悩める小説家のための怪異デート

nayameru shousetsuka no tameno kaii date

悩める小説家のための怪異デート
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
3
平均
4.7 / 5
神率
66.7%
著者
海野幸 

作家さんの新作発表
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イラスト
街子マドカ 
媒体
小説
出版社
新書館
レーベル
ディアプラス文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784403526114

あらすじ

友春が御影と恋人になって一月あまり。御影にとりついていた『夢子』は友春の腹の中でおとなしくなり、お付き合いは順調…のはずが、怪異が落ち着いた影響か、御影がスランプに陥ってしまう。憔悴する御影が心配で、ネタ探しのホラーイベントに同行することになった友春だが……? ホラー小説家とお人好し青年のハートウォーミング・ロマンス、「良き隣人のための怪異指南」続篇登場!!

表題作悩める小説家のための怪異デート

30歳、ホラー小説家
25歳、書店店員

その他の収録作品

  • 恋人たちのための新しい部屋
  • あとがき

レビュー投稿数3

ホラーBL続編。ヒヤヒヤと甘々が秀逸。

「君がいないと駄目になるのは、俺の方だ」
「俺だって君を手放せるなんて、もう夢にも思わないよ」
あまーーーーーーーーーーーーーい!!!!!
攻めの御影さん愛重ため、言葉を惜しまず随所でこんなこと伝えてくれるクールで美形な甘々攻め。年下の友春くんに甘える仕草を繰り出す御影さんすごく良かったです~。

そして、どんな御影さんも怪異もw受け止める度量の大きな友春くん。童顔なだけで平凡という自己評価ですが、この子エッチのとき物凄く可愛いんですよね~。なんでだろ。海野先生の描写がお上手なのか?
可愛いし更に御影さんが友春くんを甘やかそうとするので、とにかく友春くんがぐずぐずにされるのがデフォ。回数はそんなに多くないけど全編通して甘々エッチが堪能できます。

物語は、怪異アパートの隣人で恋人同士な2人が、まだ付き合いたてということもありちょっぴり遠慮がちだけどラブラブな生活を続けているところから始まります。
彼らの日常の中に潜む怪異の紹介的な導入部分で早速ヒヤリとし、自分の家の暗い廊下の先がやけに意識に入り込んできたり、ちょっと壁際に背を付けて座り直したくなるような、そんなヒヤヒヤを味わいながら読みました。

今作では、御影さんのスランプを受けて2人で取材旅行に行くのですが、前作と変わり今度は友春くんがピンチに陥ります。
物語で友春くんの思考や行動を追いかけていく内に、こちらも緊張感が高まり常に闇が隣にあるような薄暗さや不安を感じながら読む手が止められず…一気に読み進めてしまいました。ピークを過ぎた後の御影さんとの現実的なやり取りで、本当に先ほどまで感じていた薄暗さがパアーと晴れていくような感覚を味わいました。(めちゃくちゃ没頭しているw)

海野先生、今回もすごかったです。
先生によると前作より怖さがマイルドになるよう書かれているそうです。基本ホラー苦手で本格ホラーには手を出さない私がヒヤヒヤ読むのが楽しいくらいのホラー度です(伝われ)前作が大丈夫だったら大丈夫かと思います!

この2人は怪異に邪魔されたり遠慮し合ったりで細かなすれ違いも良く起こるんだけど、しっかり話し合ってきちんとお互いの気持ちを伝え合うのが好きです。
怪異アパートから引っ越して新居で同棲生活を始める2人にもやっぱり怪異が憑きものwと信じて、またこの2人のエピソードが読みたいです!

0

ホラーでオカルトで溺愛の、第2弾!

大好きな海野幸先生の新刊は、『良き隣人のための怪異指南』の続編!

街子マドカ先生の表紙、挿絵が本当に麗しい✨
前作あとがきで海野先生も言及されてましたが、特に攻め・御影が美男すぎて見ているだけでドキドキ、動悸息切れが激しくなります。。好きすぎる…!

前作では御影(攻め)が新宿駅で異空間に迷い込み、それを友春(受け)が
救いに行く展開でしたが、この2作目はちょうどその反対。
二人一緒に行った旅先で友春が手にした不思議な本。なぜかその本の内容どおりに現実の出来事が動き始め、友春は怪しい沼へと導かれてー

という展開です。

「攻めが受けを懸命に追いかける」という設定が大好きな自分にとって、
今作の御影の言動は萌え心が激しく揺さぶられるものばかりで、たまらなかった…!

