ゼイティームの贄

zeitīmu no nie

ゼイティームの贄
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない2

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レビュー数
1
得点
12
評価数
5
平均
2.8 / 5
神率
0%
著者
圷見南子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
発売日
電子発売日
ISBN
9784868200147

あらすじ

「わたしの…淫売の肉体を…煩悶を…どうか癒やして…」

1878年、イタリア。
孤児たちを引き取り育てていた小さな教会があった。
そこには神父アミントレとルチャーノ、そして子供たちがいた。
決して裕福とは言えない暮らしだったが、美しく優しいアミントレのもとで
子供たちは彼を”先生”と慕い、家族のように穏やかな日々を送っていた。
やがて時が経ち、アミントレを深く慕うルチャーノは、ローマの寄宿学校へ進むことが決まる。
村を離れる前の夜、先生を訪ねて礼拝堂のドアをそっと覗(のぞ)くと━━
神聖なはずの場所で、全裸に縛られたアミントレが
淫虐(いんぎゃく)と悦楽の儀式に身を委ねていたのだった……。


圧倒的な画力で肉体と官能を描く、 圷見南子のBL最新作、ここに登場!!

レビュー投稿数1

救いが見えないんですけど......好き

 「ゼイティーム」って何?
読み始めても特に説明が出てこなかったので調べてみたら、聖書に「オリーブ山(ハル・ハ=ゼイティーム)」が出てくるとのこと。

 キリスト教の素養がないので、ピンとこなかったけれど、この山でのイエス・キリストやダビデ王の色々な逸話があり、聖書を知っている人にとっては「祈り」「希望」「贖い」etc. 様々なイメージを想起させる場所なんですね。

 この作品の舞台は19世紀のイタリアで、オリーブ畑が広がる丘陵上の村。
アミントレ神父はルチャーノの学費のために金持ちに身体を許したものの、次第に悦楽に身を委ねてゆく。その上、マッティオとカーラを守れず、殺人まで犯してしまい、「私はどこで間違ってしまったのか」と嘆く姿が痛ましい。
そしてその姿は、オリーブ山に登って自分自身の罪深さを嘆いたダビデ王の姿と重なる。

 なんとか火事場から逃れた神父とルチャーノ。
役人が「二人もこの状況からすると... まず生きてはいないだろう」
というので、ヨッシャー、これで自由に! と思ったら
「.......... 捜索を続ける」って。
捜索打ち切りじゃないの? 追っかけてくるの?

 二人が無事にトスカーナに着けたとしても、売り飛ばされたマッティオたちが幸せに暮らしているとも思えず......。

 と、重い結末でしたが、暗い話が好きなので、圷先生のほかの作品も読んでみようと思います。



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