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「こんなに優しく触れられたのは、初めてなんだ」
kono koi ga anata no hikari ni narimasu youni
絵本作家の七星と駄菓子屋店主の千宙。
店先での出会いから始まる淡い恋を描いたお話かと思いきや、バース性によって巻き起こるヒリヒリした展開もあって。
ページ的にはわりとコンパクトなんですが、
ぎゅぎゅっとドラマが詰まっていてとても読み応えがありました。
暗い顔をしていた七星に千宙が声をかけたことで知り合いになり、週に何度か顔を合わせる程度の交流が始まったふたり。
すぐに千宙に惹かれた七星の想いは早い段階で明かされていて、バース性に左右されない甘酸っぱい空気感にほっこりしていたのだけど…
千宙にヒートがきて、同じ気持ちにならないまま身体の関係を持ったのを境に空気はガラリと変わっていきます。
千宙の悲しい記憶だけではなくいつもほんわか優しい七星にもものすごくツラい過去があるのがわかってくると、ストーリーは一気にシリアスになり胸が締め付けられました。
それぞれが経験した痛みのそばにはやっぱり
"αだから""Ωだから"というバース性とは切り離せない理由があって、逃れられないモノと戦わなければいけないやるせなさは感じましたが。
お互いの存在が乗り越えるための支えになり、
光が見えてくる結末に一安心。
次々と切ないエピソードが出てきた時はどうなることかとハラハラしてしまいましたが、
拗れることなく問題が解決してくれて本当に良かったなと思いました。
一緒にいることで幸せを感じているふたりの姿にこちらまで幸せな気持ちになれるようなラスト、すごく素敵でした。