GARDEN

GARDEN
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神30
  • 萌×27
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
13
得点
181
評価数
41
平均
4.5 / 5
神率
73.2%
著者
寿たらこ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ゼロコミックスDX
シリーズ
GARDEN
発売日
価格
¥905(税抜)  
ISBN
9784862634351

あらすじ

過酷な運命を背負った者たち。彼らが隣り合わせたのは「死」である。あたたかな恋情をとぎらせる非情さでもって。そんな彼らを「生」へと導いたのは「愛する者を死なせはしない」という「希望」であった! 世界は終わる…それを知っていてあなたはどれくらい幸福でいられますか? 出産系BLを著す寿たらこが、一番描きたかったもの。渾身の大作に、続編を描き下ろした26Pも収録。
出版社より

表題作GARDEN

隔離されている人喰い天使
天使の話相手に選ばれた人間

その他の収録作品

  • クロックダウン
  • DOGLA+MAGLA
  • memento mori

レビュー投稿数13

一生読む本

この世界観、愛、BLでありまた人間愛でもあり、一生大事にしたいと思う本。
読む度に引き込まれる。

1

SFの最高峰

読んでいてまず思ったのは「凄いな~!」です。本当に凄いです。
BLという一つのカテゴリーには収まりきれない、SF漫画としてかなり完成度の高い作品でした。

4つの短編が収録されていますが、どれも恐らく同一の世界が舞台となっています。そこはこの世界とよく似ているけど、少しだけ科学技術が進んでいて殺伐としている世界のようです。
どの作品にも、「クローン」や「種(血)の補完」といったものが一つの題材として盛り込まれています。
そういった舞台装置の中で描かれているのは「自分の存在の揺らぎ」に思えました。
不安定な世界で、自分の存在まで不安定な登場人物たち。だからこそ彼らは愛を求めずにはいられない。
セクピスでもそうですが、どんなに紆余曲折があっても最後には必ず愛が勝ちます。
SFとしても完成度が高いし、人間のエゴを描きながらも「愛」という部分に帰結していく物語を描ける寿たらこ先生は、本当に凄い作家さんだなとあらためて思いました。
この作品を読めて良かったし最高に楽しい時間でした。
ぜひたくさんの人に読んでもらいたい作品です。


余談なんですが…。
『GARDEN』を読んでいる最中は、宮崎駿作品が脳裏に思い浮かぶことがよくありました。漫画版の『風の谷のナウシカ』とか、PVの『On Your Mark』とか…。
押井守作品ぽさもほんの少し、あるようなないような。
寿たらこ先生って私的にはとても謎に包まれている方なので、どういう作品から影響を受けたのかなどがとても気になります。どうしたらこれだけ多彩な作品を描けるんだろう。本当に尊敬してます!もっと寿先生へのインタビュー記事とか読みたいな…。

2

いつか全てがわかる日がくるかなぁ、くればいいなぁと思って読み返す

電子では「GARDEN」という一冊がなくて【コンクリート・ガーデン】【クロックダウン】【DOGLA+MAGLA】【memento mori】がそれぞれバラ売り販売されている状態なので、こちら一冊にまとめてレビューします。

【コンクリート・ガーデン】
人間がクローン研究のすえに創り出したものは何と天使だった。朱鷺と名付けられた天使と友達になって欲しいと送り出されたのは少年・清春。

その天使は、片目が潰れてまるで殺し屋のようないかつい風貌で、我々がイメージする天使とはかなり様子が異なります。
そしてなによりも衝撃なのは天使が「人を喰う」という事実が創り出した結果、わかったという事です。
天使が本当は人類が散々描いてきたような翼を持ってたおやかな顔をしている優雅な存在ではなく、人間にとって天敵であったという設定が凄い。
こんな事、よくも思いつけるなぁとそこで唸ります。

おまけに創り上げてしまった技術者たちはその人喰い天使をさげずんだうえ「利用」しようとしている様子が描かれています。
神をも恐れぬとはまさにこの事だな、と。
倫理観とはなにかといったことも含めて考えさせられるし、清春がまさか…というところもすごい。
そして朱鷺と清春の違いはなにかというと、愛されたかどうかなのかなぁとか、色々考えちゃいます。

【クロックダウン】
パラレルワールドが出てきます。
途中の「平行世界干渉実験」の説明のあたりから、私にはSF的な説明が全く把握できなくて挫折しそうになるのだけど、極論でまとめると、どんなに世界が数多く存在していても人を突き動かすのは「愛」よね、って事でしょうか。
まとめすぎ?!

