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karada ha shoujiki desune

新人キラーの名を持つ真木に着いた3年目の片桐は、2日目にしていきなり告白します。驚きつつもなぜか片桐にだけは今までにない感じがしていることに戸惑う真木。
真木による無自覚たらしの優しい言葉やかわいい目線によって、新人たちが恋に落ちていくのがわかるように表現されています。普段は他の人に興味なさげな真木が、自分だけ特別に大事にされている感があるんですよね。真木にしてみれば、ただ丁寧に接しているだけなんでしょうけども。そして片桐も仕事も気遣いもできるいい男なんです。
片桐がなぜ真木を好きなのか、どうして真木を甘やかせたいと思うのか、また真木が片桐に対して安心感を覚えるのか、1年前のふたりの出会いによってわかります。
身体は正直。でも気持ちも正直。甘やかせたい片桐と甘やかされて心も身体も落ち着く真木。ふたりはつき合うことになります。
同僚とどう付き合っていけばいいのかわからない真木のポンコツ具合もかわいくて、片桐のお世話がお母さんのようになっていきますが、だんだんと真木が片桐を好きになっていく様子が丁寧に、そしてかわいらしく描かれています。
とても片桐と真木のふたりのバランスがよくて、読んでいてほのぼのしながらもふたりの展開がどうなっていくのか想像しながら読むのが楽しかったです。キスやエッチはいつ、どうするのかとかも……。
わりと早くくっついたので、相手のことを知りたいという欲がふたりともあり、読者も一緒になってふたりのことを知っていきます。うれしいこともせつないことも。この辺りの物語運びがとても上手で無理なく語られています。
穏やかにふたりの様子が描かれていて、日常系よりのラブコメでしょうかね?嫌な人は出てこないし、激しい感情や表現がないので物足りないと思う方もいるかもしれませんが、逆に優しい物語を読みたい時にはぜひ!
電子書籍だけのようなので、このような良作をもっとみんなに読んでもらいたいなと思いました。
真木が"新人キラー"と呼ばれる理由……ええもう激しく納得でした!( ´∀`)
一見クールで冷たそうなのに、時おり見せるふとしたデレとのギャップはズルい(笑)美人で仕事が出来て色気があって、そんな先輩との2人だけの部署とあらば皆が好きになっちゃうのも分かる気がします。
そんな真木の後継として新たに配属された片桐は、過去最速で真木に告白してきたシゴデキの後輩です。イケメンの優男で、すごく惚れっぽいチャラ男かと思いきや、一年前から真木のことを好きだったという一途攻め。真木とのチームワークも完璧で、内から外から真木の心を掴む魅力に長けたキャラクターが大変好印象でした^ ^
片桐からの猛烈プッシュに押されていくにつれ、真木の別の一面がどんどん露わになっていく恋愛模様にキュンが止まらなかったです。
寝ぼけて甘えちゃうところ、天然で可愛いところ、私生活はちょっと抜けてるところ…表情や行動全てが愛くるしい生き物と化していました。実は過去に悲しい経験を背負っていたりもして、真木というキャラクターの深い部分にどんどん迫っていくと、実は繊細で弱さを秘めているんですよね。
真木の全てを片桐が受け止め、そしてまったりと癒してくれる包容力は攻めスキルとして申し分なし。片桐に甘え倒す真木の幸せそうな姿は最高の眺めでした。
恋人になってからの2人の甘さは格別で、ベッドシーンを含めてめちゃくちゃ良かったです。
切なめのシーンもあれば、コミカルなシーンもあり、ストーリーのトータルバランスの良さも私の好みドンピシャでした。
いつか2人で独立する日がくるといいな^ ^
彼らの先の未来を予想して、物語の余韻にいつまでも浸っています。