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yoihoshi no koi kirakira to
めちゃくちゃ素敵なお話でした〜!!
映像化映えもしそうな雰囲気だし、何よりストーリーがすごくいい。
タイトルにある"きらきら"のオノマトペが作品のイメージ通りで、生と死の狭間にある人間と霊体との純愛に感動至極でした。
幽霊がいっぱい登場するお話ではありますが、全然怖くないです^ ^
医師である那須川が移り住んだ家が男性花魁幽霊たちの溜まり場になっていて、幽霊たちと共存するゴーストハウスが物語の舞台。そこに浴衣姿の青年・漣がひょこっと現れて、那須川と親交を深めていくことからストーリーが始まっていきます。
他の幽霊たちとは違い、会話が出来るし話題も通じるお陰で親交を深めていく2人。
漣の無邪気で明るく素直な性格に惹かれていく那須川の恋は割と早くに動きを見せます。そして漣の方も那須川に好意を持ち、2人の恋愛はそうであることが当然であるかのように想いを通わせていきます。
お互いを想い合う愛しい気持ちに人間も幽霊も関係ありません。そこにいるのは恋をしている男と男で、彼らの愛し合いを遮る理由など何もない世界にときめきました(*´꒳`*)
実体があるかないだけの問題で、2人の交際は順調です。
これ、交際として成立するのかなって疑問でしたが、これが成立するんですよね。
キスしたり、セックスしたり……もちろん肉体的な肌感、温度感を直接感じることは出来ないけど、ちょっとした感覚の違いとか温度差の違いで気持ちよさを感じることはできます。
肉体と肉体との触れ合いとは違う独特のセックスシーンは幻想的で、うわぁぁ〜(〃ω〃)ってなってすごくドキドキしました。また、そのシーンのイラストがめちゃ良くて、文章と絵のベストマッチ度はハンパなかったです!( ˃̶͈̀∀˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
このまま2人が恋愛関係を続けていくかと言うとそんなことはなくてですね、大きな転機は訪れます。
幽霊系のストーリーにはよく見るかな、この展開は。漣は霊体であって、幽霊ではない……と言えば分かるでしょうか。つまり、そういうことです。
人間と幽霊の恋愛物語として進んできたストーリーに変化が見られるのは物語の後半。物語は次のステージへと進むことになります。
2人の置かれた状況がガラッと変わると同時に、前半は那須川視点、後半は漣視点といった視点が移り変わることで、この物語を多角的に見ることができると思います。
那須川の寄り添いと見守り、漣の苦悩と焦り……那須川の家で幸せに過ごしていた時間とは対照的に、現実の世界に向き合う2人の姿は切なくもありましたが、閉ざされていた記憶の扉を開いたときに現れた景色がもう最高に最高で!!!
すごくドラマチックで、感動的で情緒的。感情が揺さぶられる演出が素敵すぎてヒーハーでした(=´∀`)人(´∀`=)!
那須川が引越しをしなければ、漣が霊体でなければ出会わなかった2人。それに、出会っていたとしても恋愛になど発展しなかったことでしょう。
色んな偶然が重なり合った結果、運命になり得た彼らの素敵な恋をたくさん堪能した物語。ハートフルの文言に違わず、胸が温かく幸せな読後感に包まれました(´∀`*)
「宵星の恋、きらきらと」というなんとも素敵な響きのタイトルと
表紙の美麗絵に惹かれて手に取ったこちら。
先生もあとがきに書かれていましたが、本当にタイトルが美しい…!
