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mirai no kioku kaze no yukue
未来の記憶は単行本で既読だったので、それ以降を読みました。
くっついてからのお話が大好きなのでとてもうれしい。
付き合い始めて、それぞれの家族との関わり、痴話喧嘩、籍を入れるかなど、重くなりすきず楽しく読ませて、添い遂げる決意ができての同居、未来の2人のイメージまで描いて下さり大満足です。
健人が爺さん婆さんに育てられ教師一家という保守的というか常識人というか、そういう人たち特有の無自覚な差別意識がまたうまく織り込まれていて。
無知とか未知から起こることよなと自戒を込めて思いました。
対する瑛はそういうの慣れっこで、うまく交わせるようにはなっているけど、過去にはいろいろあって。
対照的な2人とその背景の説得力がさすがです。
お付き合いしている2人のあれこれがうれしい。
浴衣デート、おこたでみかんをむいてもらい甘える瑛がめっちゃかわいい。
瑛がど派手な服を着こなすのも好きです。
瑛ママが美人で愛想の良いナイスキャラ。
あーちゃん呼びがかわいい。
健人の頑固爺さんに挨拶する瑛ママがきらきら笑顔で爺さんがキュンと固まっていたのは笑いました。
結婚したいと言い出す健人が健人らしい理由で。
タイトル回収もすばらしい。
新妻、初夜もどきも萌え〜。
健人に愛でられる瑛がめちゃくちゃ美しい。
BLのお手本のような1冊ですね。
別名義で一般誌で描かれていた時に話の面白さ、魅力的な登場人物にはまりマンガを集めていました。
最近BLも描かれていたことに気付き読み始めましたが、やっぱり面白い。
コメディとシリアスのバランスが絶妙で、同性愛者の直面するであろう問題や思いが丁寧に描かれており、さらに一般誌で培われたであろう女性の描かれ方がさらに物語に深みを与えているように思います。
当事者だけでなく、まわりの人間もしっかり描かれているから話がとても面白い。
2人の恋愛話というより、世間の中の2人のありかたの物語です。
国枝先生のお話は、どれもストーリーが面白く、振り幅もあるので、色々楽しめて外れなしです。
からだの描き方も色気があって好き。
2002年発表の「未来の記憶」、2004年発表の「風の行方」を合わせて2008年に発表された新装版的な1冊。一組のCPの出会いからが描かれています。
初めて読んだのが2014年頃…その時からの神作品で再読の今も泣ける…!
物語としては、カタブツでノンケの化学教師がプロポーズに失敗。失恋したところを遊び人のゲイに喰われるが…
…と始まって、その相手の美形ゲイが学校の臨時美術教師として同僚になってドタバタ〜と続くのです。
そして色々ぶつかったり、仲直りしたり、またぶつかったり、の連続が描かれていきます。
そうやって綴られていく2人の間柄、それは男女のそれと全く同じに、今までの生育歴による価値観の違いあり、また「男同士」ということから来る周囲への配慮だったり引け目だったり、の連続なわけ。
まぁ〜色々ありますよ、この2人は。
で、やっぱり真性ゲイの香月の方が引き気味な訳。いつ別れてもいいように、みたいな。
対して元ノンケの攻め・熊谷は、男女関係のノーマルな流れ的なものをそのまま持ってきて、誠実っちゃ誠実なんだけど、ちょっとずれてる?
今まで軽い関係を求めていた香月にとっては重いんですよね。
そんな機微のようなものが、もうすごく沁みちゃう。
熊谷のジジババとの攻防も面白い。でも2人の姿が結局熊谷と香月の目標になっていくところも沁みる。
何しろ「結婚60周年」の皺くちゃな2人も見られるよ!(初めて読んだときはなかなか衝撃的だった…)
お前百までワシャ九十九まで。
百年愛のフロンティアBLとして「神」を捧げます!
何度も読みたくなる一冊です。
そして何度も感動します。
2タイトル分が一冊になってるので、読み応えもあります!
