嫌われ王子のおしおき婚~狼騎士の妻は丸ごと溺愛されています~

kiraware ouji no oshiokikon

嫌われ王子のおしおき婚~狼騎士の妻は丸ごと溺愛されています~
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×26
  • 萌5
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

76

レビュー数
10
得点
90
評価数
22
平均
4.1 / 5
神率
45.5%
著者
葵居ゆゆ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
田中森よこた 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
電子発売日
価格
ISBN
9784576240541

あらすじ

寂しさからいたずらで周囲の人々を困らせる王子のシリル。催事の日に異母弟を危険に晒した罰として狼獣人の騎士ラウニに嫁ぐことに!?

表題作嫌われ王子のおしおき婚~狼騎士の妻は丸ごと溺愛されています~

狼獣人の騎士,27歳
ヴィロナス王国第5王子,19歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

世話焼きでちょっと変態な攻め♡楽しいラブコメファンタジー

楽しみにしていた、葵居ゆゆ先生の新刊!
葵居先生といえば、不憫受け×切なくシリアス味のあるお話、というイメージが強かったのですが。
こちら、そんなイメージを覆す、楽しいラブコメ物語でした✨

表紙や口絵の可愛さからも有り余るほど伝わってくるハッピー感と可愛さ!
特に口絵のタヌキ獣人・テッドとお茶会をしているイラストがツボです。可愛すぎていつまででも見ていられる…

以下、簡単なあらすじを。↓

寂しさや逆恨み感情から、度々騒ぎを起こしてはすっかり「嫌われ王子」となってしまっている王子・シリル(受)。
実の母の命日に、異母弟の誕生日を祝う催しが開かれていたことに怒ったシリルは、嫌がらせのつもりで植物魔法を発動させます。しかし制御がきかず異母弟と義母が危うく命を落としかけるという事態に。シリルは罰として「魔法を使うと体が小さくなる魔法」をかけられてしまいます。

そこへ、義母と異母弟を救った狼獣人の騎士・ラウニ(攻)が「褒美にシリルと結婚したい」と言い出し、嫌々ながら彼の屋敷で一緒に暮らすことに。
さらに「胸が張る」副作用にも見舞われ、泣く泣く乳搾りをしてもらう羽目になり、散々な思いを味わうのですが…
せっせとシリルの世話を焼き、思いやりと優しさを見せるラウニに少しずつ頑なな心が解されていきー

と続きます。

発売前に、先生のXのスペースでも伺っていた”おすすめポイント4つ”、もれなく堪能(*´˘`*)♡
その中でも「おお!」と思ったのが、魔力暴走の罰として与えられた「魔法を使うと小さくなる」ことの副作用、お胸から…ミルクがぴゅぴゅっと出ちゃうところ。絶対喜んで乳搾りしてるよね、っていう攻めの様子も楽しく、嫌がるシリルが可哀想なんだけれど可愛かった( ̄∀ ̄)

で、置かれた境遇から周囲の人々を逆恨みして色々困ったことをしちゃうシリルの心情というのも理解できるし同情もできて。このキャラ、憎めない!
むしろ可愛かった…
シリルが間違った態度をとったとき、ラウニに少し厳しい言葉で諭されるのですが、反発はするもしっかり自分の頭で考えて反省し、「謝ってやってもいいか」(←言い方は偉そうなんですが笑)となるシリル、可愛いよ〜!

「自分は可哀想なんだから、復讐しても許されるんだ!」と当然のように思っていたシリルが少しずつ変わっていく様子が頼もしく、微笑ましかったです。

そして先生の「おすすめポイント」には挙げられてなかったかと思うのですが、笑って萌えたのが、攻めのラウニがいい感じに変態なところ!!
魔法で小さくなっちゃった裸のシリルの全身をくまなくじーーーーと凝視してたりとか。スパダリな感じを醸し出してるけど、なんかちょっと格好つかないところも見せながら溺愛してくる攻めが好きです◎
個人的には、もっともっと変態性を見せてくれても良かったです笑
口を滑らせて「シリル様はちょろ…」と言いかけるところなんかも笑えて楽しかった♡

乳搾りなんかはあるけれど、本番えちは終盤の1回のみかな。「緊◯◯◯」(←ぜひ読んでお確かめください)という聞き慣れないワードで、ぱつぱつになった大事なところを表現するシリルーーー!
このワード、先生がXでおっしゃっていたように、確かに他のどの作品でも見たこと聞いたことないわ…と思いました。
緊◯◯◯させながらお乳が出ちゃうえちもキュートで、萌えを堪能です✨

嫌われ者だったシリルが結婚式で多くの国民から祝福されたのは、シリルの頑張りと改心したストーリーが風のように国中を駆け巡ったのかな?

