狼への嫁入り~異種婚姻譚~ 3

ookami he no yome iri ~ ishu konin tan ~

狼への嫁入り~異種婚姻譚~ 3
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神105
  • 萌×241
  • 萌16
  • 中立11
  • しゅみじゃない5

44

レビュー数
21
得点
748
評価数
178
平均
4.3 / 5
神率
59%
著者
犬居葉菜 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

媒体
漫画(コミック)
出版社
祥伝社
レーベル
on BLUE COMICS
シリーズ
狼への嫁入り~異種婚姻譚~
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784396785918

あらすじ

つっけんどん跡取り狼族×強気な村育ち兎族  
人外結婚BL、完結!

狼族の練が、兎族の楓と番になってしばらく。
楓の家出をきっかけに、
練は人の心を感じるような
不思議な「糸」が見えるようになった。
これにより、練は電灯開発部の
同僚たちと向き合えるようになるが、
楓からの「糸」には問題があった。
楓と目が合うと、
練は動悸がして顔が熱くなり、
なんだかソワソワしてしまうのだ。
つまり練は番になってから初めて、
楓を直視できないほど
意識してしまっているのである――。

表題作狼への嫁入り~異種婚姻譚~ 3

狼族,「玄依硝子」の跡取り
玄依家に嫁いだ兎族,練の番

その他の収録作品

  • 描き下ろし:後日譚 明灯
  • あとがき

レビュー投稿数21

堂々完結!

1巻で解決したと思われた先祖返りの心配もなくなったものの、先祖返りを抑制するために飲んでいた感情を抑えていた薬のせいでつっけんどんな物言いをしてしまう練。2巻では電灯開発部の代表になることで、楓以外の人や部下とうまくコミュニケーションが取れずに悩んでいました。そんな時に楓とも言い争いになりそのまま帰られてしまいます。無事に楓を見つけ、そのままふたりで楓の村に行き、数日過ごすことになりました。
2巻の終わりで練が感情を爆発して涙を流し倒れます。3巻では練の目が覚めた時からはじまります。
3巻はある意味、練の再生や生まれ変わりのものがたりであり、そして成長がテーマになっていると思いました。

練が相手の気持ちをおもんぱかろうとしてから、いろんな人の胸や目から糸が見えるようになります。それは人との繋がりであったり好意であったりするようで、ちゃんと練もそれを「大切にしたい」と理解しています。でも楓からの糸は強くて直視をするのも辛くて、目を合わせられません。
自分を変えようとしてなにかをしようとした結果に見えた糸。それによって自分の情緒が不安定になって練にはやりにくく感じつつも、それってある意味みんなが思春期に経験してきたことなのかもしれません。大人になって結婚してから自分が変わっていくのは、きっと何倍も恥ずかしいんでしょうね。

そして2巻で練が代表になることに躊躇した原因となった言葉を言ってきた西の天才発明家で電灯制作の指導者であるチャーリー・ウィンストンから手紙がきます。自分の研究所の助手にならないかと。チャーリーは遠慮なく練を自分の元に来るように話を進めていきます。理にかなっているけれども計算ずくで、練もその方が会社のためであり元の自分のままでいられるからと、心が傾きかけます。
でも練には楓がいます。楓が理由になります。みんなと繋がる糸もそう悪くないと思えます。
そして最後にちゃんと自分が怒っていた理由も目を合わせられない理由も理解します。その時の楓の糸と練の顔がすごくいいです。すごい表現力!無表情だった練がぐちゃぐちゃになっていく様子がめちゃくちゃよかったです。

3巻で完結なんですが、もうちょっと続いてもよかったのではないかな、まだ描き足りないところがあったんじゃないかな、と勝手に続きを期待してしまうほどです。でもきっとここで終わって、読者それぞれが物語の中のことや描かれなかった未来のことを想像するのも楽しいですね。

1巻でまずいったん終了した物語を2巻3巻と続けて、練と楓だけでなく家族・部族・会社そして世界まで物語が広がっていきました。ただかわいい兎とかっこいい狼のケモ耳が不本意ながら結婚することになってから互いを想いやって好きになっていくだけでなく、番になって暮らしていく様子が丁寧に描かれているとても素晴らしい作品になっています。
BLらしいイチャイチャはあまりないです。でも大満足で何度も1巻から読み返したくなります。