カタブツ化学教師の健人(攻)と、ツンデレ遊び人美術教師の瑛(受)のマジメな恋愛ものです(笑)
国枝先生のお話って、すごくリアルな感じですね。
普通の生活の中の、こんな人いるいるっていう登場人物が、好きな気持ちやうまくいかない現実で生活してるっていう...
健人の等身大なところはすごく安心感があるし、瑛はチャラチャラしてるけど、健人のことがすごく好きになり始めて苦しんでる。
お互いが気持ちをぶつけあって想いが通じて結ばれるけど、今度は健人の祖父母とのわだかまりとかにぶつかる。
最初はお酒の勢いからの身体のつながりも、段々本物の愛情でのつながりになっていく。
この日常生活感満載の一冊が、ホントにおもしろい!
なんかもう2人がかわいくて仕方ない!
瑛のやらしー表情もたまらない!
健人の「服を脱ぐと野獣に豹変」もたまらない!(笑)
オレが百まで、お前が九十九まで。
そこまで読んでみたいな〜
BLなんですが、話がしっかりしているのでやはりベテランは違うなあと思わずにはいられません。BLにはまってしばらく、国枝さんが小さい頃好きだった漫画を描いてた方と同一人物だと気づきませんでした。小さかったので、絵柄も覚えていなかったのです。
行きずりの関係から始まって添い遂げる関係になるまでのラブコメですが、シリアスすぎずふざけすぎず(いや、結構ふざけてるか。でも全く気になりません)一気に読ませてくれました。
国枝さんのダメ人間な美人受け大好きなので、瑛さんたまらんです!
さらっといい感じに力が抜けた状態で描かれてますけれど、かなり題材は重いですよね。バランスがいい話なんだなあと、つくづく思いました。
読んだ後に爽やかな満足感がある素敵なお話でした。
初めはモッサリ系カタブツ×軟派系ツンデレな組み合わせが不釣り合いだなと思ったのですが、話が進むにつれて良い感じに崩れていく2人がとても面白かったです。
紆余曲折を経ることでお似合いカップルになれたんだと実感できた2人でした。
特に受けの瑛はどんどん好きになっていきました。
生徒からの評判がイケメン爽やか教師から、イロモノ(服の趣味がアレ)→+マザコン→+アル中とどんどん落ちていくのに笑いました。
肝心の本人が全く気にしていないのも、女性にモテてもしょうがないという風にもとれて清々しかったです。
イイ男には良い顔をするんだろうなと思いますが、そういう瑛の性格を受け入れている健人もなにげに大人だと思います。
天使な美少年時代と、チンピラな現在とのギャップも面白いです。
読む前に、表紙の瑛の服がおにぎり柄なのに気付いてかなり戸惑いましたw
変に嫉妬して波風立てたりしないし、ぐるぐるしたりもしない地に足のついた大人な人達だと思います。
お互いの価値観の違いを理解しようと努力している姿も凄く良かったです。
そして自分達の気持ちだけで終わるのではなくて、周囲(特に健人の家族)の存在も丁寧に描かれている所が現実的だなと思いました。
がっつりBLですが、いかにもなBLっぽさをあまり感じなかったです。
一般的な漫画を読んでるみたいでした。
コミカルな部分とシリアスな部分のメリハリがあって最後まで全く飽きませんでした。
登場人物達の表情もとても豊かで読んでいて楽しかったです。
恋人としての愛情の他に、身内としての情でしっかり結ばれている2人にとても萌えました。
毎度毎度問題が起こりながらも、
安心して読める男同士のラブコメ。
二人はきっちり恋愛をして
喧嘩してセックスして
お互いの家族に会って…
交際年月を経て一生添い遂げる道を選ぶ。
ああ、なんか…
「結婚ってこういうことなんだよな」
って感じさせてもらいました。
「男同士」ってことを
割と真剣にに捉えてるからこそ、
所々に葛藤が見えるのだけれど、
「男同士が添い遂げる」ことを
自然に優しく描いた秀作だと思います。
