捜査官 有馬礼人は初恋をこじらせている

sousakan Arima Reito ha hatsukoi o kojiraseteiru

捜査官 有馬礼人は初恋をこじらせている
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神4
  • 萌×22
  • 萌3
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

165

レビュー数
4
得点
38
評価数
10
平均
3.9 / 5
神率
40%
著者
釘宮つかさ 

作家さんの新作発表
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イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
オークラ出版
レーベル
プリズム文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784775530375

あらすじ

警視庁捜査一課の捜査官・有馬は高校生の頃に幼なじみの伊織に告白されたのだが父親の強硬な反対にあい、受験に失敗。その責任を感じてか、伊織は姿を消してしまっていたのだが……!?

表題作捜査官 有馬礼人は初恋をこじらせている

松島伊織、(高校3年生→)女装高級クラブ経営者(源氏名:エリカ)、31歳
有馬礼人、(高校3年生→)捜査一課の刑事、31歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

スピンオフ

みずかね先生なのでマストバイ。「喫茶探偵 桜小路聖鷹」シリーズのスピンオフでした。単独読みは問題ないと思いますが、桜小路さんたちを読んでからこれ読むと「お?」と楽しいかもです。今回「お?」はあったものの、桜小路さんシリーズでの印象の方が好きだったので中立寄りの萌にしました。本編280P超+あとがき。警察ものがお好きな方でしたら良いのかも。

付き合ってはいるものの、忙しくてなかなかゆっくり会う時間が取れずにいる伊織と礼人。一度は離れ離れになったものの、再会、再び想いを通わせ付き合ってはいるのですが・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
桜小路聖鷹、咲莉(攻め受けの幼馴染と結婚相手)、礼人の警察仲間、伊織の店仲間、礼人の両親、西園寺(礼人の上官)、事件関係者等々。桜小路さんがやっぱり好きだなあ♡

++攻め受けについて

伊織は、高校時代から礼人に尽くしまくっているイケメン。礼人の父にばれて否定された後、一旦消息不明となっていたけれど、礼人の元へ戻ってきた健気さん。女装(美人)姿で人気店を経営しています。

礼人は幼い頃、聖鷹が誘拐されたのをきっかけとして、父親同様に警察官になることを決意、その道を進んでいる方。真面目、穏やかなタイプと感じました。

攻め受けとも、変人とかクセのある性格とは感じず、くすっと笑うところもなく、ふーん・・・とさらっと読み終えてしまった一冊でした。事件もので、事件そのものは「うんうん」とは思ったんですけどねえ。あ、そっち?と予想がはずれたのが、響いたのかなあ?

2

こじらせている

タイトルに惹かれて楽しみにしてました。
スピンオフだったのですね!前作の「結婚」の方がまだ積んでて。この人達出てたのかな?

お話は自分が好きな釘宮さんのお話の傾向とはちょっと違ったかな?
常にどうにもならない家族問題と恋人関係と罪悪感が付きまとい。

受験前に色々ありすぎましたね、三人とも。
特に伊織と礼人。もう少しせめて受験が終わるまで待ってれば…。
最悪な結果になってお互い罪悪感を持つし、伊織は人生狂ったし。

再会後もなんでそんな条件を?
もうどちらか執着で突っ走れよ〜!微妙な関係が続いて読む方も気を揉んで。

礼人のどこがそんなイケメンほいほいなのかな?

3

初恋×再会。攻め受け共に一途な姿(特に攻め)に心打たれた…

釘宮先生の、「喫茶探偵」シリーズのスピンオフ新刊。

実はこちらのシリーズ、積読になっていてまだ読んでおらず…でしたが、未読でも問題なく楽しめました。
ただ喫茶探偵〜のメインカプは出てくるので、知っていた方がより深く楽しめるかなあと。夏休み中にシリーズ既刊2冊も読みたい…!

