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omega megaera
サイモンが好き過ぎて
本当の愛をやっと見つけたのに
一緒に生きるための行動が
あんなに悲しい顛末になるなんて
短かったあの時間が
2人にとっての唯一の救い
生まれ変わったら
もう一度出会って幸せになって欲しい
今度こそ運命の番とかになって欲しい
真宮や麗子ちゃんはある意味ハピエンで
本当に良かった
だからこそのサイモン
本当に美しい物語でした
丸木戸マキ先生が一般雑誌でオメガバースの世界を描くということで、連載開始からずっと追いかけてました。
一般紙での掲載なのであまりBL的な展開は期待してなかったのですが、最終巻まで読んで、しっかりBLも描かれていて、エロメインではなくてそれぞれの登場人物がフォーカスされるので、昔の昼ドラのようなドロドロな人間関係が時に苦しかったりもしましたが、オメガバースという独特な世界観の中でもしたたかに生き延びるオメガである真宮の半生が凄まじいので是非BLじゃないからと敬遠されてる方がいるとしたら勿体ないので、完結した今一気読みをおススメします。
先生の作品沢山実写ドラマ化されてるので、この作品もドラマで見て見たいです。
10巻、ついに完結です。
最後が知りたい、けど、終わりはさみしい、と買ってから数日間、読むことができませんでした。
最初に今作品を知った時、作家買いをしたのですが、読んでみたら、設定が重く、暗く、深くて、驚きました。
いい意味と悪い意味両方で、よく連載作品として発表したな、すごい出版社と編集部だなと思いました。
なかなかの異端作品ではないでしょうか。
さすが丸木戸マキ先生。信頼と実績があるからなのだろう、と思います。
最初のころのメインだった人たちはもう前の世代。
最後は英家の長男と隠し子、αと元α詐称の跡取り、Ωの2人のお話となりました。
離れ離れで片方は死んでいると聞かされていた2人が、生死も所在も不明瞭のまま求めあい、再会します。
世代交代し戦争、時代に巻き込まれながらも続いている英家に戻り、受け入れられてハッピーエンド、かと思えばそんなことはなく、2人は決意し、先に進んでいく、という最後でした。
ハッピーエンド、大円満を期待してはいましたが、想像を超える、素敵な最後でした。
おとぎ話のように「2人は幸せに暮らしました、めでたし、めでたし」ではないところが、10巻かけてつづられてきた世界、物語の重さ、深さ、広さの表れなのだと思います。
丸木戸マキ先生はあとがきでこれで完結、と記されていますが、この先の物語、2人のその後や子ども世代のお話などまだまだ読みたいと思いました。
心身ともに調子を整えて没頭できる空間と時間を作って、もう一度、1巻からじっくり読み返し、味わいたい作品です。
完結巻。正に「大作」の風格。
というのも、この作品は当初のお家騒動から命、抑圧、階級、自由、革命にまで拡がった壮大で痛ましい世界観を見せてくれたから。
研究所に監禁された真宮を伊織は救出できるのか。
その結末は、研究所所長などの闇と犀門の過去と共にまるで映画のような緊迫感で描かれます。
9巻のレビューで書いた通り、最後は個々の平安が概ね果たされる流れでの展開だったと思います。
根底にずっとあるα至上社会の転覆や、社会構造の変化までは残念ながら行きつかないある意味リアルなエンディングだと感じました。
ここは、作者様のあとがきまで含めて最終的な納得に至る感じなのかな。
そして、本作はオメガバース。
女/おっぱいを描かずに、産む性の哀しみや差別抑圧を描く舞台装置だけど、BLファンがどうしても期待してしまう恋愛面エロ面のあれこれと、非BL読者層が求めるもののポイントのズレがあって難しかったでしょうね…
伊織と真宮、有憲と麗子、麗子と惺羅、犀門が最期に得た愛。
理歩と恵馬の生きていく世界。
大切にしたい絆は結局はバース性を超えていくんだと思う。この作品のエンディングでは曖昧だけど、ハッピーエンドだと思ってます。思いたい。
ついに完結した。
最初から想像できないほどの波瀾万丈な長編展開。
五ヶ月に一冊程度のちょうど良いペースで毎回楽しみにしていた。
彼らの運命が暗転して、
痛みや闇で胸が締め付けられて・・・、
感動的で温かいハッピーエンドで本当に良かった。
BLではないけど、
重厚なオメガバースの頂点に到達したと思う。
それに、
単なるオメガバースだけではなく、
人間性や社会的な深いテーマにも圧倒されて、
これからは1巻から10巻まで読み返して、より深く考えるといい。
物語の中心である犀門が、
Ωの真宮をαと偽って英家の跡継ぎとなろうことから始まるドラマ。
すべてが繋がるのように、
ずっと気になっていた犀門の空白期間の失われた時間の謎、
記憶喪失の背後にあるのがーー暗闇の事実。
その事実が明らかになるときの衝撃に震えが止まらなかった。
真宮と伊織と2人の間に生まれた子供、
運命との闘いの中での不屈の精神と強靭さから、
希望の光を見せてくれる。
麗子の知的な強さ、
有憲の忠義に満ちた愛、
猩羅の洞察力、
全てが感動的で切ない。
明兎の粘り強い心や、
鷹尾の心遣いにも目が離せない。
・・・
個人的には、麗子と有憲よりも、
真宮と伊織のラブラブシーンが見たかったかな。
最終巻に2人の熱い場面が描かれてたらもっと満足できたかもしれない。
オメガバースの厳しい世界観の中で、
宿命の性別と身分に縛られながら、
残酷な定めや社会制度に翻弄されてしまう
登場人物たちが、
愛と自由、そして家族のために勇気を持って、
大胆に運命の歯車へ挑戦する、
支配から主導へ、
制圧から解放へと移行する様子が
これほどまでに心を揺さぶるとは思わなかった。
最終巻を読み終えた今、
壮大な物語には圧巻の一言に尽きます。