【DOGLA+MAGLA】
クローン人間の技術でキリストのクローンを作ろうとする団体が絡んできて壮大なストーリーで難解。
なんども読んでもわからないけど、わからないながらも好きなんです。
いつか全てがわかる日がくるかなぁ、くればいいなぁと思って読み返す

ある人間を永遠に残したいという希望を叶えるかもしれないクローン技術。

キリストのクローンの替えパーツのために作られたクリスが「(おまえが)生きていてくれさえすればそれで充分」と友人のタケちゃんに言う。
クローン技術で作られたアダムが「お前さえ生きていていればそれでいい」とかつてクリスに言った。
同じくクローンのスペアーズであるアベルが遺した「貴方さえ生きていてくれれば 私がこの世に存在した証明になるのです」という言葉。

永遠に残り続けるために作られたクローン人間が自分の命や自分の存続には頓着せず、「お前さえ生きてくれていればそれでいい」と言うところが何とも皮肉で、クローンって何のためにあるのだろう?と思わずにはいられません。
自分がこの世に永遠に残り続けることが大切なのではなく、自分を思ってくれる人間がいる事、そういう存在を得ることが大切なのではと。

この作品の中でごくごく普通の感覚を持つ青年であるタケちゃんが叫ぶ「無知である事は罪だ」という言葉が、久しぶりに読み返した私の心に響きました。

【mement mori】
「「コンクリート・ガーデン」「クロックダウン」「DOGLA+MAGLA」全ての作品の続編となる本作。各本編を読み進む衝撃と、著者・寿たらこの仕掛けを完璧に味わうため、本編読了後の講読を強くお勧めいたします。」と電子書籍のあらすじ欄にあるので、一番最後に読んでます。

朱鷺と清春の息子・ジェフと、朱鷺に親族を殺された事のある橘。ロミジュリ的な敵対関係にありながらも恋に落ちてる二人の姿が、リンゴの木の下、リンゴの実といった失楽園を思わせる描き方がされていて、ここが一番好きです。
「キミは僕を生かしてくれる」ここでも人は一人ではなく、誰かと関わってこそ始めて生きているというのではと思わせるセリフが登場しています。

どこか長閑な静けさが漂う作品ではありますが、終わりの日がくる前の束の間の安らぎなのか…_?
終わりはいつなのか?わからないけど[mement mori 死を想え 死を忘れるな]なんてタイトルをつけちゃう事に痺れます。
そして私は背景にフォーレのレクエイムのIn Paradisum(まるで木漏れ日がきらめくような音楽)が聴こえてくるような気がします。

各作品とも壮大な設定にビビるけど、結局は「愛(人間愛なども含めて壮大な愛)」なのかなぁと久しぶりに読み返してぼんやりそんな事を感じました。

一年くらい前に答姐で教えていただいた作品なのですが、なんせ私の理解力&文章力では作品の壮大さに全く歯が立たなくて、レビューがこんなに遅くなってしまいました。
あの時、教えてくださった姐様に感謝です。本当にどうもありがとうございました。

1

たらこさんが描く壮大な「オンリーワン」の物語

これは・・・神しか付けようがないですね。圧倒的な1冊!
2000年〜2002年に描かれた作品ですが、今読んでも古さを全く感じさせない。
寿たらこさんの真髄が詰まっているように思いました。
「SEX PISTOLS」から入ったクチですが、こちらを読んだ後だと「SEX PISTOLS」の読み方も変わりますね。
解り易いお話で読み手を引き込んで、徐々に難解なテーマ(=本題)へと踏み込んでいくのはたらこさんの手法なのでしょうか。
巧いとしか言いようがないです。

コミック2冊分(380ページぐらい)の分厚い1冊です。
3つのお話が入っています。

「コンクリート・ガーデン」
クローン技術の発達した世界で人の手で〔天使〕を作り出したら〈人喰い種〉だった…!という発想がもうすごいんですが、それ以上にすごいと思うのは、食物連鎖の頂点にいると思い込んでいる人間の慢心に警鐘を鳴らすようなお話を、子供にもわかるような問答形式で誰が読んでもハッとさせられるように描かれていること。
SFだけどファンタジー寄りなので他のお話に比べると読みやすいと思います。
哲学的でロマンティックなたらこワールドに一気に引き込まれます!

