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gogo no kousen
踏切の飛び込み自殺に遭遇したトラウマから、グロテスクなものに性的興奮を覚えるようになった村瀬。早くに父を亡くし母と新しい恋人のいる環境に悩む淀井。
イジメにあっていた村瀬を淀井が助けた事から2人の仲が深まるけれど、明かされていくお互いの悩みや苦しみがわかればわかるほど現実は残酷で醜くて。だからこそ2人の共鳴する痛みが純粋で美しく、かけがえのない真っ直ぐさに涙が止まらなかった。
愛する存在を突然失う悲しみはどこか非現実的なもので、少し会えないだけで違う時間軸に変わらずまだいてくれるような気がする。
村瀬の心の中から淀井が消える事はないだろう。合唱コンクールでの村瀬の読む挨拶文は、話す事が苦手な彼の内にある気持ちが見事に表れていてめちゃめちゃ泣いた。
どこかで何か1つでも違ったら、少しでも別の流れになっていたなら2人に違う未来があったのではないかと、もしもを考えては切なくて頭の中がぐるぐるした。
淀井の乳歯見つかって良かったね。あのまま2人でずっと電車に乗って、遠いどこかに行ってしまえたら良かったね。でも一緒に過ごした記憶は永遠だからね。
どれだけ言葉を尽くしても、読後のこの気持ちを表現できる気がしない、そんな漫画でした。強く思うのは、衝撃的な出来事からの展開が、前向きなものだったのが本当に良かったということ。どんな大人になるのかな、と明るく考えることができるって嬉しいことなんだな。
淀井と村瀬、同じクラスで自然に友達になっていそうなタイプの二人で、関わり始めてからはすぐに濃い関係に。村瀬にとって淀井は救世主であり神様で、淀井が村瀬の全てになっていくのが伝わってきます。
でも淀井は村瀬に自分が必要で、だからしてあげたいという。常に無表情で自分の感情に鈍感な淀井が、そうなるに至った背景も描かれていて、とても切ない。二人ともが心に抱えるものがあり、だからこそ共鳴し合ったのかな。
淀井のその後は、事前に淀井自身が言った通りになってしまって、そんな伏線回収要らなかったよ…と思いました。村瀬の一生の心の傷になったことを、淀井の望みが叶ったと見れば少しは救いになるのかもしれないけど、やりきれない。
友人二人がイイ奴で泣けました。村瀬のその後が幸せだと良いな、と思います。
本屋で見かけて気になってその場で買わず、試し読みで何話か読んですごく期待値が高くなってる時に買いました
期待が高くなりすぎてるのもあってか最後の展開に涙は出ませんでした
最後村瀬の全く関係のないところで死ぬという展開はリアルといえばものすごくリアル(○○の膵臓をたべたいがまっさきに頭に浮かんでしまった)
リアリティのある展開が嫌いな訳ではなく、むしろ好きです。
が、淀井の村瀬に死ぬ時の自分を村瀬に見てもらい、一生心に残って欲しいという願いは叶えられなかったわけで
村瀬に全く関係の無いところで亡くなっているのかなんとも言えない気持ちになりました
かといって村瀬の目の前で自分から淀井が死んだらいいかといえば違うんですが(どっちやねん)
せっかく両思いになりようやく幸せをつかみかけた2人を見た直後の死、が受け入れ難かった
一瞬でも愛し愛された淀井は幸せだったと思うけど
淀井の母親たちと3人で話し合い、自立する未来もないまま死んでしまった
最後の村瀬の手紙は、展開を受けいれられないまま終わってしまう映画のエンドロールを見てる気分だった
(あまりああいう文章の説明口調で終わる終わり方は好みじゃないが、途中村瀬が先生に書く日記で文章が物語のようなのはわかってたから納得できた)
一生村瀬は淀井を忘れない、淀井の願いはある意味かなったのかもしれないけど2人で幸せに生きて欲しかったな
あと淀井は村瀬に自分からは大好きと言ってない
トイレのシーンでも踏切の告白シーンも先に村瀬に俺のこと好き?って確認してる
愛されなかったから、愛されてると分からないと怖いのかなと感じた
生きてたらいつか自分からも好きと言えたかもしれないのに
いじめを助けてくれて自己紹介してくれた淀井は村瀬の光だった
けど、淀井のために人を殺す協力が出来るか即答した時も、好きって言う時も、電車で逃避行の時も村瀬は眩しくて真っ直ぐで、お互いがお互いの光だったと思うと悲しくて...