これからも練と楓とみんなが幸せに暮らしているといいな。

9

獣人ファンタジー好きには堪らない

獣人ファンタジーのBL作品は多々あれど、これだけ精密な世界設定をしている作品はなかなかない。ファンタジー好きはBL以外の部分もファンタジーの良さをたっぷり堪能できる作品だと思う。

描きたいカップリングがまずあり、それにあわせて設定を付け足していったというより、先にこの世界の設計をがっつり作り上げ、その中で暮らし生きている様々な獣人たちがいて、さらにその中の一部(練と楓)にフォーカスして物語を作ったというような印象。例えばGoogle Earthのように俯瞰から見た地球ずーーっとズームインしていくとそこに生活している練と楓がいる…みたいなイメージ。

感情が育ってくることによって感情に振り回されて苦しんでいた2巻の練はとってもしんどそうでせつなかったけれど、辛いことだけではなく他者とのつながりを育んでいく練の成長物語を見届けた感じ。そのつながりを糸で表現していたのがとても素敵だった。

さらに楓への恋心を自覚したときの練が、初心を通り越して自分の感情に振り回せれているのが微笑ましい。自覚する前の方がスキンシップが多くて自覚してからは意識してダメダメにへたれてしまう攻め良いなあ。

個人的には練が妄想で見たちっちゃい練の前に楓が現れるシーンがお気に入り。子供の頃の攻めの前に現れ救済する受けというシチュが大好物なので。あとうずくまってる小さい練がめちゃめちゃせつなくて可愛い。

これで完結と言っていたけどもっとこの世界の実態を知りたいと思ったし、同じ世界で生きる別の獣人たちのストーリーも知りたいな。

6

思った以上の胸熱なストーリー❤︎

2巻の後半から、練さんメインの話に。
先祖返りをしないよう、
小さな頃から感情を抑える薬を飲んでいた練さん。

投薬が終わって、少しずつ感情が再生するように漏れ出してく訳ですけど
辛いことはつらく、他人の感情にも反応するようになると
それはそれでしんどい。
2巻からその展開を読んでいて、
抱えきれない感情の量に
なにより一番は、そんな自分のことを
周りと違ってしまっていると
持て余して涙する練さんに泣きそうになってしまいました。

3巻では、どうなるのかと思っていましたが
ここにきて、糸という心象の可視化!
ファンタジーを逆手に取っての、この展開は
思ってもみなくてやべぇとなりました。

赤い糸じゃないですが、人との信頼関係の表れとして糸が登場するんですけど、
これは相手の気持ちが見えるものとかではなく
練さんの相手に対して認識しているものの可視化で
もしかしたら、練さん自身が
混乱しそうな自分の内面をどうにかしようとした結果、無意識に作り出したものなのかもしれません。
でもこの演出、独特の感性を持つ練さんらしい展開で、ほんと良かったです。

今思えば、獣化をしない為に感情を抑えていたんですけど、
先祖返りからヒトに戻ってこれたのは
楓という感情が動いたからなんですよね。
はーBL絡み合う素敵な流れにときめく❤︎

話が脱線してしまいましたが、
あとがきに、「事実を山ほど描く、しかし真実は描かない」と決めて描いていたというのを読んで、まためちゃくちゃアガりました。
本当にそれは見事に形にされていたし、
正しく真実だな、と益々読み応えを感じてしまいました。

最後に、この感情を可視化した糸が
クライマックスのエチでは
もはや糸が溶けて2人も溶かして粘着させるがごとく変態していくという、最高の演出となります。それまで目覚めた本当の恋心から楓を真正面から見えなくなっていた練さんでしたが、
身も心も一緒になりたい的な衝動に駆られ
モノローグでは、ばかになる。となってましたけど笑(キャー)
それまで理性的であれと努めていた自分のリミッターを外すことができたんですよね❤︎
もう感情に溺れても大丈夫になったんです。
いや、少しずつなっていったのかな。。
なんにしろ、胸熱でめちゃくちゃときめいたし
良かったねー!と幸せにもなり、いわゆる多幸感でいっぱいになりました。