「クロックダウン」
SF色が一気に強くなるので冗長さが加わり、苦手な方は苦手かもしれません。
私はこのお話が一番好き!
世界が変わろうと時代が変わろうと頭の良い科学者だろうと一般人だろうと、人間を動かす一番の原動力は愛なんだという普遍の真理。
パラレルワールドで出逢うオンリーワンだなんて、ロマンティックにも程があるでしょう!
そしてこのお話、キリスト教よりも仏教思想の方が根付いている私には「輪廻」を描いているようにも読めるのですよね。
今いる世界から別の世界に一定方向に落ちていく。
落ちていくんだけど終わりの先は始まりで、繋がった輪の中で大切な人と出逢ったり離れ離れになったり再会したりを繰り返す。
それって輪廻じゃないのかな?ひとが生まれることを生まれ“落ちる”とも言うし。
んーでもやっぱり違うのかな?このコミックどう読んでもベースにあるのはキリスト教だもんねぇ。

・・・と思い巡ったところで次に「memento mori」がくる流れ、秀逸です。

「memento mori」(描き下ろし)
3作品の登場人物たちのその後がちょっとずつ描かれています。
“メメントモリ”という言葉に馴染みがない方はぜひ調べて、調べた上で読んでみてほしい。
短いページ数の中にグッとくるセリフが幾つもありました。
そんな中からひとつ。
『ここに「世界」があるのに何処へ跳べって?』
こんな風に思えた時、その人生は間違いなく幸せなものでしょうね。

「DOGLA+MAGLA」
最終的な本題はここにあるのだろうと思うのですが、これが難解!
読んでも読んでもこのお話の主題が何なのか私にはよく分からない。
クローン人間っていう存在自体がそもそも難しいんだもの。
でも、そんな風に難解だなぁって思うこと自体に対して「違うんだよ。もっとシンプルに考えて。」って教えてくれているお話なのかもしれない。
神が人間を創って、その人間がクローン人間をつくる。
クローン人間は「人」なのか「物」なのか。
大方の人はクローンだって人の複製なら人でしょって答えると思う。
じゃあ人をつくり出せた人は神なの?クローンでつくった神は神なの?
人工物はやっぱり人工物でしかなくない?
じゃあクローン人間も「物」じゃない?
(──俺らは何なの?)
そんな堂々巡り(まさにドグラマグラですね)を展開しながら、最後に目に飛び込んでくるとてもシンプルな問い。
『何故ご自身で創った者達を愛して下さらなかったのですか…?』
難しいことをあれこれ考える必要なんかなくって、誰が何かなんてどうだっていいじゃん、大切なことはそこじゃないでしょ?って気付かされます。

3つのお話の根底に共通してあるのは「オンリーワン」の追求なんだと思う。
追求すればするほど当然世界は壮大になっていく。
哲学から始まり科学や宗教を絡ませてしまったら頭でっかちになってシンプルなことを見失ってしまう。
でも結局答えは当人の中にしかないし、その答えも人それぞれでしかない。
「memento mori」に描かれていることが結局のところ全てな気がします。


