柮薙薫る君の項

totsunagi kaoru kimi no kou

柮薙薫る君の項
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×25
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
6
得点
71
評価数
18
平均
4 / 5
神率
38.9%
著者
絶蝶 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ふゅーじょんぷろだくと
レーベル
POEBACKS THE OMEGAVERSE PROJECT COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784865898361

あらすじ

【連続Ω(オメガ)失踪事件ーー
その鍵は「トツナギ様」伝説。】

これは私の「知り合い」が体験した話です。
ーー「貴方の知ってる怖い話が有名作家の手でホラー小説に大変身!」
そんな企画を任されたオカルトライターのΩ(オメガ)・郁巳(いくみ)。
数ある投稿の中からΩの失踪事件を集めて1冊の本に纏める。
郁巳はΩが行方不明になる話には不思議と共通点があることに気付く。
それは双頭の日本人形、美しい男の怪異「トツナギ」。
恋人のβ(ベータ)・縁(よすが)に見守れながら郁巳は謎を追い始める。


※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。

表題作柮薙薫る君の項

郁巳の恋人、24歳、β
オカルトライター、32歳、Ω

その他の収録作品

  • たらればさん
  • あとがき

レビュー投稿数6

あるβとΩの運命

 このテの作品はネタバレ等を一切見ないで読んだ方が楽しめると思います、感想を書くとどうしてもお話の深部に触れる事になるので、それでも良い方のみお進みください。↓

 いきなり怖い画像が出てくると寿命が縮まってしまうので、念の為パラ見してから読み始めていますが、初見では寒気がする箇所がありました((;゚Д゚))不安な方は私のように下見する事をお勧めします。

 解りやすい異形やグロ系の怖い画像は大体3カ所、ところが私が一番寒気がしたのはそれらよりも、描き下ろしの一番最後のページなのです…絵だけでも何故か寒気がする、下見しないで読んだらストーリーも合わさって悲鳴をあげていたかもしれない。
 イラストのテイスト自体がホラーにベストマッチしているのだと思います、怖いと感じさせるのは、同時にそれだけの力や念が込められている事でもあると思う、あの大きく描かれた首のシーンも怒りや憎悪が放たれるような迫力がありました。

 ストーリーは他ジャンルのフィクションを殆ど読まない私の頭では、正直解り難かった部分や、完全に理解しきれていない部分もあります。
 でもオメガバースの設定が上手く用いられ、事件、因習、伝説、それらの繋がり、とても作り込まれている、そもそもオメガバースでホラーを描こうだなんて!それらが両立出来ているのも見事でした。
 何もない所から怪異は起こらない、一番恐ろしいのは実態ある人の心だと再認識させられる。

 私はオメガバースでは、オメガが魂(運命)の番「では無い人」と愛し合って幸せになるお話が一番好きなので、β×Ωの作品を見つけると嬉しくなります。
 βでも、番になれなくても、また不完全で子を成せなくても、運命の相手は彼しか居ない、共に在り続けたい、と互いが気持ちでそう想い合う二人がとても良かった!
 怖いお話の合間に主役二人の互いにかける言葉や見せる表情から、深い愛情が伝わって来てBLとしての幸せもしっかり感じ取る事が出来ました、自分はどうなってもいい覚悟で縁の事だけは絶対に守ろうとした郁巳、強くてカッコ良くてとても好感が持てました。


 ……しかし、まさかこう来るとはね、ここからは結末に関する内容が含まれます。

 縁が郁巳を「運命」だと言った驚愕の理由、普段ならこういう結末もアリ派だけれど、オメガバースはオメガの救済至上主義な私は、郁巳が可哀想で報われて欲しかったな…せっかく私が好きな「魂の番とか関係無しに気持ちで愛し合うβ×Ωのカップル」だと思ったから尚更寂しい。
 
