孤高のバイオリニスト×難聴のデイトレーダー 正反対の世界で生きる二人の、至高のラブストーリー

世界でいちばん遠い恋 2

sekai de ichiban tooi koi

世界でいちばん遠い恋 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神271
  • 萌×244
  • 萌13
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

22

レビュー数
43
得点
1570
評価数
329
平均
4.8 / 5
神率
82.4%
著者
麻生ミツ晃 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
海王社
レーベル
GUSH COMICS
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784796416870

あらすじ

「五十鈴、オレはまだ友達?」
重度の感音性難聴で人を頼ることが下手な五十鈴は、自由人だけど優しい十嘉に徐々に弱みを出せるようになっていく。
十嘉は、知らない景色をたくさん見せ、”可愛い”と真っ直ぐ伝えてくれるはじめての人。
五十鈴のことを余すことなく知ろうする十嘉と接するうちに、これまで抑え込んでいた感情を自覚するようになる。
”十嘉くんの声が聴きたい――…”

表題作世界でいちばん遠い恋 2

音大生,才能のあるバイオリニスト,孤高の19歳
重度の難聴者,投資家,29歳

その他の収録作品

  • 描き下ろし:夜明けいちばん近い夜
  • あとがき

レビュー投稿数43

「好き」です…!!!!

いつもまっすぐ正直な十嘉とそれができない五十鈴。
まだ隠そうとしてしまうけど、背中を押してくれた十嘉の言葉で五十鈴も少しづつまっすぐな気持ちを出そうとする。
逡巡を打ち消す「五十鈴の「大丈夫」はあてにならない」。
驚いたし、嬉しかっただろうな。
十嘉は五十鈴のことをよく見ているし、五十鈴も十嘉のことをよく見ているから。
誰も分かってくれない、誰にも言えない葛藤を抱えた2人だけど、自分の奥深くを知ってくれている人に巡り合って、今まで気づかなかったことに気づいていく。
あぁ、「好き」だなぁって噛みしめる。

音楽は傲慢になってはダメで、伝えあうことが大切。
まずは楽譜に寄り添うこと、聴衆に誠実たらん姿勢を向けること、次はそこに自分という人間を乗せること。
私は音楽の才とは無縁の人なんですが、オベール先生の言葉と近しい意図なんじゃないかなということを習ったことがあり、表現することの奥深さ、汲み取ることの難しさ、自分を出すことの大変さを、あぁ私にもそんなときがあったなぁと重ねて思い出し懐かしく思った次第です。
もがきながらも着実に前進している十嘉が眩しい。

すごくきゅんとしたコマがあるんですが、電子サイトによってページが違ったりするのかな?シーモアでいうと39ページ2コマ目。
拍手してくれた五十鈴を思い出してバイオリンケースの持ち手ぎゅっとしてる十嘉。
あと、73ページの1コマ目の笑顔。
この表情可愛すぎませんか?
勿論五十鈴も可愛いんですよ。
80ページの4コマめとか、130ページの6コマめとか、152ページの3コマめとか、167ページの1コマめとか、170ページの4コマめとか!
すみません、挙げだすとキリがない。
コロコロ変わる豊かな表情が可愛くて。
あと、表情じゃないんだけど、126ページの5コマめのソファに正座するところとか!
82 ページの玄関で脱がれた靴も好き!
性格というか、キャラクターがよく出ていて、本当に存在しているというか…生きていると思ったシーンでとても好きです。
しかも227ページの1コマめ、ホテルではちゃんと向きも揃えて綺麗に並べてるんですよ。
ホテルだからちゃんとしただけなのかもしれないけど、十嘉の緊張感みたいなものも伝わってくるというか。
あとね、バイクで二人乗りして十嘉の腰に回した五十鈴の手にポンポンってやってたやつ。
あれすごく可愛い…!

