いやはや熱海くん 2

iyahaya atamikun

いやはや熱海くん 2
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神6
  • 萌×21
  • 萌4
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
4
得点
46
評価数
12
平均
3.9 / 5
神率
50%
著者
田沼朝 

作家さんの新作発表
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媒体
漫画(コミック)
出版社
KADOKAWA
レーベル
ハルタコミックス
発売日
価格
ISBN

あらすじ

女の子にモテるけど男性が好きな熱海くん。恋をしたり友達ができたり、高校1年の夏をマイペースに満喫中。そんな中、隣のクラスの"ちょっと嫌な男子"につきまとわれるようになり……?フラットな空気感が魅力の話題作、学校生活に変化アリの第2巻!

表題作いやはや熱海くん 2

その他の収録作品

  • 辻くんの休日(おまけ漫画)
  • あとがき

レビュー投稿数4

さりげなく「気付き」を教えてくれる居心地の良さ

言葉のチョイスから成り立つ会話劇がやっぱりおもしろい…‼
1話目の足立家のやり取りとか絶対にクスって笑っちゃう(﹡´◡`﹡ )
人生で初めて聞いたフレーズなのに全く違和感なくその意図がしっくり来ちゃう「ご機嫌太郎くん」というパワーワード
そしてこの呼び名を更に深掘りしちゃうとてつもなくくだらなくって平和な時間♪冒頭からやっぱこの空気感、好きだな~とワクワクな始まり(ღ˘͈︶˘͈ღ)

今作も熱海くんの目線から見える世界がおもしろい!
すごくいいな!って思えるのが主人公である熱海くんの未成熟さをちゃんと浮き彫りにしている所
主人公だからって常に正しい訳じゃないっていうのが伝わるし、人を側面的に見る怖さもさらっと伝えてくれているのが結構ズドンと効いていて良かったなぁ~

1巻で第一印象があんまり良くなかった3年生の先輩も、今巻から登場でしばし熱海くんを悩ます隣のクラスの楠本くんも、ちゃんと「知ろう」と思わないと「見えない」んだな~ってつくづく思えたし、自分自身も大分考えなしなのか固定概念なのか読み癖で彼らを判断していたなぁ~って気付かされてめちゃくちゃドキっとしました

今回もやっぱり生きていく上での大事な丁寧さや、居心地の良さを選んでいく事などを作品を通して生き辛さを感じないように伝えてくれてるなぁ~って思える良作でした!!!

もはやBLとは、、、?の域にはなっている部分もあるけれど熱海くんがワンウェイで「惚れる相手」ではなくって双方向で「恋をしたい」相手が現れるのをひっそりと楽しみに読んでいきたいです♡

萌えとかではないけれどやっぱり作品としては自分にとっては大変良作な大好きな作品です(о´∀`о)

思春期の丁寧な心象表現などを緩やかな雰囲気でゆっくり楽しみたい方にはおススメしたい作品です!!

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逆張り的効果

先ず、田沼先生のタッチで描かれる世界観が心地よくて好きです!

とても1巻がおもしろくって彼の独特な空気感や周りとの距離の保ち方などに柔らかさとシャープさが混在していて丁度良い適当さ、みたいな心地よさを感じてました
結構読み込んでいたつもりだったので1巻で自分なりに熱海くんを理解していたつもりでした…

が、「つもり」はやはり「つもり」って事なのでしょうね…
スッカリ2巻では熱海くんの行動心理は私の考えの範疇を越えておりました
どちらかと言うと逆を行く感じというか「逆張り」が多かったです

自分では考えも及ばない物語を読める、だからこその創作を読む楽しみでもあると思う反面。。。キャラの魅力としては少し天邪鬼感が強まって来たかな・・・?って感じる所も無きにしも非ず

非BLなのでその辺も定説通りじゃないっていうのもあるんでしょうか?
この先も熱海くんを1人の人間として「おもしろい子」と思えるかどうか?がPOINTかな?とは思っています

次巻がもしかしたら自分的には分岐点になるかも知れませんが先ずは3巻を楽しみに待ってみたいと思います!!

2

それなりに高校生

非BLながら、同性の子を好きになる高校生・熱海くんの日常を描く「いやはや熱海くん」。
2作目が出ました。
「1」では熱海くんの惚れっぽさなんかもあったけれど、この「2」ではますます日常というか高校生活が中心になっています。

足立先輩の家がもはや自分ちみたいになってる。少なくとも足立家の方はそう思ってるみたいよね。でも熱海くんご本人はこの家変わってる、なんて思ってんの。ぷぷ。
また、学校に行ってれば色んな人がいるよね。
今回、熱海くんに話しかけてくるヤツが現れるんですよ。
惚れっぽい熱海くん、この「楠本」に惚れる⁉︎と思いきやの。逆で「嫌い箱」行きですか?みたいな。
でも私はこの楠本段々好きになったよ。めげない。
自分が話しかけたい人にスッと話しかけるところ、熱海くんと逆ベクトルで同じだなって思ったり。
さて、本作の大きな事がらは「文化祭」。
当然熱海くんは低温かと思ってたけど、意外と彼なりのやる気/楽しみみたいのはあるのね。
また、例によっての惚れもあり、国島先輩との恋愛談義あり、足立父と熱海父登場もあり。
ラストは国島先輩に恋の芽が⁉︎というところで2巻終了。
より非BLになっています。
脱力系の笑いなどが好きな方に合う作風だと思う。

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情緒の育ち

好意を寄せられたり、好意を寄せるエピソードはあるけれど、1巻でほのかに感じたブロマンスの香りはかなり薄くなっています。
匂い系でもなく、ただ「男の人が好き」な熱海くんのごく平凡な日常を楽しむ1冊かなと思います。

こちらの作品。本当に不思議な味があるんですよね。
高校生らしい青春イベントも描かれているというのに、登場人物の誰もが淡々としているからなのか、ずっと夏仕様のぬるめのお風呂に浸かっているようなぬるめの温度感。でもそれがすごく良い。

独特なマイペースさと感性を持った男の子・熱海くん。
彼の今までの学校生活や家庭環境的にも、賑やかさとはほど遠いもののようですし、今になってようやく情緒が育ってきているというのかなんというのか…
上級生である足立や足立家の面々、足立の友人・国島に見守られながら、ひとつずつ新しい感情を知っていくお話になって来たなと感じました。
"嫌いの箱"に入りそうになった人でも、別の一面が見えれば感じ方が変わったり、よく知っているはずだった自分の親でも、自分の言動ひとつを変えただけで知らなかった面が見えたりもする。
ちょっとこれは分かるなあと思う部分がありました。

熱海くんに刺激を与えてくれる面々によって、今後彼の人間力はどう育っていくのか?
そして、惚れっぽい熱海くんの恋はどうなるのか?
足立家と共に、梨を食べながら彼の今後の成長をゆっくり見守りたくなりますね。

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