未来の記憶

mirai no kioku

未来の記憶
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×27
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
8
得点
77
評価数
18
平均
4.3 / 5
神率
44.4%
著者
国枝彩香 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイコミックス
発売日
価格
¥562(税抜)  
ISBN
9784835213811

あらすじ

恋人へのプロポーズに大失敗したカタブツ教師の健人。ヤケ酒をかっくらい見知らぬ美人(でも男)とすっごい一夜を過ごしてしまう。が、尋常じゃない色気で健人を誘惑してきたその彼と、なんと翌日職場で再会し…!? 国枝彩香、待望の初BBC!

表題作未来の記憶

熊谷健人,25歳,化学教師
香月瑛,26歳,美術教師

同時収録作品冬のうさぎ

柊一 大学生
実 従兄弟だが柊一の両親に引き取られた 高校2年生

その他の収録作品

  • 心の糸
  • あとがき

レビュー投稿数8

傑 作 !!

『未来の記憶』『風の行方』と繋がっていくこのシリーズ、大好きです。
書き下ろしつきの新装版が出てるようなので、「また買い直さなきゃなー」と思ってるお気に入りの作品です。
国枝彩香さん、大好きな漫画家さんの一人です。既刊されてるコミック、ほぼすべて揃えちゃった。
暗くてシリアスな作品も、明るくて萌え萌えな作品も、どっちもめちゃくちゃ上手い漫画家さんです。リアル感がたまりません。

無骨ゴリラ系のノンケだった攻め(スネ毛生えてるし、朝はばっちりヒゲが生えちゃうw)と、美人で男遊び激しかった誘い受け。
二人はバーで出会い、受けに誘われて、なんとなく一夜をともにしてしまう攻め。気持ちは良かったけど、カルチャーショックで後悔する攻め。
けど翌日、また再会することになります。攻めが勤める学校にきた新人の先生が、受けだったのだ。

キュンキュンできるところと、コミカルさと、その両方のバランスが抜群でした。
切なくなった直後に笑い、笑った直後に切なくなってる感じ。
絵柄はだいぶ違うけど、このへんのバランスのよさが山田ユギさんに似てる気がしました。

『冬のうさぎ』
表題作シリーズのほかに入ってた短編です。
これも良かった!
私の萌えツボのひとつである、「大人な攻めと、背伸びをして攻めを誘う少年な受け」のカップル。
「慣れたふりして必死に誘い、その必死さを攻めに見抜かれちゃう」っていう展開、やたら萌えます。
えっちシーンがあっさりめだったのだけが残念でした。

3

緩急のつけ方が巧い

最近では『未来の記憶風の行方』という本で採録されてますねw
そちらでもレビュー書きましたが、何度よんでもいい作品です。
カタブツ化学教師が結婚まで考えていた保健医(女)に振られたその日、これまた美人な男と身体の関係を持ってしまった。その日限りと思った矢先、登校した学校でばったり再会し・・!?
というお話ですね。思ったよりも受がチャラくて、思ったよりも攻がカタブツで。
なのに、いつの間にか本気になった二人の間の雰囲気は・ということで、思わずキュンキュンホロリとしてしまうんですよねつД`)・゚・。・゚゚・*:.。
受が健気すぎて好き。

他短編。
冬ウサギは幼馴染な二人の話。
ずっと一途で一生懸命な先生の描く受はすごくいい。
だって、こんなにかわいいと思ってしまう

2

ほっこり(*^-^*)

ノーマルな真面目くんと、軟派で美形なゲイとのラブコメ。
国枝さんは好きな作家さんで、
特にシリアスが好きなんですが、ギャグもいいですね(^-^)

軟派かと思われた瑛が実は意外と繊細で可愛いい!ツンデレ!
健人の夢のシーン~病院は、ジーンときました。そしてほっこり。

この作家さんの描く美人さんキャラってすごく好みです(^m^)

短編「冬のうさぎ」
義兄弟もの。国枝さんは子供も上手い&可愛いです。
ストーリーは程々に陰気臭く、しかしハピエンなお話。

1

コメディあり、切なさあり

いいですね~久しぶりに読み返してみて、やっぱりいいと思いました。
表題作シリーズと短編が1作品収録されています。
表題作のコミカルなのも、「冬のうさぎ」の切ないのも、国枝さんはどちらもいいなと思う作家さんです。
この単行本では、攻め様視点で語られる場合が多いのですが、惹かれるのは受け様の方。
美人でツンデレさんかと思いきや、意外に傷つきやすくて純情で健気だったり。
攻め様視点で描かれてるのに、切なく感じるのは受け様の表情だったり心情だったりするんですよね。
「冬のうさぎ」なんてほんとに可愛い受け様です。^^
まだ高校生で言葉数少なくて上手く気持ちを伝えられないところがまた更に可愛く見せたり。短い作品ですが印象深い。

1

これが始まりだなんて知らなかった!