人の気持ちに寄り添うことの大切さを伝えてくれる作品で、それが器用にできている(無理しているかは置いといて)のが五十鈴…なんだけど、2巻では十嘉が五十鈴の配慮を上回っていたことに驚いて。
迷子の子に遭遇して、普通に話しかける十嘉に、五十鈴が「大きい声とか大きい大人が怖いかも」と筆談でお話する提案をして文字で話しかけるんですけど、十嘉がまだこの子は文字が読めないんじゃ?って気づいて筆談を声で通訳してくれるんです。
怖がらせないように子供の目線までしゃがんで話しかけていた五十鈴に習って自分もしゃがみこんで、優しく。
こういう日常の何気ない出来事からにじみ出る人間性って何より雄弁じゃないですか。
五十鈴が優しいのは伝わりやすいけど、2人とも優しい。
そして、この出来事からも十嘉は学んでいるんですよ。
喋らない子供の気持ちを汲む五十鈴を見て、はっとして。
きっとそれは彼の奏でる音楽にも多大な影響を与えることになる。
五十鈴にとっても十嘉の存在はとても大きくて。
十嘉が海で聴いた音を音符の音で教えてくれたシーンが、十嘉が絶対音感ということに関心すること以上に、五十鈴に聴こえない音を誰よりわかりやすく教えてくれた、五十鈴が音を楽しんだシーンとして心に響きました。
「海と同じだ」
「海の音と僕の手を鳴らす音が一緒なんだ」
耳が聴こえないというハンディがあるからこそ、余計に大事に感じられた台詞です。
胸がきゅっとなりました。
十嘉は音を楽しめないというけれど、十嘉は五十鈴にとって音で楽しませてくれる人。
互いの願いが互いの存在で叶ってる。
「“特別”な人にしないで。でも君の特別にして」
2つの、意味の違う“特別”。
五十鈴の今までの寂しさと、これからの希望が重なり合って胸に響きました。
これからは恋人ですね!
1巻の特典リーフレットで、五十鈴は喜怒哀楽が豊かだけど、十嘉は表情があまり変わらないってお話があったけど、あれが信じられないくらいよく笑うようになって。
五十鈴といることで喜も楽も沢山溢れていて、こちらまで嬉しくなりました。

描き下ろしが十嘉視点だったのも嬉しかったです。
あの日のこと、そして恋人になれた特別な今日のこと、大切な時間をこちらも噛み締めました。
次巻で終わるとのことで、寂しさもあるけれど、この胸の高鳴りが衰えることない巻数で2人を見守れることを嬉しく思います。

話は変わりますが、オベール先生が喋る吹き出しに薄っすら英文(じゃない気がするけど何語ですかね、教養…)母国語が被さった吹き出しが描かれているんですが、丁寧なお仕事をされていて。
縦向きの吹き出しに横向きの吹き出しの多国語を重ねる表現をされて描かれる作家さんには出会ったことがあるんですが、こんなふうに副音声に見えるように1つ1つ丁寧にボカシを入れて表現する作家さんは私は見たことがないです。
回想の吹き出しや、周囲の雑音も、聴こえていないはずのそこにある声なども、こういう表現を他の作家さんでは見たことがない。
デジタルを駆使した、丁寧な拘りを感じる手法で、麻生先生らしさだなぁと思っています。
線画はアナログで、アナログならではの繊細な美しさがあるのに、そこにデジタルでしか出せないブレやボカシの表現を印象的に組み合わせるのがお上手。
揺れる描写とか、スピード感の表現とかも。
このどちらのツールの魅力も駆使されている感じ、先生の作品を読まれたことがある方は体験されていると思うんですが、いいですよね〜!!

0

ぜひ読んで欲しい一冊

1巻を読んでこれはどうなったら2人がくっつくのだろうと思ったら、2巻で急展開「五十鈴がいままでしたことない…」(⇐続きの言葉はぜひ本編で)の十嘉の一言は名言です
行動より先に考えてしまう五十鈴をグイグイ引っ張る十嘉
単に五十鈴とは真逆の考えるより行動するタイプかと思いきや、意外に十嘉も繊細で色々考えてるところのキャラクター設定が緻密で深い
全然違うタイプの2人が自分にない部分をお互いの中に見いだして惹かれ合っていく…ラブストーリーですが十嘉の時折放たれる大胆発言がただの純愛ラブストーリーとは違うぞと思わせてくれるところがいい

1

待望の!

1巻発売からの3年間は長く大変待ち遠しかったのですが、期待を超える2巻で大満足です。

互いに影響し合って進んでいく二人の様子が本当に素敵だなぁと感じます。
発売を待っている間に1巻を何度も読み返していたので、二人の関係性がここまで来たか…!と感慨深かったです。嬉しい…

丁寧で繊細だけども力強さを感じるストーリーで、キュンとくる場面も沢山あって、本当に大好きな作品です。五十鈴と十嘉くんの恋を今後も見守りたいです。3巻も楽しみです!

