ダブルミンツ 完全版

daburumintsu kanzemban

ダブルミンツ 完全版
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神7
  • 萌×22
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
2
得点
43
評価数
9
平均
4.8 / 5
神率
77.8%
著者
中村明日美子 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
茜新社
レーベル
EDGE COMIX
シリーズ
ダブルミンツ
発売日
価格
ISBN
9784863499829

あらすじ

中村明日美子 既刊「ダブルミンツ」完全版

黒(みつお)と白(ミツオ)の世界。

“イチカワミツオ”
同じ名前の男二人が、
ある事件を契機に再会する。
支配と隷従の関係から始まった
魂の片割れを求める物語。

実写映画公開時に描かれた
『ダブルミンツ』特別編40ページに加え、
単行本未収録のショートコミック、
カラーイラスト多数を収録した
単行本発売15周年記念パーフェクト・エディション。

【収録作品】 
  ダブルミンツ 
  雨 Rain
  西瓜(すいか)Watermelon
  犬死に
  実写映画記念 ダブルミンツ特別編
  映画館
  完結編 ビーチ

表題作ダブルミンツ 完全版

壱河光夫(ミツオ)、高校生→システムエンジニア
市川光央(みつお)、高校生→ヤクザの下働き

同時収録作品ダブルミンツ 完全版

佐伯,ヤクザ/組員たち
市川光央(みつお),ヤクザの下働き

その他の収録作品

  • 単行本版あとがき
  • 雨 Rain
  • 西瓜(すいか)Watermelon
  • Double Mints Another Collection
  • 犬死に
  • Drama CD Booklet
  • ダブルミンツ 特別編
  • 映画館
  • あとがき
  • ダブルミンツ 完結編 ビーチ

レビュー投稿数2

完全版が発売とのことで、、、!

ずしりと重い完全版。


言わずと知れたミツオとみつおが出てくる、実写映画化された超有名作です。


スタイリッシュなお表紙に、ブラックを基調としたカバー下のシルエットだけの2人も洒落てました。
それから今回、実写映画公開時に描かれた特別編40ページや、単行本未収録のショートコミックス、カラーイラストなどが収録されています。

まさに完全版と呼ぶに相応しき、特典やSSが網羅されており、家宝がまた1冊増えたという多幸感を得ました。


とくに、最後の「ビーチ」はよかったです。

周りからみたよく分からない愛(愛と呼べるものではないかもしれませんが、、)かもしれません。


けれど、ミツオにとってみつおは自分の半身。
存在意義的な、、

最近、こういった唯一無二?
今で言う、ニコイチ(言い方軽いけど、重々しく複雑な、愛と呼ぶにはダークすぎる関係)?的なBLにめっきりお目にかかれなくなったので、この完全版は嬉しい発売でした。


久しぶりに明日美子先生のマンガを読みましたが、本当に画が繊細でお美しいですよね。
みつおのまつげの描き込みとか、うっとりしながら、ストーリーでも酔いしれておりました。


それにしても、紙本での「ビーチ」のフェードアウト、とてもエモかったなあ、、、(余韻に浸る腐の民、まりあげは)

1

極上の共依存を描いた名作

ソーダ水がシュワっとはじける爽やかさのある青春もの…ではなく、ダークな方の中村明日美子作品。
もう15年ほど前の作品となりますが、未だ色褪せることがない見事な共依存関係を描いた名作かと思います。
完全版として装いを新たに発売ということで、かなり久しぶりに読み返しました。
完全保存版の名の通り、旧版の内容に加えて

・他書への寄稿ショートストーリー&単行本未収録作品
・過去のカラーイラスト集
・ドラマCDの特典小冊子&ブックレット内容
・特別編短編
・実写版映画関連の寄稿
・完結編「ビーチ」

が収録されています。
これはもう大満足としか言いようがありません。
大きなサイズでどっぷりと2人の世界に浸れる充実した1冊となっていますので、旧版をお持ちの方はもちろん、これから読んでみたい方にもおすすめですよ。
特に完結編のビーチはぜひ読んでほしい。
人によって解釈が異なりそうな味のある作品で、アンハッピーなのかそれともハッピーなのか?と、どうとでも受け取れるものなのです。
最後まで絶妙な余韻を残してくれるにくい演出が光ります。
いやあ、うまいなあ。


ミツオとみつお。
ただの高校の同級生のはずだった彼らの日常は暴力的で理不尽です。
暴力・殺人・裏社会・薬物がすぐ隣にある世界観の中で描かれる同姓同名の彼らの関係性は一般的とは言えず、すんなりと理解ができるものではないかもしれません。
けれど、ひとたびページをめくってみると、お互いの尻尾に噛みついて円になったなにかのような…小さな世界の中でうごめく歪んだ魅力から目が離せなくなってしまう。
破れ鍋に綴じ蓋なんて言葉がぴったりな、なんとも不思議な魅力がある2人だなと感じます。

萌えたか萌えなかったかで言うと、正直なところ初読時も今もよくわからないのです。
萌える萌えないでは分けられず、じっとりとはりつく湿度の高い仄暗さにざわざわとし、作品の雰囲気にいつのまにか夢中にさせられてしまったというか…
好きか嫌いかで言うと、どこがとは上手く言えないのだけれどすごく好き。そんな作品です。

ずっと探していた唯一無二の存在や、極上の激しい執着と少しずつ大きく育つ共依存関係。
この辺りのワードと、読む人を選ぶダークさが刺さる人にはきっと刺さるはず。ぜひ。

2

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