大人だって、恋をすれば余裕がない

理想の上司とする恋は

risou no joushi to suru koi wa

理想の上司とする恋は
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神15
  • 萌×220
  • 萌13
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
194
評価数
48
平均
4 / 5
神率
31.3%
著者
衿先はとじ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
三交社
レーベル
Charles Comics
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784815501310

あらすじ

この気持ちって尊敬?それとも恋??

とある理由で報道ADを辞めた若本(わかもと)。
この業界自体向いてないのかも…と思っていた矢先、
知り合いに紹介された映像制作会社の面接で出会ったのは、
胡散臭そうなディレクターの神谷(かみや)だった。
面接は変だし、距離感もおかしいし、
いつもニコニコしていて何を考えているかもわからない神谷。
でも、神谷の丁寧な仕事ぶりを傍で見ているうちに、
「この人のようになりたい」と思いだして――

構いたがりのディレクター×不器用でクールなADの甘きゅんBL

表題作理想の上司とする恋は

神谷延,36歳,ディレクター
若本誠,26歳,AD

その他の収録作品

  • 描き下ろし

レビュー投稿数9

激推し神作品です。お仕事BL好きな方はぜひ。

ツィッタで感想見て面白そう‥と電子を購入しました。

結論から言うとすごくすごく面白かった。

最近はブラック企業で社畜として働く人を扱うBLが増えてきたな〜と思います。時代を敏感に反映してるんですね。

そして仕事風景がすごくリアルでびっくりします。本当に色々調査して描かれてるんだなと頭が下がります。
業界用語が仕事の指示として次々出てきますがADってこんな仕事をするんだなぁ‥意外と営業事務等と近いものがあるんだなぁと理解が深まりました。

受けの岩本の「ディレクター不信」の理由ですが、
取材のアポ取り仕事でディレクターの神谷(攻め)に最初で最後のお叱りを受ける岩本。
前職のディレクターからは「取材先に舐められるな」
現在のディレクター神谷からは「業界人である前に常識人であれ」って言われちゃうんですよね‥
仕事って本当に‥正解がないから難しいですよね。その場その場の正解と、上司の正解、そして自分の信念とのすり合わせでしょうかね‥。
あと有能な部下を活かすも殺すも上司次第。岩本は自分の理想とする姿を神谷に見つけられて良かったな〜とつくづく思いました。

BLってデビュー作からすごい画力とストーリーで度肝を抜いて下さる作家さんも多いですが、衿先先生も2作目にしてこの仕上がり‥!私が言うなという感じですがすごいなぁと‥(語彙貧)

すごいと思ったのは仕事の描写が丁寧でリアルなことと、二人の心の近づき方が自然で、互いの仕事振りを見極め評価し、人となりも知って好きになる様子がとても良いのです。

私はこういう好きになる過程に説得力と意外性のあるラブストーリー(BL)が読みたいんです!!

意外性の部分で言うと、前職のトラウマを引きずっている受けが、実はしっかり者で有能でツンデレで‥自分の気持ちにとても素直というギャップが素晴らしいです。

攻めも大人で仕事の出来る男でしかもノンケ(受けもノンケなのかも‥今作はゲイだのノンケだのといった性的嗜好を明確に提示しないんですよすばら)
なのに、初対面から気に入って好意を表すとともにビジネス上の線引きもするバランス感覚。

両片想いの様相もあって、萌えが止まらないです。
でもここもそれほど複雑にせず二人の恋の障壁はそれほど高くないのも良いなと思います。
そして脇キャラ達もキャラクターがしっかりしてて魅力的です。

世界観が緻密に構築してあるからこそラブストーリーに没頭できるんですね‥

絵も綺麗で神作品なので超絶オススメです。
読んでみてください!!!