哲郎や母親がただの悪いやつじゃないのも細かく描写されてて憎めなかった
哲郎何とかすると言ってたけど線香だけじゃなくて、死体の淀井を村瀬に見せるはふさしなのかな...?画像でも淀井の死体を見て興奮する村瀬はいるんだろうか...
中立だけど決して悪かったという意味ではなくて、電車で逃避行、部屋で抜き合い、淀井の自傷、告白シーン、美しい描写がずっと続いていて読んでて飽きなかった
淀井の犯罪者予備軍は俺の方なんだってセリフも心に残っていて、淀井がずっと生きてたら村瀬のために人を殺すこともありえたのかなと考えてしまった
一度読んで欲しいけど、読み返すのに自分は勇気のいるそんな作品でした
でも南寝先生の作品がまたでたら絶対買うと思います
特別、セリフなどの文字が多いという意味ではないのですが、言葉の表現が綺麗に感じ、小説を読んでいるような感覚でした。その綺麗な言葉とコマの光景がマッチしていて、心に染み渡る感じがします。特に一番好きなのは最後のシーンで、何度も見返しました。
心理描写が丁寧で、引っ掛かりもなく物語の中に引き込まれます。終始雰囲気は暗めであり、BLに求められるようなキュンキュンするシーンなどは少ないように思うので、読む人を選ぶ作品だと思います。
や~すごい作品でした。
一言ではもちろん言えないし、全てのエピソードが秀逸でそれがつながっていく構成がすばらしい。
こんな複雑な人間のあれこれを読み応えも余韻も凄まじい1冊にまとめられる手腕が恐ろしいくらいです。
シュールな絵(村瀬なんてちびま〇子ちゃんのキャラみたい)にヘビーな内容だなと読んでいた前半ですが、後半とラストで打ちのめされました。
人(特に子ども)は環境や衝撃によって歪んでしまう。
「どうせ皆どこかしらオカシイよ」まさにそう思う。
おかしいとされる村瀬の日記は読書好きなだけあって感受性、情感、語彙力、表現力などが豊か。
人の内面って外からはわかりにくいものですもんね。
そんな村瀬の文才がクライマックスで活かされる場面が見事です。
淀井のかくれんぼのエピソードは切なく象徴的。
村瀬が駅のホームで哲郎を突き飛ばそうとした時、淀井の姿が浮かんで踏みとどまった。村瀬のトラウマが淀井によって上書きされつつあるということですよね。
そのトラウマのある電車の中での2人の会話がやさしく、村瀬のモノローグが少し軽くなり、2人の心の重みがましになっていればいいなと思いました。
この頃、村瀬の吃音はなくなっていた。
お互い相手の特別になりたい。
その気持ちや形はちぐはぐでヘン…それを自覚し共有する繊細さよ。
この後、告白大会をして村瀬が嬉し泣きしてこわくなって…
下に小さな景色の3コマ…最後のコマがこれまで何度か描かれてきた神社の鳥居のシルエットで、ここで、え!❔(嫌な予感しかない)と声が出ました。
次が「はい 飯田です」のページ。
場面転換が上手すぎる!とビビりました。
ここからがまたすごすぎて…飯田、柿沼と共に
淀井の乳歯を見つけた村瀬のスピーチが圧巻でした。
見開きで、踏切、海、フェンスと空を背景に…ここの言葉にこれまでの淀井との思い出が詰まっている。
「僕の行く景色には淀井くんが溶け込んでいて」←淀井は村瀬にとって神様ですもんね
「強く柔らかな午後の光線は いつも彼だけを差し照らしているようでした」←いつか見た日の村瀬だけの淀井で永遠なんだな(ここでのタイトル回収に震えました)
死は解放で憧れ。
村瀬にとって淀井は憧れで神様でもあった。
淀井は自ら選択したのでしょうか。
村瀬のため、村瀬から離れたくない自分のため、
「村瀬の目を借りて色んな場所を見てみたい」から?
