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hakubutsukan deha oshizukani
「望くん、落としてます。」でびっくりトンデモ設定に
驚きひっくり返り夢中になった、ハラキ先生。
こちらの作品も絶対面白いに違いない!!と
ワクワクしながら手に取りました。
えっ、、
ポップでコミカル、楽しい前半から一転、
こんな形のラストだとは思わず、読後の今、愕然としています。。
これ、本当の本当にここで終わりなのでしょうか…!!
魂、戻ってこないの..?戻ってくるよね...?
戻ってくるって言って…!
攻め・受けありませんが、なんと博物館の甲冑×学芸員という
異色の二人。
田舎町の誰も来ない歴史博物館に異動し、
暇を持て余しながらも「こんなもんか…」と思いながら
粛々と仕事をこなして過ごしていた梢(こずえ)。
そんなある日、忘れ物をして博物館に戻ると
なんとその中で展示物たちがワイワイ騒いでいてー!?
という、微ホラーな人外ファンタジー物語です。
甲冑の紺と梢との、夜な夜な散歩の交流が
本当にほのぼの、癒しなんです。
そんな中、紺が素直に仕事ぶりを褒め称えてくれたことで
仕事に対する”やりがい”や誇り、喜びを見出していく梢の描写も
素敵でした✨
微ホラーっぽい描写は、途中出てくる
掛け軸の悪霊のお話部分でしょうか。
「大事な梢どのに何をする!」と、
バッサリかっこよく悪霊を成敗してくれる紺に拍手…!
ずっとこのまま、ひっそりと夜の逢瀬(?)が
続いていくのかと思いきや。
自分は人間のように、昼も夜も関係なく
梢殿と肩を並べて歩くことはできないのだ…
と悟り、切ない思いに悩む紺の心情に胸が痛みます( ; ; )
そして起こる、まさか!!の出来事と、
”ワケあり”らしかった青年と紺との因果関係の発覚。
正直、今思い返しても受け入れられない衝撃のラスト。。
これから先、梢は日々苦しみと悲しみを抱えて
昼の光の下を歩いてゆくのでしょうか。
あまりにも悲しく切ないラストですが、
それだけ心に響き、忘れられない作品の一つになりました
これからも続いていく梢の人生、
その道に少しでも笑顔がありますように( ; ; )
★修正:なし(描写なし)電子シーモア
タイトル通り、田舎町の博物館を舞台にしたお話。
カップリングは、まさかの甲冑×博物館へ異動になったリーマンです。
お客が少なく、仕事でやることも書類整理くらいの博物館勤務となった梢。
ある日、会社に忘れ物をして夜間取りに行くと、まさかの施錠したつもりのドアが開いていた。
あれ、、?? と、疑問を抱きながらもドアの向こうへ進むと、日中展示されている資料の甲冑が動いていたり、人形たちが酒盛りをしているなど、まさかの光景が広がっていて、、、?!!
という冒頭。
夜にならないと動き出さない展示品の無機物たちと、リーマン梢が毎夜交流を重ね、とくに甲冑のなかの人(紺さん)ととくべつな感情を互いに抱き始めるという淡い恋模様のお話です。
が、無機物とリーマンの恋が、いつまでもうまくいくわけはなく、、、
まさかの結末に、
へっ……?!!
ぇっ?!!
と、声を上げてしまったのはまりあげはだけでしょうか。
これって、バームクーヘンエンドってやつでしょうか??
それとも、メリバ??
それとも、、、?!!
愛とは、とても難しいものです。
相手を想ってこその奇麗ごとな愛だとか、傍から見たら不安定すぎるけれど当人同士は幸せである愛だとか、、、
今作のこの結末に、余韻強めの突き放し切なエンドに、しばらくあれこれ考えてしまったまりあげはでした。
読む人を選ぶエンドなので、突き放し系が苦手な方はご注意を!!
でも、個人的には、甲冑の中の人である紺さんの優しすぎる武士的紳士キャラがすごく好きで、とても面白かったです!
このお表紙の距離感も、もどかしいし、読了後に見るととても清い交際すぎて甘酸っぱい!!