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sabaku no hana ni ai no kuchizuke
これは…久々の大当たり!!
元々は単話配信で読んでいたのですが、
1話を読み終える頃にはもはやドハマり状態。
以来、ずっとずっと書籍化をお待ちしておりました«ヾ(*´ω`*)/»
物語の舞台はどこかアラブ色漂う砂の国々。
泥棒稼業で生計を立てている青年・アシャムはある日、
市場でボロボロのシュガーポットを盗みます。
けれど、蓋を開けるとつぶらな瞳の綿毛が飛び出してきて…。
ふわっふわの綿毛攻めとはこれまた斬新!と思いきや、
それは仮の姿で正体はインキュバスでした。
リリンと名乗る超絶美形なインキュバスに
あわや主従契約を結ばされ性奴隷にされそうになるも
魔力不足で逆にアシャムの方が主人になってしまうことに。
とりあえずはアシャムの奴隷として仕え、
アシャムの性欲を吸い魔力を取り戻そうと画策するリリンでしたが、
なんとアシャムには性欲が全くなく…!?
初登場シーンが綿毛姿というだけでもインパクト大なのに、
第一声が「性奴隷にしてやる…!」って(笑)
その愛くるしい見た目と不似合いすぎる物騒な台詞の
ちぐはぐさに初っ端から笑わせていただきました!
人間ver.が眩しすぎる程のイケメンなだけに
「ヴァアアアアア」と号泣する綿毛姿が可愛すぎて爆萌えです♪
魔力が切れたり、ショックを受けたり、アシャムから命令されると
強制的にモフモフ化しちゃうのですが、当の本人は不服そうなのが
また可愛いんです。
アシャムにお風呂に入れられたり、なでなでされたり、
お世話されて満更でもなさそうな姿もいとおしさ満点です!
そして、案外 世話焼きな一面も。
ハーレムを作るというどうでもいい目的(笑)のために
あの手この手でアシャムに性欲を沸き立たせようと奮闘していたのに、
傍らでアシャムを見ているうちに人のことばかりで自身のことは
無欲なアシャムの願いを叶えたいと思うようになってゆきます。
インキュバスなので性欲はそれなりに強いようですが、
アシャムと出会ってからは他には目もくれずアシャム一筋で、
キスすら嫌がるアシャムに合わせてエロも我慢も出来るし、
奔放なイメージとは裏腹にピュアなんです。
それだけに自分以外の者がアシャムに近づいたり、
アシャムが自分以外に情をかけたりしただけで嫉妬し、
危害を加えようものなら容赦はいたしません。
そんな執着強めなところにもキュンとさせられちゃいます。
喜怒哀楽が激しくてある意味、人間であるアシャムよりも
人間っぽさはあるかもしれません。
もはや本来の属性である多情とか淫乱とかそんな属性はほぼなく、
対アシャム限定で健気で一途なので、一般のインキュバス感は0です。
そんなリリンから日々ねちっこい程の求愛を受け続けるアシャム。
はじめのうちは性欲どころかあらゆる欲求が欠落していて、
リリンのことも人語を話すペットくらいの感覚だったのかも。
けれど、リリンと過ごすうちに少しずつ感情が表出してくるように。
子供の頃から独りぼっちで、いつも誰かのために生きてきたアシャム。
それゆえに自分が満たされるという考えが彼の中にはなくて、
家族の温かさも、恋のときめきも知らずに生きてきたのでした。
それゆえにリリンからの必死の求愛にもデリナシー対応で、
その鈍感さのせいでリリンは号泣したり、綿毛になったりするのですが、
それでもめげずに愛を注ぎ続けた結果、晴れて恋が成就するのでした。
どちらかというと圧倒的にコミカル色強めなのですが、
リリンの自身の本来の姿(綿毛)を嫌っていることをアシャムに
告白するシーンは胸のあたりがぎゅっとなってしまいました。
ありのままの姿を愛してくれたアシャムとそんなアシャムのお陰で
自分を受け容れられたリリン。
愛を知らなかった二人が出会って知った本当の愛。
気を抜いていると感動しちゃいそうです。
そして、恋人同士になったその後。
日々、アシャムを抱きたいムラムラと対峙するリリンをよそに
寝て食って、リリンとキスをするだけで恋人としての進展もなく
マイペースな日々を送るアシャムでしたが…
リリンと他人とのキス現場(誤解)を目撃したことで独占欲が芽生え、
デートを通じてアシャムのデレが覚醒!
そうしてじわじわと着実に恋人みが増してゆく二人でしたが…
上巻ラストでまさかのアシャムからのお誘いイベントが発生!
めちゃくちゃよきところで下巻へ続きます!
はちゃめちゃに可愛すぎる2人にニヤニヤもきゅんも止まらないのですが…!!
大昔にものすごく力のあるインキュバスだったリリンがひょんなことから封印を解かれあらゆる欲、とくに性欲がないアシャムと主従関係を結んでしまったところから始まる物語。
まず有能なインキュバスという過去を持つにも関わらず純粋な優しさに弱くてちょっとしたことに打たれ弱くてすぐにモフモフになってえんえん大泣きしてしまう情緒不安定なリリンが可愛すぎる…インキュバス設定がアシャムの前では形無しになってるのもアシャムに振り回されまくってるのも見ていて愛おしいばかりです。
対するアシャムは根っからの善人かつ欲のない人間だったのが、リリンの真っ直ぐで激しい感情表現に少しずつ絆されてきているのが伝わってきてずっと見守りたくなります。
ファンタジーでインキュバスという設定でありながら基本ずっと平和で可愛い世界。下巻もこのままの雰囲気だと嬉しいなぁ〜。