最初は可愛くて楽しい大好きなファンタジーものだと読み出していたんですけど、
こんなに深いお話だとは…もぅたくさんの人に読んでもらいたい。

長々と書いてしまって
また頭が冷えたところで
このレビュー、整理するかもしれないんですけど、
ぜひぜひ堪能してもらいたいです〜❤︎

4

完結

1巻発売後から本誌で追っていました。

練さんと楓のお話は完結しちゃったんだなという寂しさと
こんな素敵なお話を生み出してくれて本当にありがとうございました
という気持ちでいっぱいです。

練が見えるようになった、人と人とをつなぐ糸
色んな見え方ができるし、とらえ方もできて想像力もかきたてられました。

3巻では糸が見えるようになり照れる練さんがとてもかわいかったです。
楓も笑顔も見られて本当に大好きな作品に。

書き下ろし、先生のあとがきを読んで考えさせられ、
もう一度最初から読もうとなりました。

まだ未読の方には是非読んでもらいたいです!

3

余韻に浸る素敵な作品

全てを説明するのでは無く間を読みとる、読み応えのある作品でした。

練が見えるようになった糸。あらすじを読んだときは新たな能力?とも思ったのですが、共感覚的な、実際に練が感じた思いが言葉の代わりに出てきた表現なのだろうなと思うとぐっときました。

1巻の練が楓に対してしばらく無関心よりマイナスな態度にもやもやしていたのですが、今回の楓の心情で納得できてスッキリしました。
感情を無くすのでは無く潰してきたんだなあ練は。切なくなると同時に楓と出会えて縁を紡いでこれたのがなんて尊いのだろうとじーんときます。

最後に出てきた森の舎での話。一匹のバンダナをつけた狼と看守がひとりになった後の呟きに切なくなり。きっと彼らにもストーリーはあるのでしょうけど暴くのは野暮ってものでしょう。
やさしいファンタジーの世界では無いけれどこの世界観が好きだったなあと最終巻でより感じました。

3

唯一無二の最高夫婦

やっぱ絵が好きぃ〜〜
手書き感のあるぬくもりある絵柄がどこかノスタルジーで癒されますね。
空気感や温度感が伝わる作画がめっちゃ好きです。

ええーーー…!もう終わりですかーー…そんなぁ。。。
完結と聞いて嬉しい思いもあるけど、寂しさの方が強いです。2人のイチャもだけど、ホッコリする夫婦漫才もっと見たかったです。
冷静で淡々としている練と、明るく元気いっぱいな楓の相性はこの完結巻でもやはり最高でした。


この作品は、話の核心の部分が深いですよね。
好きとか愛とか信頼とか誇りや尊敬、慈愛…などなど、練の心や身体や行動やセリフを通して訴えるテーマの導きに魅了されました。
先祖返りの薬のせいで失われてきた練の感情取り戻しミッション的なストーリーにムフフ…( ´∀`)感情に向き合い戸惑ってる練のワタワタしてる姿がオモローでした!
特に楓への感情には、尋常じゃないくらい心穏やかでいられないようで、ますますムッフフ…( ´∀`)( ´∀`)目が合わせられないってウブすぎ。なんと可愛い行動かと、ニヤニヤ止まりませんでした。

不思議な糸が練にだけ見える謎現象の秘密に迫りつつ、練以外のみんなはその理由知ってますよーな作品全体の雰囲気がすごく楽しかったです。
"好き"が可視化できるなんて素敵。自分で言ってて気付かない?気付かないかぁ〜…はよ気付けっ!…てな感じの鈍感旦那様に焦らされっぱなしでした。
焦ったいけど、練の行動の理由は皆には筒抜けなのでそれがめちゃ笑っちゃう。感情分からないとか言うけど、しっかり育ってるじゃないですか。

楓と結婚して練は色んな感情が揺さぶられたと思います。
他人との付き合い方に悩むようになったのも大きな成長ではないでしょうか。
素敵な婚姻と、素敵な結婚生活と、素敵な夫婦の姿に胸がアツくなりました^ ^


この2人の未来にはまだまだ先があるっていう、多少物足りなさを感じる余韻があってこそ、この作品の完成形かも知れません。私たち読者の想像の中で未だなお生きるストーリー性は終わりなき物語です。
唯一無二の最高の夫婦と、最高の家族や仲間たち。素敵な物語に出会えて最高に満足でした!

