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前半、内容が盛り盛りだったのに、後半は更に倍!
メロドラマ的だったのが、ジェットコースターになり、最後大河でしたね。
読み応えありました。
先生が書かれていたように、最終話があって私も正解だと思います。
エリカの目を通して、ケインとメルがいかに愛し合っていたかを語ってくれる。
これが沁みる。
今までの全部がフリになって、今は穏やかにしあわせに暮らしているようでほんとによかった、と。
ケインの母親もあんなにうれしそうに家族になってくれて。
メルが先に亡くなって、そこからラストまでもずっとじ〜んとしていました。
ケインがメルと最初に会った時に直感した運命は本物だったんだな〜と思っていたら、そのシーンで締め。
いや〜よかったです。
ケインとメル
BL恋愛ものでは珍しい、二人の人生の最後までを描いた作品
・・と説明があったので、重そうな内容だろうと思って、結末の2巻だけ読みました。
キャラ設定=プロットが細かく構成がされていたことが伺える、「裏設定」が文字だけで掲載されていました。
--メルの過去の恋愛遍歴についてです。
そしてこの作品は、「花ゆめ」‥少女向け雑誌で連載されていた、と知ってビックリ。
2003/06発表のこの作品がふれたテーマは、ゲイカップルに向けられる差別・偏見・宗教や家族の障害・養子問題が話題になった頃の作品で、「花とゆめ」の読者層は若いけれど、問題提起の一石を投じた効果は有っただろうと思います。
この漫画で触れていることは、掘り下げると深いテーマだと思います。
読後、寂寥感が湧くのは、私の捉え方が間違っているせいなのかな。
向かい風が強い環境の中で一生懸命生きる主人公たちの姿に感動しました。
読むたびに泣きます。
1巻と趣が少し変わり、サイコ・スリラー・サスペンスな1冊としてまとまっています。それでも面白さはそのままに。
案の定大号泣でした。特に好きなのがニューヨークを彼らが離れるシーン。
「ニューヨーク・ニューヨーク」というタイトルのこの作品で、憧れの地であり2人が出会った地であるニューヨークを「もう いいだろう」と、2人は出ることを決めるのです。
大きな喪失感もあり、また一つの到達点を踏んだ意味も持ち、そして彼らの幸せを願わずにはいられないこのシーンは読むたびに涙が出ます。
1巻で彼らがケインの両親と築けた関係があったからこそ、支えられながら辛い思い出を乗り越え、人の親となることができた…創作の登場人物とは分かりながら、ケインが、メルが、確かに人生を生きたことを感じる素晴らしい物語。
感動巨編的な面での感想を連ねてしまいましたが、しっかり萌えもあるよ!!金髪の美人メルはずっとキュートだし、188cmのケインの警官姿はたまらなくセクシーです!
20年程前に読ませて頂いてからの再読です。
贔屓目も含めまして完成度が凄い。
赤僕作者様だ~とうっかり手に取ったのがこの作品だったのですが、ハード・男性同士・強姦で、当時は新しい扉と言うよりショックの方が大きかった気がします。
車が揺れる意味が解らなかった時代と年齢でした。
20年前でこのような作品を商業で出せる作家様と出版社様はやばい(ありがとうございます)と思います。
世が世ならこのくらいの評価では収まらない作品だと思います。
再読して涙が止まりません。
20年前の初読では泣いた覚えはありません。若い頃では理解出来なかった事が多々あるのだと思います。
本当に素晴らしい作品です。
ゲイである二人が、アメリカ社会でどう生きていくか、が焦点であった1巻。1巻はこれで物語としては完結しています。
2巻は、サスペンスを軸に、虐待と家族に焦点があたる巻です。
幸せだよ、とケインの職場に電話をよこした後、メルが行方不明になってしまう。仕事が手に着かなくなるケイン。しかし、生きているかも知れないというFBI捜査官のコンタクトでケインは希望を見いだし、捜査に乗り出す。
サイコキラーによる監禁、サイコキラーであるジョーイの生い立ちや家族が丁寧に描かれます。
また、職場で唯一のゲイの知人が病に倒れ、その妻子と、男性の愛人のそれぞれの想いも描かれます。
ケインを支える上司がキーですね。こういう人の支えがないとなかなかうまく行かない。
かつては戸惑ったケインの母も、理解ある父と、友人たちの支えもあり、今ではメルを家族として大切に想っている。
そんな人達に支えられて、ようやくメルを生きて救出することができ、二人はまた穏やかに暮らし始めます。
そして、養子をとり、孫ができるまでのその後が後日談として描かれています。52才で膵臓がんで亡くなるメル。その後、メルと過ごしたのと同じだけの時間をさらに生きたケイン。
あれだけ強い結びつきだった二人ですから、ケインの晩年を思うと切ないですが、多くの孫に恵まれた、暖かい家族がきっとケインを支えたのでしょう。
名作でした。
1巻から一転して狂気の漂う世界観になっていました。メルの突然の失踪により、まったく落ち着けない日々を送ることになるケイン。失踪原因に心当たりのある女性FBI捜査官のルナが現れ、ケイン達はメルを攫ったとされる犯人へと繋がる手掛かりを地道に集めていきます。子供時代の虐待のせいとはいえ、監禁と猟奇殺人という重大で悪質な犯行を繰り返す犯人・ジョーイが出てくるシーンは、かなり痛ましいです。