ラブ話なんだけども、
「家族」「夫婦」というテーマが絡むからか
あったかい雰囲気が大半。
ほのぼの、ときどきキュン、のちハッピーな展開。
優しい気持ちになれるお話が好きな方に
オススメしたい一冊です。
反対しているように見せながらも、
きっと最期まで2人と一緒に暮らすであろう
ジジババの存在もいい。
発表時期が結構前なので、
その古さゆえ、完全に入り込めない
ところはあったと思います。
絵柄には、昔の別マとか読んでるような
気分になりました。
作中、セックスの回数は多いのだけれど、
いやらしすぎず、なんだかノスタルジックな感じ。
割と一般的常識を気にするノンケ攻と、ゲイで破天荒な受。
どっちも教師というwww
しかしこの二人の組み合わせがデコとボコでぴったり合わさるという。
そして最後には意外と攻めが周りを気にしなくなったり、破天荒な受けが少し周りを気にするようになったり、お互いに影響し合っていて、二人の愛の深まり具合も見れて、人生のその先まで描ききった作者さんに乾杯です。
最後のじいちゃんになった二人に爆笑しましたwww
あと、脇役が皆さん良い感じで。特にじいちゃんばあちゃんが最高!!
とにかく国枝さんの受けの絵が毎回自分のタイプです。
しかもこのビッチ系は自分の好みでありました。
とても感動します。
1冊にまとまってとてもうれしかったです。
旧本も好きでした。
このカップルは理想ですね。
二人で一緒にカミングアウトをして生活を共にします。
けんかしながらでも相手の事を一番に思っているし。
必ずSEXで仲直り!
SEX場面がとにかく色っぽくて二人とも身体がセクシーなんです。
エロっちく溶け合っているのがたまりません。
汗の飛び散り方の描写がなんともいえないです。
なんでか畳の上で布団敷いてSEXの場面ってテンションあがります。
和室はセクシーですね。燃えるわ!
脇役のおじいちゃんとおばあちゃんがとってもいい味出してます!
いつまでも家族そろって笑っていてほしいです。
ノンケとゲイが知り合って、寝ちゃって、偶然再会して、気まずいんだけどなんだかなぁで、恋しちゃって、っていうのはわりとよくある話なんですが。
もちろんここで終わっても充分なくらい、内容は素敵だったんですが、その先まで描ききってくれたからこそ、この作品は心に残るのだと思います。
ゲイカップルがきっと必ず辿るんであろう葛藤とか、家族との確執とか、世間の常識と自分の違いとか、けど全部抱えることになってもやっぱり好きなんだとか。
そういうのが全部、作品全体にじんわりと漂っていて、あったかい作品でした。
特に元々ゲイの人間がノンケの相手と付き合いだすと、やっぱり引け目のようなものを感じるんでしょうね。
「好きなら良いじゃん」と言ってあげられる包容力が相手にあるかどうか、それがとても大きいんだと思います。
そんな包容力のある攻めも、ぜんぜん完璧な人じゃなかったのが、また魅力でした。
だって結構大雑把でヌケ作なんだもの(笑)
この2人が、なんだかんだ言いながら、結局なにも手放さないで諦めないで、添い遂げようとする姿が、とても好きでした。
人が幸せになるのに「犠牲がつきもの」だなんて、思いたくないもんね。
確かに普通の恋愛よりも壁は多いだろうけど、家族のこととか、お互いの立場だとか、ちょっとずつ折り合いをつけながら、歩み寄ろうとしているのが、とても素敵だと思いました。
怒鳴られてもちゃぶ台ひっくり返されても、何度も何度も攻めのじいちゃんとばあちゃんに会いに来る受けはエライ!
そんで、それだけ邪険にされても、何気にじいちゃんとばあちゃんのことを好きな受けは、愛しい!
切ないばかりの話じゃなくて、あちこちに散りばめられたクスッと笑える描写が効いていて、全体的に優しいお話だったと思います。
リアルとコミカルのバランスが大好き!
