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blue sesaide drop
『ロング・ディスタンス・ロマンス』が好きで、
その前日譚にあたると聞いて迷わず手に取りました。
時間軸は上記の作品で登場する二人が出会った過去へと遡ります。
それぞれ寛太は中学生で、清は大学生。
港町で暮らす中学生・寛太はある日、海に落ちた大学生の清を助けます。
これが二人の出会いでした。
当時寛太には同級生の彼女がいましたが、
異性の恋人よりも同棲の先輩に惹かれている自分を自覚しつつありました。
そして、同性に対して抱いてしまうドキドキや欲望が“普通”とは違う
ということも既に知っていた寛太。
周囲の“普通”に馴染めず、息苦しさを感じていた寛太が
唯一素直になることができたのがよそ者の清でした。
清もまた恋愛対象は同性であり、
生きづらい“普通”の世界からはじき出された青年でした。
ずっと憧れてきた相手に失恋し、友人も居場所も失い、
港町にやってきた清。
そんな“自分と同じ”清の前でだけは本当の自分でいられる寛太。
今のところはまだ二人の間には恋愛感情ではなく、
年の離れた友情のようなものが芽生えつつあるに留まります。
なんだか寛太の彼女の周辺の空気が不穏で嫌な感じ。
一見大人しく見え、寛太に言わせると“優しい”彼女ではありますが、
周囲の目を気にして寛太との関係を強引に進めようとしていたり、
控えめな中に傲慢さが見えたり、本当に寛太自身のこと見えてる?
と疑問に思えてくる発言がちらほら。
こういうタイプがある意味、一番質が悪かったりするんだよなぁ…。
あと、間が空いたからなのか短編時に比べると少々画風が変わられていました。
ただ、中学生と大学生というまだ初々しい時期の二人を描いたお話と思えば、
可愛らしくなった現在の絵も逆にしっくりくるような気がしないでもないかも。