「いつでも搾る準備はできている」と自信満々なラウニになら、安心して体を任せられるね、とニヤニヤ&ほっこりしながら本を閉じました。
溺愛系敬語変態系攻めの楽しいラブコメ、堪能しました〜!❤︎

3

ラウニくんの恋人

クスッと笑えるのにエッチで萌えて、キャラの成長にホロリとくる…正に私がBLに求めている要素が詰まった大満足な一冊でした◎

頑固で傲慢&魔法で嫌がらせばかりして民衆から嫌われている、悪役王子のシリル。
そんなシリルが大事故を起こした事で、魔法を使うと小さくなる罰を与えられ、嫌っていた狼獣人・ラウニと婚約する事に。
更には、罰の副作用で〝母乳が出る〟体質になってしまい……!?と言うラブコメBLです。

天邪鬼&傲慢で嫌な奴なのに、本当は愛情に飢えている孤独な少年・シリル。
そんな悪役キャラのツンツンだった心が、攻めの深い愛情によって、柔らかく丸く穏やかに変化する…このギャップが堪りません!
ツンツン→どんどん素直に甘えていくシリルに「可愛い〜〜!!」と何度悶えたことか。

魔法を使うたびに手の平サイズになってしまう要素も愛らしく、ラウニの手の平の上でブーブー文句を言ったり、オロオロしたり、甘えたりするシリルに癒されました♡

そして、シリルの事情を知れば知るほど、不憫で可哀想で…もう、冒頭から既に切ない!
シリルの悲しみと孤独さを思うと、行き過ぎた行動にも共感できて辛いなぁ……と。
また、毒親気味の母親から愛されたいと、一生懸命で健気な姿に何度も涙腺が緩みました。

嫌われ者だけど、根は真面目で素直な良い子なんですよね。
母親中心だったシリルの世界が、ラウニや周囲の人との交流を通して、優しくじんわりと広がっていく……孤独だった少年の成長物語としてもホロリときます。

本編では義母・メイリーン妃との確執が未消化のままで「ちゃんと謝ったのかな?」と心配しましたが、電子限定SSで少し言及があったのでスッキリ◎
過保護な溺愛攻めにより、傷ついた受けの心がゆっくりと癒される救済BLがお好きな方に是非!

1

かわいい

何で結婚したいんだろう?2人は接点があったのかな?って思ってたら王子は心当たりがないみたいで読み進めていくうちにそうなんだ!そうしてるうちに王子の事を好きになっていったんだってわかって本当に王子の事が好きで好きで離れたくなかったり色々お世話したいってしたり見ただけでサイズがわかったり乳しぼりで我慢してる姿や好きすぎで我慢出来なくてポロっと言葉に出たりして可愛らしいところもあって最高だなって思いました。
王子もえっ?確かにあれは悪かったかもだけど(でも悪意があったわけじゃなくて魔法が暴走してしまっただけで)言うほど悪い人じゃないなって読み進めていくうちにわかっていくんですけど可愛らしい人で素直で優しいし可愛い!
下半身が元気になってしまった時に言う言葉があるんですけど何か可愛いらしくて好きです。

0

純愛と下心が入り混じる搾乳ラブ

まさに。嫌われの王子様が結婚するお話。かわいらしい獣人画に定評のある田中森よこた先生のイラストが目を引く作品です♪

嫌われ者が主人公っていうところが作品の注目ポイントで、面白いアプローチ。しかも結婚相手は国一番の英雄……つまり人気者です。
国一番の嫌われ者と人気者の結婚とあって、混乱とブーイングが巻き起こりますが、そんな逆境を乗り越えて真に愛し愛される尊い関係を築いていくストーリー展開となっていきます。
婚姻に至る経緯は、嫌われ王子であるシリルのやらかしから始まることなんですが、そのやらかしの罰と収束手段が、国の英雄・ラウニとの結婚。しかもこの結婚の打診はラウニの強い希望とあって、もうその段階ですでに"溺愛"の片鱗が見え隠れしているのがニヤります^ ^
甘い結婚か?それともしょっぱい結婚か?
前途多難な感じも含め、次第にラウニに惹かれて、好きの感情を抱き始めるシリルの心の変化に注目して欲しいと思います。