宵の時間帯だけどキラキラ発光しているみたいな表紙も相まって、
幻想的な雰囲気。
物語後半、受け視点で描かれる部分がたまらなく切なく心に響き、
グッと面白さが加速したような気がしました。
そして作中に出てくる「(メダカが)ちこちこ泳ぐ姿」という攻めの言葉がなんとも可愛らしく、
印象に残りました。
”ちこちこ”って、メダカの可愛らしさをすごく的確に表してる気がします☺︎
先生の言葉選びが素敵✨
こちら、40歳バツイチの開業内科医である那須川× 那須川の引っ越し先の家に現れた浴衣姿の幽霊青年・漣とのお話になります。
40歳×23歳の歳の差恋愛。
わんこな年下攻めとは違った(←そういう攻めも大好き)、
まさに”包み込む”優しさ、落ち着いた包容力のある那須川の魅力が溢れていました。
特に好きだったのが、作中で漣も「気に入った」と言っていた
”絶望”の話。
どんな名医にも治せない病だけど、不治の病ではない。
それを治せるのは…と語るシーンです。
言葉でも、行動でも常に優しさを見せてくれるけれど、
決して”ふわふわ”しているわけではない。
言うべき時にははっきりと言い、どこまでも漣の体と心のことを考えてくれる那須川。
特に漣視点で読むと、那須川の愛情がこれでもか!と伝わってきて、
もう、なんだかたまらない気持ちになりました。
那須川視点の前半部分は、正直ノンケで妻もいた彼が
一回り以上も年下の青年(しかも幽霊!)に恋をする、というのが
ちょっと唐突にも思えたりしたんですが;
物語が進むにつれて、そして漣視点の後半を読んで
離婚し、今後の人生を孤独に生きることを覚悟した那須川だったからこそ
無邪気に素直に懐いてくる漣に救われ、特別な想いを抱くようになったんだなあ…と
納得。
そして終盤、那須川の語る「二人のビオトープ」を守ってほしい、という言葉が
最高に刺さりました。
なかなか社会復帰ができない、支えられるだけの存在にはなりたくない、と
引け目を感じる漣に対し、那須川が語りかけてくれた言葉。
語彙力がなく、この気持ちを正確に表現できないのがもどかしいのですが、、
これ以上ない「愛」と優しさを感じて、じっとしばらくページを見つめてしまった。。
やさしい人に恋をした幽霊青年のお話、最高に沁みました。
(攻め視点多めだけど、受けの漣視点がとても刺さったので、受け視点で)
美しいタイトルと表紙のイメージと違わない、素敵な恋物語でした✨
日常の中にとろりと溶け込んだ、きらきらとした恋の描き方がすごく素敵な作品でした。
なにがどうだとうまく言葉にならないのだけれど、読んでいると心地の良い場所でぷかぷか浮いているような感覚になる。
そんな気持ちになれる、とてもやさしいお話です。
平屋の家に引っ越してきたばかりの四十路の医者と、その家に現れた幽霊の青年。
設定だけを見ればちょっぴりファンタジーな香りを感じますが、決して突拍子のないものでも、とっつきにくいものでもないんですね。
この絶妙なファンタジー要素がリアルなのにリアルじゃない恋という、不思議な味わいをおいしく引き出してくれています。
ガツンと胸にくるだとか、ドカっと萌えるだとか、そういう雰囲気のお話ではないと思うんですよ。
ああ素敵だな。すごく好きだなあ…と、幽霊たちとの奇妙な日々の中で育つ恋にじわじわと癒され、気が付けば胸がやさしさでいっぱいに満たされてしまうんです。
なんて素敵なお話なんだろうか。
中でも攻めの那須川の愛情深さが本当にすばらしくて。
漣を文字通り心の底から慈しむ彼の姿を見れば見るほど信頼の2文字が頭に浮かぶばかりでした。
年の差ものならではのあたたかみとやわらかな慈しみを感じるこのトーンは、きっとお好きな方も少なくないのではないかな。
身近に感じられる部分もありつつ、地に足のついた包容力のある大人あたりがお好きでしたらぜひ。
那須川のお兄ちゃんの暴走にややストレスを抱くこともありましたが…築50年の平屋で繰り広げられるハートフルストーリーに魅了され、こちらの評価になりました。
きらきらとした綺麗なところだけではなく、家族についてのお話や、漣視点での現実味がある苦しい心理描写があったのも惹かれた理由のひとつかもしれません。
心優しく穏やかなバツイチの内科医と自ら命をたって幽霊になった青年の不思議な恋のお話。
幽霊なのに明るく美しい青年の心の奥にあった悲しみや苦しさに 寄り添って 内科医さんが 彼にくれたセリフが 心に沁みました…
内科医さんの言葉に死を選んでしまったことの後悔、そして、気づいてしまった想い。
生きている人と幽霊。
住む世界の違う2人の恋の行方に胸が苦しくて 2人の幸せを願いました。
そこは 彩東あやね先生!!
ハッピーエンドです!!
途中 読んでいて苦しくなるシーンもありますが 内科医さんの大きな愛と輝く希望を堪能させていただきました!!