「もう俺は、君を手放せない」←このセリフの部分に、がっちり栞を挟んであります笑

前作とは反対に、攻めの御影が受けの友春を救い出すという展開も、萌えポイントでした◎

で、こちらの旅行先での怪異も、旅行後に起こる怪異でも共通しているのが、
「名前」の重要性。
これ、1作目でも夢子に追われる御影を救うキーとなった部分ですね。

この「名前を呼ぶ」ということがこちらの2作目でも重要なファクターになっていて、
特に後半「恋人たちのための新しい部屋」ではじーんとしました。

-同棲を始めようとする二人が内見に行くたびに邪魔をする「ともはるくん」という
呼び声の正体は、一体何なのか?

-なぜ上記の声は、友春にしか聞こえないのか?
-怪異の言う「呼んで」の意味とは?

上記の疑問が終盤パッと明かされた時は、「うおーーー!なるほど!」と唸りました。
ネタバレしてしまうと面白くないので、詳しくは書けなくてくっ…!という感じですが;

1作目から繋がる”名前の重要性”という鍵が続編でも十二分に生かされていて、
さすが海野先生だなあ、という感じ。

ホラー・オカルト的な怖さで言えば、個人的には前作の新宿駅の怪異の方が
ずっと怖かったし、好みな感じではありました。

とは言っても、チキンな自分はこの続編も読みながら心臓ドキドキバクバクだったんですが。笑

事件を通して更に深まった二人の絆、そしていよいよ始まった同棲生活に
きゅんと萌える一冊。
そして、この続編は友春のお母さんの優しさも沁みる…
寄り添い、見守る優しさを見せてくれた友春母、温かいなあ。

ぜひとも3作目、二人の同棲生活と消えない怪異(二人にとっては嫌だろうけど…笑)
のお話が読みたいです!先生、ぜひ〜!✧ ° .。゚

1

怪異ホイホイおそるべし

つい最近、こちらの作品の正編の方を読みました。
怪異がちゃんと怪異で、ホラー要素強めでビビり倒したこと今でも覚えています。


さて、恋人編となったこの続編ですが、変わらずの怪異が彼らを取り巻いています。
アパートに憑いてるモノなのか、「夢子」に引き寄せられているモノなのか分からないけど、友春も御影同様に怪異を引き寄せられてしまう体質になってしまったようです。
友春の場合、体質というより性格に起因してるところも大きく、これはなかなか厄介な…と思いながら読んでいました。余計なことを考えるタチというかネガティブな思考とか……そういうのが怪異を引き寄せている感じがしなくもないです。
自分から深みにハマっていく友春の危うさは見ていてハラハラしますが、いい見方をすれば、そんな友春を助ける御影がすごくカッコいいということ!恋人のピンチに颯爽と助けに来たり、友春の行動にさりげなくアンテナ張ったりと、友春への寄り添い方がまー素敵です。
こんなに愛されてるのに御影の好意に不安になってばかりの友春にやれやれの思いでした( ̄∀ ̄)


恋人同士になっても怪異たちの存在を横目に生活する2人なので、思いっきりラブラブできないのはある意味死活問題といえるでしょう。自分たちのペースでイチャコラできない環境にいるとストレスもすごそうです。
そんなわけでついに引っ越しを計画する2人ですが、またも怪異が邪魔をして引っ越しがうまく捗らない…なんてことにもなります。
いや、もう。どんだけ怪異ホイホイなのかと……友春の引き付けるパワーも御影に負けず劣らずですごい。

この霊感カップルの安寧が訪れる日はあるのか、引っ越し計画はどうなるのか。怪異に好かれる男たちの物語の結末はいかに!?
怪異の問題もありますが、2人の未来の問題についても触れた今巻です。御影とずっと一緒にいたいと友春の願う気持ちは叶うのか…彼らが共に幸せな時を刻んでいくのかどうかの未来展望も併せて見届けて欲しいと思います。


怪異だらけのアパートの隣人同士、そして晴れて恋人同士になった2人の続編発売のニュースを聞いてから楽しみにしてました。ホラーはそんなに得意じゃない私でも、海野幸先生パワーのお陰で読むのが楽しい……( ´∀`)
昔、私の住んでいたアパートも、たまに怪異現象起きていたので、正直この2人のことは他人事とは思えず、半分同志の気持ちで読み入りました(笑)住まいってホント吟味しないとダメですね、ってことを皆さんに強く押しときます。南無南無…

2

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