前世と現世と君と俺

zense to gense to kimi to boku

前世と現世と君と俺
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×22
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
7
得点
25
評価数
8
平均
3.3 / 5
神率
12.5%
著者
水上シン 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784835217109

あらすじ

雨宿りで立ち寄った喫茶店。高校生の隆志は美人マスター・勲に一目惚れしてしまう。店の常連の占い師に前世占いをしてもらう事になった隆志は古代エジプトへタイムスリップ!! そこで彼を待ち受けていたのは時空を超えた壮絶なる三角関係だった…!!
(裏表紙より)

表題作前世と現世と君と俺

高校生
コーヒー店マスター

同時収録作品玉鏡の君

伏見稲荷神社の神

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数7

切なく妖しく、そして幸せな。

表題作と、短編1作の2作品収録。

「前世と現世と君と俺」
テーマは輪廻転生。ファンタジーテイストなお話。
で、これが思った以上に面白かったんです…
高校生のタカシが急な雨である喫茶店に入ったところから始まります。
タカシと、喫茶店マスターの勲、勲の兄で占い師の律、喫茶店オーナーの鷹次。
この4人が色々な時代で満たされない恋、身代わりの相手、そんな関係性を何度も繰り返し生きている…そんな物語です。
ある時はエジプトのファラオと一兵士、ある時は平安時代の公達同士、またある時は中世ヨーロッパの未亡人と騎士として。
いつもいつも、タカシと勲の想いはすれ違って。
ストーリーもさることながら、絵がいいのです。特にエジプトのファラオが美しい〜。
ただしエンディングが急に尻切れ的で残念。多分この現世でやっとタカシと勲が結ばれる…のでしょうね、きっと。

「玉鏡の君」
こちらは和ファンタジー。
DV継父のために実母が失踪してしまった幼い晴一。
誰もいない部屋を出てあてもなく山を歩く。小さな祠の前で力尽き、一人にしないで、と泣きながら意識を失うが…
目がさめると美しく優しい男性と彼の従者2人がいて、晴一の世話をしてくれるように。
そう、彼らは祠の神、伏見之宮大明神。
ところが晴一は成長するにつれ、伏見に恋情を抱くようになり…
…と切なく展開していきますが、急転直下ハッピーエンドです。伏見はた〜っくさんの子供を産んで、晴一と従者もみんな幸せになりますよ。良かったね!

0

丸ごとファンタジー

表題作シリーズの他に短編が1作品収録されていますが、全編ファンタジーのお話です。
表題作シリーズは現世といくつかの前世を行き来するのですが、時間的に現世と交錯するような感じで前世のお話が挿入されているので、正直ちょっと分かりにくい所がありました。
三角関係のお話なんですが、脇役のキャラも何人かいて、時代が変わる毎に微妙に立場が変わる時もあるのも少し分かりにくかったです。

同時収録の作品は身寄りのない少年と伏見稲荷の祠に祭られている神様のお話で、こちらもファンタジーのお話。
こちらの方が王道的で典型的な展開なので、お話はずっと分かりやすいです。

どちらも切ないお話で、平安朝やエジプトの衣装など美しい装束が見れたのが魅力的でした。

1

時空を超えた三角関係

今回のお話は、輪廻転生するたびに三角関係に悩んでいた高校生のラブストーリーです。

隆志は、雨宿りで寄った喫茶店のマスターの勲が、懐かしく感じて気になります。

喫茶店で留守番していると、その店の常連に生まれ変わりの話を聞いて、不思議な映像を見せられます。
それは古代のエジプトで、兄に恋してる勲と、勲に恋してる隆志がいて。おまけにエジプトで兄だった男は、勲の喫茶店のオーナーだと分かるのです。
そして、オーナーは勲と付き合いながら、妊娠した妻がいました。

次に見せられたのは平安時代で。そこでも、隆志は勲に報われない恋をしていたのです。

勲も隆志も長い間報われない恋に悩んでいたけど、それを壊したのは隆志の一途な想いと、勲の強い決意でした。
悩んで戸惑いながらも、諦めない隆志にキュンとなります。結局二人は離れちゃうけど、運命の再会には胸が温かくなって、幸せな気持ちになれます。
ファンタスティックで切ない1冊です。

2

行き来しすぎ

前世と現し世を行ったり来たりしながら、
結ばれない二人が
現世で結ばれる……って話なんですが、
あまりにも話しが
行ったり来たりで、
分かりにくかったですね……。

しかも恋敵登場ならまだしも、
その妻の
妊婦登場ってのも
かなり気に食わなかったです。

恋敵が他の女といちゃいちゃしてるのは、
受けの人じゃなくても
つらいでしょうに。

結局最後は、
なんか
くっついたのかくっつかなかったのか
分からないうちに
終わっちゃったなーっていう感じです。

これから…というときに
終わった気がします。

不完全燃焼というところでしょうか。

残念。

1

あの雨の日の

ちょっとファンタジーチックなお話。
まぁ、水上先生の作品はあるいみ全部ファンタジーですが(ノ)ェ(ヾ)ムニュ

雨の日、ずぶ濡れのところを助けてもらったカフェのマスター。
初めて会ったはずなのに、なぜか懐かしい。
そして知ることになる。
過去と現在。
なぜか懐かしいと想った理由の真意・・・・。