今回は「喫茶探偵」シリーズに出てきた聖鷹の友人たち(高校の同級生)が攻めと受けとして登場。

高級クラブのオーナー・女装している伊織 × 刑事の有馬というカプです。
高校時代に互いの想いが通じ恋人になるも、有馬の父親の大反対にあい、紆余曲折あって伊織が姿を消し、関係は消滅。
その後有馬が警察官になった年に再会し、また愛を育む関係となって数年経ったという設定でのお話になります。

個人的に女装が刺さらないので、ちょっと序盤〜中盤にかけて女装姿かつ女言葉の伊織に萌えなかったのですが、後半、二人の恋愛模様が怒涛の如く盛り上がってきて、すっかり心打たれて感動してしまった…!

攻めの伊織の想いや行動が健気で一途で、有馬だけじゃなく伊織にとっても初恋だったのー!?と、明かされる事実に感動しきり。

一番じーんとしたのが、有馬母のちょくちょく会っていた友人の正体が、実は…と分かるシーン。
決してワンコではなく、男気溢れながらも(女装の時はちょっと違うけれど)献身的で一途に礼人(有馬)を想い行動する姿がもう、ちょっと泣いちゃいそうになる。。めちゃめちゃ刺さりました。

礼人の警察官としてのお仕事、都内で起こる強盗窃盗事件の内容が比較的濃いめ長めに描かれているので、刑事もの好きな自分はそちらも楽しめました。…が、二人の恋愛面にフォーカスしたい方にとってはちょっと配分的に事件部分が多いと感じるかも?

礼人の自分の仕事にかける思いや情熱、覚悟が伝わってきて、自分的にはすごく良かった✨

その後礼人が偶然巻き込まれた事件も、二人の絆をさらに深め、関係を前進させるきっかけになっていて感動。

で、読み始めてしばらくモヤモヤしていた、「再会後の伊織がなぜか女装姿になっていた」件。

こちら終盤、攻めの伊織自身の口からその理由が語られます。
全面的に納得…できたわけではないかもですが、でも、そういうことか、と腑に落ちました。

実家とはほぼ縁を切り、礼人の父親にも大反対され、礼人の仕事柄周囲にも簡単には関係を明かせない、セックスは月に1回という礼人からの提示条件も呑み、ただひたすら礼人が無事に帰ってきてくれればそれでいいんだ、と語る攻めに、読み進めるうちにどんどん心動かされ共感し応援したくなり、最後の大団円には拍手喝采を送りたくなっちゃいました。よかったね、よかったね伊織…!( ; ; )

礼人のプロポーズシーンが最っ高にカッコいい。憧れ。。
みずかねりょう先生のイラストも相まって、最高のシーンになってました・:*+.

二人のその後もぜひぜひ覗き見したいなあと、何とも幸せな気持ちで本を閉じ、幸福感に浸りました☺︎

3

刑事ドラマの雰囲気が強い

伊織×礼人

『喫茶探偵 桜小路聖鷹』シリーズのスピンオフ。
私は読んでいないけど、問題なかった。

聖鷹の同級生で親友の
一課刑事の礼人と、
女装クラブ経営者の伊織のお話。

2人の恋愛よりも、
刑事ドラマの雰囲気が強くい。

高校時代、礼人が伊織と付き合っていた。
男同士の関係だったため、父親に猛反対されてしまい、
成績に悪影響にも出ったから、
伊織が礼人のために立ち去ることに。
4年後、突如として礼人の前に現れた伊織は、なんと女装姿だった。
そして、2人が曖昧なセフレみたいな恋人関係が続いているという展開。

女装という要素がありながら、その描写が薄く、
(エッチが多めで、そのエッチは女装とはあまり結びつかない。)
そもそも伊織が女装を選んだ動機が不明瞭で、
その一つの目的は男同士の関係を弱めるための手段・・・微妙。
伊織の内面が掴みにくいのが残念。

お互いに好きだったのに、
当時別れた理由は想いのすれ違いではなくて、
再会してから、
礼人が伊織に抱く気まずさや、
女装した伊織の方が向き合いやすいという心理に共感しにくいし、
会いたい気持ちや嫉妬が絡み合いながら、
次第に恋として自覚していく過程が、どうにも理解できない。

礼人と父親との険悪な関係や、
富裕ながらも伊織が抱える複雑な家庭事情が少し見どころとなっている。

同性婚ができる社会で、
迎えた2人のハッピーエンドが普通に良かったです。

3

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