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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
最近は描かれていないのでしょうか、茶屋町先生?
…のかなり古い作品。短編集で、すべてエロ無しです。でも雰囲気が強めなお話ばかり。物語の力を感じます。
「もみぢ」
ヤクザの組長だった父親の死の床にて。
若頭と坊の行き違う想い。そしてバッドエンド。
短いけれど、いや短いからこその映画のような物語。
「Green Step」
ちょっと昔の、英国上流階級の学園ものっぽい。
主人公ベンジャミンは、上級生のギルバートに憧れてる。学内で見かけるだけでドキドキ。
でも、ギルバートを目で追ってる所を同級生のスティーンに見られたと思いこんで、激しくスティーンにケンカ腰。
スティーンはみんなより大人っぽくて誰ともつるまない。周りから浮いています。
そんな時、ベンジャミンは学内の秘密の場所「緑階段」でギルバートが誰か(♂)とキスする所を見てしまい…!
スティーンも初めて自分に向かって関わってきたベンジャミンに心動かされる…?
2人はこれから!
「タバスコ・タバコ」
高校生もの。
バイクのブレーキに細工されて、事故って死にかけた松安。犯人を見つけて理由を聞きたい。
が、捕まった犯人は気弱なオッサンで…
幻想は消えちゃったけど、今生きてて良かったんじゃね?ガッコの屋上でタバコをふかすだけの毎日でもさ、というお話。
「夢や」
すごく不思議な話です。
子供の時、祖父が入院していた病院にて間違えて入った病室で見た昏睡状態の男。
高校生になった今、あの忘れられない顔を街角で見つけるが…
男は全く歳をとっていなかった。謎解きも理由もオチも何も示されない。ほのかな恐怖だけ。
「BLUE PEOPLE」
こちらもホラーテイスト。
妊娠してるガールフレンドが腹痛で倒れた。鬱陶しい、ガキもいらねえ、逃げるか。
家に入れてくれた不思議な雰囲気の男が、女を置いていっていいと言う。そのまま置いて逃げるが、次の週、女が何事も無かったように現れて、アレがこないのよ、と言ってくる…
狂気、殺意、蘇生、などの奇妙で恐ろしいイメージ。あの男の正体は何?ゾッとする結末です。
「ジロウ」
表題作が最後に来ています。
自由に放浪するクロネコの視点。
首輪をしていて、気のいいお兄さんが家を探して歩いてくれます。メイワクダナー。
何軒も聞いて回って、やっとそれらしい家が見つかるが…
おうちの人の悲しみを思い出させてしまった自己嫌悪でブルーになってしまうお兄さん。
お兄さんが悲しそうだから膝に乗ってあげるよ。
ネコのココロが描かれています。
BLっぽいのは「Green Step」くらいで、あとは非BLといってもいいような作品です。でもどれも世界観が独特だと思いました。