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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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一つのカップルについて280ページほど割いて描いているので物凄く読み応えがあります。
高校の映画研究会に所属していた二人の馴れ初めから、卒業して遠距離恋愛で離れ離れになりながらも愛を深めていく様子が描かれています。
攻めの滝野は、幼い頃に両親の離婚で母親に引き取られるも再婚後の家庭に馴染めず、ずっと祖父母に預けられて育ちました。
「いいこにしてたら会いに行く」という母親の言葉を信じて、いい子でいよう、今日もお母さんは来なかったから明日はもっといい子でいようと思い続け、暇さえあれば駅で待ち続けた日々。しかし結局、母親は金の無心に一度来たきり。
いくら祈っても、いくら願っても自分の祈りが届く事はない、そういう諦めに囚われている人物です。
物事に対しても人に対しても、どこか予防線を張っているような滝野(攻め)と、やや猪突猛進ぎみのポジティブな深町(受け)は、とても深い絆で結びついて求めあっている事は読んでいる側は判るのですが、なんせ遠距離という大きな障害が。しかも二人とも携帯を持っておらず、携帯が今のように完全普及していない時代の遠距離恋愛ですよ。どれだけ大変なのか想像もつきません。おまけにただでさえ滝野は生真面目でネガティブだし、いくら深町がポジティブとはいえ離れている時間が多いと不安になってきてしまったり…。
そして途中で滝野の母親が事故にあって否応なしに母親と向き合う事になったり、当て馬が登場して別れを決意して…と紆余曲折があります。
あと深町のおねーちゃん…ここで見せてみなさいよ、には正気を疑いました。なんでこんな展開をぶち込んだんだろう?
タイトルの「祈る人」というのは、映画を見る時にいつも祈るような姿勢でいた滝野(攻め)の姿を指しています。これは、冒頭のエピソードで登場します。
何を祈ってるの?と深町に聞かれて どうせ…何を願っても叶ったためしがないんだ、どれだけ祈っても無駄なんだ…と自嘲していた滝野が、長いお話の最後の最後で、自分たちの幸せがずっとずっと続きますようにと素直に祈る事ができるようになっているのです。更にただ祈るだけではなく、幸せを二度と失うことがないよう、自分も努力します、と誓うのです。ここが何より胸に突き刺さるし「祈る人」というタイトルの着地も見事に決まって読後感がとても良いです。
深町が、パワー全開というかガチャガチャしているので、途中でちょっと食傷気味になったのですが、滝野が言う「馬鹿につける薬はないけど 馬鹿にしか治せない病気もあるんだなって。」という言葉が妙に心に響いて、深町というキャラを受け入れる事が出来ました。あぁ滝野には深町で良かったんだなと。
ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
滝野が心に痛みを抱えて今なお傷が疼く暗めのキャラで深井さん作品らしい登場人物だなぁと思いました。その滝野が深町を愛し、愛される事で「自分も努力します」と言えるまでに成長した青春ストーリーだと思いました。読み応えがとてもありました。
教えてくださり本当にありがとうございました。
初出が1997年ということで、まだ携帯も普及していない頃ですね。
両想いになったと思ったら東京へ進学&地元で就職、と離れ離れになった二人。
母親に捨てられおばあちゃんと暮らす滝野は、全てを諦めているような感じ。
そんな滝野を一途に愛し、そのポジティブな性格で引っ張っていく深町。
深町の一途さとポジティブさに滝野は救われてるのかもしれません。
でもやっぱり18歳、深町だって不安になったりするんだけど、どんな時でも滝野は深町の想いを受け止めてくれる…。
駆け引きも何もない、「青春時代の恋ってこんなだったよなぁ~」って思わせてくれました。
時々みせる深町くんの涙顔が可愛くって。
一番のつぼは、卒業後の春休みが終わって深町が東京へ旅立つ時…。
直前までふざけたりしてるのに、最後の最後に「愛してるぜ 滝野」…
そして電車のなかで涙をこぼす深町くん。
思わずもらい泣きしてしまいました。
Hシーンは多いし結構しっかり描かれていると思いますが、
あんまり嫌だと思わなかったのは絶対そこに愛があったからだと思います。
深町くんの一途な愛にひたすらキュンキュンしたストーリーでした。
でも結構笑えるとこもたくさんあるんですけどね。
帯『復活。正真正銘、青春BLのバイブル!!』
バイブルかどうかは置いておいて実にがっつり読みがいのある、そしてこれぞ青春BLだという感はドーンとあります。
高校の同級生同士が結ばれ、そして一人は大学進学で状況、一人は地元で就職。
彼等はそこで一度別れるも、遠距離恋愛を続けます。
楽天的で元気で明るいけれどともすれば我が儘な面もある深町と、生真面目で考え込んでしまうけれど実直な滝野。
別れて過ごす様になってからは互いの生活もそれぞれあって、それ故のすれ違いもあるんだけどそこをぶっとばしてくれるのがザ・ポジティブな深町。
滝野は母親の愛情に恵まれずに育っただけに、祖母の優しさが読んでいて心に染みいります。
シリアスと、そしてコミカル、滝野が背負っているモノ、引きずっているモノ。そんな滝野の側に深町が居てくれるし、また深町も滝野に甘えたり我が儘を言ったり。
彼等の時間を丁寧に、そして繊細に描いたやはり名作。
深井さん作品は痛さも切なさも引っくるめてツボなので作品はほぼ神評価になっちゃうんですよね。例外無くこれも神で。
両親の愛情に恵まれなかったという滝野は
本当に欲しいものを望まない
途中で無くなるくらいならそのままでいいと祈ってるだけ
深町が手に入ってからも、滝野は祈り続けているんだけども
祈るだけじゃダメだってことに気付くまでの青春BLなんですよね。
分厚いページの中ほとんどふたりの思い出日記みたいな?
