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僕の「世界」で「恋」のはじまりー
sekai ha, kimi no toumei
景叶 ×雪陸
繊細で切ない大学生ドラマ。
感情がむくむく湧き上がってきます。
主人公の景叶は、
高校3年生の春、
大学のオープンキャンパスに行った時、
映像サークルの撮影をしていた
雪睦の演技に一目惚れしてしまった。
景叶はあの日のことを忘れられず、
初めて感じる興味と期待に胸を躍らせながら大学に入学した。
そして映像サークルに加入しようと申し出ると・・・。
という始まり。
純真純情な後輩の真っ直ぐな告白に対し、
映像制作に真剣な先輩はどうなるのかな?
2人はどちらも感情表現が不器用で、
背景や魅力が対照的でより際立っている。
景叶はやりたいことがなく、
孤独な家庭環境で育った。
母親の影響で、ただ相手の期待に応えることに慣れてきた。
陽気な外見の裏には暗い一面もあって、
感情を抱くことが苦手。
人の温もりを知らずに育ち、
自己表現にも苦しんでいるはず。
雪陸は無関心でクールな雰囲気で
映像制作に真面目で厳しく没頭している。
景叶は、雪陸の映像の世界、
雪陸が表現したい世界を見たいし知りたい。
でも実は雪陸が表現したい世界は、
別の人であるーー弥広の世界なんだ。
弥広は同じ大学の謎めいたイケメンで、
彼が創り出す物語が雪睦によって映像化される。
弥広の世界に触れることで、
雪陸が自分自身を見つけることもあるみたい。
景叶が雪陸の世界に引き込まれていく様子や、
雪陸と弥広との関係が
見逃せない。
雪睦が景叶の求めに応じて身体を受け入れてしまう。
体の関係が生まれて、
それによって雪陸は景叶の家庭の事情を知って、
ただの先輩後輩の関係が一層曖昧で複雑になっていく。
景叶と雪陸の心の変化、
そして弥広との関係が絡んだ感情の進展はどうなっていくのかな?
下巻では、
景叶の内に秘められた過去や孤独が物語を深く切り裂いていて、
ますます切なさを増していく。
心が締め付けられる瞬間が待っています。
桜吹雪の下の雪睦に景叶が思わず目を奪われてしまっている場面から始まるお話。
オープンキャンパスで雪睦たちが撮影しているところにたまたま景叶が紛れこんでしまったという場面なのですが、試し読みをしてこの幻想的な雰囲気に惹かれたので購入を決めた作品でした。
雪睦たちの映像サークルに入るため日々足を運ぶ景叶ですが、なかなかYesと言ってくれない雪睦。
結局は景叶の演技をみて加入を許してくれることにはなったけれど、ただ頑固なだけではないその反応の裏には、雪睦が映像を作りたいと思った原点とも言える存在の人・弥広がいたのがわかってくるというちょっぴり複雑な展開に。
雪睦も景叶も抱えているものがあってシリアスな雰囲気を感じるのですが、明かされた部分はあってもまだまだわからないことばかりで。
上巻は全体的にふわっとしているなーという印象だったけれど、その分どんな風にその関係性が変わっていくのか下巻への期待が高まりました。
人の温もりを求めていきなりセックスしちゃうのは色々飛び越え過ぎな気もしましたが(笑)
そういう部分も含めてスッキリできる結末になってくれるといいなと思います。