今ヶ瀬は鯉だっていうなら淡水魚なんだな
今ヶ瀬しかいない場所は恭一にとっては果てしない海で、でも今ヶ瀬は川で生きている
互いに少しずつ快適でない汽水域で二人は生きていくってことなのかと思うことにする
先輩、彼女と別れてください
おれにはあなたがいるって思いたい
よく言えたな、頑張ったなって思った
胸もお腹もペッタリくっついたベッドで抱き合う二人がとてもとてもきれいだった
レビューした者です
逆かも
淡水魚越しに今ヶ瀬と彼氏を見たとき恭一は海にいて、たまきと見た海水魚を懐かしんでいるってことは恭一がいまいるのは川ってことか
流されるまま回遊していたけれど遡上したのか?俎上と遡上とかけたのか?
前作同様この作品と出会ったのは10年近く前になるのですがBLと言うものを初めて読んだのがこれだったので、ノンケとゲイの切ない話=BLと植え付けられた作品です。ゲイと言うものをまだあまり知らなくて、当時はまだ好奇心とか特殊な人たちと思っていた頃で女性キャラクターが今ヶ瀬との関係を酷い言葉で否定したりするのに、そりゃそうだーと共感していたと思います。
実写化されるにあたり、改めて読み返してみるとこの人何て酷いこと言うんだろうとか恭一の言動にもそんなふうに言わなくても…と思えるようになっていて、この作品がきっかけでBLを読むようになって、知識をつけることって色んな世界が広がるんだなと思いました。
話がそれましたが、そのくらい私の人生観も変えてしまったこの作品、前作もそうでしたがやはり水城先生の作品は小説を読んでるかのような心に響く言葉がたくさんあります。長編ではないのにどのキャラクターも細かく描写されていて、分かりやすいのはこの言葉の巧みさにもよるのかなと思います。BLを単なるエッチ描写の多い男同士の物語と勘違いされてるBL嫌いしてる方にも是非読んでもらいたいとお勧めできる、ストーリーのしっかりした作品だと思います。
窮鼠はチーズの夢を見るの続編です。
私はこの作品を読んだことがなく、何気なく窮鼠の実写映画化の予告を見て興味を持ち、なんとなく作品を購入してみただけでした。それがまさか、こんなことになるとは…!!
他のレビュアー様も書いておられますが、寝る前にベッドで、マンガでも読んでゆっくりして寝ちゃお~なんて軽ーいテンションで読み始めたら最後、読了後はあまりにも強い衝撃に茫然自失、何もできない、何も手につかない…っていうテンションに打ちのめされました。
これも、他のレビュアー様が書いておられましたが、萌えとかきゅんきゅんとか、そんなレベルじゃない。恐怖…そう、恐怖でした。
窮鼠では、ゲイではない恭一が、今ヶ瀬に距離を詰められ、でも、男を愛することに疑問や不安、苦悩を持ちながら葛藤する心理描写がリアルで秀逸でテンポもよく、物語としてとても面白かったです。最後、タクシーの中で、『別れろよ!!今すぐに!!』の言葉で、その時の心を隠さず真剣に素直に伝えて、今ヶ瀬を受け入れたところなんかは、その男らしさに、きゅんきゅんきたところでもありました。もちろん、窮鼠でも、特に今ヶ瀬のセリフは人間の深層心理というか、誰にも言えないけどそうなんだよな~わかるな~ってことを、見事に表現されていて、もう本当に圧巻の一言に尽きたのは言うまでもありません。
でも、この俎上の鯉は、もう全然そんなテンションにはなれません…あまりにもすごすぎた。
二人の生活に慣れはじめても、自分がゲイではないことで、今ヶ瀬の愛には応えてやれないと苦悩する恭一。その苦悩は片隅に必ずあり、いつも何かしら考えている恭一だけど、今ヶ瀬には優しく寛容であり続けている。
言い争いの翌日、今ヶ瀬が言う、『貴方と俺は、きっとうまくやっていけますよ、しばらくは』の一言に、もう胸がズキンズキン痛む。
そもそも、今ヶ瀬の一言一言が、とにかく、ズキンズキン痛んで、私は開始数ページ目くらいから、泣けて泣けて…。
