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不思議な空気感のある作品でした。作家さん本人がJUNE系の話になってしまったと書いてましたが、浅学な私にはJUNE系というものが分からないので何とも言えないです。これがJUNE系の空気感なんでしょうか。耽美チックで、「ボーイズラブ」というより「少年愛」と言いたくなる雰囲気。
舞台はフランス。
留学生のカヤ(日本人)は、元売春少年のハルと出会う。ハルの保護者であるレオンとともに、同じアパートに住むことになります。
最初は取っつきにくかったんですが、空気に馴染むと引き込まれていきました。
どんどん時が遡っていくオムニバス形式のなんですが、二作目と三作目のほうが好きでしたね。
二作目はレオンとハルが出会ったときの話で、三作目はカヤの学友のアンジュとイギーの話です。
二作目で、熱を出したハルを、レオンがそっと撫でるんですが、その指をハルが熱にうかされながら必死で舐めようとするシーンがあるんです。まるでフェラするように。こういうシーンはヤバいです。レオンとハルをくっつけてあげて欲しかったよぅ。
三作目はアンジュとイギーの二人だけの旅が良かった。旅のあいだずっと、胸を焦がされるような気分になった。焦燥感だけがつのる旅。ひたすらセックスしてるのにまったくエロい気分にならないw
いいお話でした。