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boku to kare no kaii souguu tan horā anthology comic
怖いのは全然好きじゃなくて、むしろ怖がりな方だと思うのですが買ってしまった…。表紙が素敵すぎなのです。ホラー×BL、なので、「怖い」に振り切った1冊ではないのですが、でも怖いのが苦手な方は注意が必要かと思います。
アンソロなので、4人の作家さまが寄稿されたお話が収録されています。全員はじめましての作家さまでした。
安達園丸さん「廃病院の追憶」
生徒会長をしている岩波くんは、家柄良し、頭脳明晰のザ・好青年。
彼には秘密がある。実は子どものころから霊が見えるのだ。そんな彼はとある日宇海という名のDKと出会う。
宇海の能力を知った岩波くんは、「探し物」を見つけるために宇海くんに協力を依頼してー?
廃病院を舞台に繰り広げられるお話。
「廃病院」というだけでちょっと怖いですが、怖い、というよりは切ないお話でした。「彼ら」が無事日の当たる世界に行けるといいな。
そして、新たな道を歩き出した岩波くんと宇海くんの2人にも、心からのエールを送りたい。
チンピラフさん「【心霊スポット】ひとりかくれんぼ廃トンネルで生配信」
オカルト研究部に所属している相田くん。動画配信している後輩に付き合う形で、深夜に心霊スポットとして名高い廃トンネルに向かうがー。
んー、個人的な感想ですが、心霊スポット、という場所に好奇心で赴くことをよく思っていないので、なんとなく萎え萎えなお話でした。完全に好みの問題です。
穂ヶ野だのさん「黄泉路村」
リーマンの矢島さんが主人公。
幼馴染の倫太郎は正義感の強い青年で、その正義感をフルに生かせる警官として日々働いている。そんな倫太郎を好ましく思う矢島だったが、ある日、居眠り運転のトラックに轢かれそうになったところを倫太郎に助けられる。
が、その代わりに、倫太郎は殉職してしまいー。
倫太郎に対して贖罪の思いを持ち続ける矢島。
その思いに漬け込む形で、新たなトラブルに巻き込まれそうになるけれど。
収録されている4話の中で一番オカルト味が強いのはこの作品かな?
でも、「怖い」というよりも二人の相手を想う気持ちの強さにめっちゃ萌えた。
恋心、というところまで、お互いに認識していない。あくまで「大切な人」という感情しかない。けれど、何を失っても相手だけは守りたいと願う二人の感情が素敵でした。
やつはしさん「事故物件と幼なじみ」
大学生の優晴は怖いのが苦手。なのに、事故物件に住んでしまう。霊現象に悩まされた彼は、めっちゃモテ男の幼馴染・歩に助けを求めるがー。
女性の影が途切れることのない歩に遠慮して今まで歩に助けを求めなかったが、直接霊に接触されることになった優晴はピンチに陥り…?
よくあるお話、だと思って読み進めましたが、最後のオチがめっちゃ良かった…!あー、そういうことね!って感じ。絵柄もきれいで読みやすい。違う作品も読んでみたいと思わせる作家さまでした。
あと、購入するきっかけになった表紙を描かれたうごんばさん。
ちるちるさんで登録されている作品がないようですが、いやー、ぜひとも表紙のこの世界観のお話を読んでみたいです。描いていただけないかしら。
BLではありますが、4作品とも濡れ場はありません。
BLなら濡れ場は必須でしょ!という方にはやや不向きな作品かも。
怖い話は絶対に無理!という方も注意が必要です。
が、ほんのり匂い系のお話で、そこがまた良い。
今の季節にぴったりなホラーアンソロ。
はじめましての作家さまとの出会いもあり、総じて満足度の高い1冊でした。評価でちょっぴり悩みましたが、少しだけオマケして☆4つで。
4作品収録のアンソロジー。
以下、収録順にざっと。(作者様敬称略)
「廃病院の追憶」安達園丸
主人公は秀才メガネの生徒会長・岩波。子供の頃から霊が視えます。
「失くしもの」に悩んでいることを言い当てた他校の宇海と共に、昔入院していた病院に忍び込むが…
過去にこの病院で起きた悲惨な出来事。そこに残ってしまった思念たち…
2人の心を合わせて語りかけ、彼らは安らげたのかな。
この後2人は、恋愛じゃないけどお仕事パートナーになりますよ。
「【心霊スポット】ひとりかくれんぼ廃トンネルで生配信」チンピラフ
大学オカルトサークルの学生が動画の閲覧数を上げるために心霊スポットに行って、そこで「ひとりかくれんぼ」をするという話。
ですが、悪ふざけ動機だし、やり方を出したところがね…と思いましたね…信じてんの?とバカにされそうですが。
先輩に助けられて良かったね、の微微微BL。
「黄泉路村」穂ヶ野だの
陰キャ公務員・優と親友の正義感警察官の倫太郎。
ある日居眠りトラックに轢かれそうになった優を助けて代わりに倫太郎が殉職してしまい…
落ち込んだ優が異動した勤務先は、あの世とこの世を結ぶ関所でした。
しかし、優が悪霊に取り込まれそうになった時に助けに来るのはやっぱり倫太郎!
この作品はBLの香りがしますね。ホラーとしても面白いし、ほのぼのした部分もある。
「事故物件と幼なじみ」やつはし
怖がりの優晴が住んでいるのは事故物件!やはり「出て」しまい幼馴染の歩に助けを求めるが…
これはある種どんでん返し系で、人の心がコワイ、というオチですね。
絵柄は一番今風だと思います。霊の気持ち悪さもすごい。
全体にホラーは中程度、BLは微々という感じでサラッと読めます。
「黄泉路村」が良かった。また、怖すぎず気楽に読めたので「萌x2」で。
たまぁに気になるタイトルがあるとアンソロジーでも手を出したりしてます
作家さまの新規開拓の一貫だったりもしますが
今まで買ってきたのは
【明日、死ぬ】【バケモノBL】【心中BL】【怪談BL】
なんか書き出すとヤバイものが見えてくるような
死 → 死後の世界みたいな
死かも今回のタイトルだって ←予測変換の学習レベルがとち狂っとる
ホラーアンソロジーとはなってたけど 特段「ゾッ」っとすることもなく しいて言えば 怪異と関わったことで繋がる彼と彼のお話って感じだったな
なので【怪異】ってのに魅かれてかったあたしとしては些か肩透かしというか 面白かったは面白かったんです
ひとりかくれんぼなんて超ド級にヤバめな題材取り扱ってみたり 廃病院に巣くう魔とか 彼岸と此岸を結ぶ関所とか 事故物件とか ぐぐぐぐ~っと前のめるくらいには
ただ ほのぼのが勝ってた
いやッ!ずっと気になってた作家さまおふたりのお話が読めたので これはこれで雰囲気つかめてよかったし?
短編のくせに世界観はしっかりしてたし よく練られてて展開に迷うこともなかったし
どのお話も 前・中・後編編成で読みたかったくらい
4本のお話どれも どこか優しい雰囲気ではあるんだけど 最後の最後でおもった
なんだかんだ言っても いつの時代もほんとに怖いのは霊障や怪異じゃなく 生身の人間なんだよね ってのは盛大に盛り込まれてたな と