ヤクザの沙汰も神しだい

ヤクザですが神様に惚れました

今回は蛇会の会長の息子と白鬼院筆頭の息子のお話です。

稼業に馴染めない攻様が似た境遇の受様と出会って
受様の生き方を変えるまでの本編と
受様が生れた頃の両父の前日譚を収録。

攻様の故郷は山と沼に囲まれた片田舎で
アニメの聖地として観光客が増えた事があるものの
現在は過疎化が進み駅前も閑散としています。

しかも長閑には似つかわしくないモノが2つもあります。
1つ目は攻様の生家である極道「蛇会」
2つ目は通称白鬼の郷と呼ばれる「白鬼院家」です。

白鬼院は「信者」を集めて怪しげな事をしているらしく
攻様は父から近づくことを禁じられており
何をやっているのかを全く知りません。

攻様はオタク趣味が高じて小説を書いていますが
父には家業を継ぐ覚悟を持てと説教され
話題の漫画を買った帰り道に同人専門店を作って
シノギにできないかなんて考えてしまいます。

そんな時、見た事がないまっ白な髪の青年が
猫に構う現場に出くわします。

まさか虐待!? と怒りのままに声を掛けて
振りむいた彼は女性かと思うほどの超美形でした。
彼が今回の受様です♪

受様は攻様の持つ漫画を指さして叫び
攻様はもしてかして同士か!? とドキドキしますが
「そんなん読んだら穢れんで!!」と詰られ
変なのに声を掛けたと後悔します。

しかし本当は彼が漫画に興味があって
昔拾ったぼろぼろのぬいぐるみを大事にしていて
思わず縫いの修繕を請け負ってしまいます。

翌日繕ったぬいぐるみを手渡した受様が
友達がいなくて寂しいという受様を
もっと知りたいと思っていたら

鬼の面を被った人物が受様を迎えに来て
そのまま受様を返すのは忍びなく、
つい彼を抱えて逃げ出してしまいます。

果たして訳ありそうな受様はいったい何者なのか!?

WEB配信作をまとめての紙単行本化で
ヤクザの跡取り息子の攻様と宗教集団で神様をする受様の
ドタバタラブコメディになります♪

攻様は受様を自宅に連れ帰って匿うのですが
受様と話をしていると考えを読まれた感覚を覚え
びっくりしつつも受様の言葉に喜んでしまいます。

そんな受様は攻様に
前からしてみたかったと"エッチ"を強請り
攻様はBLの知識を活かして美味しく頂いちゃいますが

攻様の森役を務める青年から
受様が千里眼と嘯いて信者から金を巻き上げている
霊感商法を行う白鬼院の神様だと言われるのです。

しかも受様の父である白鬼院の筆頭と
攻様の父親の間には浅からぬ因縁がありそうで
ワクワク&ドキドキ♡

攻様の世話役の青年、父親世代をも巻き込んでいき
最後までドタバタな展開でしたが
けっこうおもしろかったです　(^-^)v

きっちりスッキリって幕引きではないので
ご注意くださいませ。