アラブ~平安~な時代までバラエティにとんだ設定が面白い。
一途に一人の男を愛し続ける男。
それも相手には嫁がいて、何度傷ついても、憎んでも離れられない男。
そんな健気に恋する男を愛してしまった男。
過去現在。交差する記憶に、自分はどう変わっていけるか。
そして愛した男を手に入れることができるのか!?というところでしょうか。
これまでになく、シリアスな作品だな~とは思ったんですが、一作品としてみたときのクオリティは高いです。
その後の、狐に育てられた~的なお話。
これが打って変わってのコメディ。
よいバランスじゃないでしょうか。
しかし・・・あんた・・・狐さん・・・あんた・・オスだったよね?
妖怪は子供も自由にうめるのk・・・

2

各話スポットの当て方が秀逸

◯前世と現世と君と俺
個人的に、水上さんの絵柄は迫力系美人という印象が強く、エスニックなシーンは特にその魅力が増すなと思っていました。
前世という事もあって、やはりそういったシーンがあり、非常に魅力的でした。
何世にも渡り報われない片思いを続ける主役2人なのですが、苦悩する受けの特に前世での姿は絶品です。
前半は正直、前世やマスターのお兄さんの方がおもしろく、その上現世での場面転換も少しわかり難く、主役が霞んでいるように感じました。
しかし、現世で2人の仲が進展するところで、不意打ちの様にかなり萌えました。
ここまで散々シリアスでしっとりした展開できてたのに、ここでそれ!?と。
すごくかわいいプレゼントに、一気に現世にスポットが当たった気がしました。
もうホント、やられたって感じですね。
その一瞬のだけで、“一読の価値あり”です。
全5話から成っていますが、それぞれのスポットは以下の通り(あくまで主観ですが)
1…前世その1
2…前世その2
3…現世進展
4…世間体と迷い
5…大団円

◯玉鏡の君
あらすじは前の方が書いていらっしゃるので割愛。
初読後の感想を一言で表すと「思春期だなぁ」
ストーリーの軸は、漫画によくある話です。
捨てられた者同士の慰め合いから始まる、成長と恋の物語。
(慰めるは言葉のまんま、普通の意味です/笑)
正確には誰も“捨てられて”はいないのですが、メインキャラの出会いのシーンでは、自分の存在意義が揺らぎ、孤独を感じています。
互いに健気に想い合い、尽くそうとするお話です。
ラスト1コマがすごく可愛いです。
こちらの話もやはり、神々しさ漂う伏見様がとても日本情緒豊かに描かれています。

余談ですが、私は『前世と~』では最初に出てくる前世シーンが1番好きです。
そして『玉鏡の君』では、源九郎と八代の作ったお稲荷さんが食べてみたいです(笑)

3

時を越えた三角関係

高校生の隆志が突然の雨にコーヒー店の前で雨宿りをしていると、店のマスターが「止むまで」と言って、留守番する代わりにコーヒーを御馳走してくれる。そこに占い師でマスターの兄が現れ、「前世を占ってあげよう」と言うのだが――。

一目会ったその時から美人マスターが気になって仕方ない隆志は、実は遠い過去にすでに会っていた?
という、輪廻転生モノです。
何度も何度も国を変え、関係を変えるものの、隆志とマスターが結ばれる事は一度もなく、ここにもう一人の男の存在が関係してきます。
この3人で延々と三角関係を繰り返しているのですね~。
この辺りの設定が面白いな、と思いながら読んでいました。
特に、何回転生してマスターと結ばれる事のない、もう一人の男に負け続けている隆志はちょっとヘタレ系ワンコ?
マスターの方も、もう一人の男が「悪い男」と知りつつ離れられない臆病なところがあるんですが…。
二人があとちょっと勇気を出せば、という所でちょっとじれったく思ったりも。
コミックスの3/4がこの話になっていますので、いつもの短編よりも読み応えがあると思います。

・玉鏡の君
親に捨てられた清一x伏見稲荷の狐神様

子供の清一が、親に捨てられ森の中を彷徨っていると、朽ち果てた社があり、それに願をかけたところ、狐神様とその眷属が現れ、清一を助けてくれる。

と、ここから、4人(人?)での生活が始まるのですが、中々神様の眷属の二人組みがいい味出しています(笑)
悪い人ではないけれど、人間の生活に慣れていないので、清一の為に頑張る姿にほのぼのしますね~。

清一も大きく成長し、思春期に入ると美人の狐神様に懸想するようになったりして。
でもそんな事言える筈もないので反抗期(笑)
子供の頃から苦労はしてても、恋にはまだまだ子供です。
そして、早く狐神様と対等になりたくて、高校に行かず就職するという清一と、まだ面倒を見ていたい狐神様。
お金がないから行かないと思い込む狐神様は、隣り町の金持ちな蛇神様に身体を差し出す代わりにお金を…、という神様なのに健気なんです。(というけちょっと世間知らず?)

ラストは、とてもほのぼのしている終わりで、とても可愛いので是非一度読んでみて欲しいです。

1

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