電子版は何故か1タイトルずつ分冊配信されています。
4タイトル全部買うとちょっと割高なんですが、電子書籍でも一通り手に入りますよ。

4

これほどの" 創作 "は…滅多で、貴重。


何処かの世界の内側で出会い、薄い、恋だとか愛だとかの膜の上で現実的と非現実的、科学的と非科学的なことが絡みあって物語が進んでいく。このお話の、私たち読者が見ることのできる一旦の終わりが見えてきたときに鳥肌が立つようなあの瞬間を、どんでん返しと呼ぶには惜しい
泣いていないで理解したいと思うくらい…一歩先にある話を読み続けたいと思わせられる…追い付きたいけど追い付いて話が終わりです、理解できたねってなるくらいならずっと追い付きたくない物語。
何故か間に三つの物語の続き、描き下ろしが入っています。
「あの男は死ぬ だからクリスをつき放すんだ」
寿先生の描かれる複雑な世界観の中で、純粋にハッとさせられる台詞、モノローグ。間違いだったとしても愛していたひとを殺した相手。その相手が真に愛していたひとだった。それを" 罪 "だといっていて惹かれました。
もう何もいわず、ただただ圧倒されては見つめていたいです。現実では有り得ない、とか、どうでもいいんです。あってほしいとかあってほしくないとかも、なく。
一つ希望があるとしたら、それぞれの幸せがあってほしいということだけ…!コメディちっくに。描き下ろしっぽく。あまり語らない方が綺麗な…素晴らしい御本でした。

2

世界観に引き込まれます

内容もボリュームもたっぷりで、SF要素が盛りだくさんな短編集です。クローンや人食い天使など、人間のエゴや身勝手さを考えさせられる内容で、胸が痛いお話もあります。

どのお話も面白いけど、一番好きなのは『コンクリート・ガーデン』です。
クローン技術の発達から作られた天使。その天使の友達になるという仕事のために、天使のもとを訪れた清春。
でも、そこは何重にも厳重に鍵のかかる扉の奥にある場所で。なぜなら、天使は人食いだったからです。

天使が大人の青年なのも驚いたけど(天使って可愛いイメージだし)蝶をバリバリ食べる姿も驚愕です。
だけど、一番辛いのは、戦争に利用される天使の姿です。おまけに、人間が豚を食べるのは良くて、天使が人間を食べては駄目な理由…。清春じゃないけど、自分も上手く説明できません。
そして、まさかの展開に、最後までドキドキします。
人間を捨てた幸せそうな様子にホッとすると同時に、捨てられた立場で胸が痛くなります。

一つ一つのお話が考えさせられて読むのに時間がかかるけど、一般のBLと違う寿たらこさんの世界観に引き込まれる、お気に入りな1冊です。

3

素晴らしい!

 とても奥が深い作品です。
 「人間」の存在意義に対する哲学的な思考を感じました。
 
 この<GARDEN>には、【コンクリート・ガーデン】【クロックダウン】【DOGLA+MAGLA】の3話が収録されていて、どれも恋愛要素はあまりありませんが、他のBL作品では感じることの出来ない不思議な世界観です。
 読み進めるうちに寿たらこ先生の世界に引き込まれてしまいました。
 
 以前、ビブロス出版の【コンクリート・ガーデン】を購入したのですが、<GARDEN>に続編が一緒に収録されていたので、続編読みたさに購入しました。
 1冊でいろいろ読めちゃうのでかなりお得です。(笑)
 
 あくまで個人的にですが、「寿たらこ中毒」の症状を引き起こす作品です!(笑)

4

寿たらこの真髄

ビブロス期B-BOY版の「コンクリート・ガーデン」を初めて読んだ時、本気で感動したのを覚えています。
お話に感動したというのもそうなのですが、それよりも何よりも、『BLでこういう作品が読めた』ということです。
それまで、飽くまでも「男性同士の恋」のみに焦点をあててきた作品しか読んだ事が無かった私には衝撃の作品でした。BLというジャンルが今後更に多岐に渡って変化して行くんだろうな、と期待が膨らんだのを覚えています。買った当初、セクピス同様、飽きもせで毎日毎日読んでました。お陰で我が家の旧版は紙がまっ黄色になっていますw

以前、どこかで寿先生のことを「萩尾望都の再来」と評価されている記事を読んだことがあるのですが、その言葉を代表する作品だと思います。
内容を熱く語りだすと2日は要するので触れませんが(というより私にこの作品を語るだけの文才が無い)、いままでライトなBLしか読んだことが無い人には絶対に読んで欲しい。
また、「BLのどこがいいの?」なんて言ってる腐女子以外の方にも是非読んで貰いたい。絶対にBL全体の評価が変わる作品だと思います。