1

ゆっくりと穏やかに進む恋

10歳の年の差、バイオリニストの十嘉と難聴で音が聞こえない、五十鈴さん。正反対な世界で生きる2人がゆっくり時間をかけて想いを確かめ合い、やっと恋人になれました!
ヘルメットを被る五十鈴さん凄い可愛いし、カジュアルな服も似合う。事前に色々と下調べして、バイクを走らせる十嘉。海でのシーンは全てが神がかっています。
十嘉の足跡を気づいた気持ちを確かめるようにたどる五十鈴さん、その様子を見て『俺たちはまだ友達?』と聞く十嘉。
まだ始まったばかりの2人ですが、これからもこの尊い恋を全力で見守りたいです。

1

I really love this story

I have to recommend this book to everyone. The story was gradually, smoothly, silently described to the readers. The relationship between the two character was sooo well described. It took me 30 minutes to finish the reading, and I completely into the story. I hope the author could continue to draw for this story in the future.

0

電子限定描き下ろしの、五十鈴のほっぺを挟むところが好きすぎる❤︎

優しい配色で描かれた表紙通りの、優く繊細でとても素敵な作品です。

ストーリーがしっかりとあるので、どんどん2人の世界に惹き込まれていきました。
2巻の巻末にある電子限定描き下ろしのストーリーで、十嘉が五十鈴のほっぺを、
「もっ」とはさみこむ場面の2人が可愛すぎて、萌えが止まりませんでした。

2巻でようやく五十鈴が十嘉の気持ちに答えて、ぐっと近づきます。
真正面からズカズカと迫ってくるような、少し強引に思えた十嘉が、五十鈴のことを大事に、大切に、優しく包み込むような様子がたくさん描かれていて、とても良かったです。
2人でバイクで出かける場面、五十鈴の表情も好き。

番外編も読みました。続きが楽しみです。

0

No Title

1巻から3年も経っていたとは驚きました笑

この作品はぜひ紙で読んでいただきたいです(-人-)
細かいとこまで見て欲しい!!

2人だけの特別、なくてはならない存在。全く違うからこそバチッとハマってる。ゆっくり物語が進んでいくからこそ読み手の没入感もすごい…満足感半端ないです。

先生曰く、書きたいことがまだまだ沢山あるようです。時間かかってもいいので、2人の物語を読み続けたい!!

0

想像以上の展開萌え散らかし♡

2巻萌え散らかしました、
神レビューは皆様の仰る通りでm(_ _)m拝
ワタクシ、少しはしたないレビューをば失礼いたします♡

五十鈴の可愛さにドップり、
十嘉君の押せ押せに萌えました。

「願い事」は五十鈴に耳を塞いでもらって
静寂を得ること..。キュン!
もっと強引なのくるかと思ってましたよね、五十鈴くんも!

十嘉君の存在が、
どんどん五十鈴にくいこんで
唯一無二の存在となっていく。
十嘉君の本気が伝わってよかった(;O;)

「十嘉君とだったらどうなってもいい」
(*ノェノ)キャー
玄関でステイだった十嘉君が!
ここまで許されて!
十歳差ですよ!19歳!
やんちゃを我慢して今回はきちんと
五十鈴の気持ちを聞く十嘉君、
がんばったね!
そこからのガッツき台詞(*ノェノ)再
五十鈴は十嘉君の言う通りカワエロいし...♡
十嘉君のタトゥーもセクシーすぎる。
美味しすぎます。
想定以上、K点超えでしたあ...♡

二人の欠けているところが
お互いで満たされてる。
多幸感あふれる2巻でした
続編がとーっても楽しみです!

0

まるで映画のワンシーン

1巻から続きが出るのをずっと心待ちにしていました。モノクロの、静かな映画を観ているような感覚に陥る、本当に良い作品です。一言でいうとエモい。お互いが惹かれ合う心情がとても丁寧に描かれています。恋愛だけではなく十嘉のバイオリンへの取り組み方も五十鈴の存在によって大きく前進していきます。波の音が聞こえてくるような、海辺の描写がとても良きです。足跡を後ろから辿っていくあのシーン、堪りません。2巻で二人の関係が大きく変化しましたが、まだスタートラインに立ったばかり。3巻がもう待ち遠しい。

0

やっと!

前作ではまだ二人の関係はあいまいで、友達以上?というところ止まりだったのですが、今作では更に二人の関係が進んで少し頑なだった五十鈴さんの心が解れていくのですが、十嘉くんが時間をかけて五十鈴さんの気持ちが自分の気持ちに追いついてくるまで待ってくれるので、そういうところがとても優しくて暖かくて良かったです。
最初急に距離を詰めて拒絶されたので、一つ一つ確認しながら玄関まで入るのを許されていたところから、リビングへとステップアップしていくのが好感持てました。
そして、ついに二人が結ばれるところまで描いて下さって先生に感謝です。
お話まだ続くようなので、くっついてからの甘々な二人がこれから沢山みられると良いなと思います。

1

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