『風の行方』を今日読みまして。
「もう付き合ってるところから始まるパターンなんだー」と思いながら読んでいたのですが、まさか前作があったとは!!
遅咲きなので、過去の作品を掘り起こして読むのが楽しみのひとつではあるものの、こういう「順番間違い」が起こるのが欠点…。

【未来の記憶】【心の糸】 萌2
彼女にプロポーズを断られたところに居合わせた男と一夜を共にしてしまった健人。
後日、その男と意外な場所で再会することになって…。
『風の行方』の2人を先に見てしまったわたしには衝撃だったのですが、健人って最初は案外嫌なやつだったんですね!?
結婚に夢見がちなところは両親を同時に亡くして家族に憧れがあるからだろうし、その夢の部分が昔の亭主関白かというレベルなのは祖父母の影響で仕方ないのかも。
気が利かないところや、無意識に傷つけるようなことを言ってしまうのは、「ザ・等身大の男」という気もしないでもなく。
「同居は当たり前、共働きでも家のことは任せた」というタイプも一定数いるなあ。
でもそんな風に女性を役割に合う合わないで見るひとだったからこそ、瑛の出番があったわけで。
瑛目線の後半が特に良かったです。
結婚や子供と対極にいる自分と、そっちに戻れるかもしれない相手を切り離して送り出そうとしても、そう簡単には割り切れないし、しあわせは紋切り型じゃないから、相手のしあわせを決めつけて押し付けるのは違うんですよね。
飄々としているようで情が深いところも垣間見えて、やっぱり良いCPだなあ。
〆のモノローグが素敵です。
ちゃんと順番で読んでいたら、重箱の隅をつつく姑目線で読まずに済んだのに…。
情報収集を怠りがちな自分の失態が悔やまれる!

【冬のうさぎ】 萌
親に捨てられて引き取られた従兄弟の実。
可愛くて仕方がなかった実と距離を置いて、約2年ぶりに実家へ帰ってきた柊一。
感情の糸がもつれまくってました。

1

表題作が好き

表題作。
ノンケとゲイが酔って体の関係を持ち、偶然同じ職場で再会などよくあるパターンですが、おもしろかったです。
真逆のタイプの2人が惹かれあいながらも、やっぱり合わないとか、頭では無理かもと思っても、心ではどうしても求めてしまう。
健人が交通事故に遭い、慌ててかけつけて泣いちゃう香月がかわいかった。
本気じゃない方が楽しめると自分に言い聞かせている香月の本音はその逆なのもいい。
よりを戻しにきた健人に
─ダメだ…もう離れられない
が、めっちゃ萌えでした。

マジメで堅物な健人が常識人ゆえに無神経だったり。
チャラそうな香月が一途で、自然体ないい教師だったり。
人の意外性、ギャップの描き方がいい。

遠藤さんもよかったです。
BLに出てくる女子生徒って邪魔者扱いが多いイメージなんですが、彼女のようなキャラは好感が持てます。
こういう女性キャラの描き方をされる作家さん好きです。

もう1本のお話もよかったですが、子どもが悲しい境遇にあるエピソードは辛いです。

1

続刊もぜひ併せて

◾︎未来の記憶/心の糸
やっぱりちょっと前の作品は受けが激重だし、同性愛は全然受け入れられてなくて、これも時代だと思うと面白いです。いや、勿論同性愛が受け入れられてない時代を面白いと言ってるわけではないですよ。その時代を生きていなくても作品が残ることで知れる世相があることが面白いと。

そしてこの終始ドタバタしてる感じがまた面白い。
美術教師なのにボタンも綺麗につけられないとはこれいかに。

◾︎冬のうさぎ
小さい実が可愛い…
義兄弟モノです。兄弟には性愛の意味でくっついて欲しくなくて、心の中では通じ合いつつもお互いにそれぞれの道を歩んでいく…という理想を持ってしまっているのでなかなかミラクルヒット作品には出会えないのですが、この女性の妊娠中絶と絡めてくるあたりはとても好きです。

あとがきでパンツと体毛の話をたっぷりするのも、"時代"でいいなぁ

0

大らかな攻めと繊細な受け

◆未来の記憶(表題作)
 出会った時の2人のどうしようもない感じから、実は2人とも教師でしたという流れが意外で面白く、教師という立場同士でどんな職場恋愛を繰り広げてくれるのか?とワクワクしました。意外といっても、美術教師の香月は授業も生徒任せなところが多かったり奇抜な服を着ていったりして、凡そ教師らしくないのだけど。そういう奔放な性格と、恋愛に関してはビッチを装った裏に臆病で繊細な部分を隠しているギャップに、これは熊谷がときめくのも納得だなぁと。熊谷の方もデリカシーはないのですが、根は優しく祖父母想いで、尚且つ恋人ができたらたとえ同性でも、祖父母との関係が悪くなるのも顧みずに正直に言うところなど誠実な人なんですよね。喧嘩しながらも、なんだかんだ続く2人なんだろうなと思いました。

◆冬のうさぎ
 後日談がとても読みたかった作品です。柊一が大学を謳歌している間に、すっかり変わってしまったように見える従兄弟の実のミステリアスな雰囲気がたまりませんでした。柊一の回想では本当に無邪気な可愛いらしい子供だった彼が、この数年でなぜここまで変わってしまったのか。きっと彼女を辛い目に遭わせたのは彼ではないだろうと確信していましたが、相手の人生に間接的に影を落とした、そして自分もその影を背負っていくであろうことは避けられない事実。それが人生ですもんね。経験することでその人に深みも出てくると思います。柊一は実がどう成長していってもきちんと向き合ってくれそうですね。

0

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