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sousakan Arima Reito ha hatsukoi o kojiraseteiru
釘宮先生の、「喫茶探偵」シリーズのスピンオフ新刊。
実はこちらのシリーズ、積読になっていてまだ読んでおらず…でしたが、未読でも問題なく楽しめました。
ただ喫茶探偵〜のメインカプは出てくるので、知っていた方がより深く楽しめるかなあと。夏休み中にシリーズ既刊2冊も読みたい…!
今回は「喫茶探偵」シリーズに出てきた聖鷹の友人たち(高校の同級生)が攻めと受けとして登場。
高級クラブのオーナー・女装している伊織 × 刑事の有馬というカプです。
高校時代に互いの想いが通じ恋人になるも、有馬の父親の大反対にあい、紆余曲折あって伊織が姿を消し、関係は消滅。
その後有馬が警察官になった年に再会し、また愛を育む関係となって数年経ったという設定でのお話になります。
個人的に女装が刺さらないので、ちょっと序盤〜中盤にかけて女装姿かつ女言葉の伊織に萌えなかったのですが、後半、二人の恋愛模様が怒涛の如く盛り上がってきて、すっかり心打たれて感動してしまった…!
攻めの伊織の想いや行動が健気で一途で、有馬だけじゃなく伊織にとっても初恋だったのー!?と、明かされる事実に感動しきり。
一番じーんとしたのが、有馬母のちょくちょく会っていた友人の正体が、実は…と分かるシーン。
決してワンコではなく、男気溢れながらも(女装の時はちょっと違うけれど)献身的で一途に礼人(有馬)を想い行動する姿がもう、ちょっと泣いちゃいそうになる。。めちゃめちゃ刺さりました。
礼人の警察官としてのお仕事、都内で起こる強盗窃盗事件の内容が比較的濃いめ長めに描かれているので、刑事もの好きな自分はそちらも楽しめました。…が、二人の恋愛面にフォーカスしたい方にとってはちょっと配分的に事件部分が多いと感じるかも?
礼人の自分の仕事にかける思いや情熱、覚悟が伝わってきて、自分的にはすごく良かった✨
その後礼人が偶然巻き込まれた事件も、二人の絆をさらに深め、関係を前進させるきっかけになっていて感動。
で、読み始めてしばらくモヤモヤしていた、「再会後の伊織がなぜか女装姿になっていた」件。
こちら終盤、攻めの伊織自身の口からその理由が語られます。
全面的に納得…できたわけではないかもですが、でも、そういうことか、と腑に落ちました。
実家とはほぼ縁を切り、礼人の父親にも大反対され、礼人の仕事柄周囲にも簡単には関係を明かせない、セックスは月に1回という礼人からの提示条件も呑み、ただひたすら礼人が無事に帰ってきてくれればそれでいいんだ、と語る攻めに、読み進めるうちにどんどん心動かされ共感し応援したくなり、最後の大団円には拍手喝采を送りたくなっちゃいました。よかったね、よかったね伊織…!( ; ; )
礼人のプロポーズシーンが最っ高にカッコいい。憧れ。。
みずかねりょう先生のイラストも相まって、最高のシーンになってました・:*+.
二人のその後もぜひぜひ覗き見したいなあと、何とも幸せな気持ちで本を閉じ、幸福感に浸りました☺︎
『喫茶探偵 桜小路聖鷹の〜…』シリーズのスピンオフ。
エリカ様こと伊織と有馬のお話ターン、楽しみにしてました!
この2人にも波瀾万丈な歴史があって、それを過ごしてきての現在だったんですね。
オリジナルの方でも親密さは何となく匂わせてましたが、想像以上に進展していた関係だったことにびっくらこきました。
そして更に驚いたのが表紙の伊織。女装してない素の姿はこんなに男前だったとは。タッパのあるゴージャス美女のイメージが強かったけど、雰囲気全然違いますね。色んな意味で予想と違ってワクワクいっぱいのストーリーでした^ ^
2人の過去を振り返りつつ、伊織と有馬の現在の関係に迫るストーリー展開は、前半はそっけなく後半はラブラブ。この温度差に全くもって翻弄されました。
伊織の方が有馬好き好きしてる感じの一方、有馬はそっけない態度でなかなかの塩対応だなって思ってたんですよね。でもそれも本当に前半だけの話でした。
学生の頃、付き合いが有馬の父親にバレて一度別れた彼らだけど、再会後秘密の交際をするようになります。大っぴらに出来なくとも、塩っぽく見える態度であっても、愛する気持ちは学生の頃から変わってなかった2人。
前半は伊織の好意が無下にされてるようでモヤつきもあったけど、後半はその構図がガラっと変わる有馬の行動にキャーなりました(*´∇`*)
有馬の伊織への好きアピール、これは必見。有馬がここまでやるとは正直思わなかったので、ヒュー!やるなぁ!のひと言。有馬のお母さんの件も含め、伊織が本当にいい男で、この2人に幸せが訪れて良かったと心底ホッとしました。(有馬父にはマジムカでしたけどね)
桜小路たち同様に幸せに満ちたエンドは最高!!素敵な読後感に胸がいっぱいになりました♪( ´▽`)
タイトルに惹かれて楽しみにしてました。
スピンオフだったのですね!前作の「結婚」の方がまだ積んでて。この人達出てたのかな?
