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粗筋で面白そうと購入しました。2001年の作品です。
「特殊能力」ものです。
主人公は、極度の「接触恐怖症」で「対人恐怖症」の探偵さん・舞鶴元彌(32)。
その実態は、人に触れるだけで相手の思考が読める「リーディング能力者」。その上人間だけでなく、物に残された思念や情報も読めるサイコメトラーでもあります。
舞鶴の能力は一応秘密。しかし中学からの友達で刑事の山下は、「仕事」と称して能力を使っての事件解決の手助けをさせたり。
でも助手の那珂川くん(25)はそんな事知らないから、山下と舞鶴の関係性に嫉妬したり「いつの間にか」情報を得る舞鶴に自分なんていなくても、と落ち込んだり。
…とここまでが物語の設定。
で、ゲイ設定は特にない那珂川が舞鶴に惹かれてて、以前は女性と付き合っていたという設定の舞鶴も那珂川が好きで、山下に能力の事を知らされて誤解を解いた那珂川が舞鶴を抱く、という展開です。
2人がくっついた後は。
那珂川が実は凄い御曹司だったとか。
怖すぎる猟奇殺人事件に絡んだりとか。(←ここグロいです。注意)
舞鶴の過去が明らかに!とか。(←かなり悲惨。地獄のような体験です。)
最後は舞鶴がトラウマを乗り越えつつ、那珂川と同居を決めるハッピーエンドです。
そして、各話ごとにHシーンがあります。これが結構エロチックでイイ!
あとがきで4コマ漫画が3点と、舞鶴と那珂川と山下についての裏話あり。
かたや愛する人に裏切られて事故に巻き込まれたがゆえに読みたくない人の悪意まで全部読めてしまう舞鶴。
それに対し、財閥出身のセレブのレール生活から逃亡した男、那珂川。
どっちもかなり「わけあり」人生でお互いが惹かれてもなかなか引き合うのは大変。
ストーリーの中には生首は出てくるわ流血はバシバシだわ、
全力で殴るシーンはあるわでなかなかの痛さを感じさせるのです。
でもそのなかにピリピリときかせられた小粒ギャグが面白くて読みが進む・・・w
小粒ギャグでは二人の顔がマンマルになってディフォルメされるので
「ここは笑う所ですよ」が非常にわかりやすいのが直野流?
当時それほどオヤジ受けに評価がなかったのか年齢を下げたようで、実際は6つも上らしい。
ゆえにもう要素が全部オッサンなのに、頑張って若返らせようとした感じ。
でも髪型だけ少年テイストだったり、服装がサスペンダーだったりするのがこの場合逆に魅力です。
若者ではもういられないけど老け込んでもないところからにじみ出てくるオヤジっぽさ
・・・そのまま38だったら可愛さが出てこなかったかもね。
これより後の直野さんのおじさんたちはみんな「年甲斐もない」奴ばっかりですが、このあたりが原点なのかも?
ドラマCD化もされておりまして、そっちも聞いたのですが、本当にこれイイ作品つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
泣かせてくれるのよ。
所長である受が、大好きで大好きで仕方ない攻。
でも、傍に置いてくれるのに、触れさせてくれないんです。
普通に触るのさえ怯えるんです。
その真意は、サイコメトラー。
触ると、触ったものの過去が全部見えてしまうという能力。
この能力に目覚めたのには、酷いトラウマ的な要因があって・・・・
それを含めて二人がむつまじくなるまでのお話。
話が話しだけに、ちょっと心センチメンタルになる場面も多々ですが、話の作り方も上手く、キャラクターがなんといっても程よい。
最近の直野先生のオッサンはどうも乙女くさいのですが、これはそんなことはないのです。
ナイスミドルヾ(*´∀`*)ノ
「大好き」のキモチで体中触れられて、恥かしそうに、そしてうれしそうにする所長の顔がたまらなく好きです。
オススメな一冊ですね