優等生ちゃんも良い子で可愛かった!
特に大げさなドラマやトラブルがあるわけじゃなくて、そういう意味では淡々と悩んで淡々と乗り越えて、そんな中でしっかりと絆を深めていく姿が素敵でした。
まだまだ問題もある2人だけど、きっとこれからもいっぱい喧嘩しながら、ジジイになるまで添い遂げるんだろうなぁ……と思えるラストで、ほんわかした気分のまま読み終えました。
なんだか羅川真里茂さんの「ニューヨーク・ニューヨーク」を読んだ時のような読後感でした。
ノンケの教師・健人×ゲイの美術教師・瑛の、ぎゅーってしたくなるくらい愛着がある一冊。読み返し率がかなり高いです。
特別感動的なお話でも、物凄く考えさせられるようなものでも、胸が痛くなるような切ない話でもありません。
二人が出会ってくっついて、そんでもって時々バタバタしてるだけのカップルの話なんですよね、本当に。結構バカップルだし。
ただそれだけなのにとても心に残る。
主役二人のキャラクターが、人間臭い魅力に溢れてるからだろうなと思います。
美人なゲイの瑛は、どっちかというと軽い恋愛観のタイプで、気が強いんだけど繊細でちょっと気侭なところが猫みたい。
がっつりノンケの健人は、野暮ったくて無骨で真面目。融通がきかなかったり無神経なところもあるんだけど、愛情深い人柄。
お二人さん、恋愛相手にするには実はお互いに条件が悪い。
背後に家をしょってる一人息子の健人は、チャラチャラしてる瑛にとっては荷が重すぎるし、結婚願望が強いノンケの健人にとって瑛は男である時点で本来ならアウト。
おまけに性格も価値観も違いすぎるから、すれ違うし衝突もする。そして真剣になればなるほど一番問題となってくるのが、やはり男同士であること。
でも時々、好きだっていう気持ちがそういった溝を飛び越えるんです。
その瞬間がやたらとじーんときます。
衝突の後にちゃんと理解がくる。そして歩み寄る。
一緒にいる未来を選択するわけです。
そういう今現在の積み重ねが、「お前百までワシャ九十九まで」な遠い将来の二人に繋がっていくんだなあと。
当たり前のことなんですが、そんな前向きな気持ちにさせられました。(書き下ろしが最高。私的にはオチてなくてもモウマンタイ、むしろばちこいですv)
男同士がネックというBLならではの内容なんですが、同性カップルだろうが異姓カップルだろうが、根本的には他人と人生を共にするのには変わりはない。
そういう意味で、身近で普遍的なテーマだなあと思います。
しかも割合コミカルなタッチだから、大袈裟じゃなくさらっと演出されてるのが心地いいです。いい具合に力が抜けます。
二人だけの狭い世界じゃなくて、二人を取り巻く周囲の人々の世界ともちゃんと通じている。そんな健全さにも安らげました。(病んだのも好きですが)
それにしても、じいちゃんばあちゃん夫婦が絶妙ですね。
遠い未来の二人の姿が、重なります。
透明感ある柔らかな印象の装丁もかなり素敵です。ほくほく。
国枝さんの暗めのお話しが苦手だわ~ってな方にもダイジョーブ!と太鼓判を連打で押しますよー。
そして瑛のシャツ柄にも注目です。笑
国枝さんの作品の中でこれが一番好きかもしれない。
彼女に振られた学校の先生が、酔った勢いで寝てしまった男性と、色々ありながら、全てを受け入れて向き合って一緒に生きて行く道を選択するという、平たく言えばそんな話なのですが。
そこには、誰しも持っている結婚観とか、夫婦(この場合は男同志ですが)の在り方とか、いろいろ考えさせられたりもするんです。
熊谷は女性に、幸せな家庭生活を夢見ている。
でも、同じ学校の保健医をしている彼女に振られるわけで、この彼女の望む結婚という形は、そういう平凡で幸せな守られるような奥さんではなく、ある部分対等でいたいという夫婦の形だったと思うのです。
