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いろいろ苦しんで成長した主人公たち。BL表記ですがBLではないと思います!椿と薫推しだったのであくまでも友達終わりだったのが残念で。もちろんずっと付き合い続けるなら恋愛よりも友達のほうが一生付き合えるかもしれないけどお互い別の世界が出来れば、椿は女性とお付き合いしているので家庭を持てばまた関係も変わるだろうにとかリアルに考えてうーんとなってしまいました。千里と光太郎もこの先辛いことがあるも思います、でもどんなに辛くても一緒にいるのを選んだんだからどうか幸せが待っていますように。マホリンとハルみたいな身体じゃなくて心で繋がれるカップル素敵だと思います。BLという枠にとらわれない作品だと思います。というかBLだと思って読まない方がいいと思います。絵も素敵で好みですがやっぱり最後が残念でした。
あまり人物の書き分けが出来ていないのに同じくらいの年の男キャラがわらわら出るので、はじめは混乱しました
千里の口調が高校生の男にしてはキモいなと思っていたら、「千里も薫も女の子にしたかったキャラ」と10巻で書かれていて、腑に落ちました
私はリアルな人間関係を描く作品では総ホモ展開にしないでほしい人間なのでそこはマイナスです
いい意味でも悪い意味でもファンタジー臭がしないです
自分の醜さ・弱さを思い知らされる、読んでいて辛い作品です
『窮鼠はチーズの夢を見る』で水城さんを知ったときから、ず~っと読みたかった『同棲愛』。たまたま行った漫画喫茶で発見して、全巻一気読みしてきました。
全11巻と長く、主要キャラクターも5人と多いですが、5人が朝の連ドラ並みによく絡むし、読んでいてもたつく部分がなく緻密に作られているな、と感じました。愛がどうこうではなく、5人の青年がアイデンティティや周囲との関係を模索していく物語という印象を受けました。
最終巻まで読み終えて、一番興味深かったのが、BLのお約束とも言うべき「男同士の一生添い遂げる恋愛関係」という着地点に一切こだわっていないことです。水城さんが描きたいのはあくまでも多様性のある人間関係であって、BLという前提に縛られていないのだということを強く感じました。
特に端的に現れていたのが、マホリンと風子の関係でしょう。大人っぽい余裕な態度で過去の恋人たちとの関係を築いてきたマホリンは、薫と別れ、傷を舐めあった光太郎を送り出したあと、「誰にも愛されない自分」に気がついて途方もない孤独感に襲われます。そこで初めて、今まであくまでも「友人」としてつかず離れずの関係でいてくれた風子を、大きな存在として認識できるようになります。ゲイのマホリンにとって、女である風子はセックスの対象ではありませんが、これから歩んでいく人生を重ね合わせられる相手なのです。
作品の最後に寄り添う相手といえば、読者にとってはそれが生涯の伴侶となるのだと示唆されたも同然と言えます。BL作品であるにもかかわらず、そこに女性という選択肢を持ってくる水城さんの力量に思わず唸ってしまいます。
また、椿と薫の関係も、恋愛という単純なポジションには着地しません。二人は恋人は別に持ちながらも、あくまで「友達」として、より良い関係を模索していこうとするラストでした。椿は光太郎との関係においても「友達」であることをとても大切にしていたので、彼にとってここちよい距離感をもたらしてくれる人間関係が「友達」という言葉で表されるものだったのかもしれません。
そういう意味で一番BLらしい関係だったのが、光太郎と千里のカップルです。彼らの関係は、幾度も形を変えたけれども、結局お互いの依存関係を続けることを選びました。うーん、BLってこうだよなあ、と思います。
ごく自然にリバが入ったり、登場人物たちの狭い範囲内で恋人が代わったりするので、苦手な人もいるかもしれません。しかし、単純な受け攻め二元論に収まらない多様な人間関係を描く姿勢が素晴らしかったです!文庫版でもなんでもいいのでまとめて再刊行してくれることを切に願います。
これをはじめて読んだのは中学生の時だったか。
あまりの人間関係の濃さに、やおいをなめていた自分を反省したことを思い出します。
改めて読むと、純文学のような物語の強さまで感じます。
人間の成長含め、じっくりと読んでください。
