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「クソデカ感情」を詰め込んだオール新作アンソロジー!
kusodeka kanjo bl comic anthology
9作品収録のアンソロジー。
「クソデカ」と一言で言っても実際のところコレ!というひとつの定義ではないテーマなので、好きすぎて…の解釈はそれぞれ。
そこがバラエティと捉えるか、大雑把と捉えるか、で面白みは変わりそうです。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「『まだ』の先までもう少し」晴屋うまこ
ヤクザの舎弟と兄貴分。
舎弟は兄貴分の性欲処理係。でも本気で好き。一方兄貴の方も舎弟の気持ちを知っていて、わざと言わせずに煽る。
どっちも相手に溺れてるってことで。
「ホワイト ナイト メア」凡乃ヌイス
賢いニアと移民出身のイオは幼馴染。ニアは次第に残酷な独裁者「白い悪魔」になりイオは忠実すぎる部下へ。
2人は一緒に破滅するのでしょうか?
「キスから先も欲しいから【ひとりじめ】」大橋キッカ
海里は面倒見が良くてバイトやゼミや後輩との付き合いに忙しく、2度めのHも全然できない。それなのに…
他の後輩と仲が良いので超ヤキモチをやくお話。
「好きピには絶対いえない推しがいます」rug
大学で好きな人ができて隠れて推している。もう一つの秘密は、BLゲームのコスプレをしている事。しかし、ある日推しにエロいコス画像を見られてしまい…
なぜか推しにお仕置きされるお話。
「罪は鎹、情は錆」一色藤
幼いハルマを虐待する母親を殺して服役した謙が数年後出所。
ハルマは刑務所に入った謙を自分から逃げた、と思っていて、謙に激情をぶつける。
「ヤンデレ幼馴染は一途すぎる」加太ブリコ
幼馴染に初恋を拗らせたお話。色々恋愛して遠回りしたけど結ばれて、でも逆に怖くなってグルグル…
「噛み痕に堕ちる」明谷ゆう
自分だけに懐いてた安東が他のヤツと笑っているのを見てイラつく椎名。久しぶりに安東から誘われて…安東の強い執着に引きずられる。
「好きかも、しれない【next level】」舞木サチ
自分に自信がなくていちくんを信じきれない涼太だったけど、お互いちゃんとヤキモチやくくらい好きあってるよ、というお話。
「奈落にて咲く」三栖よこ
憧れの舞台俳優に女優の恋人がいるとわかって、その女優の立ち位置の大道具に細工してしまうが…
クソデカ=執着となりがち?目からウロコとかぶっ飛び設定はありませんでした。
絵柄が好きだったのはrug先生や明谷先生。
総合「萌」で。
こういう新しい言葉や表現はどこから来るんだろうね?私は大抵このサイトで初めて知って受け入れるのにも時間が掛かってしまいますが、「クソデカ」はちょっと許容出来るようになってきました。
確かにデカくて重い感情は存在していますが、あらすじの「歪」や「狂」の文字を見てヤンデレ&ダーク的なものは期待し過ぎない方が良いと思います、片方が強い感情で見ていると思ったら相手も同じかそれ以上だった、的な作品が多かったです。以下は各作品の概要と感想、多いので簡潔で失礼します↓
「「まだ」の先まであと少し」
トップバッターから肉感あるイラストのガツガツ受け主導権で美味しい、気付いているけれど与えない、もっとクソデカ感情へと育てていくスタイルはちょっと変わり種?エロエロな絵面を楽しめるのと並行するように強い感情が乗せられていくストーリー。
「ホワイトナイトメア」
国勢が絡む血生臭いお話、エロも少しだけあるけれど甘さはほぼゼロ。全てを敵に回しても共に歩む、その命さえも握る、「愛してる」とかそんな域はとうに越えた狂気と崇拝そして愛憎、この本の中では異彩を放つ作品で感情の大きさもピカイチだと思う。
「キスから先も欲しいから【ひとりじめ】」
初Hアンソロジーの続き、Hに誘い損ねた真央(攻)が恋人の海里(受)と後輩達の戯れに嫉妬して…普段大人しい攻めほど時に爆発させてパワーを発揮するのも魅力、したいって言われてドキっとしている表情の海里も可愛い。
「好きピには絶対いえない推しがいます」
オタバレ系、好きという言葉ははっきり出さないけれど、荒木(攻)が真顔で冷静な口調のまま苛立ちと独占欲を剥き出しにしているのが、クーデレ攻好きとしては良かった、旭(受)の言うとおり「顔が良~~」です、ラブはまだこれからでもう少し先も見たかった。
「罪は鎹、情けは錆」
謙(受)は過去にハルマ(攻)を助けようと罪を犯し刑務所へ、月日が経ち出所して再会、謙の事しか考えていない歪んだハルマと、苦しみから救う為に受け入れる謙の激情エロ。
一見セックスする事が望みのように見せて本当はそこじゃない、互いしか居ない共依存的な関係を思わせ、かなり大きな感情が見受けられました、ダーク系で年下小柄攻めなので強い受け好きとしても良かったです。
「ヤンデレ幼馴染は一途すぎる」
あまりそういうのを気にしない私でも正直コレはちょっと女の子に見え過ぎかな…表情や仕草も含めて。
幼馴染の太壱(攻)への叶わなかった初恋を引きずっている唯(受)、ある日成り行きでHして後悔する事に…ヤンデレって程では無いかな、でも幼少期から始まった気持ちは実はお互いで一途すぎて、絵もお話も可愛かったです。
「噛み痕に堕ちる」
ダンスをやっている龍司(攻)と光(受)は、課題でそれぞれ別な相手とペアを組む事に、龍司は自分が光以外と組むなんて耐えられないと悲観、光は誰と組もうがあいつの一番は俺だと自信を持っていたが…
離れる事によって互いへの感情が想っていた以上に強い事に気付くハピエン…だけれど、何か一つ選択を間違ったら別なルートを辿ったかもしれない、そっちも面白そうだなと思ってしまう悪いクセがあるのですが(^-^;。
「好きかも、しれない【next level】」
お題で紡ぐアンソロジーの続き、涼太の自信の無さのせいか気持ちのすれ違い要素や、恋する事で生じる不安や疑問のぐるぐる感情が丁寧に描かれている。
いつもは苦手な嫉妬で牽制する場面も、このノリに浄化されてしまい相手もいい人達で気になりませんでした、そして一人でイライラしっぱなしでは無く、お互いにその不安をきちんと伝え合って誤解を解くのが良かったです←これ大事!
「奈落にて咲く」
何故その場所にそれが落ちていたのだろう?まるで試されているかのように、そして大変な事になっているハズなのに最後のコマの日比谷の表情は一体…ショートの中に色々と想像を掻き立てられるようなヤバいお話でした(;゚Д゚)
何故か攻めはクール系、受けは明るめか強めが多い作品集でカップリング感は好みに合っていました、普段感情を表に出さない攻めの方が大きくなって爆発しやすくなるからかもしれませんね。