シリルが本来の素直で優しい気持ちを取り戻していく結婚生活は、彼にとって救済の意味が大きいものでした。ラウニの溺愛心がシリルを絆していくことよりも、ラウニはシリルの間違ってるところは指摘するし、諭すし、フォローするし、そしてめちゃ褒める。ただ溺愛してるって訳じゃないところに、ラウニの本気の好きと優しさを感じます。
そもそも論として。なぜシリルは嫌われてるのかっていうと、母親の影響が大きいことにあります。
母親が嫁ぎ先の国のことが嫌いで、獣人が嫌いで、男に生まれたシリルが嫌いで…と気質に難ありな人。母親からの愛を受けず、そして変な賎民思考まで植え付けられたシリルがどんな風に育つのか想像に容易いです。それでも母親のことが好きだったわけで、母親の死を悼まない父やきょうだいたちや国民に対して反抗心が芽生えてしまうことには同情の余地あり。
ひねくれ者に見えてしまうシリルですけど、本来はすごく優しくていい子なんですよね。そのことに気付いてるのが、ラウニしかいないっていうのが切ないけど、でもラウニだけが知っててくれたのが救いです。

父である国王陛下とシリルの兄は、一応シリルのことを可愛がってますが、本当に心からシリルのことを思っているかは疑問です。
祝いの場も大事だけど、母親の命日であるシリルのことにも配慮するとか、悲しみを一緒に分かち合うとかさぁ……一応あなたの奥さんが亡くなった日なのに、別の側妃の産んだ子どもの誕生日をバカ騒ぎしてどーするよ。それに、自分の子どもが"嫌われ者王子"と言われてることをほっといてるのも有り得ない。
母親を亡くし、拠り所を失ったシリルに対して寄り添うどころか、感情に火をつけてどうすんの。シリルのやらかしもそれが元凶だし、父親や兄がシリルの気持ちを理解して寄り添っていれば、シリルが暴挙に走るなんてこともなかったと思います。ホンット、ここだけがモヤモヤしました。
シリル父への悪口が止まりませんが、そーゆうことです(笑)
ラウニがいてくれて良かったよね、本当。本質を見抜く力もさすが国の英雄!
意気揚々とシリルの乳搾りをする、ちょいスケベなところも素敵♪


愛されたことがないから愛し方を分からないシリルが、少しずつ好きの感情を知っていくのを見届けるのが楽しかったです。嫌われ王子と言われていても、ラウニだけがシリルを慕い続けていたところに運命のドラマを感じました。
苦労してきた子なので、めっちゃ幸せにしてやって!
明るい未来への展望も伺えて素敵な読後感でした^ ^

3

ショタ体 乳搾り 超絶エロキュン!

ラウニ×シリル


王族ロマンスに獣人。
ショタ体の乳搾りという
新しい性癖の境地がエロカワ!
田中森よこた先生の絵と相性バッチリで最高にキュート!


シリル王子、
亡き母である王妃が父である王に愛されていなかったことに怒り、
その悲しみから魔法で大騒ぎを起こしてしまう。がきっかけで、
狼獣人の騎士ラウニの嫁になるという展開。
さらに、シリルが魔法を使うと身体が縮むという奇妙な罰を受け、
その副作用としてなんとーー乳汁が大量に溢れる始末に!
 
魔法を使うたびに体が小さくなってしまうシリル、
体が元に戻るには、ラウニとキスしなければならない、
口でなくでもいいキスだけど、
シリルのツン反応と、
ラウニの意地悪さが絡み合って面白い!

小さくなっり、元に戻ったり、で
どっちでも可愛らしいショタ体で最高すぎる!

ラウニとの結婚に全然乗り気じゃなかったシリルだが、
副作用に見舞われてしまう体が、
悶えさせるラウニのる乳搾りに翻弄されまくってしまう。

エロい時可愛い感度が反応しつつも、
日常生活には強気な態度を崩さないシリルに対して

余裕たっぷりにシリルの強気を服従するラウニの姿がキュンポイント!
敬語がまた最高で、
優しく手助けしてくれるその裏に潜んだ
ちょっぴりドSっぽさ!腹黒さ!と 
溺愛具合が混じり合って悶絶もの!
それにラウニの耳の動きがめちゃくちゃ耳萌え!

どんな時もシリルの側にいて守ってくれる、
どんなシリルでも全部受け入れる、
誰にも知られていないシリルの苦悩をしっかり理解している
隠れて守り続けるラウニの男前さ、一途な愛が本当にカッコいい!

ラウニの愛情に少しずつ心を動かされていくシリル、
好かれることや好きになることに戸惑ってザワザワ心!また可愛い!