自分が弾ける体を村瀬に見せたいのかもと淀井が言ったのもあって、村瀬は最期の淀井に会いたかったのか。
ラストシーンのタタンタタン…が頭に残ります。
淀井は死への旅に出た。
午後の光線を浴びながら。
外が海(命)なのが象徴的。
銀河鉄道の夜を想起させます。全体的にもほんのり。
表紙の淀井の顔
右側、光が当たっている
左側、影になり頬に怪我がある
が、村瀬乃日記
「春光で淀井くんの半顔が 沫雪みたいに白く輝いていて」
「瞳の、深い深い穴の底の色を際立たせていました。」と被ります。
周りの人物造形もとってもいい。ステレオタイプやき記号ではなく多面的な人間として描かれる。
飯田と柿沼がいい奴で。
彼らの会話がすばらしい。
特に飯田の「こういう時だけ先生ヅラしやがって」が好きです。
淀井の母親は息子に愛情がないわけではない。
哲郎は悪100%でもない(逆に悪いだけの人間なんているのかとも思う)。
こういう人たち結構いますよね。
哲郎の「神も仏もねえな」が印象的。
何度も出てきた鳥居や道祖神に皮肉が込められているんでしょうか。
頭の中をぐるぐるするシーンが多すぎて、まとまりなくなってしまいました(いつものことですが)
当分余韻が抜けないだろうと思います。
すばらしい読書体験をありがとうごさいますという気持ちです。
痛くて悲しい、けれどどこか光のある話でした。
絵柄も好きです。
村瀬くんの日記も誌的で、読みごたえがあります。
特殊な性癖に悩む村瀬と複雑な家庭環境に悩む淀井が徐々に距離を縮めていく描写はとても心に刺さりました。
~~~~以下ネタバレします。注意~~~
私的には、いままでのストーリーと関係ないところで、最後不慮の事故で死にました。おわり。系のオチが嫌いなのでウーン……。です。
(某膵臓を食べたいとかもそうですが)
もちろん、人の死は急にくることもあり、いままでのその人の物語が急に事故で終って、残された側が呆然としてしまうこともあります。
でも創作物で、最後の最後にそれをぶちこんで、人間って儚い!とされてもそれは投げっぱなしエンドなのでは?となってしまうのです…。このオチがすべてを台無しにするとは言いませんが、出会いから心のつながりまでずっと丁寧だっただけになんだかとても残念な気持ちになりました。
私は午後の光線が眩しく思えなかった。読後かなりモヤモヤが残った。
前半から、ダイレクトに今までの経験の中で沢山見てきた男子の嫌な部分がテンコ盛りで胸が痛んだ。いたいた本当にこんなやつらクラスの中に。。。のオンパレード。後半はクラスのまともなやつらの心温まるエピソードも出てきたけれど、主人公があの結末を迎えたし、心が追い付かないし、かき乱された。お話は本当によくできていたけど、読み手の自分が未熟だったのかも。淡い青春に素朴な絵が物語を一層引き立てていたと思う。
以前テレビで紹介されていたので読んでみました。
まず最初にこの作品は一言で切ないとは言い表せないと思いました。
トラウマを持つ村瀬に対し、自分しか分かってやれないというある意味独占欲のようなものを持つ淀井の村瀬への接し方、想い、行動全てに淀井の気持ちが表れているように感じました。また、村瀬の信仰によく似た淀井への想いを詩的に表す日記の表現がとても素晴らしく思わず感動しました。
最後に淀井が電車の中で笑っているということはきっと村瀬は困った顔ではなく笑ってお別れできたのかもしれないと思いました。
作品をまとめて見たら切ないと言えるかもしれないけど、それだけではなく2人の幸せの感じ方にもとても感じる部分があってすごく素敵な作品だと感じました。
BLレーベルじゃなかったのは2人が同性愛者じゃなかったからかな。結果的には同性愛者じゃんBLじゃんってなるかもしれないけど、村瀬の欲求はトラウマのせいでああいう物に向いていて性愛の対象が曖昧で、おそらくソレが男でも女でも関係なかった。
