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不登校ヤンキー✕本好き高校生 恋を知らないふたりが不器用につむぐ切ない青春ラブストーリー。
kimi ni huru koto no ha ha
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
息を呑む美しい世界の物語でした。
漫画の世界なのに、まるで小説を読んでいるかのような世界観に魅了されました。
小説家と本好き男子が主人公のせいか、言葉選びに品がありそしてとても美しい。サラサラと清流のように流れる文字のリズム感や、セリフ1つ1つが躍動する息遣いに息を呑んで読み入りました。
平面的な文字が目の前に広がっているだけなのに、私の頭の中で響く頃にはその文字たちが意思を持って生き生きと弾む感覚に陥りました。そう……まるで文字に魂が宿っているかのように。
そんな世界は現代ものストーリーなのに、どこかファンタジック。素晴らしいのひとことでした。
雪人と日向が本を介して心と心を繋げていく様子にドキドキし、2人らしい控えめな恋の行方にどっぷりと浸りました。
日向は自分が思っていることを口にすることに臆病で、雪人も言葉にするのは苦手。どちらも本心をハッキリと言うのがうまくない不器用くんたちです。
文字からは相手の心情を読み取るのは2人とも上手いのに、なぜ相手の発する言葉からはその裏の心情を読み取るのが苦手なんだろう……とか思いつつ、2人の恋の行く末を見守りました。
叙情的な物語が映し出す世界はとても優美で、繊細な心理描写にも魅了されました。
作者さんの想いの伝え方……例えばコマ割りとか表情に1つにしても感情が奥底から引き出されていくような凄みを感じます。行動に気持ちがノッてるせいか登場人物たちの心情が分かりやすいんですよね。表情もとても豊かです。
彼らのそれぞれの想いに寄り添っていくと、その先に見えてくる景色は幻想的で胸に響くものを感じることでしょう。
一応高校生のアオハル感はありますが、この2人の纏う世界の清浄みがすごくて別次元のアオハルって感じ。純粋なBLの萌え味を抽出したらこんな風なのかなと…正統派BLの趣きが強い印象でした。
映画を観てるような情景美にも惹かれ、彼らの紡ぐ恋のストーリーから目が離せませんでした。
ヤンキーの小説家と、本好き男子の物語。一冊の本から全てが始まった運命の2人の想いに、ただただ心が揺さぶられるばかりでした。
新刊配信をお待ちしておりましたーーー(♡´∀`♡)
前作の「イケ地味」で弾けるような作画と感情が揺れ動く繊細さに魅了され、今作もとても楽しみにしていました!!
配信の0時を待ち速攻で読みました٩(*´ᗜ`)ㅅ(ˊᗜˋ*)وワァーーイ♪*˚
マイペースイケメン五十嵐雪人くん×人付き合いに臆病な本好き青年小松日向くんの同級生DK BL
レビュータイトルは攻めの雪人視点で付けてみました
こちらの攻めの雪人がなかなか個性溢れる萌え要素の多いイケメンさんで目が離せません♪
初出の電車のコマのビジュとか一瞬で心の中で拍手喝采雨嵐です♡(表紙は黒髪ですが初手では金パでそれがまた似合う…‼)
で、何とこのイケメンさんは普通のDKじゃぁないんです!
何と彼は日向(受け)が大好きな作家さんという顔を実は持っています
最初はDKである事も小説家である事も知らぬまま日向は出会います
何の接点もない2人を電車の中で繋いだのが何を隠そう雪人が円城桜として執筆した「雪の果て」という小説です
日向が著者本人が目の前に居る事も知らずに、この作品への溢れる想いの丈をぶつけます
ここでちょっとした齟齬が生まれてしまった事で日向はまだ”誰”とも認識していない相手=後に雪人であり円城桜と判明する男に強烈で鮮烈な言葉を放ちます
「そういういびつなところも含めて 俺は全部愛してるっ‼」
この想いの乗った言葉が雪人に刺さった、、、彼の中に”降り注いだ”のが分かる名シーン…‼冒頭の30ページで魅了されまくりです♡♡ .゚(→ε←*)゚ .゚
物を書く雪人からすれば自分の中を曝け出して世に送り出した作品です
その作品に対してもしかしたら自分が注いだ情熱以上の想いを感じ”愛してる”と言われる事がどれ程彼の自尊心を満たした事か、、、
それは忘れられない出会いとなりますよね
ホント、この2人の接点が出来てから縁が繋がる出会いのエピソード0が素晴らしいのですよ(●≧v≦)(≧v≦●)
今、私クライマックス読んでたっけ?!と錯覚してしまう程のアツさに心のワーキャー具合が自分でも引くレベルwww
そんなインパクト溢れる出会いをした2人が、次にしっかりと認識する再会を果たすのが誰も居ない朝の教室です(←シチュエーションがエモい…‼)
ここからお互いがクラスメイトである事を知り、日向は雪人があの作品の著者である事を知っていきます
と、同時に光の速さで雪人から執筆の為に「付き合って」と迫られる、、、⁉
元来人付き合いが得意ではない日向、、、
※過去のお話しですが日向が人と上手くやれずにいじめ的な事に苦しんだ描写ありますので苦手な人は気をつけてくださいね
そんな日向ですから当然困惑、、、その上上手く気持ちを伝えられずに一度は拒絶してしまいます
でも、最初の電車での出会いからどこか放って置く事が出来なかった雪人の存在
かくして作品の為の「お付き合いごっこ」を始める2人、、、とBL的展開になっていきます
電話をしていて会いたくなる
居ても立っても居られず走り出し電車に飛び乗る
そんな「恋しちゃってる」描写に甘酸っぱいトキメキを感じながら進みつつ、これが疑似恋愛である故の釈然としない感情も横たわっているのが分かります…
甘酸っぱさと切なさ、、、
夜明け属性ど真ん中なぴゅあストーリーです!!