しかし、うっかり寝てしまった同僚の瑛の淋しさを知ると、放っておけなくて、ものすごく気になる。
そして、愛おしいと思った時、女性との結婚のようにかわいい子供や奥さんでなくても、お前がいたから幸せだって、だから一緒にいたいんだって、いうことに気がつくのです。
ここに、女性が相手である場合と、同性だった場合の違いがはっきり出ます。
BL好きの自分の求める部分の本質がここにはっきりと表わされていたのです。
ノンケだからとかゲイだからとかいうこだわりの前に、相手とどうありたいかの姿勢が一番大切なんだよって語っていると思うのです。
きっと、相手が女性だったら熊谷は誰に対しても家を守るかわいい奥さんというのを期待してしまうはずでしたから、そういう意味で瑛は赤い糸で結ばれた相手といって間違いないと思うのですよ。
そうして、ヤキモチを妬いたり、家族の問題を抱えたりしながらも、暗くならずに、徹底的に明るく二人の関係が確固なものになっていく様が描かれていて、時に笑ったり、ホロっとさせてくれるのです。
熊谷の頑固じいちゃんがよかったな~
それに対抗する瑛の姿も、嫁・舅戦争みたいで、、、ちょっと楽しめたり。
このじいちゃん、ばあちゃん夫婦だって、長く添い遂げても色々あったんだよ、っておばあちゃんが熊谷に語るところ、人生の先輩だなと思わせるあったかい場面でした。
ラスト、多分90歳くらいの熊谷・瑛の男夫婦の姿が拝めて、爆笑です!
モチには気をつけましょう♪
話の内容はほかのレビュアー様が書いてくださっているので割愛します。
どーみても合わなさそうな二人がなんだかんだと上手くやっていくんですが、やはり二人の前に立ちはだかるのは「男同士の恋愛」であることでした。
健人は本当にクソ真面目な男で、「結婚」という形にこだわっています。もちろん男同士では結婚なんてできないし、健人のジジババにも反対されて、瑛はウンザリしてます。
それでも健人の「家族」というものにたいしての思いや、自分に対する熱い気持ち、そして自分の健人に対する愛もあって、二人は結婚?することに。
健人の家で一緒に住み始めます。
私はBL歴はまだまだ浅いのですが、ずっと男同士の恋愛の行きつく先はどこなんだろうって考えてました。
男女だったらやっぱり形としては結婚がゴールだと思うんですよ。独身で恋愛経験も薄い自分がこんなことを言うのも何なんですが(笑)
結婚してからも大変なんだとは思うんですけどね。
でも同性だと結婚はできないし(日本だと)、BL作品を見ながら「このカップルたちは今後どうなるのかな」などと考えては切なくなっていました。
周囲の反対があって別れることににあるのかもな、とか、男同士でうまくいくわけない、今はラブラブでもきっといつかダメになるんだ…とか。
好きなカップルであればそれだけなんだか悲しい気持ちになったりもしました。
「きっとここで終わってるからこそこの作品はいいんだろうな」っていう作品が多いですよね。
この『未来の記憶 風の行方』では「熟年編」と称して60年後の姿が拝めるんですけど(笑)、これがなんともねーとても幸せな気持ちになれるんですよね。(まぁこれは瑛の夢だったんですけど)
「お前百までワシャ九十九まで」っていい言葉ですね。うん。
この二人みたいに「結婚」という形にならなくても、お互いのことを思い合って何十年たっても喧嘩しながらでも一緒にいられて、最後のひとときまで「一緒にいられてよかったなぁ」って思えるような、そんな幸せな恋愛をしてほしいですね。
この「熟年編」はかなり笑えるんですけど、ほんとに心があったかくなりました。
男女であろうが男同士であろうが、恋をして愛し合ったことは絶対意味のあることなんですよね。
私自身の恋愛観も変わりました。
いい作品に出会えて幸せです。皆様もぜひ読んでみていただきたいです!