ひとりずつに感情移入できるし、そうやって大切にしたい作品です。
ちるちるのディープインパクト・むつこさんのオススメ、同棲愛。
一巻ずつ感想書くのもなんなんで、とりあえず最終巻のココに感想を書きたいと思います。
椿、薫、光太郎、千里、マホリン。この5人の物語。
椿は薫に恋し、振られたことによって乱れた性生活(笑)&恋愛に身を投じるわけですが、どの相手とも「その場しのぎの恋」でしかなかった。
むしろ恋にすら発展せず、さみしい体を埋めてくれる相手でしかなかった人もいましたね。
そんな経験を積んだ椿は、愛しい薫や光太郎とは「恋愛関係」という形では結ばれず、一生友人でいることを選びました。
友人ならば、ずっと側にいられるから。
光太郎は兄嫁を妊娠させてしまい、それからずっと罪の意識に駆られていて逃げ続けていました。
500人弱の男女と関係を持ちつつも、恋愛はしない。
そんな彼の運命の相手は年下の千里。二人はスレ違いを重ねつつも、二人でいることを選びます。
光太郎も千里もバイであり、千里は「フツーの家庭が持ちたい」という光太郎の夢がずっと心の中でひっかかっており、つに光太郎に「別れてほしい」と告げます。
それでもどうしてもお互いを手放せない二人は結局二人でいることになります。
でも…お互い未来が見えない、いつか別れるときがきてもその日まではこのままで…と感じつつ一緒にいるのです。
薫は自分がゲイであることを認められず、散々マホリンを利用し、自分の椿に対する気持ちに気付くのですが。
6年間の間に椿は薫とは友人でいたいという答えにたどり着きました。
やっと自分の想いに気づけたのに、どこにも行けない薫の想い。
寝ている椿にキスしようとして、椿の思い出が蘇る。結局キスはできずに布団の中で涙をこぼす薫。
ううっっ切なすぎるよ…
そして一番哀れなマホリン。椿に捨てられ、光太郎にも捨てられ、薫にいたっては犬にまでされた揚句に捨てられ、本当にマホリン…いい人なのに。
ゲイでバカでどーしようもないマホリンのことをずっと愛し続けてくれたハル。
真性ゲイのマホリンに現れた運命の相手は女であるハルでした。
椿、薫、光太郎、千里の恋愛の最後はとても哀しいものでした。
椿と薫はお互い新たな道を進み始めていますが、光太郎と千里は前に進めずお互い巣立てずいる。
どっちが幸せなのかはわからないけれど、彼らが愛し合った時間は無駄ではなかったんだよね、と感じたラストでした。
水城先生はどんな気持ちでこのラストを選んだのかな。
選ぶというより、水城先生の中ではこのラストは決まっていたんでしょうね。
全牧まとめて読むと、ほんと彼ら5人が人間として成長したんだなって感じました。
この作品はきっと彼らの成長日記だったんだなぁ。
椿と光太郎にいたってはすでに達観してるもん。仙人だよ、ヤツら(笑)
むつこさーん素敵な作品紹介してくださってありがとうございます!
この作品に関してはもう語りたいことが多すぎて、でも1200時の壁にやられて書きたいことの半分も書けずじまいです。
椿と薫のラストはああなってしまいましたが、結局光太郎と千里もそうなっちゃうんじゃないかなーって思うんですよね。
マホリン絡みの薫はめちゃくちゃ怖かったし、正直途中で読むのやめようかとも思いました。
そして、やっぱり窮鼠先に読んどいてよかった!!こっち先に読んでたらひやひやして絶対最後まで読めなかったと思います。
特に俎上の携帯配信とか。怖すぎる…(笑)
読んでくれたんですねー!超うれしいです♪
私はとにかく薫と椿の展開が鬱でした。一回ぐらいはヤッて欲しかった(笑)
マホリンの結末も納得いかなかったし…。
これに限らず水城さんの作品は『結局男女カップルにする』というオチが多くて(それがリアルなのかも知れないけどさー)、『窮鼠』シリーズも、このオチがくるんじゃないかと、ずーっとずーっとずーーっとビクビクしてたんですw
長かったけど、長さを感じなかった。
何回泣いたか分からない。
ページを閉じて、しばらく放心してた。ものすごい喪失感が襲ってきて、やりきれない気分になった。
一週間ぐらい、この漫画を思い出しては、胸がギューってなってた。
たかが漫画だ。
されど漫画だ。
一連のレビューを書きながら、ストーリーに触れたくなかった。
水城せとなさんは、怖い漫画家だ。もうもう大ファンです。けど水城さん、こんなふうに心をかき乱すあなたが憎いです。