2

終わっちゃった…

勝ち気で負けず嫌いな楓が可愛くて可愛くて夢中になった作品でしたが、まさかの3巻で終わってしまいとても残念ですが完結まで読めた僥倖に犬居葉菜先生には感謝しかありません。素敵な作品ありがとうございました。

2巻での楓の家出から2人の距離は更に近付いて、どちらも成長して頼もしくなったと感動しながら読みました。そして目の表情が凄く魅力的なんですよね。多くのことを読者に語りかけて来ます。

練と並び立つ為に頑張って来た楓ですが、暴走してるようで真理を突いてくるのは天性の感なのか、最後には練に進むべき道を示していました。

電灯開発部とのやり取りも面白くて、若者の柔軟さに掛けることの出来る練の父親の親としての信頼も素敵だと思ったんです。

彼等のこれからを想像させる描き下ろしの後日譚も凄く良かったです。それと成鳥になって巨大化したライデンたちに爆笑しました。www

2

ダウナー狼が恋を自覚する時

混乱に次ぐ混乱。
動揺に次ぐ動揺。
兎に角とっ散らかっていた。
先ずはお前が落ち着けと。

3巻は先祖返りしてしまっていた練が
ヒトとして成長していくお話し。

練の情緒が育つ上での楓の存在の大きさよ。
楓を嫁にもらった練は本当に幸運な幸せ者だね。

イチャイチャは少なかったけど
楓に対する自分の気持ちに混乱する練の
あからさまな好き避けが凄い!

楓の顔を直視できずキスしちゃうという
顔見るのは恥ずかしいのに人前でのキスはいいの?!と
感情が成長途中でとっ散らかっている練の行動の混乱具合はクーデレどころでは無かった…
それに巻き込まれる楓とのやり取りも最初の頃から随分形勢逆転してる感じ。
練が楓を頼ってるのもよかったなあ。
超ドライ狼からヘタレ狼へ。
そうそうおませなゆりちゃんと振り回される練もよい。

それにやっぱり絵がとても魅力的で一コマ一コマじっくり楽しめるし
作者の描くケモ耳は見るたびフカフカしていて触りたくなってしまう。
しっぽパタパタは可愛すぎ

狼は社会性が高く群れで生活する性質がある動物
うさぎは狼よりは社会性は低いだろうし狼より規律的にも緩そうだから
それが狼族社会と兎族社会との発展の差になったのかしらとか
狼族より兎族の方が奔放なのかな?などと想像するのも楽しかった。

1

楓ちゃん!

 1〜3巻通しての感想になります。
とにかく楓ちゃんがかわいい、かわいい、かわいい。みなさん、きっと満場一致でしょう!
 まず、あの華奢な体、ドロップのお耳、器用でパワフルな足。村のため、見知らぬ街、見知らぬ相手に嫁いできたのに、自らの居場所をつくっていこうと頑張る姿。楓ちゃんのお陰で練さんは、だんだん感情、というか情動を取り戻し、楓ちゃんだけでなく、様々な人との関わりの中で生きていることに気づき、相手のことを考えるようになっていきます。足で壁ドン?楓ちゃん、オトコマエ!
 ここからは楓くんって書いた方が合うような。えるくたりっとらいと、を機に、練さんの仕事に敬意と関心を持ち、自分も何かしら携わっていきたいと強く思うようになります。そこで、内助の功的な関わり方ではなくて、自ら勉強、制作、と頑張るところがすっごく好きです。共に同じ理想をもち、これからもずっと進んでいくんだろうな、ステキです。
 楓くんは「練さん」って呼んでるけど、練さんは「楓」って呼んでるけど、二人は番であり、同志でもあるんだと思います。
 温泉への出張も最高でした。できれば番外編、もっとください。よろしくお願いします。

0

超可爱…

犬居老师这本用“线”来表示练的情感纽带特别巧妙…感觉跟随者练的视角在慢慢学会所谓“人”TAT,和是一部感觉还是变成野兽更轻松的练前后呼应这一点特别巧妙dT-Tb犬居老师的笔触一如既往的美妙…感觉每一帧都有喷涌的感情,读起来真的很感动…♥(。→v←。)♥看老师的作品从1的稚嫩到3的细腻,真的好像也看着枫和练一步步成长www枫和练的颜艺真的太赞了…怎么长得这么可爱呢两个宝宝…!!当然,真的很感谢犬居老师可以创作出这么完美的作品,很感谢老师把枫和练的故事带到我们面前(❀」╹□╹)」*・枫和练的故事告一段落了,但是他们的故事永远未完待续(笑)

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