不登校ヤンキー✕本好き高校生 恋を知らないふたりが不器用につむぐ切ない青春ラブストーリー。

君に降る言の葉は

kimi ni huru koto no ha ha

君に降る言の葉は
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神200
  • 萌×266
  • 萌23
  • 中立3
  • しゅみじゃない2

177

レビュー数
29
得点
1336
評価数
294
平均
4.6 / 5
神率
68%
著者
イズミハルカ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
メディアソフト
レーベル
Charles Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784815502683

あらすじ

本好きの高校生・小松日向(こまつ ひなた)は、ある日、通学電車の中で金髪オールバックのヤンキーに出会う。
自分の大好きな小説に興味を持ってもらえたことが嬉しくて思わずはしゃいだ日向だが、ヤンキーから意外な反応が返ってきて、ひどい言葉を吐いてしまう。
このまま会うこともないだろうと思っていたら、例のヤンキーは入学以来一度も登校していなかった同じクラスの五十嵐雪人(いがらし ゆきと)であることがわかり――?

恋を知らないふたりが不器用につむぐ切ない青春ラブストーリー。

表題作君に降る言の葉は

高校生,小説家
本好きの高校生

その他の収録作品

  • 描き下ろし(7P)

レビュー投稿数29

しんしんと雪が降る静かで優しい世界

素敵な言葉がそこかしこに散りばめられた、静かで優しい作品でした。

自分の大好きな物や人、趣味について、友人が興味を持ったり、好きになってくれたときの嬉しさ、共有できる喜び。そんなやり取りから2人が出会い距離が縮まる。

不器用で孤独だった雪人と日向が言葉を交わし、恋人ごっこをしながら、ゆっくり愛する気持ちを知り、愛していることに気がつく。

しんしんと降り積もる雪の中で雪をふみしめて遊ぶ2人。とても静かな世界。

日向は、変わらなくていい、そのままでいい。
自分に自信がない時、そんなこと言われたら嬉しい。

雪人のピアス、金髪の風貌から紡がれる繊細な言葉。そして、字がきれいなんて、そのギャップがまたいい。
日向に借りたマフラーをぐるぐるに巻いて、本読みながら日向を待つ雪人。いつも伏し目がちな目が印象的。

言葉が美しく、2人が話す言葉がとにかく小説を読んでいるようで素敵な作品でした。

0

言葉の重さに関する考え方に疑問

「クラスのイケメンと地味キャラがバンド組む話」がすごく良かったのでこちらも読破。
イズミハルカさんの言葉選びやキラキラした描写、さらにお話自体はすごく良かったんですが…
☆4にできない理由は大きく分けて以下の4つです:

①「愛してる」をそんな早い段階で使っちゃうの…?
この言葉、私の中では付き合い始めて数か月(それが無理ならせめて1か月)ぐらいたった恋人同士が初めて使う言葉というか、英語でも「I love you.」の位置づけってそんな感じです。
皆なかなか、そう簡単には言わないですよ。
ましてや、「好きです」という告白の代わりに使えるような言葉ではないと私は思ってて。
(もちろん、もともと大親友だった場合など、間柄にもよります)
他と比べちゃダメ、それは重々承知しております。
でも ほむらじいこさんの「僕のおせっかいダーリン」が、まさに私の言語感覚と同じだったんですよね…

②2年も離れていないといけない理由が理解できなかった
どうしても「本で告白」って展開を見せたいんだな、って穿った見方をしてしまいました。

③物書き、ましてや小説家になるのに多読してる描写が皆無、しかも中卒?
中卒に偏見は全くないです。中卒でもものすごい量の本を読んでたりして頭の良い人、物知りな人はいますし、知ってます。
でもさすがにある程度のインプット(≒多読や教育を受けること等)はしないと、「小説を何本も書く」というアウトプットはできないと思うので。

④たった一人しかいない親が、子供を祖父母に預けてパリへ留学する(ネグレクトを疑う)
「扶養義務」という言葉の意味を、今一度考えていただきたかった。
おまけで☆4…という気持ちも少しはありましたが、これが決定打になってしまいました。

以上、他が素晴らしかったので本当に惜しいな、とは思うのですが、これらの視点で書かれたレビューがなかったので(②は多くの方がいろんな販売サイトでも書かれてましたが)、レビューを残すことにしました。

1

映画を見ているよう

一本野映画を観ているようでした。まさか攻めが受けの大好きな小説がとはほんとにどんでん返しがあってびっくりしました。さすが、感情blを描く天才イズミハルカ先生だと思いました。ほんとに、ゆっくりですが2人の距離が縮まっていく感じがリアルでとても良かったです。進みすぎす、遅すぎすその距離感がたまりません。これは、メディアミックス化してほしいです。絶対にその価値のある作品だと思っております。最後に、2人が幸せで良かったです。

2

小説と漫画のいいとこ取り!

題材が小説なため、モノローグやなんかは文学にありそうな静かでリリカルな雰囲気
その言葉から色や温度、質感や感情まで想像できます
(これは小説のいいところですよね!)
それと登場人物たちの表情や行動が絵的にわかる漫画の良さが相まって、双方のいいとこ取りみたいな作品だなと思いました

小説的要素と漫画的要素を最大限駆使して描かれた
お互いが惹かれ合っている様子(最高)だけでなく、
『これはあくまでも恋人ごっこ』というしんどい現実がスパイスになっていて、すごくがバランス良かったです

小さな気持ちのひとつひとつを丁寧に描いてくれている作品です◎
登場人物の心の機微をつぶさに感じたい方!
オススメですよ!!

2

凄すぎる!!

