春を抱いていた(13)新装版

haru wo daiteita

春を抱いていた(13)新装版
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神9
  • 萌×25
  • 萌6
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
5
得点
83
評価数
20
平均
4.2 / 5
神率
45%
著者
新田祐克 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
スーパービーボーイコミックス
シリーズ
春を抱いていた
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784862633651

あらすじ

日本アカデミー賞ノミネート前夜。
『いったいどちらが主演男優賞にノミネートされるのか?』
緊迫した雰囲気が関係者の間に流れていた。
岩城と香藤も役者としてのプライドと、互いへの愛情の狭間で激しく揺れ動く!!
過去・現在・未来をテーマにした番外編三部作と、商業誌未発表作品も収録した、ロングランヒット第13巻!!
出版社より

表題作春を抱いていた(13)新装版

俳優
俳優

その他の収録作品

  • 1粒の砂 番外編
  • 10%子供 番外編
  • 100年愛 番外編
  • カップル・アワード
  • スタンドオン・ベッセル
  • Turn the tables
  • あとがき

レビュー投稿数5

春を抱いていた 13巻

13巻。
この巻は趣きが変わって、冒頭は香藤がこの業界に入るきっかけを描く過去編になっています。
大学で映研に入っていた香藤は、先輩に頼まれてAVに出る事に。
そこで共演したのが岩城。
その時は2人とも感じが悪くてバチバチしていたけれど、やはりその時から香藤にとって岩城は無視できずにいつも気にしてしまう人物でした。
そんな出会いを思い出す今、2人の今の関係性は奇跡なのだから大切にしないと…と改めて岩城愛を自覚するのが香藤の通常運転。
そして、「岩城、独立を決意す」という流れに突入していきます。
もちろん順調にはいかず。
もうこの「春抱き」では2人の間がどうこうというのは全く無く、周囲で一体何が起きるのか、2人はどうやって一緒に乗り越えていくのか、という物語なのです。

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見守るしかない

ここまでくるともうカップルとしての萌というより、二人がどこまで行くか見届ける気もちです。
二人が成長したり活躍するのを見守り二人の達成感にこちらも共感するというか。

さて13巻。あと一冊で終わりだよ!もう?
今作では巻頭に二人の出会い編があり。岩城は元々俳優志望だったのですね。やっぱり。
そして香藤も映像のサークルに入ってて。
香藤が岩城に一目置くお話かな?

そして岩城の事務所独立話と主演男優賞のお話。
うまくいくかと思いきや岩城の事務所の社長が覚醒剤所持で逮捕され、息子が次期社長になり独立話は白紙に戻され。
浅野がまた岩城の責任感の強さに付け入るようなことまで言ってきて。

あと一冊、どうやって終わるのか!

香藤がお守りに岩城のパンツとアソコの毛を持って行くのもかわいいです。

0

出会いを読んで初めて分かる香藤の想いの強さ

 冒頭では香藤がAV男優を始めたきっかけと、岩城と初めて会った時のエピソードが描かれていました。当初の岩城はAVであろうと真摯に演技に取り組んでいて、演技には邪魔な恥じらいもなく、とにかく生真面目さが目立つ。どんな仕事にも真剣な分、友人に頼まれてたかがAVに出てやるだけという態度だった香藤には、冷たい態度で鋭い指摘を入れる岩城。互いにムカついた出会いだったけれど、この頃に岩城に刺激されたからこそ香藤は俳優に興味を抱き、ここまで成り上がったんでしょうね。

 それを踏まえて振り返ってみると、1巻で惰性でAVを続け、もらった役にも誇りを持てなかった岩城に対して、香藤がいかに失望したか改めてよく分かった気がします。それが今や深く愛し合う恋人同士で、かつ切磋琢磨し合う名高い俳優同士でもある。芝居にとことん真剣な岩城を知っていたからこそ、AV男優時代の香藤は彼をずっと意識し続け、彼が落ちていた時に最後まで見捨てることはしなかったんじゃないのかな。どんなに自分が評価されようと、香藤にとって岩城はずっと手の届かない目標であり続けるという意味が、本当に理解できたように感じました。そして、あれほど頑なで厳しかった岩城の態度が今はこんなに甘いという尊さを、香藤と共に身に沁みて感じました。

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このシリーズの魅力

萌萌萌。(MAX:萌萌萌:めちゃオススメ)
キャラについては1巻レビューでしつこく書いたので、次はこのシリーズのストーリー上の魅力をしつこく書いていきます!

やはり一番の見所は、攻め受けの枠だけにとらわれない岩城さんと香籐の関係性です。
恋人という域を超えた「人生を共にしていく伴侶」というスタンスなのです。
そう!夫婦なのです!(鼻息)
公私にわたって、互いに支え支えられの二人!!(興奮してきました)
違う人間だからこそ、相手の足りないところを補い合えるという彼らの姿は、男同士というBLテーマを飛び越え、もっと大きな「理想の伴侶」というテーマを体現しています。
相手の人生を引き受ける度量、自分の将来を保証のない男同士という関係に懸ける決意に、胸が熱くなります!

それから、芸能人として二人が大成していく様子を、(元AV男優てことがすこーんと抜けてしまうくらい)真摯に描いているのも見所です。
順風満帆とはいかず色んなトラブルが発生する度に、役者として人間としての幅が広がり、相乗効果で二人はどんどん魅力的になっていくのです。弱音を吐く姿さえも!
そして同業者としてのプライドと、夫婦としての関係を両立させる難しさにも目を向けているってのがまた良いのですよー!
それからリアルの芸能界とのシンクロ率もすごいです。
(食わず○いではアイドルを押し退けてタカさんと組むのは岩城さんて所がもう…笑)

関係の変化も見所ですが、二人の服装の変遷の歴史にもご注目あれ!
ダブルのスーツが標準装備っていう初期の濃ゆさはスゴイ。時代って怖いわ。笑

とまあ、このへんでやめないといつまでも書き続けてしまいそうなので強制終了します。
終わってない&絶版という難点がありますが、それを差し引いてもとても読みごたえあるシリーズだと思います。
機会があれば13巻まで一気に読んでみてほしいです。
ファンなので、続きいつまでも待っております。

~独り言~
新田さんの描く女性はみんなオカマさんに見えちゃうよ?(ごめんなさい)

7

BL大河ロマン

ここまで連載が長くなると大河ドラマみたいに主役以外にも輝いてくる人がでてきますね。 特に女性マネージャーの清水たんはいい味付けです。
これからまた話が続いていくわけだけど、また1年待つのはつらいですね。 
エッチシーンはほとんど逆光をうまく使って盛り上げています。

0

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