今まで外に出たことがなかったシリルが、
ラウニとの関係で色んな経験をすることが、
新しい発見になって、
両親のことや複雑な人間関係も、
新たな視点で見つめ直していく成長が素晴らしい。

恋心もどんどん成長していくシリル、
ラウニにふさわしい相手になるために、
自ら手柄を築く勇敢な行動が展開にスリルを加えている!

シリル優先でシリルを大切にしたいから、
今まで「緊満硬直」してもしていなかったエッチ!が解放し、
乳を激しく吸い上げたり・・・
乳汁まみれというトロトロ雰囲気に萌えキュンが止まらない!

魔法の罰から始まる
超絶エロキュンな甘々ラブにハートが奪われっぱなしでした!

2

隔離された世界が唯一無二の世界ではありません

今回は救国の英雄と呼ばれる狼獣人と第5王子のお話です。

受様が復讐として放った魔法での殺戮を防いだ攻様が
罰を受けた受様の保護者から唯一の存在に変われるまで。

受様は魔法の国ヴィロナス王と
北の国エルラーンの王女の間に生まれた5番目の子供で
植物系の魔力持ちです。

女王が治めるエルラーンは
数十年に1度ヴィロス王族と婚姻を結び
魔力のある王女のみ後継として自国へと戻していました。

第二妃は第4王女と受様を産みますが
受様が男だった事で帰還を許されず
7年前に病没するまでヴィナスに馴染みませんでした。

しかも父王も兄姉達もそんな第二妃を非難し
受様にも亡き第二妃にも寄り添ってくれません。

そのため受様は第二妃の復讐として植物を使った魔法で
人々を脅かしたりも困らせたりを繰り返します。

そして第二妃の命日に末王子のお披露目式をしようとする
父王が許せずその日も魔力を放つのですが

暴走して王族が挨拶をしていた露台を揺るがす事となり
末王子を抱えた第三妃が危険に晒されますが
そんな2人を救出した強者が狼獣人の攻様でした♪

この事故の結果、
受様は魔法を悪事に使った魔法犯罪者として断罪され
魔法を使うと小さくなる魔法をかけられます。

そして混乱を修めた攻様には褒美が与えられる事になりますが
攻様が望んだのは異母姉との婚姻でも宝石でも金貨でも
領地でもなく、受様その人だったのです!!

果たして受様は攻様と結婚させられてしまうのか!?

英雄と呼ばれる攻様と亡き第二妃を母に持つ受様の
もふもふマジカルファンタジーになります♪

攻様は罰を受けた受様の生活に支障がないように
傍で仕えたいと申し出たのですが

結果的に王女よりも受様を選んだ婚姻話になり
受様は不本意ながらも攻様宅での生活を余儀なくされます。

受様は魔法を使うと小さくなって7日間戻れないのですが
攻様は受様への軽減処置にキスで元の戻る魔法を願っていて
受様は魔法を使って小さくなるとキスして戻るのですが

戻る時間が長くなると魔力で胸が張るという後遺症がでて
攻様にしごいてもらうことになるのですよ Σ( ̄。 ̄ノ)ノ

攻様的には喜んで!!でしかないのですが
こういう展開でも真面目に乳しぼりをして
変態要素が滲み出ないのがお上手だなと思いました。

攻様の友人で学者のタヌキ獣人
母の小国に戻った受様の姉王女
攻様に受様は相応しくないと攻様の婚約者候補と
共に受様を糾弾する攻様の部下など

けっこう色んな人物が絡むのですが
第二妃のみを絶対として周りを拒絶していた受様が
攻様に大切にされる事で少しづつ視界を広げていく様子に
ドキドキ&ハラハラ、楽しく読ませて頂きました。

1

受けのアレを搾る、アレとは果たして、、、///♡!

狼獣人の騎士(攻め)と、とある事情からイタズラが過ぎて国中から疎まれている第5王子(受け)のお話。


イタズラによって魔女から魔法をかけられてしまった受けが、国中から愛されている英雄騎士の攻めの結婚相手に選ばれ、同居するが、、、

葵居先生の作品といえば、攻めの溺愛ぶりはお墨付き。
今回も安心して最後まで読むことができました。
なにより、田中森先生のイラストがイメージピッタリすぎました!

今回は魔法が使える設定とあり、受けが小さくなったり、アレが○汁が出てきたり、とキュートでちょっぴりえちな展開です。
そして、生い立ちにより卑屈になっていた受けが、攻めとの交流により、実は自分はとても愛されていたことに気づく、心温まるサクセスストーリーでもあります。

最後の受けの父と兄の愛を知った瞬間、うわぁああ! と歓喜に叫んだのはまりあげはだけではないはずです。

すべて攻めの溺愛がなせる業でしたね。

そしてしたたかに? 攻めがどうやれば受けを手に入れられるか、画策してきたラストの種明かしも、溺愛攻め好きにはとてもよかったです♡


1

おしおき婚!

