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復讐に囚われた殺し屋×罪を隠す天使
schadenfreode yori ai wo komete

お恥ずかしながら、
「シャーデンフロイデ」という意味をしっかりと分かっていなかったまりあげは。
読む前に、なんぞや?!! と、調べてみました。
その意味とは、、、
「他者の不幸や失敗を喜ぶ感情」
だそうです。
んんん??!
ということは、このお表紙から察するに、、、??
ちなみに主人公のローレンスは、
20年前に「逆十字の痣を持つ男」に家族を殺された経緯から殺し屋となり、その相手を自らの手で復讐しようと捜している。
ローレンスの男前な眼帯ビジュに萌える方もいらっしゃるでしょう。
厨二病まりあげはは、間違いなく萌えていました///!
で、そのローレンスと一緒に暮らしているのが、唯一の支えで恋人で、天使のテオ。
いや、、
なんだか胡散臭をテオに感じたのは、あまりにもキラキラ過ぎていたからでしょうか。
それとも、テオがローレンスと出逢ったときからビジュが変わっていないせいだからでしょうか。
それとも、このタイトルのせいでしょうか、、、
最後まで読むと、なぜローレンスだけが生き残って、なぜテオと恋人同士になり、一緒に暮らしているのかが分かってしまい、
一瞬メリバを予感しましたが(いや、このラストはある意味メリバなのか、、、)
ハピエンでもあり、
というか、テオのローレンスへの執着愛であり筋金入りの激重愛に震えました。
※ネタバレしてしまったら、ワクワク感が90パーセント減となってしまうので、輪郭をあまり帯びないレビューに留めておきますね、、
すみません。
でもこの作品は、一気にネタバレなしで読むほうが、臨場感を持ってこの世界観を堪能できるだろうと思われます。
いやはや、
まさかあのときからテオは、ローレンスをロックオンしてたとは!!
執念深い愛、嫌いじゃないです(激しく首肯)!!
うおおおおん! と唸ったエンドでした。
ちなみ、人が亡くなるとかそういう設定が苦手な方は、ご注意くださいませです。
ほじゃな先生の既刊作品は拝読させて頂き、今作も作家買いさせて頂きました。
個人的、各項目5段階で
血表現 3
エロ 3
仄暗い 2
執着 2
な感じだと思います。
ローレンスさん×テオさんのカプです。
逆十字の痣を持つ男に家族を殺されたローレンスさん。復讐を遂げる為、殺し屋となり、男の情報を追っていた。そんなローレンスさんを支える恋人のテオさん。ローレンスさんの意思を尊重してはいるが、ローレンスさんを失うかもしれない不安も抱えていて…。
まず、攻めのローレンスさんは殺し屋なので、血表現は勿論、モブキャラを殺めている描写もありますので、苦手な人は用心してください。
ローレンスさんが男に復讐することを受け入れているテオさん。教会に居たり服装から祭司みたいですね。でも帯に書いているので分かるのですが、テオさんは天使です。そして天使であることは、ローレンスさんも知っています。なので、帯やあらすじに書いてあった「罪を隠す天使」や「大きな秘密」は、天使であることを隠している、という秘密ではないようなので、何が罪で何が秘密なのか、仄暗い雰囲気を相まって、ドキドキしましたね。
因みに、その罪や秘密はあれかな?と思った描写が、丸々1ページを使って描かれていて、まるで絵画のようでまさに「天使降臨」って感じなのにやっていることとのギャップが凄まじくて、個人的には好きな背徳感でしたね。
ローレンスさんの復讐、テオさんの秘密、最後まで気が抜けない物語りの展開に目が離せなかったです。この結末は何エンドになるのか、読む人によって変わると思います。それと、仄暗い雰囲気もありますが、ローレンスさんとテオさんのやり取りはほのぼの可愛らしい描写もありますので、是非とも読んでほしいです。
実は、後半の衝撃の回だけをたまたま雑誌で読んでしまい、コミックス出たら絶対買う!と心に決めた作品です。
衝撃の回とは、テオがローレンスの胸に手を突っ込みながら、自分の正体を明かす回。
幼いローレンスがテオと出会う過去回想から始まり、現在のテオの手がローレンスの胸を刺している場面に戻り、舌に刻まれた逆十字で悪魔だと正体を明かし、ローレンスを絶望の縁に落として喜んでいるかと思えば、一人で涙を流すテオ。
この回に私の好きな要素が詰め込まれていて、一気に引き込まれました!それまでのお話は、扉に書いてあるあらすじしか知らないのに。
そのくらいの衝撃でコミックス購入にまで引き込まれた作品をいざ最初から読むと、やはり衝撃的。
ローレンス、こんなに不穏やったんか…と驚き、テオ、こんなに天使やったんか…!とギャップの素晴らしさに項垂れる。
天使のようではなく、正しく天使としてローレンスに接している辺り、やはり悪魔ですね。
ここで、最初は悪魔だと知らずに読むおもしろさを体験することはできませんでしたが、やはり読んでよかったと思えるくらいおもしろかったです。
テオとローレンスの生活が幸せであればあるほど、後々の落差が煌めく。
ローレンスが復讐のために殺し屋を生業としているので、手放しの幸せではないですが、それもまたエッセンスになっていると思います。
なにせ、ローレンスの復讐相手はテオだから。
それをローレンスは知らず、テオは知っている。
いやほんと、テオはどんな気持ちで長年ローレンスの隣にいたんだよ…!と思わずにいられないけれど、悪魔ならそれすらも楽しむのだろうと。
でも、ここがこの作品のおもしろいところで、テオがいつの間にか贖罪のような感情を抱くようになり、一方のローレンスが執着や独善的な感情を抱くようになるという逆転現象のようなラストに震えました。
テオを殺したくないから、テオへの愛を示すため、自分を殺そうとするローレンスには恐怖すら覚えました。
めっちゃ好きです。
メリバになるのかもしれませんが、私の感覚ではハピエンです。
ハピエンだよ、と紹介はできないけれど、ハピエン。
天使テオは、髪の毛が常に輪っかのようにはねているのが可愛いし、言動行動全部天使!
でも、悪魔テオも可愛いし、美しいし、魅惑的。
ローレンスは幼い頃との変わり様に切なくなるけれど、テオの前では可愛くなるところが可愛い。
絵柄も美しくて、作品の雰囲気にぴったりです。世界観に浸りながら読めました。