淀井は自分のことを守れる人や自分が守れるような特別な自分だけの人間が欲しくて、それがたまたま村瀬だっただけで、男性が好きってわけでもなかった。
ただお互いが特別だっただけで、同性愛はテーマじゃない。
以前こちらの作品がテレビで紹介されていたので気になって購入してみました。
ジャンルでいうと一般作ということになるのかと思いますがBL要素もあって読み応え十分でした。
中学生の村瀬と淀井。
2人は同じクラスで村瀬は虐められていて。淀井は村瀬がかえるの解剖を見て勃ってるとぽろっと言ってしまったことが原因なんじゃないかと気にしていて。
村瀬は昔人が電車に轢かれるところを見てからグロテスクなものに興奮するようになってトラウマになってます。
淀井は小さいころ父親が亡くなって、母親は男を家に連れ込むような家庭で家になかなか居ずらい。
そんな二人が美化委員で仲良くなって交流していくお話です。
BL的な萌えというよりはヒューマンドラマがしっかり描かれていて。
ちょっと内容は違いますが、スメルズ ライク グリーン スピリットが好きな人には合うんじゃないかと思います。
青春って楽しいだけじゃなくて苦い思いもあったり、それぞれ抱えるものがある二人が出会って交流する中で生まれた一瞬の輝きが良かったです。
読後考えさせられる作品でした。
何って言ったらいいのかわからなくて、読んでから3ヶ月くらいレビューを書かずに放置してしまいました。端的に言うと純文学BL。なかなかお目にかからない作風です。
主人公の淀井は、同じクラスの村瀬のことを気にかけています。いつも口を半開きでボーっと虚空を見ていて、なにを考えているのか分からない村瀬。彼は淀井の迂闊な一言により、虐めのターゲットになってしまったのでした。
淀井は美化委員で一緒になったことと罪悪感から村瀬に近づき、仲良くなります。ところが虐めがよりエスカレートし、目の前で村瀬が傷つけられるのを見た淀井は怒りに我を忘れてしまい……。
冒頭はよくBLにありそうな話でもあるのですが、トラウマを介して関係を深めていく二人というのもあるっちゃある話なのですが、でもすごくて!!(ボキャ貧)
村瀬の内面の豊かさ、彼の目を通して見る世界と淀井の美しさが、キラキラと輝いていて良いのです。
彼は無意識下で死に魅入られていつつ、絶望に黒く塗りつぶされる訳でもなく世界の輝きを受け止め、表現力豊かな筆致で日記に書き留めたり、淀井に一生懸命伝えようとしたりするのです。
最初は淀井に助けられるばかりだった村瀬ですが、やがて淀井の淋しさや諦観を繊細な感性で受け止めて支えるようになります。
何となくハッピーエンドは無いだろうなという雰囲気は最初からずっとあるのですが、薄々そう思っていても終盤はかなりしんどい。淀井と村瀬が憧れた死というものは彼らに何をもたらすのか。それを描いた最終話は読み応えがありました。
……って、うーん。やっぱり私、頑張って何か言おうとして何も言ってないな。
ともあれ、黄昏〜闇の腐女子と自認のある方は読んでみてください!
これはすごかったです。
ちるちるレビューを見てなかったら
スルーしていたのでレビュアーさまありがとう。
本当になかなか出会えない神作品で
小説のような文学的作品でした。
少年村瀬の設定、轢死を目撃のトラウマって、、
確かに衝撃すぎる体験、、
嫌なのに性的興奮に繋がるって…
お話は静かで深く、心に響きました。
めちゃくちゃよかった。
挟まれる村瀬の日記、言葉
ストーリーの構成、全部すごいです。
作者さん新人ですよね?
傷を抱える2人が心が通ったところ
泣いてしまった。
希望の見える一瞬、
カバーの少年淀井の
村瀬に「本当は弾け飛ぶところが見たいだろ?