凄すぎてやばいです!!ここ数年で感動したbl漫画です!!感情ストーリーの天才漫画家イズミハルカ先生の作品はほんとにハズレがないです!!これは、メディアミックス化しないとほんとにもったいない作品だと故人的は思っております。
切なくて、うれしくて、なんとも言えない作品であったのはほんとに久しぶりだと思っております。出来れば、続編がアンドDramaCD化そしてメディアミックス化大希望です!!しなきゃ思ったいない作品だと思っております!!

2

ドラマティックに出会った2人をきちんとしっかり描いている名作

ちるちるさんでランキングが高かったのと、信頼しているレビューアーさんが神評価していたのを拝読して
コミコミスタジオさんの特典付き紙コミックスを購入。
分厚くて、桜色が印象的な美しい一冊が届きました。

良かったです!!!

本好きの日向くんと、電車内でドラマチックに出会った雪人くん。
2人だけの絡みと想いと言葉と表情とが
シンプルに描き続けられて、物語が展開していく流れに
イズミハルカ先生のカッコ良さ、素晴らしさ、美しさを感じて感動しました。

2人の表情や立ち姿、背景などの線ひとつひとつが丁寧で美しいのですが、コマ割り(というのでしょうか)やページの作画のバランスや見せかたが美しくて素晴らしくて、その情景が目の前に広がるりました。

セリフやモノローグの独特な表現も心を揺さぶられました。
コミックスの帯にある『何かを愛することはまるっきり、自分の心臓を差し出すようなものじゃないか』
もガツンときましたが、
『そういう いびつな ところも含めて 俺は全部 あいしてるっ!!』にハッとさせられ長い人生で私自身が大事な人に向けていた感情を言語化してくれたと感動しました。

読み終わって、余韻にひたりながら、もっともっとこの2人を見続けたいと思いながら、
コミコミスタジオさんの特典4Pリーフレットを読むと、
同居をしている2人と雪人の半裸が描かれていて歓喜しました!

3

No Title

本好きの高校生日向は、通学電車の中で金髪のヤンキーに読んでいた大好きな小説の事で話しかけられる。思わず嬉しくなるものの意外な言葉を投げられ衝突。もう会う事もないと思っていたら、そのヤンキーは入学後登校した事のなかった同級生の雪人だった!実は日向の愛する小説を書いた作者が雪人だった事がわかり…。
小説のための恋人ごっこのはずが、2人の気持ちが膨らんで段々近づいていくのが尊い。一つ一つの言葉を大切に紡いで繋がる様子に胸がいっぱいになる。とても穏やかで優しい気持ち。大人になった2人の官能小説も読みたいな〜(笑)

1

読みながらジワジワ心に響いてくる……!

初めての先生です。SNSで話題になっていたので手に取らせて頂きました!
作品全体が文学的表現に溢れていて、声に出して読みたくなるような漫画だと感じました。
美しい文章表現で気持ちを書かれている場面が多くあり、ひとつひとつがじんわりと心に響いて来ます。
出会い方も、学校での再会も、新しい小説のための「恋人ごっこ」も、突然の別れ、そして運命的な再会も……そのどれもがドラマチックで、こんな事起こるはずない、全て漫画の中のフィクションだと思わせる内容なんですが、分かりきったその事実がとても王道で素晴らしく心に刺さるんですよね。

本がきっかけでであった雪人と日向。心が洗われるぐらいピュアな「恋人ごっこ」は、現代……というよりひと昔前の学生達がやっていたんじゃないかっていうぐらい純なお付き合い。たくさん本を読んで、時代に関係なくその本の中に没頭できる日向ならではのお付き合いの内容だったのかな、と。マフラーの貸し借りや雪に足で絵を描くとか、今の子もするのかも知れませんが、どこかノスタルジックなんですよね!それがまたジンワリ……の要因だと思います。

1冊ですっきりまとまっていて、無駄がなく素晴らしく美しい作品でした!
キス以上はないライトなBLなので初心者の方にもおすすめしやすいお話だと思いました(*ˊ˘ˋ*)

2

ほろ苦くて美しい物語

本好きの高校生日向は、ある日、通学電車の中で金髪オールバックのヤンキーに出会います。
自分の大好きな小説に興味を持ってもらえたことが嬉しくて会話を交わすのですが結果言い合いに。
このまま会うこともないだろうと思っていたら、実は入学以来一度も登校していなかった同じクラスの五十嵐雪人であることが発覚。しかも彼は大好きな小説の作者で…

小説が主題の物語なので、言葉がすごく美しいです。描かれる情景も美しくて、本を読んでいるような気持になりました。
主人公それぞれは抱えているものがあり、胸がぎゅーっと苦しくなることも。
それでもお互いを救えたのはお互いだけ、運命みたいな2人の物語です。
再会のシーン最高でした。

エッチなシーンは描き下ろしまで含めて無いので、キスまでです。
2人の気持ちの寄り添いにキュンとしました。
タイトル回収が本当に美しい!素敵な1冊です。
先生の絵、登場人物はもちろん、描く風景も美しいのでそれも見どころかな、と思います。

2

少女漫画的キラキラ

こちらはたまたま見かけたバナーから試し読みして、続きが気になりすぎて単話で読んでいたのですが、コミックスにまとまったのでまた改めてコミックス読みました。
最初に惹かれたのはとても綺麗な絵でしたが、読んでみると電車で出会ってそれから実は同じクラスだということがわかるっていう少女漫画的出会い。
日向は小説が好きでそのことに興味を持った雪人。
接点がなさそうなくらい対照的な二人だけども、徐々にお互いが気になって恋に落ちていく過程がとても丁寧に描かれていてキュンキュンします。
キラキラした青春が眩しいです。
ストーリーは王道という感じですが、こんなお話読みたかった!と思える素敵な作品なので、おススメです。

2

この作品が収納されている本棚

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