なぜだかずっと回想シーンみたいな感覚で読んでました。
古い絵柄だからかな?
家族不幸ネタをスパイスに
青々しくて甘酸っぱい痴話喧嘩だらけw
個人的な好みなんだろうけど
深井さんの描く裸体って、普通っぽくて萌えないんですよねぇ・・・
深井さんのストーリー作りは小説のようで、読み応えと満足感が得られます。
古い作品ですが、青春BL一王道で登場人物に愛着が持てました。
題名の”祈る人”って滝野のことなんですね。
彼は母親に捨てられて、いつも迎えに来るのをずっと待っていて、それがかなえられなかったトラウマからネガティブ思考で、すぐ躓くと愛が信じられなくなってしまうのです。
片や深町は、根っからのポジティブで、そんな滝野を励まし持ち上げ、彼を見捨てることなく一途な愛情を注ぐ。
卒業直前にお互いの気持ちを確かめ合ったものの、すぐ就職・進学と離れ離れの環境が待ち受けている。
遠距離恋愛で、色々な障害を二人で(というか深町に助けられながら)超えていくというお話です。
二人の気持ちが丁寧にセリフで、モノローグで、表情で語られて、読者に切々と訴えかけてきます。
「人魚姫」や「すっぱい葡萄」なんかの童話に例えるお話も二人の気持ちを確実に現しています。
深町は性格だけでなく性にもポジティブなのでエロいです。
住宅事情もあるのでトイレが多いというのが苦笑しちゃいました。
それにしても深井さんの絵って、何気にスネ毛が描かれているところが萌えます♪
可愛くほのぼのとした表紙を裏切る中身の濃い作品。
切なさに胸を抉られる。心理描写が、神懸かっていて、読んでいるとゾクっとした恐怖がある。
好きだから嫌われたくない。皆が想う事を、ザックリと描き込んでくる作家さんです。登場人物の殆どが悲しい過去を持っていて、深い心の傷が一途な愛によって癒されていく過程が凄く丁寧。
甘いだけのBLじゃない。読んでいると痛みを伴う。
だけど、一番この作家さんらしい切なさの爆弾のある作品だと思う。
第1作は12年前ですって。随分長いお付き合い。コミックス化されるたびに読んでいたわけですが、我が家の本の収納事情により、古ければ古いほどマグマ化しちゃっているので、発掘してくるのがほぼ不可能・・・情けない・・・そんな私向けの完全版。
で、感想ですが、一言で言えば深町のポジティブシンキングに救われているお話ですね。滝野と深町は表題作ではやっと結ばれた高校3年生カップルなわけですが、それにおいても滝野が祈っちゃうくらい悩んでる割に、深町はきっかけをつかんだ途端に暴走する始末だし。
その後、地元で就職した滝野と、東京の大学に行った深町のせつないんだかおかしいんだかな遠恋生活を軸に話が進みます。滝野は親に捨てられたトラウマから全然抜け出せないので、深町とラブラブなときはまだしも、ちょっと離れてしまうと真っ暗に・・・。
そんな展開の中、どんどん明らかになってくるのが滝野は後ろ向き、深町は前向きっていうことです。石橋をたたきながら、振り返って確かめながら、やっぱり壊れたら自分が傷つくから戻ろうとする滝野と、どんどん渡って行ってしまいそうでありながら、必ず戻ってきて後ろから背中を押すように前進させてくれる深町。本当にいい凸凹カップルです。
古い作品ですが別にそんなことを考えずに読めました。
ただ、本当に個人的な問題なのですが他の人のレビュー等を読んで期待し過ぎていたのでこの評価です。
内容は攻めがトラウマ持ち、基本ラブラブエロ多め、BLの王道展開となっていてさらっと読めました。
見せつけてやろうぜにはつっこみを入れたくなりましたがそれも含めてストーリーもありBLの基本的なポイントをしっかりと捉えている作品でした。