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soumatou
先生の『姉と俺と先輩と』が好きな作品。
こちらはホラーアンソロジー『東京戦慄奇譚 vol.3』収録の短編が単話発売されました。
表紙含めない漫画部分は50ページで結構ボリュームあります。
まずは価格について少々。
アンソロで読んでいたのでレビューしようと思い、電子書籍の作品ページもチラ見したら、本作は330円なんですね。『東京戦慄奇譚』は本作含め7作品収録の196ページで550円…。こりゃ断然アンソロの方がお得かと‼︎( ˊᵕˋ ; )
ただ単話はカラーの表紙付きですが、アンソロには本作のカラー表紙はありません。
では作品について少々。
『東京戦慄奇譚』はホラーアンソロで、個人的には全作品なるべくネタバレ抜きで読まれた方が楽しめると思っています。なのでネタバレは控えめにレビューします。
あらすじの通り、物を透視できる大学生・和泉(いずみ)が、同じ美術サークルのイケメンの後輩・溝口になぜか気に入られて…というお話。
表紙の黒髪が和泉、白髪が溝口です。
溝口がミステリアスな年下男前攻め、和泉がチョロい平凡受け、という雰囲気です(あくまで雰囲気)。
初めの方は、どう見ても冴えない先輩の和泉に、イケメン後輩の溝口がグイグイ迫って、和泉が戸惑って真っ赤になっちゃって…みたいな学生BLみたいなノリもあるんですが…あくまでホラーなのでそれでは終わりませんw
ストーリーが進むにつれて、ホラー感が高まっていき、ど、どうなるんだろう…と、どきどきゾワゾワするお話です。
BLっぽさも楽しめつつ、ホラーとしてもしっかり面白い作品で、とくに終盤に立て続けにやってくるゾワゾワ感たるや……
このゾ〜〜っとする感じ、これぞホラー!!
((((;゚Д゚))))ガクブル
短編ですが、ホラーBLとして満足感の得られる作品でした。アンソロの中でもお気に入りの一作です。
(キスのみ、濡れ場なし)
電子単話。ホラーです。
主人公は、和泉ゆきひこ(20才)。
子供の時に神社の石段から落ちて頭を打って以来、物が透視できるようになった。
…という設定。
じっと見てると段々透けてくる。だから常に目を逸らし続けているのだが、今日は気まずい相手と2人きりになってしまった……と始まります。
その相手は、後輩の溝口。イケメンでモテる。
が、妙に距離が近くて目を覗き込んできたりするから、こちらからは溝口がガイコツに見えてきて心臓に悪い。
それに言動が少し…
だけど逆に妙に気になって惹かれていってしまう。
一方溝口は和泉の心を見透かしたように誘ってきて…
和泉が溝口の家に行ってからいよいよ恐ろしい展開が待っています。
溝口もある能力を持っている。
そしてそれによって知った(彼にとっての)美しい衝撃をまた見たいと追い求めている。
和泉がソレを持っている、と確信して。
さて、和泉はどうなる……?
私は和泉は殺されないような気がしています。
だからと言って怖さが半減するわけでもないけど。