5

裏方お仕事BL

チャラそうに見えて真面目なディレクター・神谷と、ディレクター不信のAD・若本による業界お仕事BL。
攻受の正反対なキャラが面白かったです。


一度はADを辞めた若本ですが、知り合いの紹介で胡散臭そうなディレクター・神谷の元で働くことに。
初めは警戒していた若本も、神谷の丁寧な仕事に触れるうち、「この人のようになりたい」と思うようになりーー…

なれなれしくて距離が近い…まさに胡散臭そうな神谷。
でも、仕事は丁寧だし、いいところはしっかり褒めてくれる。
決して、人の手柄を自分の手柄にするような業界人ではありません!
対して若本は、一見クール…だけど、自分の悪いところをちゃんと認められる子。
尊敬していた上司に「向いてない」と言われ、報道を離れて神谷の元に来た不器用な青年です。

そして、自分のことを慕ってくれる誠実な若本に自然と惹かれていく神谷。
若本も神谷に惹かれながらも、この気持ちは尊敬?恋?というところで悩んでしまいーーという、展開。

尊敬=恋か、というとそれは違うかな。
だけど、尊敬から恋に移行することはあると思う。
その境目はどこか?ということ。
「尊敬」という気持ちって、一方的な安心感の中に浸っていられるから心地良いですよね。
それが恋に変わる瞬間て、相手から好意を向けられるかどうかなんじゃないかな?
尊敬している人に好かれたら嬉しいですよね^^

若本もそうなのかな?と思いました。
尊敬している神谷から向けられる好意により意識し、自覚していく恋心。
仕事を通して人間として成長し、恋を育んでいく二人の姿が可愛く描かれています。
悪い人は出てこないという安心感もある。

「業界人である前に常識人であれ」という神谷の言葉、よかったなぁ。これはどんな職種にも当てはまること。
神谷が最初から最後までカッコ良かった!
恋人になってからのラブラブ加減も好き♡
そして、若本のエロギャップやばかった。あれは煽られるよ。
「ナカでイきたい…」には、ギュン♡としました!

業界ものとしての魅力もあり、注釈付きの専門用語もバンバン飛び出します。
裏方の仕事は、思っていたより大変そう。
ラブストーリー外でも楽しめる作品で、とても面白かったです!

5

良かった

癒されました
お仕事BLですが、業界モノ
専門用語が散りばめられてて注釈読みながら、そんなんあるんやーと脱線しながら読みました

お話がすごく良くて理想の上司そのものでした
ワカも理想の部下なんだと思います
エンさんみたいに仕事がしたいと、本人に向かって言えるワカは可愛い

一悶着あったディレクターも実はいい人で、本当に素敵なお話でした

まるまる一冊表題作で、ちょっと焦ったくなりながらもニヤニヤしちゃうし
二人が可愛いし、他のキャラクターも可愛いし、穏やかな気持ちになれる一冊でした

5

憧れの人と、ラブなんて。とっても幸せなお仕事BL。

爽やかで甘い、制作会社をめぐるお仕事BL。
作者が、そもそもこの業界に詳しいのか。丁寧な取材の賜物なのか。
それらしい業界用語とその説明は詳しくて。その業界について知らなくても、何となく想像は出来る様になっている。なので、お仕事の中身、フローじゃなくて、中身!をもっと詳しく物語に込めて欲しかったなぁって、欲張ってしまうのだ。惜しい。ある意味で、業界の上っ面だけなぞっている様で、その業界に身を置く人が見たら、苦笑してしまうかもしれない。けれど、それもまたお仕事BL。
これはこの業界だけじゃなくて。仕事をして生きて行く為の、真髄を捉えた物語なんじゃないかとも思える側面もあって。それがとっても清々しくて。好きにならずにいられない。
私はワカがエンさんに憧れてしまう、その明快な理由が分かりすぎる程分かる。仕事をしていれば、嫌な事だって、面倒くさい事だって、毎日ある。けれど、それを上回る楽しさが仕事にはある。何だったら、やるからには楽しまないと損だ、くらいな気持ちでやっている。これは非常に、非常に、共感する。
仕事とは、楽しいものなのだ。楽しくなければやりたくない。
それをエンさんは、身を持って教えてくれる。仕事を辛そうにやるのも、それもまた一興かもしれなくて。そういうものだと諭す人も居て。もちろん人それぞれなんだけど。毎日、何かが起こって、ドキドキして。ワクワクして。楽しく仕事をしたいのだ。
エンさんの楽しさはそのまま、ワカの気持ちを昂揚させて。それは互いの感情を揺さぶっている。エンさんは、真摯に頑張ってついてくるワカをこよなく可愛い、と想い。ワカの方はテンプレだけど、憧れや尊敬は恋となる。もちろんそれだけじゃなくて。2人で居られる事の心地良さ、も分かち合えてこそ。
仕事も恋も。なんて、乙女向けドラマみたいなんだけども。それはやっぱり私たち働く者たちの共通したエターナルなテーマなのだと思う。
「俺は、楽しく仕事したいの!」
これ大事!大切なことを思い出させてくれる物語でした。
さあ。明日からまた、頑張るぞ!

