「初めて出会った日から俺はこの手が――」

愛日と花嫁 3

aijitsu to hanayome

愛日と花嫁 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神171
  • 萌×235
  • 萌10
  • 中立1
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
29
得点
1026
評価数
219
平均
4.7 / 5
神率
78.1%
著者
渚アユム 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784758028332

あらすじ

神様(α)であるクロと番になった村の青年(Ω)ルカ。
子どもを授かり、長年離れていた故郷での出産を決めたふたりだったが、
突然変異でΩになったルカの身体に危険が及ぶ可能性があると知り――。
一方で、昔からクロをよく知るノア(α)は、自身のせいでルカが苦しむことになるのだと
ひた隠しにしてきた過去を打ち明けて…
幾重にもかたちを変え紡がれる神話。そのなかで生きる神様と人。
それでも変わらずに互いを想い生きていくふたりの、しあわせな日々がここに――

珠玉の突然変異オメガバース×ファンタジー感動のフィナーレ!

《収録内容》
◆『愛日と花嫁』10~14話
◆描き下ろし7P

表題作愛日と花嫁 3

神様、ルカの番、α
クロの番、Ω

レビュー投稿数29

神の終焉

シリーズ3作目ですね。神様の存在って?人間次第、どう生きていくか、どう過ごすか?クロルカの世界での神様の生き様が入ってきます。
ルカは妊婦さんですが、クロとエッチすることで不老になっているためどこで出産するのか模索していきます。結局クロと話をして里帰り出産を決めます。だだ、頑張ってしまうルカなので、自分の置かれた状況で涙したり、どうにもならない感情をクロがバシュッと!!さすが男前クロさん!と笑。
そしてクロルカがルカの地元に戻って二人でなにげない時やそうでない時でも「ここが大好き!」「愛してる」と伝えているところがまたいいいです。無事にお子様が産まれ、クロの溺愛ぶりにニヤニヤしてしまった!ハルくん、とってもとってもかわいい♡
シリーズはこれで完結ですが、現在、続きも連載してくださっております。ほっこり、しんみりしたい時にどうぞ♡

0

完結巻!

出産に関する描写をここまで詳しく描いたオメガバースがかつてあっただろうか。
発売からしばらく経ちますがこのような印象が強くあります。

なんとなくスルーしてきた出産についての詳細を、愛日と花嫁オリジナルの設定をしっかり詰め込みながら丁寧に描いてくれています。
男女の身体の差を解決する出産方法には驚かされましたが、同時に納得もしました。
医学や人体構造に明るいわけではありませんが、なるほど〜と違和感のない納得感。
そういう納得感が気持ちのいい読書に繋がるよね。ウンウンありがとう先生。

もちろん出産以外にも見どころはたくさんあります。
ノアとウェレの過去や神(α)たちのこれから。
いろいろな要素が未来に繫がる話としてテンポよく出てくるところが深いなぁ、ととても浅い感想を抱きながら、たくさんのワクワクとときめきを受け取りました。

作者の渚アユム先生は長い期間この作品の構想を練っていたそうで、その想いがぎゅぎゅっと詰まった3冊は本当に読み応えがあります。
本棚に3冊分の隙間がある方はぜひお迎えをご検討ください。

0

素晴らしい作品

日本語が上手でなくて申し訳ありません。海外在住の読者です。

約2年前、シーモアで電子書籍を購入した際に初めて『愛日と花嫁』を知りました。試し読みをしてすぐに作品を購入しました。

物語は美しく、イラストが伝える感情の深さに心打たれました。オメガバース作品はめったに買いませんが、これは本当に素敵です。

渚アユム先生、この素晴らしい作品を創作してくださりありがとうございます。
Thank you, sensei.

0

後世にバトンを繋ぐということ。男前溺愛攻めクロのルカに対する包み込む愛が尊い。

遅ればせながら、シリーズで追っかけてきた大好きな作品です。
ルカの不安と揺らぐ気持ちを全部受け止める、男前溺愛攻めの大きすぎる愛を
最初から最後まで堪能できました。

ルカの、「産まれてくる赤ちゃんに道を譲ろう」という気持ちが切ない。
自分の母を出産で失ったルカの、子孫を残すという強い決意を感じる。
出産を前にして感じる不安をクロにぶつけるルカ。
そしてルカの不安をまるっと全部受け止めるクロが優しい。
ルカの故郷にあった人の繋がり。
変異が普通の神の世界から出て、人の世界へ飛び込み、故郷に帰る選択をする。

