この運命がいつか恋になったとして

kono unnmei ga itsuka koi ni natta toshite

この運命がいつか恋になったとして
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×28
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
3
得点
94
評価数
24
平均
4 / 5
神率
33.3%
著者
戸帳さわ 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
プランタン出版
レーベル
Canna Comics
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784829687123

あらすじ

「運命」に疑問を持つのって変かな……?

Ωの市人は過去の恋愛のトラウマから
「運命の番」を信じていなかった。
ある日、大学の構内で出会った素行の悪そうな男。
すれ違いざま、タバコに混じってかすめた匂いに
市人は思わず彼の腕を掴んでいた──。
誰もが憧れる運命なんて必要ないなのに、
番の中条に胸が高鳴るのもただの本能のはずなのに、
なんでこんなに胸が苦しいんだろう……。

運命を信じないαとΩ
「本能」に振り回される番たちが「恋」をするまで──。

表題作この運命がいつか恋になったとして

大学生(留年したから市人と同じ学年),α
大学生,Ω

その他の収録作品

  • 描き下ろし(6P)

レビュー投稿数3

【俺はもし運命の番と出会っても、絶対に運命を受け入れない(中条)】


エロス度★

おやおや。運命を信じないαとΩが運命の番同士だったとは・・・面白いですね。

中条と市人が紡ぐ祝福の恋物語・・・開幕。

タイプが反対で関わるつもりはなかったはずが中条から香る匂いが気になってしまう市人や市人を気に入って距離を詰めてくる中条がツボ。

中条に絡まれながらも知らない彼を知って惹かれていく市人や運命を受け入れる気が無い中条に気持ちを伝えることができない市人の切ない片想いが刺さり、〝運命〟が障害になってお互いに踏み出せない焦ったさがよかった。

運命の匂いよりも中条自身を好きになる市人の愛が尊い。

0

静かな恋

同じ大学に通うαの中条とΩの坂梨。
これまで接点のなかったふたりが、中条の匂いに坂梨が本能的に反応してしまったのをキッカケに知り合いになるところから始まるお話でした。

オメガバース作品ですが第2の性による格差などはほとんど無く、フェロモンにあてられるだとかヒートになるといった"オメガバースならでは"な出来事は起こらないけれど「運命の番」だけは昔と変わらずに存在している、という世界で。
運命を信じたくない理由を持つふたりが「運命の番」として出会うというその皮肉さがなんとも切なく映ります。

本能に抗いたくて、運命を受け入れたくなくて。
一緒に過ごすうちに惹かれる気持ちまでも無かったことにしたい…そんな坂梨の気持ちはわりといつもマイナスなところにいて、静かに苦しい展開が続くのが悲しかったけれど。
沈み込んだ想いごと中条が掬い上げてくれたのですごく救われました。

でも坂梨の過去についてもう少し詳しく知れたらよかったな、と。
過去の恋人たちに同じように想いを返せなかったのがなぜなのか?という部分はふんわりしていてよくわからなかったし、それが母親とのやり取りに関係しているのかもいまいち伝わってこなくて。
母親が重要な立ち位置っぽいのに幼い頃のエピソード以外は描かれていなくて、実は亡くなっているというのがわかるラストシーンには驚きと共にモヤモヤしました。
彼の気持ちがもう少しわかりやすければ、もっと入り込めたお話だったように思います。

0

お表紙がきれいなオメガバ!!

恋に対してトラウマを持つΩで大学生の市人。

ある日、構内でカシスの匂いを漂わせる運命の番とであるαの中条とすれ違い、思わず引き留めてしまったのが始まりで、、、
というお話。

また、中条も恋に対してトラウマ持ち。
というのも、ずっと大好きだった幼なじみを唐突に現れた運命の番に奪われ、失恋したからだ。
そしてそれがきっかけで、留年。
おかげで市人と同じ学年になったわけですが、、、



このオメガバースの世界観として、各性差によって差別されることのない時代となっています。
オメガバですと、比較的性差あってΩが不憫だったりしますが、そうではない世界です。
なので、市人が構内でαの女性から恋のアプローチされるなど、モテていたりします。(そこが他のオメガバと違うところかも!)


けれどある日、中条の好きだったΩとその番が目の前に現れます。

その頃になると市人は、中条を好きと自覚しますが、かえって運命の番だという事実が恋の障害となっているのがとにかく切ないです。

中条は市人のことをどう考えて接してるんだろうとドキドキしますが、そこはハピエン確定ですのでご安心ください。


これほどまでに運命の番同士が切な展開を迎えたのちのハピエンは、さすがCannaさんだからこそだなあ! と納得の1冊でした。


1

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