エンさんのメガネは可愛かったので、萌。
ワカの元上司、佐山さんもイケメン風だったので、当て馬になってくれても良かったのに。
フツーに良い話で退場。
五反田さんや日本橋さん、なんていう名称が出ていて、山手線や東京あるある駅名で名前繋ぎして欲しかったな。

修正は白抜き。ワカは何やら真っ白いものを口へ。

0

補って余りある

恋愛に対する部分以外の心理描写がとても丁寧で、素直に面白かったです。

逆に恋愛に関するところは、なぜそうなった?と思うところもあり、物足りなさを感じました。
けれどこの物足りなさを補って余りあるくらいには、仕事風景やそこでの人間関係などの描写が丁寧です。

攻めの見た目と中身のギャップは、最大の萌えでした。
ちゃらちゃらしているようにみえて、しっかりしていて頼れるリーダー。
これは受けが考えを改めるのにも納得です。

初対面の軽薄な印象が、尊敬の念に変わるまでとても丁寧でした。
が、ちょくちょく挟まされる恋愛パートに関しては、あまり深く描かれていません。
これが物足りなさを感じた原因なんだと思います。
あまり深刻に捉えていないというか...恋愛を深刻に捉えるという意味もよくわかりませんが。

物足りないなあと思うところはありましたが、物語としては面白く大満足でした。

0

悩める部下と理想の上司の掛け合いが素敵。

仕事を通じて惹かれていく爽やかなお仕事BLです。

構いたがりのディレクター × 不器用でクールなAD

攻めの神谷(愛称・エンさん)は、映像制作会社のディレクター。
人手不足で困っていたところに、ADとしてやって来るのが受けの若本(愛称・ワカ)です。

写真を一枚見せられて、「これ何に見える?」と聞かれただけで終了した風変わりな面接。
そんな初対面だったので、岩本は神谷のことを胡散臭い人…と思うのでした。

ところが、いざ一緒に働いてみるとその印象がどんどん変わっていきます。
仕事が丁寧。
偉ぶらない。見下すこともない。
上の人間にもガンガン攻めていく。
人たらしだけど、気遣い上手で。
そして褒めてくれる。
まさに理想の上司なんですよね。

わたしのイチオシは、若本の電話の仕方を注意するシーン。
神谷は若本をオフィスの外に連れ出して、ほかの社員に聞こえないところでアドバイスするんですよ。
あー、さりげない配慮が素晴らしい。
別にいい大人ですからね、人前で注意されたからってどうこうはないですけど、こんなふうに大事に育てて貰えたらやる気出るよ。

以前にいた報道局では、取材の方針が自分の考えと合わずに苦しんでいた若本。
それでも尊敬していた当時の上司を信じて頑張ってきたのに、その上司に「向いてない」と言われてしまい、辞めた…という経緯がありました。

そんな若本が、理想の上司・神谷のもとでみるみる活力を取り戻していく様子がよかったです。

二年後、若本はすっかり神谷似の良いディレクターに成長しました。
ここで1話冒頭にあった神谷の珍面接の意図が岩本によって明かされます。
そういうことだったのか〜面白い。
言われなくてもその意図を汲み取れるあたり、このふたりはお似合いなんだなぁと思いました。