印象的な言葉。
**ルカと俺は、はざまの生き物で、だからこそ誰とでも手を繋げる**
**何度でも受け止めるから安心して転んで**

ノアの悲しい過去が明かされる。
人に好かれようとして媚を売り、幼いノアはさらに孤独になる。
自分を必要としてくれる存在を生み出す。
ノアのウェレに対する愛情は、ルカたちに分け与えられ、引き継がれていく。

産まれてくる子のため、歩み寄り、人の世界に受け入れられていく。
安全なところから一歩踏み出してみる。
バトンを後世に繋いでいくということを考える。
また、出産という生死をかけた行為がきちんと描かれていて、それがリアルで命の重さ、尊さを感じさせられた。
子供は人に助けられながら、人との繋がりの中で育つ。
そんなことも考えさせられる、愛に溢れた温かい素晴らしい作品でした。

1

幸せ!

お互いの傷を知り、言葉にして、愛を伝える。
3巻に渡って、壮大な愛と神話の物語でした。

なぜオメガとアルファという存在が生まれたのかを、神の創造と人間との種の関係を交えながら神話的に描き、愛とは何かを教えてくれるお話でした。

文明の発展や、人の暮らし、自然との向き合い方など、物語のベースとなっている世界観も丁寧に作り込まれていて楽しいです。

主人公の神様のクロと、元は生贄の人間ルカの関係性が深まっていく過程も素敵ですし、その2人を取り巻く神様たちも必見の3巻でした。


そして、ラブラブシーンも多いのに、なぜか心がほんわかしてしまうこの魔法に皆様もかかっていただきたいですね✨

続編のオムニバス的な短編集も決まっているそうです。また、みんなに会えるのだと今からとっても楽しみです。

0

『愛を知った生き物は みな必死で愚かになる』

タイトルは本作から引用しました。

今作では主人公であるクロとルカだけでなく、1巻から登場していたノアとウェレの話が沢山描かれています。何故かαとΩが存在しているのか、ノアは何を目指していたのか。1巻から根幹にある世界観についての一つ一つが丁寧に語られていました。
1巻と2巻を読んで、消化しきれなかった人こそ3巻を読んだ方が良いのかなと思います。

村に戻った後の人間の対応に多少ご都合っぽさを感じましたが、本作に則って考えると豊かになったからこそ神様達にも優しくできて、何よりもクロ達が寄り添おうとしたから呼応してくれたのかなと。

全体を通して、恋人や番のような二人だけの横の繋がりではなく、親子や種族のような縦にも横にも大きくて強い繋がりを感じるお話でした。当然ですが、基本的にBL漫画は恋愛模様をメインに描かれます。そんな中で突然変異オメガバースとしてありとあらゆる種の、命と絆が描かれた本作は凄く鮮烈で正しく大作だと感じます。BLの枠に囚われず、神話のような話が創られていました。
個人的には意識されているのかは不明ですが作者様の細かく描きすぎない所がとても好きです。あくまでもキャラに語らせる形を取られているように見え、それがよりこの作品を活き活きとさせているように感じました。BL漫画を、恋愛模様を読んだと言うよりも、二人の、生命の歩みを観たようです。


具体的な描写の話で言うと、オメガバースとはいえ妊娠出産についてかなり踏み込まれている印象でした。他の方も書いていますが、多くの作品は子供が出来た描写はあれど、時間を飛ばし家族が並んでいる描写をすることで出産を意味しています。しかし本作では妊娠しているルカの話や、出産時の描写までかなり詳細に描かれていました。(なんなら2巻と3巻はルカが妊娠しているからこそ描かれた内容でしたしね。)ここまで細かく描かれている作品はそうありませんから、凄く新鮮で面白かったです。妊娠出産というディープな話ではありますが、物語が壮大だからかそこまで辛気臭くならずにまとめられていました。なので苦しそうなのが苦手な方でも読んでみて欲しいと思います。