私見ではありますが少女漫画的な感覚もあるかな~?とは思います
ここは私の主観なのでドコが?と言われるとズバッと上手くは言えないですが、、、
2人とも元から「人として」相手を、相手の感性ごと見て・受け入れて…想いを寄せて行く節があるので、同性同士だからっていう事への葛藤や遠回りはほぼ感じなかったんですよね
なので元から恋愛する事が前提で進む事が多い少女漫画の世界の感覚と変わらぬ印象でムネキュン作品を読んだな~♡という意味での感想です
尚、少女漫画も大好きなのでそれが悪い・良い、という事ではなくそう感じた、という意味です
2人のやり直しの第一歩となる電車の再現シーン
作中作のカバー
小粋な演出が光る終盤がまた大変良かったです!!
日の光で雪解けを迎え桜が舞う
日向と雪人と円城桜の恋の物語でしたね(ღ˘͈︶˘͈ღ)
修正|キスのみなので修正は不要です
雪人×日向
憧れの小説家の正体は、まさかの同じクラスメイト。
まるで運命の出会いのよう。
本の世界に逃げ込み、寂しさを埋める日向。
空虚な日常の中、ただ書くことだけが拠り所である雪人。
高校1年生の2人。
雪人が「恋愛小説のネタ」のために提案した恋人ごっこから始まって、
恋を知らず孤独を抱える2人が、
戸惑いながらも少しずつ惹かれ合う心理描写が非常に繊細で、
それぞれが恋に気づいた瞬間や、
切なさと恋しさが交錯する展開が心にじんわりと染み渡る。
日向にとって、
まだ雪人と出会う前はただ雪人が書く小説が好きで、
その小説を生み出すの小説家に憧れ、
その「好き」が雪人本人への愛情に変わっていく過程での戸惑いと矛盾・・・
雪人にとって、
日向が小説家としての自分を愛しているからこそ、
本当の自分を無理に全部受け入れようとしているのではないかと疑い・・・
自分には欠けた部分が多すぎるという自己否定・・・
好きなのに、不器用さゆえに生まれるすれ違い、
消えることを選んでしまう雪人・・・切ない。
好きだからこそ、向き合うのが怖いという2人の気持ち、
雪人が傷つかないために選んだ「離れる」、
日向が雪人を傷つけたことへの自責、
それら全てが恋であることに強く共感してしまう。
離れた時間の中で、成長し、
小説を通して想いを伝える雪人のやり方にグッとして、
再会して通じ合った時のキスに感動が押し寄せ、
2人が一緒に迎える温もりに包まれた新しい季節が最高すぎる!
当て馬もいなく、周囲の人物が絡むこともないのに、
全く単調さは感じられず、
むしろ2人だけの世界がより深く没入させられる。
エロなし。透き通るような純愛が心地よい。
雪人が書く小説の文章は美しく、
センチな世界観に心を奪われる。
絵が綺麗で、
純粋な日向が可愛くて
クールな雪人カッコよく、
シリアスなシーンの中に挟まれるデフォルメの変化が絶妙でキュート!
10代らしい恋心が清らかに、
2人の孤独と葛藤まで丁寧に、描かれている中で、
乾いた心を潤せるのはーーお互いだけ・・・
そんな2人の姿に胸キュンしてしまいました。