それでもケインにもう一度会いたいという気概だけで、なんとか苦痛の中に希望を持とうとするメルに心を打たれました。きっとケインに出会う前のメルだったら、ここまで生きたいと願うことなく、早々に諦めてしまったんじゃないかなと思います。ケインの方もきっとメル相手だから、最後の最後まで僅かな望みを捨てることなく、自分のことよりも常にメルの心を思いやって捜し出すことができたんでしょうね。本当に、2人が出会えたのは運命だったんだなぁと。
現実味のある1巻から、一気に非現実的且つドラマチックな展開となった2巻ではありますが、事件自体は特殊でも、ケインとメルが生きて再会できてハイ良かった、では終わらないところはあくまで現実的です。メルのPTSDや、マスコミによる好奇と悪意の混じった報道、周りの警官達からのケインへの侮蔑の言葉の数々。むしろ事件を解決してからの方が、2人が闘わなくてはいけないものが増えたのはなんとも苦しかったです。
でも、ニューヨークで暮らすことを諦めた2人は、ケインの実家でもう一度やり直すことができます。1巻で2人が勇気を出して、ケインの両親の理解を得る努力をしたおかげですね。新たな家族もできて、穏やかに人生を全うした2人は、ゲイでも異性愛者と何ら変わりない、むしろそれ以上の幸せを得ることすらできる、と示してくれたように感じます。とにかく温かな気持ちになれる作品でした。
苦しかった…再読のため2巻(文庫版)のヘビーな内容は分かっていたけど、読むのが本当に辛く苦しいです。
メルとケインのお互いを思うさまや事件の残忍さや解決まで…ハラハラするしずっと胸が痛いです。
事件解決後はメルのトラウマや、警察ではケインに対するゲイバッシング。
事件解決=元のように幸せ、とは勿論ならないのが悲しい現実でした。
ケインの地元に戻ってからは、2人は平穏に暮らせます。
養子をもらい、穏やかな毎日。
2人それぞれが生涯を終えるところまで描かれてますが、お互いの愛情はずっと変わりません。
不幸な事が多かったメルが先に亡くなりますが、最期に愛する人に看取られたのは幸せな事だったと思いたいです。
今作は同性愛差別や残忍な事件などがあるため、萌え〜といった感じはありません。
ただ読後はマイノリティについて考えたり、胸に何か残る作品だと思います。
人生の一部分を描いているのではなく「生涯」を描いていてとても考えさせられた作品。両親に自分の恋人を紹介して認めてもらうところや、最後に女の子を養子にもらって家族として幸せな2人を描いている場面は涙が出ました。
読了感はヒューマンドラマ系の映画を観終わったあとの様でした。
また何年後かに読み返したい。ただシリアス要素が多めなので「萌え」はしなかったです。神作品であるとは思いますがBLとしての萌えを求めている方にはあまりお勧めできないです。
なかなか一生を通して描かれたBLは少ない上、雰囲気で流すことなく「描き切った」と言える数少ない作品ではないでしょうか。
特筆したいのは、猟奇事件の解決をもって物語の終わりとならないところです。その後の彼らの生活もきちんと書いてあり、家族をはじめコミュニティと共存していく部分も入っています。
そして、彼らの周りの人たちのことも。けしてゲイカップルの愛だけが素晴らしいのではなく、周囲の人たちもそれぞれの方法で人を愛し、共に生きる方法を自分なりに見つけ、行っているだけだという部分。それは誰しも変わらないことなんじゃないかと言われているようでした。
胸に迫るものが多く、涙なくしては読めません。
彼らは運命の出会いを果たしたかも知れませんが、その後の愛は互いに努力して築き上げたものです。その努力の一つ一つがかけがえのないものだと思います。
彼ら二人のお互いを見つめる表情が素晴らしい。
名作だと思います。
文庫本の2巻目です。
こちらの巻は猟奇事件の話を主に展開します。
個人的に専門分野と重なる部分があったので興味深く読みました。
海外の猟奇殺人は日本の猟奇殺人より半端ない被害と内容のものが多いですが、
こちらの作品もそうした海外の猟奇殺人的な雰囲気がそのままなので、苦手な方はかなりの要注意です。トラウマにならないことを願います(^_^;)
ただ、その事件に関わる人間の心理や愛を描いているので、そこは作中ずっと貫かれており、事件の特異性や怖さを全面に押し出しているわけでは無いと思います。
ところで、結婚式の所は心が温まりました。
やっぱり愛に適度な縛りは必要なのかなぁ。絆という字は互を縛り合うという意味がありますが、適度に縛りあわないと絆は生まれないのかもしれません。
そいう意味で、メルはお互いに一人の人しか愛さない主義を貫いているからこそ濃い愛に結ばれた絆を手に入れることができたのでは、と思いました。メルがそこにこだわることは、生真面目すぎると笑ってはいけない気がします。
そして、式をあげて永遠の愛を誓いあうその儀式も、この二人にとっては大きな意味を持っているように感じました。
この作品は全てのキャラクターに緻密な設定が考えられています。
脇役もそれぞれに色んな背景を持っていて味わい深かったです。
そして物語は彼らの最後の最後まで書ききってあります。
ここに、とあるゲイカップルの一生がまとめられています。
彼らと共に歩みながら、様々なことに想いを馳せてくださればと思います。