今回は実家を継いだ内科医と幽霊の青年のお話です。
攻様の新居が幽霊の溜り場となり
幽霊の1人だった受様と恋仲になるまでの本編と
恋人になってからの続編短編とあとがき内にSSを収録。
攻様は2人兄弟ですが、
兄が総合病院勤務を望んだことで
父の内科医院を継ぐ道を歩くことになります。
攻様はマイペースで周囲を引っ張っていくタイプでなく
女性にもてないために勧められて見合い結婚しますが
浮気されて2年で結婚生活は終わります。
父親が亡くなった事を機に地元を離れて
宿場町の面影のある町に築50年の平屋を購入し
攻様は心機一転を図ります。
ところが新居に引っ越した日から
攻様の家の座敷に幽霊が集うようになるのです。
初日に見かけた和装の女性は声をかけると
すぐ消えたために見間違いかと思ったのですが
次の夜には3人に増えていた上
よく観察すると彼らは若い男花魁だったのです。
攻様の医院にくる歴史好きだというMRに
攻様の自宅あたりが昔は花街だったと聞いた攻様は
やっと納得がいくのです。
見るだけで話も聞けず、会話も手出来ない彼らは
凝ったプロダクションマッピングの様でしたが
10日目に初めて見かけた浴衣の幽霊の受様とは
話ができてしまうのですよ♪
攻様は幽霊と話すのが初めてでしたが
受様も生きている人と話すのは初めてらしく
攻様は受様との会話を楽しみます。
受様は彼氏に振られて自殺を図ったといい
生きていたころのことはあまり覚えていないけど
攻様と話してなんだか救われた気持ちになったから
成仏できるかもと去っていきますが・・・
雑誌掲載作のタイトル作に続編を書き下ろしての文庫化で
自分自身で選んだ生き方を始めた攻様と
攻様の家に居ついた幽霊の受様のラブコメディになります♪
攻様は引っ越しで人生のリスタートを始図り
新居にやってきた幽霊の受様と出会います。
自宅の座敷に集う幽霊を全く気にせず
幽霊だと分かっている受様も生きた人と同じく
話ができるってすごい!!
攻様宅の幽霊の存在を知って
勝手ながらも払おうとしたのはやりすぎながらも
幽霊を恐いと思う攻様の兄のほうが
普通なんじゃないかな。
ただ幽霊でも人であったことには変わりなく
幽霊でも哀しかったり、楽しかったりすると思える
攻様だったからこそ
幽霊の受様と2人でともにいる未来を
手繰り寄せたられたのだと思うし
受様が幽霊としてであったからこそ
年齢差とか世間体とかを気にすることなく
恋ができたのかなと巧みな設定と展開で
とても楽しく読ませて頂きました (^-^)/
そんな2人だったので
描き下ろしの短編がついたことで
本編だけでは気になっていたアレコレも
どうなったか決着が読めてとても良かったです。
彩東あやね先生の作品は「愛を召しあがれ」「花降る町の新婚さん」と、この作品でまだ3冊目なんですがどれも高評価をつけるくらいに面白いです。今回の作品も想像を超えてとても良かったです。
幽霊との恋だとあらすじを読んだ時に、このお話の着地点はどこにあるのだろうと想像しました。そして誰もがこの幽霊は本当に死んでるの?って期待すると思います。そして、それは期待どおりなんですがそこからがこの作品の真骨頂でした。
雑誌掲載作である表題作は那須川家に集まる幽霊たちのユーモラスさや漣との交流で那須川が救われていく様子がハートフルに書かれていて、弟を心配するが故にお節介になってしまう那須川兄に腹が立ちつつ少しご都合主義的なものを感じてしまいました。
でも書き下ろしの漣が目覚めてからの「宵が明けたその先に」でが、この作品にグッと深みを与えていました。似たような設定のお話は多々ありますが、大体は事故や事件に巻き込まれて霊体として存在していたと思います。
こちらの漣は自ら命を断とうとしていたので、身体もですが心も深く傷ついていました。なので本人は焦って社会復帰をしようとしますが、ふとした時や家族や那須川以外の人と接した時に闇に引きずり込まれそうになってしまうんです。表題作に比べるとシリアス寄りですが心を病んだ人が簡単には治らないし、周りがどんな手助けが出来るのかがとてもリアルに書かれていたと思いました。
そして目覚めてから失われていた霊体としての漣の記憶を取り戻すキッカケとなるシーンがまたドラマティックで素敵でした。漣の目を通して一緒に体験したような気持ちになりました。きっと姐さんたちも2人を心配してたんだと思いました。
ただ、やっと2人が現実で結ばれたシーンがありましたが私的には要らなかったかなと思います。漣が望んでも病み上がりなんだから最後までしなくてもと思いました。目が覚めたときに漣は内臓が弱ってたのに医師の那須川らしくないなと。