 でもダメだって言っている訳ではありません、ホラーとして描かれている事を考慮すれば、きれいな結末よりこういう後味の悪い結末の方が印象に残るとも言えますね、どっちを取りたいか少々複雑な読後感もまた一興でしょう。

 オメガバースの定番あれこれとは一線を画す、全く違う切り口からそれを描いたような斬新さ。
 タイトルと表紙のセンスや妖艶なイラストも良く、日陰になりがちなβの嘆きにスポットを当てたようにも見えるお話に好感が持てて、今後の活躍が気になる作家さんです。

0

No Title

連続Ω失踪事件を本にまとめる事になったオカルトライターの郁巳。調べていくうちにある伝説と事件の共通点に気づき⋯。

美しい絵と猟奇的な展開で不思議な世界へ引き込まれる。でもホラーもグロいのも平気だけど、私の読解力が低いのかちょっと読み直してもスッキリせず⋯。以下ネタバレ考察。

首を切られたはずの編集綾火が生きてるのは弟の末裔で、兄を探し続けてるって事は郁巳は死んでしまったの?
あれ程郁巳に執着してた縁はあっさりいない事を受け入れてて、そんな程度だったの?
連続殺人は綾火が元凶??どなたか正解を教えて欲しい〜。

3

No Title

V系っぽさも感じる耽美な絵柄とキャラデザに心掴まれました。
一応血は出るし首も飛ぶけど絵が綺麗だから嫌悪感も全然無かったです。

ホラーとオメガバの組み合わせは要素盛り盛りだと思いましたが、案外1冊内でまとまってて、ちょっと難しくはあったけど「あれって結局なんだったの?」みたいな事はあんまり無かったです。
流行りのモキュメンタリーとか因習ホラーがモチーフにされてるのも面白かった。好みの絵柄でそういうの読めるの嬉しいです。

ラブ要素は控えめですが、このストーリーならそれくらいの方がごちゃごちゃしてなくて良い。
でもメイン3人魅力的だったのでもっと色々見たかった気持ちもあります。

2

これぞ、2025年フレッシュ(色んな意味で)ホラー×BL!!

強烈なお表紙のカラー。

おどろおどろしい帯の人形のイラスト。

オメガバースもので、β×Ω。
オカルトライターのΩ視点で、Ωの失踪事件を集めて1冊にまとめていくお話です。

その失踪事件がとにかくホラー。

というのも、共通して「トツナギ」という双頭の日本人形が登場するからです。
ビジュアルが怖すぎ問題の、不気味な人形(帯の画)が苦手な方は、まずここで回れ右したほうがよきと思われます。


なぜなら終盤に向けて、ホラーというよりもスプラッタな場面が多くなっていきますゆえ、、、

そして、主人公のΩの恋人、βの家系もそのトツナギに関係があることが判明し、戦慄する結果となります。

これ以上はネタバレになってしまうので、ここではお伝えできないのですが、
まさかの伏線回収時に戦慄したので、暑い夏に背筋凍る思いがしたい方には、ぜひオススメの一冊です!!(稲〇淳士の声で)

3

ホラー要素多めです!

暑くなるこれからの季節にぴったり(?)のホラー要素満載の作品です。
BLのL要素は若干少なめ??かもしれません。
表紙に惹かれて購入させて頂きました。絵もとても綺麗ですがストーリーが少し難しい所があるように感じました。(私の理解力が少なく申し訳ないです)

これは私の「知り合い」が体験した話です。

という冒頭から毎回始まる体験話を元に、オカルトライターのΩ(オメガ)・郁巳(いくみ)が小説に作りかえるという企画がお話の軸になっています。数ある投稿の中からΩの失踪事件を集めて1冊の本に纏め、郁巳はΩが行方不明になる話には不思議と共通点があることに気付きます。それは双頭の日本人形、美しい男の怪異「トツナギ」。恋人のβ(ベータ)・縁(よすが)に見守れながら郁巳は謎を追い始めていく(あらすじより)

さらに登場人物としてαの編集者が出てくるのですが、彼の登場で色々お話がややこしく難解になったような気がします。
二つの事件(?)が重なってしまった…という認識であっているのか分かりませんが、絵も綺麗で最初ホラー要素の体験談も良かっただけに、トツナギ様伝説と島の伝説が絡み合った辺りから難しくて分かりにくかったです。

イラストでのびっくりホラー要素もあるので怖いものが大丈夫な方はぜひ!