って
ぜんぜん構わないできるって
本気で思ってる所、もうもう…
BL分類だけどBLの枠を超えた名作だと思います。
衝撃作とのことだし
この死を扱うテーマだから
2人の少年のどちらかがってはじめから
思っていて
最後の方は死ぬなってずっと思ってた。
あっけないしはかない。
淀井のお父さんと同じだ。
最後友達ふたりと乳歯を探し
合唱の時の淀井へのとむらい?も美しかったし
ラストの淀井も美しい。完璧では。
作者さんが気になりデビュー作品を
読みましたがそちらも
すごかったです。
ダイヤモンドの功罪の先生を思わせます。
南寝先生、すごい作家がデビューしあなあと
次回作が楽しみでしかたないです。
この評判でこの始まり方なら、そう終わるんだろうと思いながら読んでいたら、そう終わりました。主役と同じぐらいの年齢の人が読むと良い作品なのかなと思う。
ちるちるでは他の作品のレビューでも繰り返し書いているのですが、自分は死を扱う作品に対しては思うところがあるわけで。
それが描きたかったのならそうとしかならないんだろうし、この作品はむしろそこがテーマの根幹なので殺すなとも言えないんだけれど。
さて、そんな自分にとって光に思えたのは、合唱コンクールの発表前の村瀬の挨拶。音読があの出来なので、村瀬が勉学の面で注目されることはなかったんじゃないかなと考えますが、日記は(もちろん作者が書いてるんですけど)詩的で素直で読み応えがあります。この挨拶を書けと言われて書ける中学生男子はなかなかいないでしょうから、特技を空欄にしていた彼が、最後には紛れもない特技を発揮する終わり方がなんとも美しい。
そしてもう一つの光は飯田くんと柿沼くん。この作品では主役でなかったけれど、ほんとうに眩しい青年たちだ。
表紙の人物・淀井の真っ黒な瞳が終始、印象的でした。何も映していない洞穴のように見える時もあれば、幼い子供のままの混じり気のない瞳に見える時もあり。彼の目を通した世界はどんな風に見えていたのか、想いを馳せてしまいます。2人が共に過ごした時間は村瀬にとってこの上なく幸せなものだったのはもちろん、淀井にとっても、母親以外で初めて深い情を注ぎ注がれ満ち足りることを知れた、かけがえのないものだったでしょう。結末がどうであれ、好意を寄せる相手の痛みや歓びを刹那でも共有できた2人は、けっして負け犬や可哀想な子と言われるような人生ではなかったと思います。
現実というのはどこまでも無慈悲です。好きな人の臓腑が飛び散る景色を見たいという気持ちと、生きて笑いかけてほしいという気持ちが併存したり。ずっと悩んでいた物事にけりをつけて、さあこれから切り替えるぞと意気込んだところで思わぬ方向から攻撃されたり。悪い結果を引き起こした人に悪意がなくて、恨もうにも恨めなかったり。生きるということは、そういった理不尽とどうにか折り合いをつけて、心を疲弊させながら立ち上がり続けることでもある。そんな時、自分に温かい目を向けてくれていた人との時間を思い出し、誰かの心に残る自分の存在にほっと一息つけたり。ままならないことも美しいひとときも両腕いっぱいに抱えて、等しく死に向かっていくのが人生なのだと思いました。
> らむねじそさん
コメント下さり、ありがとうございます。
この作品を読んで感じたことすべてを言語化できたわけでもなく、読み落としている箇所もあるだろうなと思いながら書いたレビューですが、そんな風に言ってもらえて大変感激しました。
励みになります。
コメントをなん度も読み直したのは初めてです。
これからも読みたくなると思います。
ありがとうございます。
文学小説のように、暗く重厚な味わい。
中学生という多感な時期に、
精神的な痛みを分かち合い、依存し合う2人、
片想いに彷徨う村瀬と、
恋を知り始める淀井(表紙に描かれた子)。
2人の感情の揺れ動きが丁寧に描かれて、
友情を超えた行為と繋がっていく過程が、
虚しさと危うさが見え隠れしながら、
2人の心の救いを見つけ出すことができるのか――?
ラストが・・・涙でページが滲み(紙の本)、
残酷な現実の中に、
柔らかな午後の光線から差し込むかすかな希望が、
胸に深く浸透し、余韻を残す忘れがたい作品です。
目の前で起こったある出来事をきっかけに、
トラウマからグロテスクなものに欲を感じるようになった村瀬。
母親とその恋人による複雑な家庭環境に苦しみ、
大人びた落ち着きを見せながらも内側では揺れる淀井。
歪んでいる欲望に歪んだ思考で、
ヘタレながらも村瀬を心で包み込もうとする村瀬。
村瀬の嫌な記憶を体で上書きしようとする淀井。
同級生の2人がお互いを支え合おうという気持ちが、
一種の愛と言えるのではないでしょう。
読み進めるたびに、胸が締めつけられるのは、
村瀬の日記から滲み出る陰鬱な心情!
言葉にできない葛藤、
抑えきれない感情、
未熟さゆえの無力感に絡みつく絶望感の中で、
淀井という存在に支えられる淡々とした望み、そして、
淀井への儚い崇拝のような恋心が心臓に鋭く刺さる。
暗い影が覆う青春の中、
2人の関係に潜む
ひとつひとつの痛みの中の優しさが静かに胸に響きます。