ケーキ・ドッグ・カラメリゼ

cake dog karamerize

ケーキ・ドッグ・カラメリゼ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神28
  • 萌×226
  • 萌9
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

220

レビュー数
18
得点
273
評価数
66
平均
4.2 / 5
神率
42.4%
著者
おげれつたなか 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスデラックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784799774908

あらすじ

「ずっと俺んちで暮らせば」
「贅沢だなぁそれ」

短気な性格からバイトを首になった大和は、
歌舞伎町を走るホストのアドトラックを見て
ホストへの転向を決意する。
面接を受けに行ったホストクラブで出会ったのは
トラック広告に載っていた悠星(源氏名ゆちゃまろ)だった。
大和は金欲しさから悠星に近づいて…?

金がない荒くれ者×金持ち構ってちゃん。
金だけで繋がっていた関係のはずが、
失えない存在に変わってゆく――。

表題作ケーキ・ドッグ・カラメリゼ

ホスト体験入店→配信者
ホスト→動画配信者

その他の収録作品

  • 描き下ろし/あとがき

レビュー投稿数18

設定と深掘り。

おげれつたなか先生の作品はどれも好きなのですが、この作品は正直そこまでじゃありませんでした。
攻め受けどちらにも感情移入できないし、感情を揺らされるほど2人のことを知らないまま話が進んで行ってこちらは置き去りな感じ。
この設定なら、ヤクザの父親と受け、宗教に心酔した母親と攻めのバックボーンを強めに描写してもらった方が、ダークだけどハピエンという振り幅が明確になったのではないかな…と思いました。
ハッピーオブジエンドのような思い切りダークか、個人的には、ヤリチンビッチ部のような思い切りバカエロのような100対0くらいの振り切りの方がしっくりくるのかもしれません。
難しい…。

0

設定重めだけど読み返せる!

話のはじめは金持ちボンボンの悠星、モテたいからとホストをはじめるも周りから裏でバカにされ金ズルにされている。そんなホストクラブに貧乏育ち金がないけどバイトが続かない大和が働きに。

可愛い表紙に序盤も笑いあり、ああ笑える感じなのかなと読み進めたら、宗教二世や両親から愛されなかったりと設定やや重めの今作。

ヘラヘラ何も悩みがなさそうな悠星も過去に継母から何度も捨てられ、友人も金目当てだったり人と上手く関係を築けない。
対して大和は母親が宗教にハマり献金で生きていくのに苦労し最終的に母親も自殺。絶対自分はならないと金に執着し、悠星から取れるものとってやろうと企むとお互い引かれあい。

序盤から笑いもあり、いちゃラブあり、裏切りあり、でも幸せな二人で終われて個人的には大満足でした。寂しかったんだよね、お互いをお互いで埋めることのできる存在。

おげれつたなか先生、ハッピーオブジエンドも大好きなのですが、めちゃくちゃ重くて読み返すのには中々気合いを入れないと私には難しく。

こちらもやや重めの設定でありますがハピエンで読み返しやすくて嬉しい〜!

共依存のような、でもお互い救われて、もっともっと幸せな2人を見たいな。番外編、待って

0

No Title

久々におげれつたなか先生の作品読みました。
前回読んだのがハッピー・オブ・ジ・エンドだったので振り幅がすごかったです。笑
おバカな2人が繰り広げるエロラブコメかと思いきや、2人のバックグラウンドにある仄暗い過去のトラウマを描く辺りはおげれつ先生作品ぽいなーと思いました。
ただストーリー展開はありきたりな感じだし、主人公2人へのキャラ萌えもなかったです。
おげれつ先生の作画クオリティとストーリー運びのテンポの良さで面白くは読めましたが、特に印象に残るような作品ではなかったです。
大和が悠星との出会いによって宗教二世という重い生い立ちからどう解放されていくのか、というのをラブコメでなく普通に描かれていた方がもっと魅力的な作品になったように思います。
私はおげれつ先生作品は暗くてハードな方が好みなんだろうな。

0

No Title

ケーキ…こんなに可憐な表紙なのに可愛いだけではすまないのが流石おげれつ先生の作品です。お金があっても満たされない心とか嘘をついても人の気をひきたい、独りになることの怖さ、、感情の表現がすごかった〜!!
教会への献金や配信者など旬な題材なので数年後に読んだらこの時代のことを思い出しそうです。
ふたりが一緒にいることが段々と自然になってきてからの最後のあのハラハラ感!どうなるのかと思ったけどお金は無くても楽しく暮らす様子を見てほっこり。