タイトルとあらすじはとてもそそられました。届いた表紙に、え?子供?と若干心配になりました…。

葵居ゆゆさんは自分はお久しぶりで。〜狼騎士の妻は丸ごと溺愛されています〜に、楽しみにしてました。

お話は盛りだくさんで読み応えもあり、何度も泣けるところがあったりで。

なんですがね…。
いや〜あの母だから仕方ないんですが。それにシリルが愛情を知らず世間知らずな根っからの王子だし。なんかそこがね…。

まあ言いたいことはラウニとテリオスが言ってくれたかなあ。

せっかくいい設定と展開なのに、もっと萌えられるはずなのに!いや自分の問題か?と何様?なんですが。
おいしいはずなのに、あ〜そうじゃないんだよ!なぜそこで言葉にしない?などなど、引っかかるところが何か所もあって。

まあ最後は何もかもめでたしめでたしで良かったです。

シリルは何歳でしたっけ?イラストがまるで子供なので色事がなんかもうひとつ盛り上がれなかったような。

緊満硬直!!

5

きゅっと摘んで

素晴らしい騎士でありながら、剣術以外の…特にとあるふたつのしこりをくりっとひねって何かを搾り出すことにも長けていて、蝶よ花よと受けを愛でてやまないがゆえに時に変態と化してしまう人。
葵居先生はきっとここを楽しんで書かれたんだろうなと、清々しいほどに下心が隠せていない攻めの様子のおかしさに笑いました。

中盤まで、はたしてこの受けのことを好きになれるのだろうか?と思いながら読み進めていたくらい、受けのシリルが少々性格に難ありの子供っぽすぎる王子さまで困ってしまったんですね。
だというのに、先述の通り攻めのラウニがシリルのことを溺愛しているものですから、なんだかなあと違和感を覚えていたはずなのですが…なるほど。
なんとまあ、ラウニの語りと共に蓋を開けてみれば健気な良い子ではないですか。
残念ながら好感度大まではいかなかったのだけれど、今まで若干毒親っぽさが香る母が世界の中心状態で生きてきたのならこう育っても仕方がないのかな。
攻めのラウニがシリルを特別に想う気持ちは理解ができるもので、世間知らずで人馴れしていない猫を下心と共にちょろちょろっと手懐け愛でまわす攻めの図は楽しめました。
様子がおかしい攻め好きにはたまらない攻めでしたね。

攻めに言いくるめられるちょろかわいい受けは好みでしたし、良くも悪くも箱入りっぷりを発揮して攻めの理性を無意識にぐらつかせる姿にもにやりとなります。もちろん搾乳も。
ただ、もうちょっと早めにシリルと王家の面々に好感を持てるとうれしかったかなと思ったりもして。
後半はページが足りるのかやや不安に…うーん。
全体的にライトな読み口で肩の力を抜いてほのぼのと読みやすいものの、ところどころライトすぎる言い回しに感じる部分もあり、今回はこちらの評価になりました。

3

ちょっと評価に困った

嫌われ王子が大逆転を起こすお話だと勝手に期待していたんですが、まぁある意味大逆転だとは思うのですが、期待していたのとは大分違いました。そして私的には突っ込みところ満載でした。

シリルの母親である第二王妃はかなり問題があるというか毒親だと私は思うのですが、彼女がヴィロナス王国を嫌っていた理由も少なからず共感出来ました。

その理由がいくらシリルが悪いことをしたと言っても、まず王族であるシリルに対しての民の態度があり得ませんでした。あまりに不敬な輩が多くてそちらを罰して欲しかったです。国が平和過ぎておかしくなってしまった印象です。特にラウニの部下とか彼が連れて来た令嬢とか捕まらないのがおかしいと思いました。令嬢は途中で記述が無くなったので、彼女はとんだ道化だと思ってしまったんです。

それからシリルに与えられた罰なんですが、せっかく面白い設定なのにその魔術の副作用の割合が多くて中途半端でした。その副作用が私の中では地雷だったんだなと初めて知りました。

ラウニがシリルを意識したキッカケとか、シリルが病床の母親の為に頑張る姿とか凄く良かっただけに残念でした。田中森よこた先生のイラストということで楽しみでしたが、葵居ゆゆ先生にしてはバランスの悪い作品だと思いました。

1

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う