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melty white out
素晴らしかったです。
試し読み部分のおっきな怪鳥で既に好きですこの作品。
実は本作、そもそも試し読み増量中に読んだ、1話での「声が出ない上にドクターストップもかけられていたのに、舞台に立つと声が出る」展開が私的に(喉を使う仕事をしているため)無理でした。
でもそこが後に覆ると小耳に挟み、しかも評判かなり良いし、とあるレビュワーさんから個別に熱烈な感想メッセをいただいたのでポチリ。
あぁ~そういうことかぁ、これ(精神的な要因だった)なら納得。
<良かった点>
登山作品の脚本に込めたメタファー、上手いなぁ。
ちょうど登山の危険に関する動画をいろいろ見たことがあったので、劇の内容や真樹の演技はストンと腑に落ちました。
天才と呼ばれる人がしている、他者からは見えない努力や、「台本の外側にもその人の人生がある」も、ほんそれすぎて。
ノートにまとめることで目標に近づいたり成長できたりといった経験が自分自身にもあったので、かなり感情移入できました。
読む人によっては唐突かと思われそうな、えr展開も私には自然に見えましたし、女性に告白された時に副流煙全然気にしてなかったのも萌えた。
唯一うーん、と思ったのが、劇中の数々のポエミーなセリフがあまりにも現実離れしてて
「あっそうだ私今BLを読んでるんだ」
と現実に引き戻されたこと。
つまり、どのセリフもあまりにもニッケさんっぽすぎるので、それらの劇すべてが「脚本:鯛野ニッケさんじゃん」って一瞬で分かっちゃう感じです。
<注意点>
・恋愛が仕事にモロに悪影響を及ぼす描写がお好きでない方には不向きです。
・女性が出てきますが、当て馬ではないのでご安心を。
ニッケ先生の作品これで2作目なんですけど、ホントに大好きです。。人生捧げたい、、
まじ泣きましたよね。まさきくんがほんとに尊い、、、ほんとにこの2人のこの関係性を書いてくださったことに感謝を伝えたいです。
私もお芝居してるんですけど、共感な部分もあり、ここまでやり込めるのがほんとにプロで、そこにはたつさんがいて、でも物理的には離れてて、近づけてよかったです。セフレって勘違いしちゃったり、うまくいかなかったりがあるなかで、まさきくん愛おしいです。
Forever 幸せでいてくれ、、、!!!
鯛野ニッケ先生の作品ということでものすごく期待して読んでしまった分、最初は少し物足りなかったです。
中盤くらいから真樹と辰彦の馴れ初めや、それぞれの相手に対する思いなどがわかってきて面白かったです。
最後はもうドキドキで心臓バクバクしながら読んでました。
ものすごく面白かったのでぜひ読んでみてください!
小劇場の脚本・演出をしている國司のもとへ、若手俳優が現れた。
彼はこの小劇場出身で、今を時めく人気俳優なのだが、「声が出せない」と言った。
しばらくお休みをもらったという彼は國司のもとで暮らし始め、やがて声が出るようになって芸能界へ戻っていった。
が、その間に二人はセックス関係になっていた。
収録が終わるたび、セックスをして「役を切り替える」俳優を、國司はどう受け止めるのか。
問題をひとつクリアしたとおもったら、次のトラブルが待っていて
それが本当に無理のないストーリー展開なので
本当にこの作家さんは!と読みながらクッションぶったたいてました(笑)
受けは俳優さんなので当然顔がよろしいのだけど、
それが「読者にもわかる」んですよ。
そりゃこの顔だったらオチるよねって、説得力が半端なくって。
あ、あと女性キャラクターが後半からんでくるんですが、
彼女の性格のせいなのか違和感なく溶け込んでいて、かつ邪魔にならず。
なんならちょっと彼女のこと好きです。
一冊読み切って満足できた本はひさしぶりかも……。
単話の時からずっと気になっていて単行本になるのをずっっと待ってました…!!!
作者様の別作品が大好きで今回は演劇のお話とのことですごく楽しみにしていました。結論からいうとめちゃくちゃいいです。
カフェの地下にある小さな劇場マチナカから始まる物語。マチナカから引き抜かれ人気俳優となった真樹くんが声が出ない状況でマチナカに帰ってきてそこから2人の関係が進んでいくと言った感じです。238ページもあるのに全体的にテンポも良いし丁寧に描かれていて読みやすいです。動きや声が聞こえてくるくらい綺麗に描かれています。
個人的には真樹くんが苦しい場面が多いように感じて、胸が痛かった、、。真樹くんの泣き顔が痛々しくて悲しくて辛かった。最後の方には可愛い笑顔がたくさん見れてよかったです。
國司さんは最初真樹くんのこと好きなのか…?と若干分からない所もあったけど自分以外の脚本で演じる真樹くんが嫌なくらい好きみたいで安心。國司さんが自分から真樹くんと同じ舞台に進もうとする姿がすごくかっこよかった。いつか國司さんの脚本で大きな舞台に立つ真樹くんを見たい。
ずっと楽しみにしていた期待を裏切らない素晴らしい作品でした。本当にありがとうございます。
もしいつか続編か番外編等あれば嬉しいです。
俳優✕脚本家と鯛野ニッケ先生たしては王道な設定かなと思いました。
でも、やっぱりおもしろいんです。主人公2人たけではなく、まわりのキャラたちも個性的でストーリー上、全員なくてはならない存在です。
何気ないセリフなのにエロいし、すごい刺さるんです…。忘れられない…
コミカルなシーンもぶっちぎっててでおもしろいです笑
ニッケ先生の新作という事で拝読させて頂きました。今作も素晴らしく絵が美しかったです。
ただ、絵の画力で無理にこれはこうなんだ!と読ませに来ているなと冷静になってしまう部分があり、決して悪くは無いしお話もまとまっているように見えるけれど『今迄の方が好きかも…』と思ってしまった自分がいたので萌とさせて頂きました。
小さな小劇場の脚本演出家をしている辰彦と、元小劇場出身の俳優真樹。声が出なくなった俳優が古巣に戻って、舞台に立つと何故か声が出て役を演じる事ができて。という「んな事あるぅ?」が最初にきたのが萌えなかった始まりかもしれません。
この2人、とんでもない拗れ方をしているし再会してからも「(役の)抜き役」と「セフレ」という意味で拗れまくってるんですねぇ。
お互いにそれが羨望なのか嫉妬なのか憧れなのか分からないまま離れて再会したために現在の関係も曖昧なものになっていて……。毎回後ろからなのも、辰彦の思いやりなんでしょうけどセフレ感が強くてそりゃあ真樹も悩むよなぁと。
ただ、途中登場する真樹のマネージャーさんや、相手役の女優さんは良い意味でクールで仕事にちゃんと向き合っている女性で好印象でした。
拗れから始まった二人なのでもっとよくお話をして欲しいな~と思ったし、欲を言えば甘い関係の二人をもっと見たかったです。