3

首が飛びます ご注意ください

タイトル買いです ちがうな タイトル読めない買いです
読めないタイトルに案外ウキウキするタイプです

読みたい方向絶賛迷子中にて新規開拓に勤しんでおりましたところ発見してしまって
よくよく考えたらタイトルの下にローマ字表記あったんですよね 失敬ッ!

てか オメガバースだったとわツユシラズ Orz
何が読みたいのかわからないときのオメガバ大丈夫かしら もぉ不安しかない


あの オカルトライターが寄せられた体験談を小説にしてるっていう企画でお話がすすむんですが ここに寄せられる体験談がモヤるんですよ

主人公的には その話を「誰が、誰から」聞いた話なのかを気にしてるんですけど
あたし的には話の中途半端さにモヤモヤが
だって こう前のめりに体験談を読んでるじゃないですか(←オカルト系大好き)いいところで雑に「行方不明」がぶったぎりにくる

Σ ええッ!いやもぉちょっとイケヤ!と


怪しいやつが最初からでてはいるんですがお話の見せ方のせいなのか そこに注視できないようになってて
だからなのかな 犯人探しよりホラーを楽しみながら織り込まれたオメガバースを吸いあげていくかたちが自然にできあがってたんですよね
いつもならだいたいヒートだ 発情だと 無理矢理オメガバースを意識しさせにくるところでそれがなく オカルト部分をぶち壊すエロがなかったのも個人的にはよかった

ただですね【とつなぎ】って名前がでてきたところ

今風な 顔の見えない誰かの投下にわらわらと群がる 良し悪しの分別なくまことしやかに囁かれた1ページ これをなんでここに入れたのか? このあとに続くお話との繋がりがよくわからなくて
とりあえず 担当編集が選んだ体験談を小説におこしてるだけの設定だから で捨て置いちゃったのと

2つめの話の失踪者発見現場に残されてた人形

その人形自体はテレビに映ることはないと思うんです なにせ事件現場にあるものなので
なのに体験談や小説の描写だけで作りあげてくる担当編集になんで疑問もたないんだろ?

この辺りが ちょっと読んでて悩ましかった すんごく


呪い 信仰 因習の影に生まれた風習 エゴ
面白くはあったけど 後半の展開が早すぎて結局なんだったんだ? になっちゃったんですよね
道先案内人に島の研究員を使ったのは恨みの象徴っぽくていいんだけど ここが兄弟への恨みに繋げづらくてなん往復もしたし
恨みや執着しかないお話しなのに そのほとんどがアルファ・ オメガ・ベータっていう記号にしかかかってないような気になっちゃって

うーーん 見せ方の上手さはちょいちょいあるんですよ お話自体好みはわかれそうではあるんだけど まぢで
だから 迷い家なのね!富貴を授かるのが逆だけど とか 最後の兄を探す弟が「兄」を決めるのに使う人形とか 
なんだけど 最終的に 首を吊るのはオメガで 首を跳ねられるのはアルファ  ってのだけが残っちゃって 

なんだろうな


郁巳のほだされっぷりや 弟の兄への執着はよかったんだけど 縁がなんであそこまで郁巳に執着したのかがいまいちで
まぁ ナミ を理解するまで数分かかったあたしの理解力と読解力ではそのヒントがあったとしてもわかんないんだろうけどね エヘ


やでも 最後のチョッパや展開以外はほんと前のめったので 次に描かれるお話しに期待しかないかな

3

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