あらすじ
人気脚本家で作家でもある櫛木隼は、顔出しの仕事もしている今をときめく有名人。
都会的なマンションで洗練された生活を送っていた三月のある日、そんな優雅な日常を脅かす出来事が。
遠縁であり幼なじみの円野幸宏・通称ユキが、就職活動のために転がり込んできたのだ。
人並以上に何でもできた自分とは違い鈍くさいユキを、子どものころからそばに置き、気にかけ、かばい、世話を焼いてきた隼だったが、高校卒業以来、ユキとは一度も会っていなかった。
ユキとの間には、できれば二度と会いたくはない、隼にとっては耐え難い苦い思い出があって……。
樋口美沙緒、待望の新作!たっぷり四六判で登場!
2025年3月刊