お話は自分が好きな釘宮さんのお話の傾向とはちょっと違ったかな?
常にどうにもならない家族問題と恋人関係と罪悪感が付きまとい。
受験前に色々ありすぎましたね、三人とも。
特に伊織と礼人。もう少しせめて受験が終わるまで待ってれば…。
最悪な結果になってお互い罪悪感を持つし、伊織は人生狂ったし。
再会後もなんでそんな条件を?
もうどちらか執着で突っ走れよ〜!微妙な関係が続いて読む方も気を揉んで。
礼人のどこがそんなイケメンほいほいなのかな?
みずかね先生なのでマストバイ。「喫茶探偵 桜小路聖鷹」シリーズのスピンオフでした。単独読みは問題ないと思いますが、桜小路さんたちを読んでからこれ読むと「お?」と楽しいかもです。今回「お?」はあったものの、桜小路さんシリーズでの印象の方が好きだったので中立寄りの萌にしました。本編280P超+あとがき。警察ものがお好きな方でしたら良いのかも。
付き合ってはいるものの、忙しくてなかなかゆっくり会う時間が取れずにいる伊織と礼人。一度は離れ離れになったものの、再会、再び想いを通わせ付き合ってはいるのですが・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
桜小路聖鷹、咲莉(攻め受けの幼馴染と結婚相手)、礼人の警察仲間、伊織の店仲間、礼人の両親、西園寺(礼人の上官)、事件関係者等々。桜小路さんがやっぱり好きだなあ♡
++攻め受けについて
伊織は、高校時代から礼人に尽くしまくっているイケメン。礼人の父にばれて否定された後、一旦消息不明となっていたけれど、礼人の元へ戻ってきた健気さん。女装(美人)姿で人気店を経営しています。
礼人は幼い頃、聖鷹が誘拐されたのをきっかけとして、父親同様に警察官になることを決意、その道を進んでいる方。真面目、穏やかなタイプと感じました。
攻め受けとも、変人とかクセのある性格とは感じず、くすっと笑うところもなく、ふーん・・・とさらっと読み終えてしまった一冊でした。事件もので、事件そのものは「うんうん」とは思ったんですけどねえ。あ、そっち?と予想がはずれたのが、響いたのかなあ?
伊織×礼人
『喫茶探偵 桜小路聖鷹』シリーズのスピンオフ。
私は読んでいないけど、問題なかった。
聖鷹の同級生で親友の
一課刑事の礼人と、
女装クラブ経営者の伊織のお話。
2人の恋愛よりも、
刑事ドラマの雰囲気が強くい。
高校時代、礼人が伊織と付き合っていた。
男同士の関係だったため、父親に猛反対されてしまい、
成績に悪影響にも出ったから、
伊織が礼人のために立ち去ることに。
4年後、突如として礼人の前に現れた伊織は、なんと女装姿だった。
そして、2人が曖昧なセフレみたいな恋人関係が続いているという展開。
女装という要素がありながら、その描写が薄く、
(エッチが多めで、そのエッチは女装とはあまり結びつかない。)
そもそも伊織が女装を選んだ動機が不明瞭で、
その一つの目的は男同士の関係を弱めるための手段・・・微妙。
伊織の内面が掴みにくいのが残念。
お互いに好きだったのに、
当時別れた理由は想いのすれ違いではなくて、
再会してから、
礼人が伊織に抱く気まずさや、
女装した伊織の方が向き合いやすいという心理に共感しにくいし、
会いたい気持ちや嫉妬が絡み合いながら、
次第に恋として自覚していく過程が、どうにも理解できない。
礼人と父親との険悪な関係や、
富裕ながらも伊織が抱える複雑な家庭事情が少し見どころとなっている。
同性婚ができる社会で、
迎えた2人のハッピーエンドが普通に良かったです。