海辺にうつせみ

umibe ni utsusemi

海辺にうつせみ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×25
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
68
評価数
15
平均
4.5 / 5
神率
60%
著者
わが 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
竹書房
レーベル
バンブーコミックス
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784801983816

あらすじ

『僕はもう、この世にいない』って、どうしても言えなくて――。

一途な男子大学生×秘密を抱えた孤独な青年は、
『残された最後の時間』を噛みしめる。


小学生だった頃の夏休みに、父親の田舎で出会った男の子・ルイ。
航大にとって、ルイは初恋の人だった。

大学生になった航大はルイと再会を果たすが、
会えなかった7年の間にすべてが大きく変わってしまっていた。

静かな海辺の町で紡がれる、ふたりの淡く儚い夏の物語。

表題作海辺にうつせみ

大学生
航大の小学生の頃の初恋の人

その他の収録作品

  • 番外編
  • 描き下ろし
  • カバー下:初期ラフ

レビュー投稿数5

形のない暖かさ

最高の再会BLでした。

小学生の頃、毎年夏に行っていた街を7年ぶりに訪れた航大くん。
その理由は、かつて毎年会っていた初恋の人・ルイに再会すること。
時を経て再会できたことに喜ぶ一方でルイくんにはとある秘密を抱えており...。
というお話。

「秘密」に関しては、帯にも書いてあります...。購入時は「なんで書いちゃうの~~~!?!?」とも思いましたが読んでみると、案外序盤で秘密が明らかになり描きたかったのは「秘密」についてではないのだと分かります。
「秘密」を知った上で、2人がどう関係性を構築していくかということに非常にスポットが当てられています。

航大くん、ルイくん、それぞれが互いを想う感情が透明で美しくて...!それが作者様の繊細な絵柄ともマッチしていてスッと物語に入っていけました。
そして、メインの2人だけでなく、2人を取り巻く環境の人々の温かさたるや...。

最後の数ページで救われたような、心が浄化される素敵な一作です。

2

それは切ないひと夏の再会――。

ヒントはタイトルにありましたね。
「うつせみ」という言葉に、もしや、、、と。
(というか、紙本の帯にネタバレが笑)


年の差再会Loveかと思いきや、、、
年下大学生×年上でハーフな???(ネタバレになるので伏せます)な、お話です。


幼い頃、夏になると父方の祖父母の家がある海辺の田舎に行っていた攻め。
そこで出会った年上の綺麗な髪色と目をした受け。

受けは、この変わった髪と目のせいで学校では友達がおらず、夏に来る攻めだけが友達でした。
が、ある年を境に攻めはまったく受けの住む街へやって来なくなり、、、


一方、攻めも。
後悔先に立たずという言葉がありますが、子どもであった攻めは、両親の離婚により受けのいる田舎へ行けなくなってしまいます。
自分の力でいつか会いに行こうと、バイトで必死にお金を貯め、そしてようやく今夏、受けに会いにやってきたが、そこでまっていた真実は残酷で、、、


耳に残った、二人の一生の思い出。

えちはなし。

ですが、そこまでギュッと切なくなるお話ではなく、ふんわりと読める、少し切なぁ(目頭を押さえながら)苦しぃなお話でした。


なんだろう。
でもきっとこれから夏になったら読みたくなるんだろうなあ、というお話。
個人的には、映像で見てみたいと思いました。
そんなセンシティブサマーラブ(どんなラブ?!)が詰まった作品です。


今回のわが先生は、刺さったなあ♡

1

じんわりと切なく温かい。

比較的序盤から全力のハッピーエンドにならないことはわかってしまっていましたが、思っていたよりも切ない寂しいでいっぱいにならず、爽やかで穏やかな気持ちで読み終えることができた気がします。

海辺に遊びに来て夏にだけ会うことができていたコウとルイ。親の都合で会うことができなくなってから7年。コウが再び田舎の町にルイを探しに来たところから物語が始まります。

最終的にご都合的な奇跡は起きないし、どうしたって別れが前提で始まるものの、どこかずっと爽やかで、離れている間もずっとずっとお互いを想い続けていた愛の深さを感じました。これからもきっとコウはルイを思い続けて、ふとした時にルイを感じて幸せを思い出しながら生きていくんだろうなぁ。どうか穏やかな人生を歩み、再びルイと会えるいつかを迎えられますように。

0

手を叩いてのハピエンでは無い……けれどじんわり温かい気持ちになる

初めての先生です。ほんわかとした絵と表紙の爽やかさに惹かれて購入しました。

小学校まで毎年夏になると父方の実家に帰省していたコウはそこでルイという少年と仲良くなりますが両親の離婚を境に会えず、7年離ればなれになります。ようやくバイトでお金をため、会いに行く…と割とすんなり会えてしまいます。思い出話に花を咲かせる二人ですが、少しづつあれ??と引っかかる部分がちりばめられています。
ルイにこの7年間何があったのかが段々判明して来ます。意外にもコウはその事実をすんなり受け入れて、ルイ自身も悲観している風もない様子です。

読んでいると切なさはもちろん感じるのですが、ただ悲しむのではなくて、今生きている人が何かのタイミングや見た物で大好きだった人を思い出せばきっとその人は永遠に生き続ける…という強いメッセージ性を感じるお話でした。ルイのお母さん達も、思い出す事を苦しみと捉えるのではなく大好きな人に会えるという気持ちで向き合っているところが本当に素敵でした。

二人の事を考えたらハピエンではないのだと思います。でも、嫌な気持ちにはならず、きっと二人はこれからも一緒なんだなというじんわり温かい気持ちになる読後感でした。

0

ほのぼのとしたメリバ

航大×ルイ


じんわりと切ない気持ちが残る、
ほのぼのとしたメリバ。


展開が見えてくるあらすじ・・・隠しておいて欲しかった。
そうすれば、ルイの抱える秘密にもっと衝撃を受けられたはず。

胸がギュッて締めつけられたけど、涙が出なかったのは、
航大の向き方が普通すぎて、内容と噛み合わないかも。

刺さってくる要素が薄れてしまって残念。


主人公の一途な想いを抱え続けている、大学生の航大が、
小学生の頃、毎年の夏を一緒に過ごしていた
初恋の人・3つ上のルイとの
お互いに会いたかった、
7年ぶりの再会。

穏やかな海辺の風景の中で、
7年間の空白を埋めるかのように
再会した夏は純粋で、
2人だけの短くも愛おしいひととき。

2人の子供の頃の思い出と、
限られた今の時間の中で、
少しずつ明かされていくルイの抱える想いと隠し事とともに
静かに育まれていく恋が、
昔から続く淡い感情とと相まって、
次第に切羽詰まるような関係性が良かった。

涙を誘う展開でありながら、全体として、
真っ直ぐで優しい気持ちが感じられて、
癒される一方で、複雑な余韻が残る作品でした。

2

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