1

さらっと読める

 金銭的なところで、真逆の環境にあった攻めと受けの話。
 お金を稼ぎたい攻めがホストに就職し、受けと出会いますが、受けは親が経済ヤクザのお偉いさんで子供の頃から裕福な暮らしをしており、お金のためではなく、女の子と遊びたいからホストをしています。
 二人とも下半身ゆるめで彼氏のいる女子と遊んでいた受けが彼氏にボコられ、それを攻めが助けた流れで受けの家に行き、酒の勢いで受けが攻めにお口で奉仕します。
 その後、受けがホストを辞めて動画配信者を目指すと言い出し、攻めはヒモのような感じで受けの家に住みつき、動画制作を手伝うことになります。
 動画配信は全く視聴率が伸びず、このままだと自分は給料をもらえないと攻めが不安になっていたところにホスト時代の先輩から受けを投資詐欺に引き込むよう話を持ちかけられ、詐欺グループのところに受けを連れて行きます。受けは受けで寿司屋で騒ぎを起こしたことで父親からクレカを停止すると言われて、金で攻めを繋ぎ止めておくことができなくなると不安になり、詐欺だとわかっていてサインしようとします。
 寸前で攻めがそれを止め、二人ともぼこられていたところに詐欺グループの元締め(?)のようなおっちゃんが来て、その人が受けの父親の部下だったことから二人とも事なきを得ました。
 最後は攻めのアパートで二人ともバイトをしながら一緒に暮らしている感じで終わっていました。

 二人とも愛情の薄い家庭に育っていてバックグラウンドは重いですが、受けが楽天家のせいか終始パリピのノリでシリアスや切なさは全く感じなかったです。コミカルな部分を楽しむ話だと思いますが、迷惑系〇-チューバ―な行動を面白いとは思えず、キャラ萌えも薄かったです。
 読み返すことはないと思いますが、さらっと読めて読後感も悪くなかったので、評価は萌1にしました。

1

愛を知る物語

お金に執着する大和と構ってちゃんの悠星。複雑な家庭環境で育った二人が一緒に過ごす中で愛を知り少しずつ変わっていく関係に心が温かくなった。

宗教団体への献金ができなくなり思い詰めた母が自ら命を絶ってしまうという過去を持つ大和。ヤクザの父が離婚・再婚をくり返し何度も母に見捨てられた挙げ句、父にも一人で暮らせと突き放され部屋を与えられた悠星。

環境は違えど過酷な状況で育った二人の心は荒み、心の根底にある孤独感に気づくこともできずに過ごしていたことを考えるととても苦しい気持ちになった。

そんな二人が出会い笑ったりケンカしたりして過ごすうちにお互い過去の出来事による寂しい気持ちがあったことに気づき、そしてその寂しさを埋める存在にお互いがなっていたことに胸が熱くなった。

大和も悠星も愛されることを知らずに生きてきたけど、二人が出会い愛を知り幸せそうに笑う姿にはウルッとしてしまった。

二人がお金よりも大切なことは何なのか、それに気づくことができて本当に良かったと思う。

また、宗教や詐欺など社会問題となっていることが描かれていてリアリティがありドキュメンタリー作品を読んでいるような感覚もあった。この問題にどう向き合えば良いのか、と考えるきっかけにもなるとても印象的な作品だった。

1

ラブコメ!比較的ライトな印象!

おバカな2人のラブコメ!と思いきや、社会問題を入れつつダークサイド×BLのおげれつたなか先生節が効いてました!

宗教二世、ホスト、投資詐欺、ユーチューバー、炎上……社会問題がこれでもかと入ってますが一巻完結なので比較的ライトな印象です。


貧乏な宗教二世の喧嘩が強い攻め×金持ちの愛に飢えてる受けの2人で生きていくと決意するまでの物語でした。

私はハッピーオブジエンドや、はだける怪物が大好きなので、読後もう少しキャラの深掘りや葛藤を丁寧にみたいなという所もありました( ; ; )

ただ、受けキャラが魅力的で可愛いし、ラブラブシーンも良かったです!

一巻で、ライトめに楽しく読みたいけどちょっと違うテイストのBL読みたいな〜って時にオススメです。
あんまり心を抉られすぎないし、おげれつたなか先生の作品あるある(私だけ?)の読むのが辛くて結構引きずる感じも無いです笑
とにかく結構楽しく読めるので、あんまり心が健康じゃ無くても比較的これはいけます。

1

ケーキと寿司とときどきウーバー

おげれつたなか先生の作品て、登場人物達が軽いようで、話は重く、作画は一貫して美しいという印象。
今回もそうではあるけれど、今までの作品とは何かが一味違って、読後ずっしりしたものを読んだなぁという印象はなかった。彼らが悲惨に見え過ぎないからなのか。あまり「おげれつたなか先生の新作」と思い募らせて読まない方がいい気がする。

まず、絵の印象が少し変わった気がする。相変わらずお上手ですけど、大和の顔の描き方が今までの攻めと全然違うの面白い。こんだけキャリア積んでまだこういうことしてくる作家さん大好き。
大体主役2人ともがバチバチに鼻垂らしながら泣きまくることも多いけど、今作はそこまで取り乱さなかった。死にそう度でいえば『ハッピー・オブ・ジエンド』の次ぐらいに高いのに、なんだか2人とも場慣れとか諦めが漂う。ちょっとこの状況を受け入れてるの怖い。
からのおっちゃん落ち。コメディ寄りでやや力技感。おげれつたなか先生の作品ってストーリー展開は堅実だと思ってるから、ここが一番意外だったポイントかもしれない。

