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kai no koe wo kike
小説家の潮とリーマンの有輝。
夜道でぶつかってしまったのをキッカケに知り合ったふたりの日々を描いたお話でした。
あまりいい出会いをしたわけではなかったふたりですが。
流れるように距離が近くなっていくところから、性格は真逆でも相性が良いことは伝わります。
なんだかんだと世話焼きな潮のペースに飲まれていくことに抗いたい気持ちはある有輝だけど
一緒に居ることにだんだん心地よさを感じていく様子は微笑ましくもありました。
でも有輝があまりにもネガティブすぎて、全方向に敵意むき出しなのがどうしても受け入れられず。
ゲイを隠していることで生きづらさを感じているのは理解できますが、
その負のエネルギーを周りへの攻撃にかえてしまうのは違うんじゃないかなー、と。
これまで周りの人たちに恵まれなかったからなのでしょうかね…
冒頭の職場の同僚たちのデリカシーのない発言もちょっと許せなかったです。
潮の抱えているツラさも明かされますが、有輝のキャラとぶつかってしまってなんだかスッと入ってこないという…。
ストーリーはあっさりしていた気がするんですが、それぞれのキャラの濃さにピタッとハマらない感じがあったかなと思いました。