両視点交えて進んでいくので、心情変化が分かりやすいストーリーだったのですが、ごく自然に恋愛に発展したのはちょっと違和感がありました。
神谷、ノンケだよね?
後輩として可愛がっていたのが、恋愛的な意味に変わったのが少し不思議でした。
お仕事にフォーカスされてるので恋愛面の充実を求めるのは違うのかもしれませんが。

どエロい!って感じではないけど、甘々で相思相愛なのが存分に伝わってくるエッチシーンはよかったです。

7

澄んだスープのような

映像ディレクターとADの恋。

これは、なんだか澄んだスープのような感じです。
なんか、ギラギラしたかんじがないんです。
ちなみに冷やして食べるタイプのスープ。
中身は、実は色々溶け込んでいるんですよ。
いわゆる業界もの。

出来るけど、部下思いで業界のおじ様やルールの間をすいすいと仕事を進めるディレクターのエンさん。
そのエンさんのもとにADとしてやって来たワカ。
ワカは、前の職場で上司と折り合いがつかなくなってしまうんですね。
報道の場面で、消耗していった感じもあるのかな。で、報道ではない映像の仕事の職場へ。
確かに、エンさんは気遣いの人。対象となる相手とは、ちゃんと人間らしくコミュニケーションをとれる人なんですよ。
確かにワカには出会った事がないタイプ。

仕事のやり方を覚え、互いにリスペクト出来るくらいになるわけで。

さて、この2人。多分ノンケ同士?
でもね~なんだかするすると恋愛的な意味で意識し始めていませんか?
で、あららと恋人まで進んでいるんですよね!
なんだか拍子抜けしてしまった。ちょっと、気持ちが揺らいだり、横やりが入ったり。期待する、何かは無く。

私、ハピエン大好きですけど、ちょっと物足りなさが有りました。
もっとお仕事BL寄りか、もしくは2人の気持ちの揺れるところが読みたかったかも。
だから澄んだスープ。溶けた内容はたくさん有るはず。でも、澱も細かな野菜くずも残って引っ掛かりが有っても良かったかなぁ…

例えが、微妙なんですけど、そんな感じに思いました。

3

テレビのお仕事

テレビ制作の現場が舞台のお話です。リアリティ満載なので、先生が実際にしてたとか、お知り合いがしてたとかなのかしら?お仕事BL好きに刺さる、かつテレビっ子に刺さる内容でした。

ボーイズのラブ面は、あまり葛藤やすれ違いなどなくスルッと恋愛関係になります。若本(受け,AD)が抱えていた悩みもスッと解決しますし、ストーリーはあっさり目。
恋愛関係になるのが早かった分、上司と部下の関係で甘々イチャイチャとしてくれるシーンはたっぷりあって、THEバカップルな様子が楽しめたのはよかった!

電子書籍
ペーパー漫画1枚,カバー裏◎ こういうの面白いですよね
シーモア限定おまけ1枚「なんか好き」

ワカ様直後の福田さんに反応する人
ラジオ制作ではない

1

人をやわらかくする天才

映像制作の裏方お仕事BL、とても興味深かったです。

ワカが報道ADで得たものはたくさんあったけど
それ以上に精神的負担が大きくて辞めてしまい
結果的にディレクター不信のような状態に。
ワカ本人はそれを否定していたけど、実際尊敬している上司が普段から厳しい上に言葉足らずな人だったらついて行くのは難しいですよね…

だからこそ活きてくるエンさんのいい意味でのゆるさ!
でも仕事はきっちり、部下のフォローもきっちり。ミスも頭ごなしに怒らず、きちんと自分で最善を見つけられるよう導いてくれる。
感覚で生きる彼にこそできることなのかもしれませんが、そんなエンさんと出会えたことでワカの心が回復していくのを見ることが出来て嬉しかったです。

恋に落ちるところや恋人になるまではややかけ足で少し物足りなかったかな、という気も。
でも仏頂面だったワカがとっても幸せそうに笑う姿が見れたので良かったです。

お仕事要素がかなり濃くて、職場環境って上司によって本当に左右されるよな…と、しみじみ感じてしまった作品でした。

0

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