カバーが綺麗で、帯もめちゃくちゃいいんです。デザインがとってもいい!
この表紙カバーが薄い紙製で、カバー裏に入れたすごく綺麗な柄が透けるようになっているんです!それがとってもいい味出してて、素敵すぎるデザインです。
私はこのぶあっついのを一晩で一息に読んだのですが、
なんだかすごく幸せな気持ちで眠りにつくことができました。
BLジャンルではあまり書かれない、『どうして結婚するのか』ということ。考えさせられました。
…まぁ日本では、男同士では出来ないわけですが。
まずそこから突っ込むこのジャンルだからこその深さがあったのかな。
これがノーマルのカップルだったら、この感動は半減だろうな…。なにか当たり前に思えてしまう。
まぁ結局、現実的な葛藤をしながらもオチはギャグに走りこんで、『それは現実ではありえないかなー』的な展開になってしまうのですが…
熟年編は正直、このまま終わったらどうしようかと思いました(笑)
でも、はちゃめちゃなコメディ要素もありながら、めちゃくちゃ切ない山場もあって、とっても心を揺さぶられました。最後は心穏やかに落ち着くという流れで、読後はとても爽やかでした。流れが良いのです。
はじめて国枝さんの本を手に取りましたが、さすが大ベテラン先生!という貫禄?です。
モノローグやセリフまわしがとても綺麗。
絵は健人が凡庸な男という感じでとっても地味な顔だし、いたる所にちょっと時代を感じるけど、みんな表情が豊かで、もってかれます。瑛の色気にノックアウトされかけました…。すっごくかわいいのです!本の裏にある『ツンデレ』表記にはちょっと疑問を感じるけど、たいそう萌えました。
しかし瑛にはフツーのかっこをしてていただきたい…表紙も実はおにぎり柄シャツなんだよね。最初は気づかなかったけど、このセンスはないででしょー!脱いでくれ(笑)
この二人の信頼関係が見える瑛の先生の話・『旅の途中』も好きだけど、やっぱり瑛のかわいさがみえる『月の曲線』・『夏の狐火』が好き。
こんなに得たものを感じることができて、爽やかで幸せな終わりを味わった本はいつ以来かな…本当によかったです。
一番最後の熟年編は新境地、って感じでしたけど、笑って読めました(笑)
いつまでもお幸せに。二人が出会えてよかった。
がっつり読みたいとき用の保存版です!
面白いです.。゚+.(・∀・)゚+.゚さすがな仕上がり。
以前発売されたコミックスも読んでるんですが、「書き下ろし」の一言に釣られて買ってしまいましたこの作品。
思ったよりも長く続いてたんだな~。でも、まとめて読めて嬉しかった。
「神」とはこういう作品を言うのですねwwお勧め。
プロポーズして振られた攻さんが、夜の飲み屋でであった超美人。
あれよあれよと身体の関係になだれ込むが、その美人は男で、しかも翌日職場でばったり再会。それ限りのはずが、またしても身体を重ねてしまい・・・!?
どうする!?どうするの!?そんでどうなるの!?な作品。
至極真面目すぎる攻には、キュンとさせてもらえる半面、真面目すぎて逆に笑わせていただきました。
受も、いつもはチャラチャラしてて、これまでも男を渡り歩いてきた経歴があるものの、真面目な攻に感化されて純情なキャラにもどったり、急にセンチメンタルになったり。
可愛くなったかと思えば、魔性のごとくエロエロになったり。
とにかく飽きないです。
最後の書き下ろし。
結婚してもう60年・・・って・・・
「「そんなんありかーーーーーーーーっ!!!」」
思わず叫んでしまいました。度肝を抜かれるサプライズです。
笑うしかない。・゚・(ノ∀`)・゚・。
でも、こんな感じがきっとこれからも続いていくんだろうな~と思うと胸がホッコリしました。もう一回よみかえそっかな。