もうア◯ルセックス必ず入れる縛りは無くしても良いのではないでしょうか?霊体で結ばれたシーンだけで良かったのに。
彩東あやね先生の本を読むのは、「悪党のロマンス」「恋の幸せ、降らせます」についで三作目です。
私は試し読みがあれば購入前にすることが多いのですが、こちらは試し読みからものすごく惹かれて発売を楽しみにしていました。
年上攻め&歳の差がお好きな方にめちゃくちゃオススメです!「年の差ハートフル・ロマンス」の帯に偽りなしで、とっても癒やされました(^^)
妻に不倫されて離婚し、男一人で古民家に移り住んだ医師・那須川さんがこのお話の主人公です。
那須川さんのお家は古くは花魁があった辺り、引っ越し初日から花魁の姿をした幽霊がバンバン出てきます。
幽霊をよく見てみると、みんな綺麗な姿をしているけど男性ばかり。幽霊たちは男花魁だったのですね。
那須川さん、幽霊が出てもそれほど気にすることもなく幽霊たちの集会を肴に晩酌したりとおおらかです(笑)
那須川さんと幽霊たちは意思疎通ができません。それに少し寂しく思っていたところに花魁の姿とは違う、素朴な浴衣を着たキレイな青年が現れます。花魁たちの仲間かなと話しかけたところ、普通に会話が成立して那須川さんは驚きます。
青年は「漣」くん。浴衣をプレゼントしてくれた彼氏に振られて自殺した幽霊。
自殺したというのに、無邪気で親しみやすい漣くんに那須川さんは次第に惹かれていくというお話です。
自殺って内容的に重いかな…と感じる人もいるかもしれません。私もそう思いましたが、そんな事はないです。
優しく温かいお話で、ずっと手元に置いておきたい本だなと思いました。
前半は那須川さん視点。
那須川さんから見た漣くん、素直でとてもかわいい〜!
ノンケの那須川さんが好きになるのも納得できるとても良い子です。
あるとき二人で夏祭りに出かけます。
そこで彼氏のことで色々思い出して、漣くんがフラッシュバックしたシーン。彼氏にDVされていたのに、健気に彼氏をかばうことを言う漣くん。
そんな漣くんに那須川さんが感情的になりつつも、優しく諭すように話す一言一言がすごく胸にしみて泣いてしまいました。
とても良いシーンなので、ぜひ実際に読んでほしいです。
前半は幽霊の漣くんが、入院している病院で目覚めるまでのお話です。
後半は漣くん視点。
目が覚めた漣くんは那須川さんとの出来事を夢だと思っていて、幽霊のときより畏まった態度で那須川さんに接します。
幽霊のときはタメ口だった漣くんが、敬語で話すのもかわいい…。
退院後しばらく実家で暮らすようになった漣くん。再婚している両親にも、義理の兄にも気を遣いながら、必死に自立しようと頑張る漣くんが健気でほんとにいい子すぎて…
甘えてほしい那須川さんと、迷惑かけたくない漣くん、すれ違うところが切なかった〜
リアルでキスするシーンめちゃくちゃ良かったです。
那須川さんの温かい優しさに包まれて、漣くんがいつまでも幸せだといいなと思える素敵な一冊でした。
雑誌掲載時から、これは好きな攻様だわ♡と思って、文庫になるのを楽しみに待ってました(≧▽≦)
攻様は内科医の那須川。
引っ越した家に夜な夜な幽霊が現れて、幽霊の集会場所になるのを、驚きつつも楽しんでいた、
歴史のある町らしく、訪れるのは花魁や禿の幽霊。
その中に、ある日1人浴衣の青年が加わり。
こちらが受様である、幽霊の漣。
最初に普通に会話が出来るので本当に幽霊なのか?と那須川が漣の浴衣に触ったら突き抜けてしまった時。
那須川が漣に対して「失礼なことをした」と謝罪した姿を見て、うわーこの攻様、好きだわ~ときゅん(*ˊ˘ˋ*)♡
こうして、立場(?)は違うけど、交流を重ねて好意を育てていく2人。
本当にキラキラときらめいていて優しい。
でも、幽霊だしなぁ、どうなるのかな、とドキドキしてたら、そっか~。
ちゃんと手を取り合うことができてよかった(*^_^*)
雑誌掲載のお話が攻様である那須川視点で、書き下ろしは漣視点。
目覚めた後、幽霊としての実感がないままただの夢だと思っているけど、那須川の事は目覚めてからすぐに気になる存在であり。
ここでも、那須川の優しさ穏やかさが、大人で花丸なのです♡
そのくせ、ここぞと言う時には熱い男の顔も見せてくれて、本当にめっちゃ好きでしたわ。
いい人に出会えてよかったね、2人とも♡
とても読後感のいい、好きだわ~なお話でした(*^^*)