狂信者の親からヤクザの息子ってさ、逃げた先もまた別の毒沼なんだよな大和よ。

萌〜萌2

1

Money狂躁曲

ヤリチンビッチ脱落してるんで、おげれつ先生作品久々です。
相変わらず絵上手い。表紙きれい。
だけど、冒頭からもう不穏。
宗教二世か…
絶対的貧困からの、極端なお金への執着。
そんな大和が出会ったのが、父親が反社で金持ちのおバカ・悠星。
一緒にいれば衣食住の心配は無いから、彼の豪勢なマンションに転がり込み、なんの計画性も無い悠星のニューチューブを手伝うことになる…
…というお話、なんだけど。
このニューチューブの企画に関しては、何をやってもアホっぽいコミカルテイスト。
そして、お決まり的ながら悠星にもいわゆる辛い過去、みたいのがあって、2人とも欲しい愛情を得られなかったこどもたちだった事が明らかになっていく。
なんでもお金でつながっていた悠星はひとの恨み嫉みを招いて、元ホスト仲間が大和に悠星を騙してカネを奪ろうと持ちかけてくる。
大和は金の亡者だから一度は承諾するけど…
…と、ここからは結構ありがちな純愛テイストが感じられたかな。
なんか毒気抜かれたみたいに読後感良く終わって、まあ普通に面白かった、という印象で終わりました。「萌」で。

1

まるで映画のような演出にグッときました!

自分の中でレジェンド的な作家様です。こちら作家様買いしました。全195ページ。
以下ネタバレありますのでご注意ください。

表紙は明るくポップな感じなのに、本を開くといきなりシリアスなシーンで、そのギャップに驚きます。

攻めの大和は喧嘩っ早くて何があっても謝れない男。受けの悠星は実家が太くて金はあるけど、なんとなくクズっぽい雰囲気。
攻めも受けも性格に難ありで、一体これからどうなるのかとドキドキな始まりです。

そんな二人が、ひょんなことから悠星の部屋で同居し、一緒に動画配信を初める。いくら悠星に金があるとは言え、あまりにも場当たり的な行動をする二人に、読んでいてハラハラした気持ちにさせられます(汗)

しかし読み進めていくと、徐々に二人の過去が明らかに。
大和は母親が新興宗教に入れ込み貧乏で不憫な生い立ちで、多分トラウマとなって他人に謝ることができない。
一方悠星は、幼い頃から母親が何度も変わり、父親にもあまり構われない孤独な生い立ち。誰にも構ってもらえなくて、気を引くために嘘をついてしまう。
そんな、実は不憫な過去を持つ二人が、傷を舐め合うように一緒に居るようになり、お互い絆されていく…。

しかも出会った当日にえっちして、同居しながら時々体もつなげるセフレみたいな関係。そこに愛はないけど、しっかりキスもして、少しずついい雰囲気になっていく。

二人でバカをやりながらも、だんだん楽しく過ごせるようになってきて、まるで恋人同士みたいにいい雰囲気になっていくけど、当然このままじゃいられないだろうなと思っていたら…

後半に二人に試練が。まるで神様か悪魔に試されてるみたい…。
大和は、知人の悪魔の囁きのような誘いに葛藤するも、金が欲しいという欲求に抗えず、ある企みに乗ってしまう。大和の心の傷の深さを感じて、哀しい気持ちになります…。

大和は悠星を裏切ろうとするんだけど、しかしギリギリのところで踏みとどまる。
大和が出されたケーキを見て、悠星の手を握って止める数ページの描写は、まるで映画のワンシーンのような演出で、グッときました…!

その前の、真っ白な中に「何をしよう」という文字のみの1ページ…。ここは金を手に入れても一人じゃ何もすることなんか思い浮かばない、ということだったんだな…。

その後、それまで何があっても絶対に謝れなかった大和が、悠星を助けるために必死に謝罪するシーンは、ドラマチックでまたグッときました…!
「ただ ずっと 寂しかったんだ」
大和も悠星と同じように孤独で寂しかったんだなぁ…。涙する幼い大和に、こちらも泣けてしまいました…。

ラストの病室での二人。
悠星がそんなこと考えていたとは…健気で切ない。大和が踏みとどまれてよかったなぁ。
「何もいらない もうあるから」
と手を握るシーンも、すごく素敵でうるっとしました…。゚(゚´ω`゚)゚。

描き下ろしは、狭いアパートに暮らす二人。
メイドコスプレプレイがえっち!大和のちょっとSっ気あるところ好きだなぁ。
そして最後、パパからの申し出を断る悠星に成長を感じてキュンとしました♡

先生も後書きで「過去作イチおバカで破天荒な2人」と書かれている通り、読み始めはクズ・下衆っぽい二人にハラハラしましたが、実は不憫な過去を持つ二人が、傷を舐め合うように一緒になり、お互いの心が救われていく、救済ストーリーでした。

今作でも先生のストーリーテラーとしての手腕に、いい意味で打ちのめされました‼︎
これからも先生について行きます‼︎ w

電子 ライトセーバー修正
(濡れ場は数回で大変エロティックな描写なのに、ライトセーバーで大変残念(泣) 良修正で読みたい!大人版出ませんか…)

3

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