恭一にあなたは女と幸せになるんですよ、と、自分に言い聞かせるように言う今ヶ瀬。この時だけじゃない、今ヶ瀬の恭一に対する基本的なスタンスは、二人の仲が深くなろうとすればするほど、自分をわきまえようとする。今ヶ瀬は恭一のことが好きで仕方ないけど、恭一がゲイじゃないから、自分と同じようには愛してもらえないことに、『自分が』なるべく傷つかないように、防衛するかのように、常に先回りして、わきまえようとする。
この、深層心理、感情描写。たぶん、これが私の感じた『恐怖』なのかもしれません。今ヶ瀬が、本当はこんなこと言いたくないのに、言わずにいられない、言わなきゃ、わきまえなきゃ、自分が傷ついてボロボロになって、立ち直れない。そういう自己防衛の果ての数々のセリフには、もう、胸がズキンズキンどころじゃなく、もはや呼吸停止になりそうなほど、辛くて苦しくて涙が止まりませんでした。
別れ話をしている車の中で、恭一の言った、『ごめん、本当に…ありがとう』の言葉。もう、誰しもが1度は経験したことがあるんじゃないかっていうぐらいの、別れの場面のリアルさに、自分と今ヶ瀬を重ねて、辛すぎてまた泣けました。本当に好きだったなぁ…の今ヶ瀬の言葉に、もう号泣。苦しすぎます。
再会したあと、恭一の部屋で、なんでもいいから、どんな立場でもいいから、恭一の人生のほんの片隅にでもいいから、自分を置いてほしいと懇願する今ヶ瀬。これ、めんどくさいやつ、とかで片付けられない描写でした。これこそが、本当に人を好きになって、その人がいないと生きていけないと本当に感じた人の本音なんだと思います。最初、言ってることが矛盾だらけで情緒不安定な今ヶ瀬に、結局あんたはどーしたいんだ、はっきりしろよーとか思ってましたが、何度も読み返すうちに、あぁ、これって本当に自分ではコントロールできない気持ちを決死の覚悟で言ってたんだなーって気がつきました。
ベッドのうえで、俺、けっこう健闘したと思うんです、っていう今ヶ瀬の言葉は超納得。いや、ほんとに決死の覚悟だったろうな、と、また胸がズキンズキン痛みました。
窮鼠も俎上の鯉も、結局はなんだかんだ言って、恭一のほうが大人だと思います。俎上の鯉では恭一が男っぷり暴アゲだったんだけど、そもそも、寛容でいられる男というのは、少なくとも今ヶ瀬よりずっと大人だし、恭一は全編を通して冷静に客観的に、自分を分析していたから、そういう面でも、恭一だからこそ、最後に今ヶ瀬を受け止められたと思います。今ヶ瀬と別れた翌日、号泣する恭一は本当に自分を冷静に見ていた。すごいと思うし、ここの心理描写にはすごいとかを通り越し、ゾッとしました。やっぱり、恐怖…。
とにかく、すごい。本当にすごい作品でした。読んでいてこんなにゾワゾワして、読了後に、なんもできねー…ってとこまで魂抜かれた作品はあとにも先にも、もう出てこないと思います。もうほんと、軽い気持ちで読み始めると、大火傷するような作品です。
窮鼠を読んでから、こちらを読むことを強く勧めるお話
前作で痛いところを絶妙についてきたかと思えば、びっくりするぐらいの潔さ
潔さというか、うしろめたさというかなんともこれまた人の割り切りたくても割り切れない、名前のつけ難い感情がひしめいてました
本当に心理描写が秀逸で、人っていろんな生き方があるよなーと改めて感じるお話
覚悟を決めた男の顔が、とても美しい
そういう意味でも、やっぱり水城先生の描かれる人物の表情がとても豊かだと思いました
「恭一さんの片思いなんですね」
に込められた前作との反転が忘れられないです。
全部好き。
ビターで終わりが見えているのにそれを選んでしまう、安定した幸せを求めて流され続けた男が、流されずに自ら選び取ったのが、終わりの見えている未来であることに意味がある。
終わりが見えていても、今ヶ瀬が投げ出しても見送る。
何も選べない男が選んだのは、最後には何も得られない事。
そんな事でも選び取ってしまうものが、この世では愛と呼ばれているのではないか。
そんな気持ちにさせられます。