長々と書きましたが、本当に鮮烈な一作だと感じました。BL初心者さんも、玄人さんも、ぜひ読んで頂きたい作品です。

0

変わっていく恐怖との向き合い方

『十分愛してもらったら赤ちゃんにこの居場所を迷わず譲れる』

作中、ルカのこのモノローグ(心の声)があり、でもそれは否定されていて。妊娠まで、真っ直ぐに駆け抜けてきたものの、自身の身体の変化を感じて、また、時代背景的と本人の経験的に出産は必ずしも安全なものではないとわかっている中で、それに対する畏れや、己と子どちらを選ぶのか?という問いに嫌でも向き合わなければいけないルカの心情が表れていて・・・なんていうかこれはBLとして手放しに愉しめるんですかね?自分が妊娠/出産を控えている身だとするとかなり重く響く気がします。出産シーンが詳細に描かれているのも衝撃で・・・オメガちゃんの出産ってもっとこう簡単でハッピーなやつなんじゃ・・・と思いながら読みました。

もう一つのテーマはノアの過去。ノアと、ウェレの話。こっちも読み応え抜群です。ノアの【ノア】たる所以を感じられる本。

読み手の心持ちにもよるかもしれませんが、全体的に重たい巻だなと感じました。ぜひ、精神状態が良い時に読むことを!オススメします。

1

Highly recommend!

A beautifully crafted story with compelling characters, heartfelt emotions, and stunning artwork.

0

感動の詰め合わせ

1巻から最終巻まで中弛みすることなく、
読み応えがっつりな作品でした。

この3巻ではクロとの子供を授かったルカが遂に出産を迎えます。

今までは寡黙で対人においても不器用で何かとルカに救われることが
多かったクロでしたが、今回は妊娠を経て自らの身体が変化していくことに
怯えるルカを包み込んでくれるクロが頼もしかった…!

自分の村人に対する悪感情よりも、なによりルカのために
村での暮らしを受け容れてくれたクロ、男前すぎました。

そして、驚いたのは出産シーンが生々しい程にしっかり描かれていたこと。
これまでも男性妊娠が可能なオメガバース作品では
受けの懐妊という展開はあれど大抵は妊娠→産後と省略されていて、
子供を宿してから産むまでの葛藤だったり、実際に痛みや苦しみを
伴う出産描写が細やかに描かれる事ってほぼなかったように思えます。

産気づき痛みに呻くルカを必死に支えるクロやノア。
文字通り、みんなが一心同体で新たな命を迎えた出産シーンは
安っぽい言葉になってしまうけれど、本当に感動的でした。

産後は予想通りの親バカになってしまっていたクロの
子育て風景にもニヤニヤが溢れました♪


また、今巻ではノアの過去についても明かされていました。
はじめはなんでここにきて突然ノアの過去語りに…?と思いましたが、
彼の過去こそこの物語の根幹ともいえる大切なものでした。

世界のあらゆることを知っていて飄々としていたノアですが、
その過去はとてつもなく切なく号泣必至でした。
まさかノアとヴェレにこんな絆があったとは…

クロにとって母のような存在で大切なヴェレでしたが、
ノアにとっても友人であり、恋人でもあり、家族だったんですね。
クロがヴェレについて語っていたときですらも
感情を露わにすることのなかったノアですが、
心の中では悟られることなく涙していたのかもしれません。

今巻で終えてしまう本作ですが、どうやら番外編が決定したようです。
ルカとクロとの物語がもう読めないなんて…とページをめくるたび
寂しさが増していたので、最後の最後の朗報で歓喜してしまいました♪

1

最高過ぎた!!!

愛日と花嫁最終巻!めちゃくちゃ楽しみにしててやっと読みました(●︎´▽︎`●︎)
出産にあたり、ルカの不安が大きくなる中クロもルカの為にいろいろ頑張ってくれてます!
ノアの過去も出てきて切なくなりました。
だけど、クロとルカのお陰で気持ちが前向きになれて良かったです( ᵒ̴̶̷᷄-ᵒ̴̶̷᷅ )

後はルカの出産シーン!!
好き嫌いあるかもだけど、私はオメガバだからこそ子供の出産シーンかは割と好きなので嬉しかったです(*^^*)
感動したぁ〜!
オメガバって子供妊娠出来るのにそうゆうシーンが無くて残念だなと思う事があるのですが、ちゃんとありました!ルカが頑張ってました!おめでとう!!

後は、アニメイト小冊子のクロの500年童貞のパワーワードにクスッとしました!
続編も決まっていますし、まだまだ応援し続けます!楽しみ(*>ω<*)♡

3

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

漫画(コミック)

人気シリーズ

  • 買う