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まんださんの漫画を読むのはこれが2冊目です。
個性的な作家さんだと思っていましたが、今回も手法が興味深かったです。
主人公はまんださんと同じ名前のエロ漫画家とその後輩でアシスタントをしている榛ことバミ。
この作品の登場人物はみんなモデルがいらっしゃって、沢山漫画家仲間や友人達が登場するのですが、やはりやけにリアル感があります。
小説などでは今までにも小説家本人の実体験に基づいている作品を読んだりしたことはあるのですが、ご自分の名前をそのまま使っているというのは初めて読んだ気がします。
そのため、どこまでが本当でどこからがフィクションなのかの境目があやふやになって、そこが面白い。
ラストの終わり方がこの手法のために生きてます。
とても楽しい仲間たちがいて、ちょっと心温まる感じがします。
まんださんファンの方なら一層興味深い作品かと。
恋愛モノとしてはバミの片想いがずっと続く感じなのですが、ギャグとも言えるノリで楽しく読めました。
主人公の名前が(今作はペンネームですが)著者自身というのにええっとなりますが、そこは例えば栗本薫さんや有栖川さんが同じ手法を過去にとっていた事を考えれば手法としてはそれ程おかしなものではないのかもしれません。
でもこの作品にはイマイチ乗れませんでした。
上で述べた作品と大きく違うのは、主人公の性別や性格は別として周りに居る人間がかなりまんださんご本人の状況とかぶってるんですよ。
同人時代からまんださんを読んでるので、出てくる登場人物はかなりの割合でこの人だなと分かってしまいます。
商業作家さんから同人作家さんまで色々出てくるんですがこれが分かっちゃう、あーー似てるわって納得しちゃったりとかしてると何だか読んでてなんか違うんじゃ……って気分になってきます。
しかしこの作品で、おっと思ったのはそれまでのリアル友達をモデルにある意味ちょっと悪ノリも入れたストーリーが最後の最後でガコンッって来ます。
これを最初からやるつもりだったのか……?って思うとあなどれないーー!(いや、あなどってませんが)
そこまではいわば前フリとも言えるものなのかもしれない、ラストを読む為の作品だと思います。
ぶっちゃけラストがなかったら評価は「趣味じゃない」です。