SEX PISTOLSと並べて思うことは、「寿先生はBL作家のなかでも究極のロマンチスト作家さん」だということ。
寿先生の描くBLは同性同士というポイントは勿論「異種族同士」が加わります。
主人公達が越えなければいけないものに性別は勿論、住む次元や時代、種族まで枷となっている場合が多いです。
それゆえ、かなり複雑な設定を設けている作品が多いですが、それがしかし全て「何故同性の二人が恋に落ちたか」という問いの答えに繫がってきます。
先生の描く主人公達はいつも「世界でただ1人の自分だけのつがい」を求めているのです。
個人的に、こんなに同性同士の恋の理由を真摯に、遺伝子や細胞レベルから描写するBL作家さんはいないのではないでしょうか。
かと言いつつ、恋愛を理屈っぽく語るのではなく、あくまでSFファンタジーは貫きつつエンターテイメントとして表現する技量が素晴らしいと思います。本当に本当に大好きな作家さんです。

これを読んだあとにピアスレーベルの作品を見ると、とにかく芸域の広さに驚きますね(笑)あっちはあっちで、左右からジャブが飛んでくるような衝撃を受けます(笑)

まだ読んだことが無いと言う方、損はしません、騙されたと思って読んでみて下さい。あなたの中に新しい扉が開く筈です。
逆に、エロや恋愛の惚れた腫れたを求めている方には完全に肩透かしの作品ですのでおすすめしません。

5

飽くまでも透明でガッツリなSF

SF要素満載のBLを読みたかったのと、ちょっと気になっていた作家さんの作品だったのとで、軽い気持ちで手に取ったんですが。

度肝を抜かれました。
ここまでガッツリとは…!

導入となる『コンクリート・ガーデン』は入り易くてとても魅力的な作品。
それ以降の話は理系要素たっぷりのためキツく感じる方も居るかもしれないですが、『コンクリート・ガーデン』だけでも充分読み応えが有って考えさせられるので是非とも読んで欲しい!!人を食料として喰う天使と、その話相手として連れて来られた人間の少年の話です。グロくないですよ。

そして、平行世界・クローン技術等々の設定を基にしてある長編2作。次から次へと繰り出されるしっかりした設定とその説明は…勉強になります。分からない所は何度も繰り返し読んだり、読む話の順番を変えたりしてみると徐々~に理解できるのでは。

ところで、このように内容が本格的な作品って、例え理解出来なくても「よく解んないけど雰囲気がイイ!格好イイ!!」って惹かれ方で全く問題ないと思うです。もしそういう苦手意識で読まないでいるとしたら、とても勿体無い作品です!絵もとても綺麗でしっかりしているので、理系やSFな雰囲気に浸ってみたい方には(絵柄に抵抗が無ければ)文句無しにオススメ!!

描き下ろし作品は、他の全ての作品をまとめたもの。(←読み違えてたらすみません…)本の最後でなく途中に挟み込んであるため、最初から順に読んで行くと「?」かも。初めて読んだ時はほとんど解りませんでしたwでも今は読むほどに良い作品だと思う!あと黒髪タレ目低身長の可愛い空士長に萌え!!当然軍服ですv何ですか、あの周囲からの慕われ具合…!!vvv

絵も話の内容も、難しい部分も有ると思うけど、とてもクリア。透明なんです。こういう透明感って日本というよりは西洋…キリスト教圏の物なのではないでしょうか。『自分とはまた別の文化のものなんだろうな』という感じを受け、またそこに憧れました。そういった事をここまで表現出来ているというのは本当に素晴らしい作品だからだと思う!!

『SEX PISTOLS』も読もうと強く思いました。ああ、また読みたい本リストが厚くなってゆく…!

1

読んでよかった

すごく心地よい余韻に浸れる作品でした。
内容は天使やアダムとイヴなどに触れていて、随所に聖書の言葉なども出てきますが、宗教観念の強いものではないです。
天使の投げかける言葉のひとつひとつが、もし自分に向けられたものだったら何と答えただろうと考えさせられました。
命や愛情といったものにぐっと焦点を合わせて描かれた作品だなと思いました。
寿先生の絵がストーリーの世界観にすごく合っていてとても綺麗でした。

1

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